元の発言 [ Re: Titleブタが出ましたッチャッチャ ] お名前 [ 牛頭 ] 日付 [ 11月6日(水)21時14分49秒 ]
牛頭さん、情報ありがとうございます。
>> 新しい結果を信じればいいでしょう。
そうですね。ただ、季刊考古学の小沢智生氏の話が説得力があったので、まとめてみました。
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・ニホンイノシシは縄文・弥生時代の最も主要な猟の対象獣だった
・水田遺構をともなう遺構からのニホンイノシシの出土例 = 菜畑遺跡・南方遺跡・唐古鍵遺跡
・いわゆる古代豚がニホンイノシシと考えられる遺跡 = 桑名遺跡・朝日貝塚遺
・中国では4000年前からウシ・ウマ・ブタ・ヤギ・ヒツジが飼育されていた。
→なぜ、耕作の使役に欠かせないウシやウマが移入されず、ブタだけが移入されたのか?
→イノシシの土偶はたくさんあるのに、弥生時代や古墳時代にブタの土偶や埴輪がないのはなぜか?
・イノシシが最初に家畜化されたのは紀元前7000頃の近東地域
・中国ブタの原種は長江中−下流域南部のミナミイノシシ
・ニホンイノシシの38地点、79個体の試料からデータを分析
→古代豚の産出が報告されている菜畑遺跡(4試料)、桑名遺跡(3試料)、朝日貝塚(5試料)の
12試料中の11試料の配列はニホンイノシシの集団に最も普通に認められる配列であり、残りの1試料の
配列はニホンイノシシ集団と東南アジアの一部の豚に認められる配列であることを確認した。
・家畜の起源は、農耕技術の発達にともない増大した人口に対し、縮小した森林からの狩猟による食肉供給が
追いつかなくなったことがきっかけである
→豊かな森林に恵まれた日本列島ではイノシシやシカが容易に狩猟できたので食肉用の家畜は必要なかった。
→農業国日本ではブタより農耕・使役のためのウマ・ウシ方が必要だったはず。
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>> 違う資料で試験した結果と言うことになるかと思います。
そうなのですが。
石黒氏の分析結果も小沢氏の分析結果も正しいとするなら、同じ時期にブタを飼っていた村とイノシシを飼っていた村が
共存していた、のでしょうか。
ブタの方が家畜として優れていたなら変な話だと思います。ですが、新しい結果を信じたほうが正しいですよね・・・。
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