晴れた空はどうして青く見えるか。
虹の色が七っからできているのは周知のとおり。緑・藍・紫・青・黄・橙・赤である。
この色が太陽の光の色である。それぞれの光には長さがあり、一番短いのが紫色で一番長い波長が赤色である。
太陽光線は地球にとどくためには、厚い空気層を通過しなければならない。この大気中には目にみえない水蒸気やチリ、ゴミがあり太陽の光はこの見えない雑物にぶつかって、いろいろな方向に屈折し飛んでいく、中でも藍色や紫色、青色がよく飛んでいきやすい。
このため、残った青色たけが見えて、空が青く目に見えるということになる。逆に夕焼けが赤く見えるのは太陽の光が昼間より、空の長い距離を通って地球にとどくためであり、昼間は短い波長の青色が地面にとどくのだが、夕方になるとこの短い青色は途中でどこかえ飛んでいってしまい、長い波長の赤色だけが、どこにも飛ばされることなく地球にとどくため、きれいな赤い夕焼けが見える訳である。
ちなみに、昼間晴れているのに空の色がすっきりとした青色とならずに、白く見える時がある。これは空にたくさんの水蒸気があるためで、光がいっぺんにぶっかってしまい、こんな時は全部の色が同時にでて白くみえ、まぶしい色が白くなるのも同様な現象である。
なお、大気は複雑な要因で変化しやすく特に、地球界ではこの法則に反し空気汚染が進み、自然環境が破壊され人類の生存にかかわる問題となっている。大自然の恩恵を世界的な課題として大切にしなければならない時代となってる。
=1997/02=