祝3周年!記念コラム
テンテンメモリアルHPを開設してから、もうまる3年ですか。早いものですね。開設当初と比べるとコンテンツも増え、謎の多くも解明され、内容的にもだいぶ充実したHPに成長できているのではないかと自負しております。これと言うのも情報や資料を提供してくださった方々、またいつも当HPを応援してくださっているファン、同志の方々のお陰です。改めてお礼を申し上げます。ありがとぉぉぉぉ!ございます。
で、
すみませんっっっ!昨年7月の「HP開設2周年記念コラム」以後、ほとんど更新らしい更新をしてないです(大汗)。実際問題として、この一年間はこのコーナーで特集記事を組めるような大きな動きもありませんでしたし、テンテンの活動としても現地のドラマに出演した事以外には際だったものがなかったので、仕方ないと言えば仕方ないのですが…。それでも更新を楽しみにして頻繁にチェックしてくださる方々には申し訳ない思いで一杯です(そう考えると、00年〜01年は本当に色々な事があった、激動の年だったなあと改めて思います。まさに世紀末)。
さて、大きな動きがないながらも、一応この一年間を振り返ってみたいと思います。例によって「テンテン&キョンシー回想」→「開設1周年記念コラム」→「2周年記念コラム」からの流れで読んで頂ければ幸いです。
先日私は四季出版から発売された『来来!キョンシーズ』ビデオの第1巻をオークションで入手しました。右がそのビデオのパッケージです。おそらくこれを見た事があるという方は、少ないのではないでしょうか。通常我々がレンタルビデオ店や中古ビデオ店で目にするのは、ほとんどがTBS系列のパック・イン・ビデオ、もしくはバンダイから発売されているダイジェスト版のどちらかで、この四季出版版というのはまず見かけないと思います。私も四季出版の『来来』は、その存在は知っていましたが、内容はもちろんの事、パッケージを見たのも初めてです。このビデオを手にとってまず驚いたのは、パッケージに記載されている発売年月日です。なんと、1996年の発売!これほど最近(と言っても6年前ですが)の発売だったとは…。確かにブームから10年近く経って再販されたものを、いくら定価が2500円という安価(この値段も驚きだね)とは言え、わざわざ仕入れるレンタル店も少なかったでしょうから、市場でこの四季出版版『来来』を見かけないのも当然かも知れません。しかし裏を返せば、最近中古市場でも入手しにくくなっている『来来』ですが、どこかにこの四季出版版ビデオのデッドストックが大量に眠っている可能性も出て来たという事になります。さらに言えば、96年の時点で『来来』を販売する権利が四季出版にあったという事が明らかになったわけですから、最近ファンのみなさんが推し進めているDVD化への足がかりの一つになるかも???(ところで、私は東京四季出版という会社は聞いた事がありますが、この四季出版とは関係があるのでしょうか?)
さて、気になる内容についてですが、当初「四季出版版はテレビの予告編が収録されているらしい」という噂を聞いていたのですが、残念ながら予告編はおろか、エンディングすら収録されていませんでした。つまりあの名曲『キョンシー!!!』が聴けないのです。少々残念な気もしますが、再版ならでは良い点もありました。つまり、比較的最近発売されたビデオである上、ブーム時に発売されたビデオのレンタル落ちのように何度も再生されている物ではないので、画像が至極良好なのです。これはかなりポイントが高く、テレビ放送された当時の感動が蘇って来るようです。コレクターやマニアならぜひ入手しておきたい一品と言えるでしょう。
当HPで割と好評を得ているコンテンツの一つに、「台湾中國電影文化城訪問記」があります。ここで紹介している映画村は、台北市郊外にある映画村で、施設としてはそれほど大規模なものではありません(でもキョンシーファンなら間違いなく楽しめるので、ぜひ行ってみてください)。実はこの台北の映画村とは別に、台中市(台北から特急やバスで3時間ほど)にも映画村が存在する事は、かねてから確認されていました。どうやら『幽幻』や『来来』における街のシーンは、この2つの映画村で撮影され、編集でうまく繋ぎ合わされていたようなのです。例えば『幽幻2』ではその街並みを注意深く観察すると、レンガ造りの建物が多く見受けられるのですが、これなどは明らかに台北の映画村には存在しないものです。様々な判断材料から、台中の映画村は台北よりも大規模だと考えられ、割合的にも『幽幻』や『来来』で使用されたスポットが多いのではないかと考えていました。その為、いつかは台中の映画村も訪問しようと機会を伺っていたのですが、台湾観光協会などで調べて頂いてもこの施設の詳細(所在地など)が分からず、ずっと見送っていました。しかしこの度の調査で、台中映画村は、2年前の大地震の影響をモロに受け、現在は営業していないという事が判明しました。もし仮に今後営業が再開されたとしても、地震による損傷が激しかったとすれば、映画で使われたセットなども取り壊され、建て直される可能性が高いわけで、『幽幻2』などで見られたあの街並みにはもう出会えないかも知れません。非常に残念でなりません。
