濱崎浩佑(変更可能)は男子校の教師であったが恩師に再会したことで、その恩師が理事長を務める女子校に移ることに。そこでは毎年ライバル校と対抗戦を行っていて、その指導者に浩佑をスカウトのしたのだという。
そして、、今年の競技はズバリ釣り! しかも、獲物は互いの学園生であった。
馬鹿ゲー街道をひたすら目指すOLEの新作はやはり馬鹿ゲーでした。
購入動機はやはり馬鹿の匂いに釣られて。
初回特典は特になし。
ジャンルは従来通りのアドベンチャー。対戦格闘風の画面がありますが、システム的にはコマンド選択式のアドベンチャーと実質的に同じです。
足回りは平均クラス。メッセージスキップは既読未読を判別して高速ですが、選択肢間が長いので相対的にやや遅く感じることも。次の選択肢(未読箇所)へ飛ぶ機能などあると良かったかも。
バックログは別画面で行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能です。ロード直後にも問題なく使用できます。戻れる量はほどほど。
対戦格闘風の画面ではアイコン類がなくなるのでスキップが止まるとシーン終了まで再使用できないなど意外と不便です。
シナリオは馬鹿ゲーテイストが中途半端。タイトルからもわかるように対抗戦の種目は女子校生を相手にした釣りです。意味がわからなくとも釣りです。主人公は釣り道具を用いてヒロインや名無しキャラのスカートはもちろん、下着まで釣り上げます。すでに釣りではないと思いますが、それ以上も当然のように含んでいます。
常識的に考えれば犯罪です。この世界観でも一応は犯罪であるようなのですが、どうも競技ならOKという面もあるようで線引きがとても曖昧です。主人公も状況によって犯罪性を気にしたりしなかったりなのでプレイヤーも乗りにくいです。もっと突き抜けた勢いがあった方が良かったように思います。それこそ問答無用なくらいの暴走ぶりが。
設定はエロのための飾りです。対抗戦にはシナリオ的な意味は全くと言っていいほどなく結末のようなものもありません。なんとなく個別シナリオっぽくなって終了という締めです。
Hシーンへの導入もご都合主義を越えて超展開そのもの。自ら釣り上げた下着をネタに脅迫してHに持ち込むとか、そんなシチュエーションが満載。プレイヤーも頭を馬鹿にして望まなければならないでしょう。ツッコミなどもっての外です。
触れるまでもないでしょうが惹かれ合う過程はあたかも異次元の出来事であるかのように語られます。いかに馬鹿ゲーに対応した視線で見ても共感するのは容易なことではないでしょう。
ネタやパロディといった成分は皆無に近く、テキストそのものでも笑いは特に意識していないようです。基本的には淡々とした展開なので飽きやすい面もあります。
総プレイ時間はそれほど長くはなく、分類すれば手軽なゲームの範疇に入るでしょう。馬鹿ゲーの常かもしれません。
Hシーンは独断と偏見で各ヒロイン4〜7回程度とばらつきがあります。行為の違いもありますが回想枠の数でもヒロインによって差があります。エロ度はCGに助けられている印象でテキストは短いです。
CGはなんと言っても巨大すぎる乳が特徴。ある意味でこれこそ世界観なのかもしれません。これをエロいと感じるかそれとも大きすぎて違う感情を惹起するかがまさに本作の分水嶺でしょう。ポイントが見てわかるというのは消費者側からすればありがたいことです。
テックアーツ系ブランドなのでもちろん件のアニメーションを採用しています。乳が存在感抜群なせいか動きはそれほど大きくありません。じんわりと動いている感じがエロ度を高めています。
立ちCGはポーズが1種類(衣装違い除く)なのでさすがに寂しさが拭えません。お手軽なゲームとはいえ、もうちょっと頑張って欲しいところ。
Hシーンは上で触れた条件がクリアできればエロ度はかなり高いです。これでもかとばかりに乳重視の構図が待ち構えています。
音楽はノリに相応しい馬鹿な曲が用意されています。普段がわりとまともっぽい曲なだけにギャップによる高い効果が生み出されています。それだけに単独で聞くにはやや厳しいです。
ボイスは女性陣のみフルボイス。と言っても主人公以外の男性キャラは理事長くらいしか出ないので、主人公を除いてフルボイスと表現しても特に問題はないかと。
ヒロイン7人のうち2人は同じ声優が掛け持ちしています。演技的に差別化がもう一歩で同じ人間が演じていると感じ取りやすいです。構図としても同一声優キャラ同士のバトルなどあるので配慮不足と受け取られやすいかと。人選にも若干の問題があるように思います。
まとめ。アイデア先行の作品。馬鹿ゲーとしてはパワー不足。ギャグ要素を入れるのでなければ、真面目にやっている行動そのもので笑わせて欲しいところ。発展性が欲しいです。
お気に入り:特になし
評点:62
愛着のなさゆえにキャラ別感想はありません。
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