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私が齋藤助産院を知ったのは、母の知り合いが、こちらでお産の経験があり、その時にとても良かったという話を聞いたためです。私自身も、母が私を自宅出産しており、話を聞いていたせいか、助産院での出産に対して、抵抗はほとんどありませんでした。 |
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そのため、はじめは病院にかよっていましたが、助産院で自然な出産をしてみたいという気持ちになり、主人と相談して、お世話になることに決めました。妊娠中期に入り、検診にかようようになり、産褥体操をしたり、お産のイメージトレーニングをしたり、明るくて頼れる助産婦さんたちに元気づけられて、通うごとに、病院の時と違い、気持ちが前向きになっていくように感じました。何でも、不安なことなど、質問しやすい雰囲気も、とても良かったです。 |
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私が入院したのは、陣痛が10分から15分くらいの間隔になった頃でした。まだ間隔があるので、助産婦の方々に気分転換も兼ねての散歩をすすめられ、主人と母と3人で、陣痛がきたら休憩をしながら、近くの神社と公園まで、ゆっくりと散歩をしました。今、思うと、お天気の良い中、のんびりと、自然の中を散歩したことは、初めてのお産を迎える前に、リラックスと安心感が得られて良かったように思います。その後は、和室で主人とすごし、身体を休めながら、陣痛の間隔が短くなるのを待ちました。 助産婦の方々は、マメに来てくださり、励ましの言葉をかけてくれたりして見守ってくれたので、途中、痛みで、かなり痛いと騒いでしまった気がしますが、不安はずいぶんやわらぎ、みんながついているから大丈夫という気持ちになりました。助産婦さんの提案で、いろいろな体勢を試みました。私は、お風呂に入ったりはしませんでしたが、椅子にもたれてつかまり立ちをしたり、クッションの上にうつぶせになったり、私自身が何度も試して、比較的痛みが、やわらぐ姿勢になれるよう、声をかけてもらえたので、とても良かったです。生まれる前に、「赤ちゃんの頭がもう見えてるよ、赤ちゃんもがんばってるよ。」と明るく、やさしい声で励まされたときは、「しんどくて、もうダメ!」という気持ちから、「早く赤ちゃんに会いたい」という気持ちになり、最後のふんばりができたように思います。主人もずっと、両手をにぎって声を掛け続けていてくれたので、本当に心強かったです。 生まれた子の顔を見たとき、「この子がずっとお腹の中にいたのか」と思うと、とても親近感が湧いたし、この子やみんなと一緒にがんばって良かったなと、誇らしい気持ちになりました。主人も今日のことは忘れられないと言っていたし、夫婦の絆も深まったように思います。齋藤助産院でお産ができたことをうれしく思い、皆様方に感謝の気持ちでいっぱいです。 |
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2002年10月 |
2002年11月 |