久しぶりにCMのイメージ通りの映画を見たような気がします。それが大事なことかどうかというのは難しいところかと思います。騙されたっ、ということはないかもしれませんが、代わりに意外な展開もない訳ですから。
個人的には舞台を病院に変えた「交渉人」というのが正直な感想。それだけにある程度の面白さは保証されますけど、それ以上でもない訳で。題材選びは目新しいものの、展開にはそれがないのが残念なところ。
それでも人質となった人々にもそれぞれの人生がある、というような個性の出し方は良かったと思います。ただ、脅迫及び監禁されている人間が素直に犯人に同情する理由もないとは思いますが。終盤、主人公が息子と二人きりになっても誰も逃げないというのはフィクションのなせる技かと。
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