キョンシー時代を彷彿させるご覧のポーズ |
テンテンにとって約一年ぶりのドラマ出演となった『絶世雙驕』。これは台湾の大手テレビ局、華視(CTS)で今年の始めから数ヶ月間放送されたもの。台湾は勿論、香港からも出演者やクルーが参加し、さらに中国大陸での長期ロケを敢行するなど、かなり力の入ったドラマと言えるでしょう。人気俳優、ジミー・リンを主役として起用しているため、注目度も高い作品なので、工夫すればビデオやVCDボックスなども入手はそれほど難しくないと思われます(ちなみに私は例によって在日中国人向けのレンタルビデオ店で買い取りました)。このドラマの中でテンテンが初登場するのは第2話の中盤で、いきなりド迫力の格闘シーンから始まります。剣を振り回したり空を飛んだりと大立ち回りのさなか、テンテンはキョンシーシリーズを彷彿とさせる、指2本を立てて構えるあのポーズを見せます。なんと21世紀になって、最新ドラマでこの構えが見れるとは嬉しい限り(^^)。テンテンは脇役での出演で出番も少ないですが、白い衣装に身を包んだ美しさは一見の価値があります。そう言えばキョンシー全盛期の頃、テンテンは各媒体のインタビューで、将来の夢として「キレイな女優さんになる事」と答えていましたね。まだ大きなチャンスは巡って来ませんが、ささやかながらもあの頃描いていた夢を叶えているテンテンを応援せずにはいられません。若い年齢層のキョンシーファンの方は、ブーム当時の記憶がほとんどなかったり、リアルタイムではテンテンを見ていない方もいらっしゃるかも知れません。でもインターネットなどを駆使すれば現在進行形で「テンテンの将来」をずっと応援していく事も可能です。暖かく見守っていきたいですね。
香港の『霊幻道士』シリーズなどはどんどんDVD化されている一方で、一向にDVD化の気配がない『幽幻』シリーズ及び『来来』。権利関係などなかなか難しい問題があるのかも知れませんが、ここに来て一筋の光明が見えて来ました。大映系列の『AIIムービーセレクション』というサイトで、まだDVD化されていない人気作品のDVD化に向けて、意見を募っているのです。各キョンシーサイトでの呼びかけが功を奏し、かつて大映ビデオから発売されていた『キョンシーズ』(幽幻1)へのリクエストが殺到。AIIムービーセレクション側もこの反響を受けてついに動き出したようで、DVD化まであと一歩というところです。まだまだ賛同者を募っているようですので、まだ意見を出していない方はダメ押しの一票を!
AIIムービーセレクションHP
http://www.aii.co.jp/go/movie-sl.html
ところで、もし『キョンシーズ』がDVD化されるとしたら、ぜひとも字幕の修正を希望します。当サイトでも何度も書いてますが、ビデオ『キョンシーズ』の字幕はあまりにもいい加減な訳が多く、本来の面白さも半減しているからです(日本語吹き替え版も収録できれば理想ですが、さすがにそれは厳しいだろうか?)。
さて、無事3周年を迎えた当HPですが、最後に今後の予定などを少々。まず、昨年の「2周年記念コラム」の中で、軽く触れ「いずれ作品紹介のコーナーで詳しく紹介する」と予告しておきながら、ほったらかしになっている台湾のドラマ『仙鯉奇縁』と、今回取り上げた『絶世雙驕』をこの特集コーナーで紹介したいと思います。当初はこれらのドラマも「作品紹介」のコーナーで紹介しようと思っていたのですが、当HPのスタンスを改めて考えた上で、紹介するのはこの特集コーナーが相応しいという結論に達しました。そもそも当HPは管理人であるダーク三世が個人的な思い出と共にテンテンの活動を振り返るという趣旨で制作されたもので、つまり当HPの各コンテンツで扱う「ネタ」は、あくまでもダーク三世の思い出の中にあるテンテンやその作品達であるべきだと思うのです。従って現在進行形で活動している台湾の女優、リュウ・ツーイーの活動をこと細かく追いかけ、最新の出演作品を『幽幻』や『来来』と並べて紹介するのは本来の趣旨から考えるとどうかと思うわけです。それに、そういう番外的なネタや情報(彼女の最新情報なども含めて)を提供するためにこの特集コーナーを設けたわけですから。『仙鯉奇縁』『絶世雙驕』の紹介は近日公開。お楽しみに。
また、当HPでは引き続き、最後の未発掘映画と言われる『老少五個半』の発掘に全力を傾けたいと思います。1989年の作品で、テンテンが演じるのは自閉症の少女。テンテンの出演作の中では、唯一の現代劇です。現段階では、関西の某団体がこの作品のフィルムを所有しているという事は判明していますが、それ以外には有力な情報は皆無に等しい状態です。なんとか発掘できればと思っていますが、道は険しいです……(^^;;。
というわけで4周年に向けてテンテンメモリアルはさらにパワーアップして行きたいと思いますので、応援のほど、よろしくお願い申し上げますm(_
_)m。
(02.6.3)