2000年3月11日 部活の春合宿が千葉県の内浦山県民の森で行われており、俺も学生最後の合宿に参加することにした。ただ行くのはつまらないので自転車で行くことにして、以前から準備しておいた。 久里浜から東京湾フェリーに乗って千葉県にわたり、嶺岡中央林道で房総を横断するコースをとる。 時間は全部かなりアバウトです。 |
早朝、家を出発。初めての林道で距離もあり、合宿所にも早くつきたかったので早朝の出発とした。今までで一番早い。ちょっと眠いけど、程良い緊張感がある。
まずは東京湾フェリーの発着港である久里浜に向かわねばならない。16号で杉田へ出て並木方面を通って金沢でまた16号と合流する。富岡付近のアップダウンをさけるためだ。今回は林道を走るので体力温存策をとったのだ。何しろ林道を走るのは初めてでどんなだか予想ができない。死にたくないもんね。
7時10分
金沢八景駅前で16号に合流。予定よりちょっと遅い。あとは横須賀を過ぎるまでずーっと16号を進む。ひたすら走る。追浜付近はいつもは人も多く歩道も狭く、路駐もあり走りにくいんだけど、今日は朝が早いこともあってか、なにもなくて走りやすかった。あっという間に過ぎてしまった。
鬼門のトンネル群も車が少なく、人もいなかったのでスイスイ進む。これなら横須賀に着くのは早いなと思った。
7時30分
横須賀市街地に到着。これは早い。予想外だ。時間とともに気持ちにも余裕が出てきた。16号から「よこすか海岸通」に入りそこを進む。海の景色を横目に飛ばす、海岸通もすぐに終わり16号に戻る。しばらく行って左側に電気用品のディスカウントショップがあるT字路で右折。 ここをそのまままっすぐ行けば観音崎。右折すると国道134号で久里浜方面だ。当然右折する。
さらに134号を進む。一回走ったことのある道なのでとまどうことなく前進。久里浜駅が見えてきた。夫婦橋の交差点を直進する。
ここまでは前回の城ヶ島走行とルートがほぼ一緒なのでそちらを参照してください。
8時15分
少し進むと海沿いに出る。さらに数百メートルも進むと久里浜港だ。8時15分到着。すばらしい!! 予定より45分も早く到着した。自転車を降り、乗船切符を買う。自転車と運転者一人で770円だ。安い。出船は8時50分なのでまだ間がある。持参したウィダーインゼリーを食べ、ジュースを飲む。フェリー乗り場の写真を撮った。待合所は人でいっぱいだったので、所定の位置に止めた自転車のそばで座っていた。少し寒い。
たぶん土曜日だからだろう、観光客らしい人が多い。車もどんどん集まってきた。きっと普段はガラガラなんだろうけど。
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地図など見ながらしばらくボ−っとしていると船が入ってきた。俺の乗る船「くりはま丸」だ。乗船してきた車が降りきると、こちらの乗船となる。はじめは自転車とバイクからだ。今回、自転車は俺しかいなかったバイクが3台。係員の指示に従い俺が一番に乗船した。車と同じ所から乗船する。なんか気持ちいい。
運賃、交通、ダイヤなど東京湾フェリーの詳しい事はこちらを参照→東京湾フェリー
8時50分
デッキに上がり客室のいすに座ると、まもなく出発した。とりあえず上着を脱ぐと汗でびっしょりだったので椅子に掛けて乾かす。地図を出してこのあとの経路を確認した。船はほぼ満員のようだ。家族連れが多い。途中デッキに出て房総と久里浜を撮影。寒かったのですぐ客室に戻った。そんな事をしているともう浜金谷港の目の前だ。
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9時30分
浜金谷港に到着。車が降りたあと、自転車に乗り下船。ついに千葉県に突入だ。案外あっけなかったな。時間も早いし。これなら合宿所にも早く着けそうだ。2時半には着けるかな?
