先細型のいわゆる初代Rズミクロン50mm。ものの本によると,M用の50mmよりR用の50mmの方が描写が優れていると言いますが,固体差と好みの問題でしょうね。M型ズミクロンと申しましても,いろいろございますので。
ただ,R用ズミクロンに関しては,紗がかかったというかぬめりと言いましょうか,独特のエキゾチックさを持っているのは確かのようです。それから後ボケのなだらかさ(?)もR用ズミクロンに軍配があがると思っています。見かけの深度が深く見えるR用,線の細い緻密な描写ができるM用というのが総括的意見でしょうか。
フィルターはシリーズ6 (Serie VI)を使います。E44mmで代替できますが,ケンコーやマルミの国産汎用フィルターとしてE44mmはありません。
こちらは,いわゆる先細タイプWetzlar(うぇつらー)製初期バージョンです。現行のフード組み込み型に至るまで,もう一つフード外付けのバージョンがありますが,いずれも内部光学系は変わらないとされています。
先細タイプのズミルックス-R 50mmには,フード(12508)を介してシリーズVII(7)フィルターを使うのが正道(?)です。E48mmの汎用フィルターを直付けすることも可能です。
第26回 写GIRL展 (公募展 2004年度) で 栄えある 「沢渡朔 選賞」を頂戴した作品の生みのレンズだったりします。
Canon EOS 5Dに装着して撮影してみました。 開放,最短距離での撮影。ホワイト・バランス=Auto。
エルマリート-R 60mmにも いくつかのバリエーションがあります。このレンズは,PAクルタゴン-R 35mm/F4と共用のフード(12514)を装着するための角が付いている初代のものです。
フード(12514)を介してシリーズVIII(8)の落とし込みフィルターを使うか,E60フィルターをレンズに直付けして使います。PLフィルターを使う場合は,フードが必要ですね。 このフードもけっこう貴重品になってしまいました。
バリオエルマー 35-70(さんごーななまる)は,最初期型のものにMade in Japanのエングレーブが施されていて,MIN●LTAの設計・製造であった証とも言えそうです。
中期(なのかな?)にあたる本機には,LENS MADE IN GERMANY(レンズはドイツで作ったよ〜)とエングレーブされているところが面白いところです。 フードは内蔵されています。フィルターは,E67mmを使います。
中古市場では,このエングレーブをそのまま「日本製」とか「ドイツ製」として区別の材料にしているようです。
現行のものは,F4と開放値が半段暗いですが,1:2.8までの近接撮影(マクロ撮影)が可能です。 3つのモデルを使った撮り比べなどしてみると,いろいろと面白い発見ができそうなレンズですね。
シ●マの設計・製造と誉れ高いレンズだけあり,適度なコントラストを保ったなかなかシャープな描写をしてくれるズーム・レンズです。 いかにも近代的な写りというところでしょうか。 逆にレトロ感で代表される,往年のLeitzの柔らかさや奥行き感を求める方には,面白みに欠けるレンズとして映るかもしれません。言葉を変えれば,撮影用として完成度の高いレンズだということです。
フィルターは,E60mmを使います。フードは内蔵というより,直付け・固定です。 フィルターの取り替えをするときにフードが邪魔になり,ちょっと苦労したりします(笑)。
ライカ ボディ | バルナック型 | M型 | R型 |
広角系レンズ | L広角 | M広角 | R広角 |
標準系レンズ | L標準1 / 2 | M標準 | R標準 |
望遠系レンズ | L望遠 | M望遠 | R望遠 |
最終更新日:2012年3月19日 (初稿2005年10月11日)