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・「フリー」で生きていくことあれこれ
 (2002.6.19.)

--「フリー」で生きていくことあれこれ--


 さて、私は一応「フリー」というスタンスで、仕事をしているわけでありますが・・・「フリーター」との違いはあるのだろうか?ということをふと考えていたりするのであります。ここ数年言われているじゃないですか。就職もせずに「フリーター」として生活をしていく若者が急増中!!みたいな感じで。そういう方々と私との違い・・・その線引きが非常に曖昧であるなあと、「フリー」という立場から考えたりする今日この頃です。まあ僕としては、最低限お金に困らず、楽しく生きていければどちらでもいいのですけれど。

 そんな話はさておき。「フリー」として仕事を始めて早3年目。一般の会社で働いていらっしゃる方から見る「フリー」というのは、非常に特殊な職種形態であるようです。私がいろいろな方と接した中で、みなさんがもたれた感想は、案外「フリー」はプラスの意味で捉えられることが多いように思います(「一体何者なのですか?」など、怪しいまなざしで質問されるケースも少なくないですが)。学生さんの中にも、就職せずに「フリー」でやりたい!といきんでいらっしゃる方も少なからずいらっしゃるようですし。

 「フリー」をプラスに取る方々にこの場を借りて一言。
 なるもんじゃないですよ。「フリー」なんて。
 これはみなさんお察しでしょうが、収入の安定ははっきり言ってありません。でも今の日本は終身雇用の終焉っていわれているじゃねえか、とかおっしゃられても、そういう生やさしいものじゃない。仕事してもお金が払われなかったり、仕事をするつもりで時間をあけてドタキャンされる(当然収入なし)なんてことはざらです。個人の弱さですね。
 でも好きなこと出来るじゃねえかって、出来ませんって。そんなに世の中は甘くありません。私が本当にしたいことを出来ているかと言われると、まあ難しいでしょうねえ。
 でも時間は自由に使えるだろ?確かにそうです。でもそれはあくまで仕事の制約がある中で、自分なりに時間を組み立てるだけ。私のような駆け出しは、まず期限を最優先で守り、信用を確立しなければならないので、やはり仕事が生活の中で一番優先順位が高い。しかも仕事の単価がまだまだ低いので、数をこなさなければならない・・・となると、時間の制約はかなりあるわけですね。
 自分の看板で仕事できるなんてすてきじゃないですか!ともよく言われますが、大変ですよ。これは。想像以上に。失敗=私の信用×ってことですから。いつも胃が痛い

 うーん・・・なんだか「フリー」でやっていくことをやめたくなってきたなあ・・・俺(苦笑)。
 いやいやいや、「フリー」はいいんですよ。「フリー」でいることで、多くのメリットはあるわけで。そういうものを手にするために、私なりに悩んだあげく、こうして頑張っているわけですから。おそらくそこに、「フリーター」との決定的な違いが存在するのだろうし。
 
 ・・・というわけで、いきなり結論づけるのも何ですから、大学出て「フリー」になったいきさつを、この場を借りて次回以降、つれづれなるままに振り返ってみようと思います。しばしみなさま、おつき合いくださいませ。

■J

2002.6.19.
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題字:種藤 潤