国道127に入り、早速走り始める。ここから嶺岡林道の入り口のある安房勝山まではずーっと海岸沿いを走る。景色がよい。ただ国道とはいえ道はあまり広くないので走行には気をつけよう。
浜金谷を出てすぐ金谷港だ何とも雰囲気がいい。海岸の岩場では岩のりをとっている。トンネルを抜け岬を回ると鋸山の自動車道入り口だ。鋸山には以前行ったことがある。なかなかすごい景観がみれるのでまだの人は一度どうぞ。
さらに127号を進むと保田に到着。さらにさらに進むと、吉浜というあたりから砂田と言う所あたりまで、会社の保養所がかなりの数あった。ひょっとしてあなたの会社の保養所もあるかも?
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10時10分
保養所銀座?からしばらく行くとやっと安房勝山駅に到着。駅を過ぎて道が大きく左に曲がるとすぐに分かれ道がある。ここを左側に入り127号とはお別れ。すぐに踏切を渡る。ここがよくわからずにちょっと迷った。
踏切から少し行くと嶺岡林道の入り口があるはずなんだけど...だいぶ走ると、左になんだかできたばかりの有料道路が出てきた。何じゃこりゃ? 地図には出てないぞ! 右を見ると新しいトンネル。これも地図には出ていない。周りを見渡すとひらけているがなにもない。おかしい!! ガイドには入り口の「あるけあるけ」の看板が目印だと書いてある。注意してきたつもりだけど、そんなの無かったぞ。 距離的にもこの辺だとしたら踏切からだいぶ来ているのでおかしい。とりあえず踏切まで戻ることにした。
どうもこの辺は最近、道路などを新しく作っているようだ。周りの山も切り崩されている。開発の波がこんな所にまで...って言うと現地の人に怒られるんだろうけど。 地図を見て、この辺だろうというところで脇道に入ってみた。するとすぐにあったあった!!
林道の看板と、「あるけあるけ」の看板。ここだったのかぁ。表の通りからは50メートルほど入った裏道に林道はあった。持っていた地図は5万分の1だったのでこのくらいの道は出ていなかったらしい。
行きき方としては踏切を過ぎてすぐに右側に商店がある。その商店を過ぎて一個目のちっちゃい交差点を右折すると「あるけあるけ」の看板があって、そこが嶺岡中央林道3号線の入り口。
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10時30分
とりあえず場所は確認したので踏切からここまでの道で見つけた商店(コンビニとスーパーを足して3で割った感じ)でフィルムと食料を購入。10時30分。ついに林道を走行開始!!
緩い登りの舗装路が続く。いよいよ林道を走り始めて心はウキウキ、足の回転も快調だ。さっ見たトンネルの上の方を走る。急に坂がきつくなった。ギアを落としてこぐこぐ。「すっげー、さすが林道だぜー」なんて思っていられたのはこの辺までだった....
10時40分
前を見ると延々続く上り坂。しかもかなりきつい。距離があるのでダンシング(立ちこぎ)は疲れるだけなのでしない。ギアはミドル×ロー。ほんとはイン×ローに入れたかったんだけどフロントがインに入らないのでしょうがなくミドル×ロー。ちゃんと調整しておけば良かった。もうあえぎあえぎ登っていたら、「こんにちはー」という気楽な声がして、右側を自転車が抜いていった。とっさに「こんちはー」と俺も声を出すが、きっと超苦しそうだったに違いない。ああ、やっぱりいるんだ。自転車でここを走る人。と思う。ちゃんと自転車用のジャージを着て、いかにも速そうだ。しかもリュックを背負い、キャリアに荷物を載せる俺とは違い身軽だ。まさかと思い後ろを振り返るといたいた。連れらしきもう一人の自転車野郎。でもこっちの人はずっと年上みたいでおれと同じく苦しそうに登っている。何とか彼には抜けれないようにがんばろうと思う。
やっと坂を上りきったと思ったところで視界が開けたので写真を撮った。後ろには誰もいない。しめしめ。振り切ったかな?
