Re: 神社形式

投稿者[ 牛頭天王 ] 発言日時 [6月5日(水)19時42分33秒]

元の発言 [ Re: 神社形式 ] お名前 [ ちょっと一服 ] 日付 [ 6月5日(水)00時04分01秒 ]

>> 一口に祖霊といっても,神霊である場合と,
>> 死霊である場合とがあるらしく,
>> イタコのように物故者もしくは死霊を扱うのは,
>> 神道とは少し違うような印象がします。

>> というわけで,卑弥呼とは,

>> 洗練されたアニミズムの哲人だったのか,
>> 物故者の霊を降ろす怪しげな霊感者だったのか,
>> 神霊と感応する異能者だったのか,
>> ほどほどの宗教的土壌における象徴だったのか,
>> などの視点が出てくるでしょう。

>> 記紀に見られる神道ふう祭祀とは,
>> 「神霊と感応する異能」という側面が強いです。
>> しかも,世の中を動かす実効性が高いのです。

>> 卑弥呼像を探る上で参考になるでしょう。

卑弥呼像については魏志に拠るしか方法はないので安易に後世に書かれた記紀や現在の神社の姿と結びつけるのは危険だと思います。
魏志には鬼道と書いてあるので「鬼道」からその姿や意味を推測しなければなりません。

【鬼】キ・おに、
○陰の霊。(陽の霊を神とするに対して)。
○死人のたましひ。亡霊、幽魂。
○神として祭る亡霊。かみ。天神・地祇に対するもの。「李義山雑纂意想」入神廟若見鬼。
○悪い陰気。ばけもの、もののけ。「詩経小雅何人斯」為鬼為或(よく、いさごむし)。
○人に害を与へる悪神。悪魔。「悪神。貧神」。
○想像上の怪物。形人の如く、二角三指を有し、口裂け牙長く、虎皮の褌を着けている。殊に仏説で地獄に居て亡者を取りあつかふ者。「世説雅量」阮徳如嘗於厠見鬼、長丈餘、色黒而眼大。

ですから「神として祭る亡霊」というのが正しいような気がします。

>> >> 道祖神ですか。中部、関東地方の山国に多いらしいですね。

>> 道祖神というわけではありませんが,
>> ぜんぜん関係ないとも言い切れません。

>> この辺りも,鳥越本に指摘があります。
>> その他,けっこう,うるさい議論があります。

>> 東北には,「おしらさま」というのがありますよね。

「おしらさま」というとアルビノを思い浮かべてしまうのですが。
これは座敷わらしのように家の中にいいるもので、外の結界を作る為の道祖神とは意味が違いますね。

>> >> 長野県に4,5世紀の積石塚が多い事と何か関連有るでしょうか?

>> そうしたものは「蘇塗」に似ているかどうか,
>> という視点からの興味になります。

「蘇塗」について韓国内に残るものの写真を見ました。
http://paratorapa.hoops.ne.jp/hatiman.htm
所謂、賽の河原の石積みですね。あれが林立していればアンコールワット見たいに見えなくもないです。

賽の河原の石積みの由来は「蘇塗」だったかもしれませんね。
これもこの世とあの世の結界を表していたのではないでしょうか。


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