初めて関内アカデミーという劇場に行ったのですが、そのあまりの小ささにビックリ。４０人程度しか入れない劇場というのは初めてだったので。そして、ワーナーマイカルに慣れた身には座席が大層つらかったです。

　チェコ軍パイロットが英国空軍でドイツと戦うというのが導入部の流れなんですが、これってほとんど戦争モノではなかったんですね。同じ女性を愛してしまった二人の男の物語。正直、ややありがちなシナリオである上にそこに見るべき展開などはありませんでした。最も肝心な主人公の心情がほとんど描かれていないので。後から理性を失うような女に会ったことがあるか、などと言われても違和感があるばかり。というか人間ドラマに関しては「パールハーバー」とどっこいどっこいなんですが。

　空戦シーンも期待が大きすぎたのかもしれませんが、あまり印象に残りませんでした。むしろ訓練シーンの方が滑稽で印象に残ったくらい。

　この作品のテーマは自業自得、あるいは諸行無常でしょうか。ラストを際立たせるなら、最後は犬にもう裏切られた方が良かったかも。ちなみに本来のタイトルは「ダークブルーワールド」。そんな映画な訳です。