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11時00分
登り切ったと思ったのに。その先はアップダウンが続くものの、平均すれば断然登り坂だ。しかもきつい。長い。長い。長すぎるー!! いい加減足がきつい。ミドル×ローのギアがこんなに重いなんて始めて知ったよ。
まだ走り始めたばかりなのに、このまま目的地にたどり着けず夜になってしまうんじゃないか、なんて事が頭をよぎる。と、そのとき。右側には....あの後ろを走っていたおじさんがぁ!!
やばい! 抜かれる! ちきちょう。抜かれるもんかぁ。 足に自然と力が入る。おりゃぁー、一気に引き離してやるっ。 つもりだったんだけど。
ピキッ!! ピキッ!! ピキッ!! これは!? 足が...太股とふくらはぎ。しかも両足。 これ以上力を入れるとつってしまう。ああ。もう駄目だ。併走していたおじさんがマイペースで俺を抜いてゆく。あんなに苦しそうなのに。あっという間に彼は俺の視界から消えてしまった。負けた....
11時10分
もう後ろには誰もいない。力つきた俺は坂が上がりきったところで自転車を降りた。瞬間。ああ、ついに、つってしまった。くぅー。痛い。もういいや。しょうがない。しばらく休もう。このときはすごい敗北感だった。
あつかったのでウインドブレーカーを脱ぎリュックにくくりつけた。水を飲む。座り込んで5分ほど休んだ。冷静になると走り方がまずいのに気づく。やっぱりマイペが一番速いのだ。フロントをローにはいるように調整した。これでだいぶ楽になるだろう。さて、マイペで出発するか。時間はまだ早いし、道はガイドと違ってずーっと舗装路だから、大丈夫だろう。
走り始めてやっぱりイン×ローは楽だと思った。はじめからこれで走れたら...ま、しょうがないけど。登り坂をゆっくり進む。早足くらいの速さだ。それでも何とかいけそう。道は所々分かれているけど、みちなりでOK。それに分かれ道には白い線で矢印が引いてあったので迷うことはなかった。冷静になると景色も見えてくる。いかにも山の中といった雰囲気。たまに下界が見えるとかなり登ってきたのがわかる。途中また足がつり掛けたけど、何とか進む。
11時35分
アップダウンは続くけど、平均すればほぼ平坦と言う感じになって、しばらく行くと舗装路が終わり、砂利道になっているところに出た。 ついにダートだ。これこそ林道。 とりあえず時間も昼頃で疲れていたので少し休む。行きの商店で買ったカレーパンを食べる。賞味期限が切れていたけど大丈夫だろう。さすがに疲れているときの飯は旨い。ゆっくりと傍らを車がゆっくり通り過ぎていった。
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11時40分
再出発。いよいよダートコースだ。慎重に砂利道を進む。舗装路に比べて断然進みにくい。でも何となく楽しい。ほんのちょっと行くと、すぐに小山に突き当たった。
ここを左へ。するとちょっと開けた感じになって、家があった。するともう砂利道は終わりで、道の傍らにさっき俺を抜いていった2人組が自転車のタイヤ(チューブかも?)を替えていた。ここで軽く会釈して挨拶。心の中では「よっしゃー、抜き返したぜ」と思っていたけどね。するとすぐに下り坂となり、目の前に県道が見えた。ここが林道3号線の終着点だ。
大変だったけど、何とかここまでこれた。達成感を感じる。これで約9キロだ。次の林道4号線まで少し県道を走る。林道3号線から県道を右折して数分走ると右手に折り返すようにして山を登る道がある。そこが林道4号線の入り口だ。ちょっとわかりにくいけど、林道の看板があるので大丈夫。目印は「しいたけ村」の看板だ。
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12時00分
