高天原と常世(Re: 高麗が原)

投稿者[ ちょっと一服 ] 発言日時 [12月12日(木)21時57分23秒]

元の発言 [ Re: Title高麗が原 ◎「大正解」だそうです ] お名前 [ オヤジッチ ] 日付 [ 12月11日(水)21時50分12秒 ]

>> ついでに、「高天原=韓半島」にも一票。

高天原については,まず,宗教的な世界観の中での構成を持つもので,
これは「天上界」という意味です。

葦原中国が地上,黄泉国や根国が一応,地下らしいです。

ですから,天という観念を持つ者の「頭上」に位置する世界です。

ところが,記紀を読むと,高天原について,
地上の拠点を示唆する表現も見られ,
古くは九州の何処かにあったのではないか,という印象もします。

ただし,韓半島南端を含むのではないか,という課題もありますが,
この点,そこは倭人も活発に活動していた地域なので,
そういう事情を考慮すべきでしょう。

一方,遠方の理想郷として,漠然とした観念ながら,
常世国というのがありますよね。

どうやら神仙思想や道教文化,あるいはまた,
中国以外の異郷と不可分な理想郷であるらしく,
一系統としては韓半島経由で入ってくる高度の文化や技術などの拠点,
これを漠然と指している場合もあるらしい。

というわけで,ここの議論として強いて話題を提供するならば,
高天原は日本列島で,高句麗は常世方面の範疇の一つか,
という着想のほうが相応しいのではないか,と。

それと,高天原を「あまのはら」と見た場合,
隋書等に「姓は阿毎」とある「阿毎」との関わり,
これは地名に反映しているかもしれないわけで,
「アマ」の付く地名なら九州にあるはずだったのでは。(^◇^)





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