<エル・ドラド 黄金の都>
なにやらワーナーマイカルエキスポ第10弾ということで、時間にかかわりなく1000円だったので見てきました。字幕版なんですが、必ずと言っていいほど夕方くらいからしかやってないんですよね。
二人の男がエル・ドラドを目指して、そこから黄金を持ち帰ろうと企む話なんですが、どうも今一つでした。
なんというかこういう話の常として楽園に長くとどまる事は許されない。しかし、こういったところはすべからく侵略者から狙われているので、主人公としてはそれを阻止しなければならない。ラストはもちろん楽園を後にする。
それぞれの要素が結びつかないために、作品のベクトルというか、方向性が分散してしまっているんですね。結局、帰るために楽園を目指すという感じで。
あちらのアニメというものは本当に背景表現がすごいです。日本じゃちょっと真似出来ないですよね。特にデフォルメされた植物がさも立体的なように動く様は圧巻です。CGによる水の表現も見事です。
しかし、何かといえば唄って踊りだすというのもねぇ。3回目以降ともなると見ている方が疲れてきてしまいますね。そういや、「アイアン・ジャイアント」は全然、踊らなかったなぁ。
<デンジャラス・ビューティー>
当初の予想よりずっと楽しめました。
特技が銃とイヤミという、がさつなFBI捜査官のキャラクターが秀逸です。外見が変わっても内面まではすぐに変わらない、というあたりがうまく表現されています。美女と呼ぶにはためらわれるような癖が残っているところも良いですね。
ミスコンに対して否定的で合理主義のヒロインは、ただ動くだけで見ている方の笑いを誘います。コメディ的な要素が非常に強かったのも驚きでした。てっきりカップル映画かと思っていたんですが、そんなこともなかったです。
しかし、シナリオのほうはどうもイマイチでした。謎かけをしながら爆弾テロを働く犯人が次のターゲットにミスコンを狙って、という導入部なんですが、謎解きなんてありゃしません。ある意味、最悪のオチが待ち構えています。クライマックスにアクションがないのも寂しいですね。
ほどほどに笑いたいのなら、なかなかいいかもしれません。個人的にはちょっともったいない気がしました。
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