4号線を走り始めてちょっとで、またもやさっきの2人組の速いほうの人(ちなみに若い方でもある)に抜かれかかった。「このまま鴨川まで行くんですか?」と言われ、「はい、そうです」このときはちょうど急な坂だったのでこれ以上答える余裕が無かった。ちょっと併走していたので、呼吸を整えて聞いてみた。「ここでどれくらいですかね?」「3分の1くらい来ましたか?」返答、「そうですねぇ、もうちょっと来てるかな? あと3カ所くらいきつい坂がありますよ。この先県道に出て右に入ってまた登るんですけど、愛宕山があって、そこを登るのがきつい所ですね」俺「そうですか、どうも」と言って2人に先に行ってもらった。俺の方が遅いのはもうわかっているから。そうしたら、すぐに下り坂になった。下りでは俺の方が速いようで(暴走?)追い越しそうだったけど、また抜かれるのも恥ずかしいので彼らのすぐ後ろをブレーキを掛けながら下った。結構急な下りを気持ちよく下ると、すぐに県道に合流した。4号線はここでおしまい。とても短い。俺は写真を撮るため止まったので、2人はすぐに見えなくなってしまった。
12時20分
さっきよりも長めに広い県道を走るとガイドブックにあったとおり、ゴルフ場入り口のゲートがあった。ここからが林道1号線だ。直線のずっと先にさっきの2人が登っているのが見える。俺も意を決して登り始めた。
それほど急ではないけど、坂道がずーっと続く。疲れている俺には一番軽いギアでもとてもつらい。とにかくマイペースでゆっくりと進む。いつもならこのくらいの坂はあっという間に登るのに。途中、ふくらはぎがつった。いてててて。降りて伸ばす。ふー。ちょっと疲れたので自転車を押して歩いてみたけど、とんでもなかった。歩く方がよっぽど疲れる。自転車って楽な乗り物なんだなぁと、改めて実感した。何とか一つ目の坂を上りきるとちょうどゴルフ場の入り口だった。
アップダウンが続く。というか、上り坂が続く。何でも愛宕山は房総で最高峰だそうだ。標高408Mだ。途中、嶺岡林道開通記念碑らしきものが見えたので写真を撮ろうかなと思ったら、上の方から声がかかった。「あとごひゃく〜!!」「がんばれ!!」上を見るとがけの上の方におじさんおばさんがいる。ハイキングの休憩中のようだ。ちょうど急坂だったので声を出す余裕はなく無言でそちらを向き大きく頷いた。かすかに笑い声が聞こえる。
応援されて止まるわけにもいかない。疲れてもいたので記念碑なんてどうでもいいやと思って、急坂をあえぎながら登った。すると道の傍らにマイクロバスが。あのオッチャンたちはこれできたのかぁ。気楽なもんだ。確かに500Mほど進むと平坦になったけど、すぐにまた登りになる。何だ、あと500って嘘じゃねーか。と思いながらペダルをこいだ。
ふーふー。疲れたぞー。もう愛宕山の頂上付近のはずなんだけどなー。すると左側に眺望が開けた。あまりいい景色なので休憩もかねて写真を撮る。
しばらく行くとゆるーい下りになって、またもやさっきの2人組が前からこちらへ進んできてすれ違った。またまた挨拶をする。「どーもぅ」。どうやら彼らは林道1号線の終わりまで行って折り返してきたみたいだ。これから今来た道を戻るんだろう。たぶんしょっちゅうこの道を通っているに違いない。トレーニングでよく走るんだろう。 待てよ、折り返してきたということはもうすぐ1号線の終着ということか。よし、がんばろう。
13時00分
案の定すぐに道と交わり、1号線の終着点に着いた。右側は愛宕山の自衛隊の基地になっている。ここから左に下っていくのだが、県道までの下りは自衛隊の専用道路で、自衛隊の厚意により民間と供用されている。自衛隊車が最優先なので注意。
とりあえず坂を下る前に疲れたので一休み。商店で買った2個目のパン。ソーセージパンを食べる。今度は賞味期限内だ。旨い。食っている途中、またもや車が通り過ぎていった。
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13時10分
出発。県道まで細めの舗装道が延々下っている。結構急なのでかなりスピードが出る。気持ちよい。運良く車とは一台も会わなかった。
13時20分
あっという間に県道に降りてきた。そこからすぐ目の前の右側に最後の林道2号線の入り口が見える。林道の半分以上。全行程の約半分来たことになる。意を決して2号線に入る。
