カンヌ際のパルムドール賞受賞作だとか。それがどれほどの権威があってすごい賞なのか私は知りません。ただCMの「生きている間は決して開けてはいけないドアでした」という謳い文句が気になっただけです。それが間違いの元だということに一体、何度繰り返せば学習するんでしょうか。ワタシは。
上の文面からてっきり息子は引きこもり気味で自殺したのかと思っていましたが、さっぱり違いました。友達との予定をキャンセルしてまで父とジョギングする爽やかさんではないですか。もちろん自殺などではありませんでした。
どのあたりが開けてはいけないドアだったのか私には今を持ってわかりません。別に問題ないんじゃないでしょうか。というか生前も余裕で入っていたのではないかと推測されます。
父が精神分析医でその患者が次々と出てくるあたりは興味深かったですが、その結末はそれがどうしたと言われそうなものでした。つくづく深読みなどしてはいけない映画です。というかベースになっているのが実話だと言われればすごく納得するんですけども。その動きのないドラマに。
ラストもなんとなくまったりとして特にオチもなく終了。この映画を私が誉めるには、あらゆる意味において押しつけがましくない映画とでも言うしかありません。2時間椅子に座ってスクリーンを見続けなくてはならなくてもそうなんです。きっと。
|