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■クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの付与方法

 自分のWEBページへのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの付与方法の例です。(以下の図はすべて2006/6/16開催のCCJPセミナーでの野口祐子弁護士の説明資料より)

@クリエイティブ・コモンズ・ジャパンのHP(http://www.creativecommons.jp/)から「公開する」のボタンを押す

Aライセンス(例:「帰属-非営利(by-nc)」)を選択する

Bライセンスを選択することで作成されるhtml文を自分のHPのhtmlソースに貼り付ける

ちなみに、(余談ながら)とるじいやの趣味の音楽成果物を掲載しているwacca(リンク集を参考)では、楽曲を掲載する際に、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを選択できる機能が設置されています。

■クリエイティブ・コモンズの検索可能性

 クリエイティブ・コモンズについて、誤解されやすいことの一つとして、”クリエイティブ・コモンズ・ライセンス利用著作物のデータベースを作成しているわけではない”ということがあると思います。
 例えばJASRAQでは管理対象の音楽著作物に関するデータベース化がされています(「J-WID」という検索ツールも用意されています)。ライセンス管理をする以上、一つのデータベースの元に一元管理されるべし、という考えが起こるのが自然であると思われます。
 実際、元々、クリエイティブ・コモンズのような”利用フリーな著作物”などをデータベース化して使用する、といった考え方は様々な人の間でもたれていたようです(例:「コピーマット」等)。

 クリエイティブ・コモンズ・ライセンスが付与された作品について、独自のデータベースが必要ではないか、と思ってしまうかもしれませんが、クリエイティブ・コモンズの場合は”インターネット上の著作物について”のライセンスであるという利点を生かし、全く別のアプローチが採られています。

 実は、インターネット上で作品にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与する場合、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス自体に固有の「RDFデータ」と呼ばれるメタデータを生成・利用します(利用者はそのデータを例えば自らのホームページのHTML文に貼り付けてライセンスを利用する)。
 現在、インターネット検索エンジンのYahoo!とGoogleでは、クリエイティブ・コモンズの協力の下、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与した作品が検索できる機能を備えています。いわば、インターネット上を一つのデータベースと見立てて、各種検索エンジンで検索する、といった、逆のアプローチが採られているわけです(このことから、クリエイティブ・コモンズは「WEB2.0」と一緒に話題になることが多い)。

 現在は、各種検索エンジンでは、例えばテキスト検索しかできないなど、検索の精度は十分とはいえないレベルですが、インターネット上のデータ検索技術は日進月歩です。今後は、例えば画像データに検索エンジンで検索可能なクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのタグを儲け、画像そのものを検索できるようにする、といった技術的なアイディアが検討されている、と聞きます。

(追記:2006年6月のニュースで、マイクロソフトがOffice製品のドキュメント文書にクリエイティブ・コモンズ・ライセンスを付与できる機能を開発した、というニュースが出ています)。
 



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