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2号線は今までと違って集落のすぐ側を通っている。当然今までより車などが通るので注意が必要だった。といってもたかがしれているけど。そんななのでとても林道って感じではない。何しろ郵便配達のバイクなんかが走っているんだから。それでも登り坂は続く。疲れているのでとてもきつい。でも、このころには坂登の極意を見つけていたので何とか一定のペースで登ることができた。その極意とは...そう、ジグザグ走行だ!! 坂をジグザグに上ることにより、実際の斜度よりも緩やか斜度で登ることができるのだ。ただしその分距離は長くなる。このときはあまり力を入れるとつる可能性があったのでとにかく非常に急角度で折り返しながらジグザグに進んだ。知らない人が見たら何やってんだこいつ? と思われただろう。とにかく根気よく進んだ。そのうち人家も見えなくなり、林道らしくなった。左右に景色が見えたり見えなかったりしながら進む。いい感じだ。
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どこかで海が見えるはずなんだけど、まだかな、まだかな?と思いながら進む。何度目かの左側の景色が開けたところで、うん? あれは。海だ...海だぁ!! ついに見えました。海が。遠くに水平線が確かに見える。船が浮かんでいる。ああ、もうすぐで鴨川に着く。上り坂も少なくなり、道は下り基調だ。快適快適。しばらく行くと左右の景観が見えなくなり、代わりに左右が開発され始めていた。看板によると別荘街を作るようだ。ただ見た感じはだいぶ廃れている。きっとバブルの時に計画されて、開発しかけたけど、最近では買い手などいないのだろう。 しばらく下ると看板があり、林道はここで終わり。ただ下り坂はまだまだ続き、そのうち正真正銘、真正面に海がバーンと見えた。海に向かって進んでいく感じだ。すごい。爽快だ。そしてすぐに市街地に入り、海岸線の道に降り着いた。
やっと房総半島横断を終えたのだ。
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14時00分
メインのコースだった嶺岡中央林道を走りきり、あとは合宿所のある内浦山県民の森目指して海岸線づたいに走る。のどかな雰囲気と、海岸の景色が何ともいえずマッチしている。岬をまわるとすぐに安房鴨川駅前だ。久しぶりの町って感じがする。さらに海岸沿いを走ると、国道は高架になって山の中を走るので俺は海沿いの道へ。港町を走る。安房天津駅のあるところを過ぎてまた国道に合流し、トンネルを抜けるとそこは内浦湾。合宿所のある安房小湊だ。
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14時45分
うーん、疲れた。海岸で少し休む。持参のカロリーメイトを食べる。久しぶりの内浦湾はとても良い景色だ。ここに来るのもこれで4回目だ。全部合宿でだけど。
少し休んだあと、駅前でジュースを買ってトイレに行った。これから内浦山県民の森まで山を登らねばならない。記憶だと結構、坂だったような気がしたので気合いを入れて出発した。
15時30分
途中、鹿にも会うことなく順調に進む。この辺は鹿が出るらしい。実際に合宿所では野生の鹿が見れる。実際に走ってみると以外と坂は普通だった。ここまで林道を走ってきたからそれに比べると大したことない。疲れていたのでそれほど速くは走れなかったけど、駅から20分ほどで着けた。
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今の時間だと、みんなは体育館で練習中のはずだ。俺は宿舎には向かわず、直接手前にある体育館に向かった。
〜今回のコース見取り図(千葉県内)〜
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向かって左が東京湾、始点は浜金谷港。右が太平洋で終点が県民の森。中央のつなぎ目付近が愛宕山。
国土地理院発行、5万分の1地形図「那古」「鴨川」を使用。
〜今回のコースの見所〜
○東京湾フェリー
自転車は人間込みで片道770円。安い。車だと普通車で3千円位。30分で向こうにわたれるし、航行中は房総と三浦半島と東京湾と行き交う船を眺められる。なかなか良い。1時間に1,2本出ているのでそれほど待ち時間もない。房総方面へ行く人は利用してみてはいかが?
