例年にないくそ暑い熱気に包まれた8月を迎え、皆さんいかがお過ごしでしょうか?私はフリーという立場をとっているくせに、自己管理を満足にせず、すっかりこの暑気にノックアウトされてしまい、
このエッセイを週1回書くことにした数ヶ月前の自分を呪っている今日この頃であります。
さて、そんなこんなで本題に入ります。
ある特定の場面に遭遇した時、その人がどうするかによって、その人の特性というか特徴というか、そういったものが結構わかったりしますよね。私がその中でも特に重視しているもの、それは
『有名人と偶然遭遇したときのその人のリアクション』であります。(※ちなみにここでいう「有名人」とは、ジャンルに関わらず、テレビ、雑誌、新聞等メディアに頻繁に露出し、その露出した際に出た名前が一般的に高く認知されている人を指します)
おそらくみなさん、都心部に頻繁に足を運ぶ人は特に、町中で偶然有名人に遭遇する機会というのは少なからずあるはずです。そうした際、その芸能人に対し、どのような行動をとるか、または周囲に対してどう反応を示すかによって、その人の素の部分が出てくるように思います。
以前キムタク(SMAPの木村拓也の略。って知っていますよね)がテレビ番組でこんな事を言っていたのを、うっすらと覚えています。
「僕が町中にいるとしますよね。そういうとき、気づく人はいるわけじゃないですか?(なぜか疑問形)そういうとき、さらっと声をかけてもらえる方が、僕はすごくうれしいですね。というか、かっこいいと思います。逆に、僕の存在に気づいているのに、ひそひそ隣の奴と小声でしゃべっている奴とか、だめですね。」
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別にキムタクが有名人の代表格だという意味で取り上げたわけではないし、
キムタクに認めてもらいたくてみんな生きているわけじゃないけれど、おそらく世間一般的には、有名人に遭遇したときに、堂々と声をかけ、交流を持つ方が人間的に評価が高いように思います。
声をかけずに物怖じしている方が、人間的に小者であると、誰が言っているわけでもないけれど、無意識のうちに認識されていると思うのですがどうでしょう?おそらくその通りじゃないでしょうか。
で、私にそれを置き換えて考えてみると、
明らかに後者。つまり、この心理テスト(実際あるんじゃないかな?こういうの)に関しては、小者に部類されるわけです。(自分が出来ないことだからこそ、この心理テスト、一番注目しているんでしょうね)
自慢じゃないけれど、私は他の人に比べて有名人に遭遇する機会が多いように思います。特に、仕事柄があってかどうかわかりませんが、仕事以外でも格闘関係の人と遭遇が多い。最近超団体派で活躍中の
プロレスラー高山善廣、K−1MAXで一躍その名をメジャーに押し上げ、現在テレビ・雑誌などに引っ張りだこな
キックボクサー魔裟斗。ちょっとマニアックになると、元
UWFインター金原などは、六本木のクラブでお姉ちゃんといちゃついているところにばったり居合わせたりしましたし、
元週刊プロレス編集長ターザン山本は、某地下鉄で偶然乗り合わせ、彼と一緒にいた学生風の兄ちゃんと、終始格闘談義に花を咲かせていました。格闘系以外では、サッカー日本代表の
川口能活(
ちなみに私の親父もヨシカツと言います。字違いですが)、
モデルの杏花(字、合ってるかな?)などを見かけた経験があります。
ま、今覚えているだけでざっとこのくらいいるのですから、少ない方ではないわけです。
でも、でもです。私これだけコンタクトをとるチャンスを持ちながら、結果なにもせず、その人に向けて指さすことさえせず(これは失礼ですか)、黙って通り過ぎるだけなのです。で、その場に同じように居合わせた人が、「○○さん、握手してください!」とアクションをおこしているのを傍観し、「あああ、これだから素人は困るぜ」と
自分も素人のくせに、そうしたうがった見方をすることで、アクションを起こせない自分を無理矢理説得させていたりするわけです。
自分自身、どこかしらキムタクの言葉に影響を受けているのか、そんな自分に少々後ろめたさなどを感じたりし、またそんな自分が嫌で嫌でしょうがなかったりしているわけです。これでもライターの端くれ、どんなネタでもあった方が俄然表現の幅が広がるわけで、
有名人との接触は、ネタとしては最もおいしい部類にはいるのだから、「アクション起こせよ!」と自分を叱咤激励するのですが・・・どこか逃げ腰な自分が、最後の最後でアクションを起こさせないのです。
ふー。だから小者なんだというお言葉、身にしみてわかります。わかっているもんね(悲)。
だから次回有名人と遭遇したら、絶対声をかけよう!と意気込んでいたつい先日、某環七のラーメン屋で、偶然
某団体の若手プロレスラー(注1)に遭遇しました!しかも私が仕事をするHPの取引先にゆかりのある団体選手。話すネタもあり、これはチャンス!
・・・結果私は、彼が何ラーメンを頼んだのかも確認できないまま、店をあとにしました。共にいた彼女に「
何で声かけないのよ!」と罵倒される声を、鼓膜の遠い部分で聞きながら・・・。
■ J