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・名古屋2日目
(2003.6.26)

-- 名古屋2日目 --

 このエッセイ、さぼりさぼって2週間がたちました。
 名古屋に行った記憶もかなり薄れ掛けている事実は否めない今日。
 ようやく追われまくっていた月刊旅行雑誌の校了が済み、あいまいな記憶を無理やり奮い立たせながら書く本日のエッセイ。もろもろご容赦ください。

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 つーことで、名古屋二日目。
 名古屋の街並みの建築物の大きさにもようやく見慣れてきた我々は、今度は名古屋の繁華街・栄に足を運ぶことに。そこで名古屋グルメの続編及び名古屋ならではの雑貨・洋服などを物色しようと意気込んでいました。

 しかし、所詮ガイドブックのみの知識しかないおのぼりさんなわれわれご一行は、いきなり出鼻をくじかれることに。
 昼食にきしめんを食そうと思っていた私たちでありましたが、きしめん店が多すぎてどこに入ってよいやら全く判断できない状況に。しかもこういう時に限って、外は炎天下。店を徹底的に探し回る…という労力を費やすには、最低の条件でありました。

 で、結論として、駅から近くて涼しい場所と言うことから、某デパート内のうどん屋『山本屋総本店』に決定。ただ、そこは我々が目的としていたきしめんがメインではなく、味噌煮込みうどんが名物だという、暑くてしょうがない状況の中味噌煮込みという、プチ我慢大会のような様相になってしまったわけであります。

 でも。
 結果オーライ。
 店内はクーラーががんがん利き、プチ我慢大会は早々と終了。
 私は味噌煮込み定食(味噌煮込みうどんにご飯と味噌田楽←ここに名古屋文化を感じる!が付いているもの)を頼んだのですが、これがなかなかいける。八丁味噌たっぷりの濃厚な味付けは、正直関東育ちの私には抵抗があるかと思っていたのですが、ぜんぜんいけます。むしろ味噌煮込みというジャンルの新たな可能性を感じさせてくれる一品でありました。うどんというよりも、おかず。ご飯と一緒に食べることをオススメしたいですね。

中にはいっていた名古屋コーチンもまたうまい。

 ちなみに、二日目は名古屋在住の嫁の姉夫婦も一緒だったのですが、二人は味噌煮込みの店だと言うにもかかわらず、初志貫徹できしめんを頼みました。
 失敗。だったそうです。
 やはりその店の“売り”のものを頼むのが、一番無難なのですねえ。

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 八丁味噌まみれの腹を抱えつつ、炎天下の中栄の町に繰り出した我々一行。
 栄の街を歩いてみて、ぶっちゃけ、名古屋の街ってショッピングにはなかなかいい街かも、という予感が。
 全てが広いんですよね。
 さすがトップオブザ・東海地区(?)名古屋。
 東京に有りそうな大型店舗(東急ハン○、ロフ○、パ○コなど)はほとんど存在し、しかもそれぞれがかなり大きなつくりになっています。
 品揃えは東京並み。その上、人がやたら多い東京の店舗に比べ、すっきりとした感じでショッピングを楽しめましたね。
 ま、結果私が購入したものは一つもなかったのですが(悲)。
 しかも一番炎天下の中のショッピングに消極的だった嫁が、一番有意義なショッピングを楽しんだのは言うまでもありません。

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 そんな後味の悪さを払拭するべく、一同はタクシーへ乗り込みました。
 仕事のため、義理兄とは途中で別れ、いざ最終目的地へ。
 目指すは名古屋グルメの締めくくり、エビフライ。
 ガイドブック等ではそれほどこのエビフライを名古屋名物として打ち出していないのでありますけれど、エビ好き夫婦として有名な(?)我々としては、エビフライは名古屋の食を総括する上で、非常に重要なポジションにあるわけであります。

 で、向かった店は、ヤフーグルメで検索した、某洋食屋。
 店構えは、正直場末の定食屋を連想させるもの。
 私はともかく、嫁及び義理姉はちょっとひるんだ様子。
 しかし、我々夫婦は、この日の23時にはバスに乗り込んで帰京しなければならなかったため、時間もさほど残されていない状況。この扉を開けることしか選択肢が残されていず、意を決して中へ。

とんかつ、エビフライ、ビール、赤だし、大盛ご飯…最高!

 正解でした。
 ヤフーグルメ、侮るなかれ。
 いや、味としてはそこそこなのですけれど、とにかく料金が安い。
 他のエビフライのお店の相場を考えると、半額以下
 エビフライととんかつの盛り合わせが750円。すげー。
 調子こいてビール大瓶をあけたにもかかわらず、3人で3000円弱だったというのは、貧乏症が抜けきれていない私としては、非常に高ポイントゲットでありました。
 しかもそのお店、どうやら地元で古くから愛されているお店らしく、常連さんらしい人がちらほらと足を運んでいる様子を目にしました。

 超人気店というわけではなく、行列ができるわけでもない。
 でも、名古屋に住む人々が愛するお店。
 本当の意味での名古屋グルメがここにあると、エビフライのしっぽの殻の中にある身をほじくりだしながら、つくづく感じていた夕暮れでありました。

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 また名古屋行きたいなあ〜と思う今日この頃でありますが、名古屋の食に対しては全く金の糸目をつけなかった旅行のため、当分名古屋行きは実現しそうになさそうです…お金稼ごう!世の中金だ!金!←極端

■J

2003.6.26.
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