基本的には好きも嫌いも1作目と同じ。それで充分だと思います。ただ、思い入れを持って見に来る人が過半数でしょうし、そういう人(もちろん私も)にとってはまさに今回の主役である「恋人たち」のキャスト交代は許し難い暴挙です。
具体的にはフォウ・ムラサメとサラ・ザビアロフの2人。旧作のファンからすれば下手な物真似を見せられている気分でした。声の違いにキャラが違うとまで感じるのはもちろん、純粋な演技力においては格の違いを感じるほどです。特に旧カットにおいての違和感は泣きたくなるほどでした。
シナリオは今回も恐ろしいほどのジェットコースターぶり。テレビ版を知らずに理解できた人はすごいです。正直、意味がわからない人にDVDを買わせようとしているのでは、と邪推したくなるほど。追加、変更されたセリフの数々はより混迷を深めているように感じました。宇宙に上がる経緯のあたりとかかなり酷かったような。
新カットは印象では増えたように感じました。序盤から使っているからかも知れませんが。人物は見ている側の慣れもあってか、旧カットとの違いも気にならなくなりました。ベルトーチカが(新カットの絵で)美人に描かれているのは意外な収穫。
MSは主役であるZガンダムの新カットがあまり目立ちませんでした。リック・ディアスや百式の方が強く印象に残るくらいで。ティターンズ側は新カットだけが記憶に残るといってもいいくらい頑張りが感じられました。かなり見応えあり。サプライズ要素はハマーン様専用ガザCが出たことですかね。Vにも期待が膨らみます。
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