○浜金谷から安房勝山までの国道127号
ずーっと海岸沿いを走るので景色は最高。雰囲気も◎。道がちょっと狭いのが難点。トラックも少し多め。途中、鋸山などの観光ポイントもある。
○嶺岡中央林道(1号線・2号線・3号線・4号線)
今回のメインイベント。南房総を安房勝山から鴨川まで横断していて、1,2,3,4号線に分かれている。全長25キロくらい。結構有名みたいでいろんなガイドやHPに載っている。
俺が参考にしたガイドブック「マウンテンバイク教書」だと、7割がダートっていうことになっていたけど、今回走ってみるとダート(砂利道)は3号線の最後の方に数百メートルしかなかった。9年も前の本なのでこの間に整備されたんだろう。道に迷うこともほぼないと思う。道はアップダウンの連続で俺にはとっっってもきつかった。これでダートだったら、やばかったかも。
1号線の途中、房総最高峰の愛宕山の山腹を登る。左右に視界が開けたときの長めは最高。2号線の最後は正面に海を望みながらのダウンヒル。これも最高。全線を通して林道らしく山の中を通る。自然を感じられてまたまた最高。登りのあとは下りがあって(当たり前だけど)登りでくじけかけた心を癒してくれる。その後はもちろんまた登りだけど...
コースとしては今回の安房勝山をスタート、鴨川をゴールが良いと思います。鴨川につく直前の海に向かってのダウンヒルは何ともいえない。
ほぼ全線舗装路なので多少体力があれば初心者でもOK。どんなにゆっくり走っても半日から一日あれば大丈夫だし(片道)、景色や山の雰囲気は折り紙付きなので是非一度どうぞ。
○安房鴨川から安房小湊までの道
海岸沿いの景色が良い。ただ、鴨川シーワールド周辺は休日は結構混むみたい。
○内浦山県民の森周辺
林道もあり今回、練習の間にちょっと走った。ここは千葉県営の施設でなかなか良い施設に泊まることができる。ハイキングやキャンプ。バーベキュウなどが出来て、野生の鹿も間近に見れる。今回も家族連れや、カップルなど多くの宿泊者がいた。近辺の観光をするにも車があれば悪くない。
最近宿泊施設を新しくして、料金が上がってしまったのが残念。
今回の反省点
特にないが、あえて言えば...
○やっぱりリュックを背負って走るのは大変だったということ。
○初めはフロントギアがローに入らなくて苦労した。自転車の整備はきちんとしよう。
○結局、マイペースが一番速い。
今回の感想
始めての林道、遠出で緊張したけど、とても楽しく走ることが出来た。準備もよくしたので大きなハプニングもほとんどなく快適に走行できた。
東京湾フェリーはなかなか使えることが判明。また使って房総へ行きたいと思う。嶺岡林道も楽しかった。きつかったけどその分走りきったときの達成感もでかい。それにしてもまさか内浦山に自転車で行けるようになるとは、一年前の自分には想像も出来なかったな。 自転車というのは乗り手次第でいくらでも行動範囲が広がることを改めて実感。
また、今回くらいのコースをどこか見つけて走りに行きたいなぁ。
ちなみに、その後の合宿はいろいろ大変でした。内輪しかわからないけどね。練習の合間に内浦山の林道もちょこっと走ったのでその写真もアップしておきます。帰りに内浦湾で記念撮影。もうここにも来ることはないのかな。 帰りは疲れていたんで、後輩の車に自転車を乗せてもらって、家に帰りました。
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