頭痛、肩こり、疲労の原因
従来、貴金属として毒物扱いされてきたミネラルも体の中で重要な働きをしていることが分かった。最後の栄養学という分野で、まだまだどんな働きをしているのか、どれだけ摂取すればいいのか未開明である。
カルシウム欠乏症による骨粗しょう症は有名になった。 亜鉛が不足すると味覚がわからなくなる。
女性がなんとなく体調か悪いと訴えると、40、50才になると更年期障害といわれているが、こうした中にも潜在性のビタミン、ミネラル欠乏症が多いという。
男性や若い女性の場合は「自律神経失調」だとか。ビタミン、ミネラル不足かちだといって、ドリンク剤や錠剤に頼るのも考えもの。
食生活を見直して、野菜などをたくさん食べることが基本と呼びかけている。
■ビタミンの欠症状
ビタミン B1
脚気・多発性神経炎・ウエルニッケ脳炎・食欲不振・神経障害
ビタミン B2
口内炎・口唇炎・口角炎・皮膚炎・成長障害
ビタミン C
壊血病・出血・色素沈着
ビタミン A
夜盲症・皮膚乾燥・結膜乾燥症
ビタミン D
小児のくる病・成人の骨軟化症・骨粗しょう症
ビタミン E
不妊(動物実験)・赤血球の溶血・体内活性酸素調整
ビタミン K
血液凝固時間の延長・出血
■ミネラル欠乏症状
カルシウム
歯や骨の形成障害・骨粗しょう症
カリウム
疲労感・脱力感・高血圧
マグネシウム
骨や歯の形成障害・虚血性心疾患
鉄
貧血
マンガン
成長障害・軽度の皮膚炎・血糖上昇
コバルト
ビタミンB12欠乏症
セレン
成長障害・筋肉萎縮・不妊症
=1997/05=