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■過去のESSAY■
・イケメンのいる大学
(2002.11.14)

-- イケメンのいる大学 --

 私の出身大学だそうです。
 世間は刻一刻と変化を遂げています。
 まさか私の出身大学まで、その変化の波にさらされることとなるとは・・・

 上記。某号の『アエラ』(朝日新聞社)で特集された記事、「横浜国立大学にはイケメンが多い!」(タイトルは正確に覚えていないけれど内容はそれほどはずれていないはず)を同じフロアに事務所を構えるM社K嬢より知らされ、目の玉がまん丸になりました。

 確かに我が横浜国立大学は、何名かの有名人を輩出しております。作家の沢木耕太郎をはじめ、B'zの稲葉浩志、『スワロウテイル』でおなじみ、最近では窪塚君出演のテレビCMで注目された、映画監督の岩井俊二、この辺は「え?その人横国なの??」といかにも言っている私が隠れた才能を秘めているといった感覚へのすり替えをしつつ自慢していましたが、まさか「イケメン」と言うくくりをされることになるとは・・・『アエラ』、ネタ不足か?

 『アエラ』誌上によると、上記2名(残念ながら沢木耕太郎はイケメンとして落選)だけでなく、俳優の西島(名前覚えていません)、藤原紀香(この人の名前初めて打った。名前の漢字これでいいんだっけ?)の恋人として一世を風靡した加藤雅彦、あともう一人某映画監督が横浜国立大学出身だと言うことが記載されていた。ちなみに出身者の私は、ここで初めて彼らを先輩だと認識しました。

 へー。確かにイケメンかもしれない。

 でもなんだろう。私が通っていた大学には、そういう空気はなかったけどなあ。だってうちの大学、田舎っすもの。横浜国立大学というと聞こえは「横浜っていえば、海辺?」てなさわやかな印象を抱きますが、実際大学のある保土ヶ谷は、海辺からはかなり遠くに位置する、高台の地域でした。同じ学部の神戸出身のY嬢はよく「大学名にだまされた。金返せ」と不満を漏らしていたし、工学部にいた友人が、「理系は横浜国立大学じゃなくて、保土ヶ谷工業大学だよ」とよくぼやいていたモノです。ちなみに上記の俳優・西島氏は工学部生産工学科。全国で5本の指に入る留年の多い学部・学科だそうです。僕の回りに数名その生産工にいた人間がいましたが、4年で卒業できた人はいませんでした。さぼっている奴もいましたけれど、さぼっていない真面目な人まで留年していたから、こりゃそうとうきているなあと、ぬるま湯教育学部の私は思っていましたが。
 
 そうそう、教育学部で思い出しましたが、なくなるそうです。横国の教育学部。近年学部改革という名の下に教育人間科学部という一体何を学ぶ学部なのかさっぱりわからない代物に変貌したばかりだったのですが、やはり何をやって良いのかわからなかったのか、学部自体なくす方向決定したと在学中お世話になったT先生が言っていました。これでも横国の教育学部は難易度高の学部ででして、私が横国・教育学部を受けようと思った理由も「教育学部は全体的に他の学部よりも偏差値が低い。でもその中で一番の大学を選べば、それはそれで一番じゃないか」という極めて勝手な物差しがまかりとおってしまったわけでありましたが、教育学部のトップクラスに位置したからこそ受験したわけであり、結果的にそれなりのレベルにある人間が集まってきたわけです。でもなくなる。横国教育学部。過去は振り返らないタイプでありますが、妙な空虚感を感じずにはいられない自分がいます。

 話がそれました。イケメンでしたね。正直、イケメンは私の周りには・・・いなかったと思うなあ。でもバンドやっていたMは顔の作りとしてはかなりラルクアンシエルのボーカルに匹敵するモノがあったし、現在川崎で教員をやっているRも、眉間にしわが寄っているが濃い顔としてはかなり良い線行っていたのかもしれない。現在焼肉屋店長のNも、私の彼女はじめ女性陣に写真を見せると「かっこいい」という言葉が返ってくるし・・・そういえば生産工の友達も、河村隆一に似ていると言われていたし、ナンパサークル作っていた友達も、三上博史に似ている濃さを持っていたし・・・
 
 なんだ。イケメン揃っているじゃない。

 ・・・待てよ。俺だけ違うの?俺だけ仲間はずれか??
 
 いいさいいさ。大きく出てやる。10年後、『アエラ』には載らない沢木耕太郎的なポジションを狙ってやるぞ。そっちの方が絶対かっこいいからな。別に顔で勝負する世界に私はいないしね。

 ・・・と言って最近取りかかっている原稿をおこす仕事が煮詰まっている自分を客観的に見て、その道もかなり険しいことに気がついた今日この頃でした。おしまい。

■J


2002.11.14.
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