愛猫御参り・津久井湖走行
with 学生最後の長期休暇走行シリーズ
inマウンテンバイクのススメ


2000年2月7日。テストも終わり、何もすることがなくなった頃。 愛猫が亡くなり、寺へ御参りに行きました。そのついでと言っては何ですが、帰りに津久井湖まで行って来ました。久々に初めての所で面白かったです。
 時間は全部かなりアバウトです。

走行記

2月7日

12時30分
 出発。目的地は猫が眠る妙蓮寺というお寺だ。横浜から出ている相模線の二俣川駅のちょっと先にある。ちなみに二俣川は神奈川県の自動車運転免許試験場があるところだ。 今回は初めて地図を購入、文庫版で携帯にとても便利だ。 まずは環状2号を通り国道1号に出る。1号を左(小田原方面)へ進む。そうすると不動坂という交差点があるのでそこを右折。東海道線をまたいで通り過ぎる。


12時50分
 そのあとは道なりにずーっと行けばいいのだが、思ったより道が狭い。往復2車線しかない。しかも歩道が猫の額ほどしかなく、とても自転車では通れないので当然車道を進む。これくらいの道幅だと車もあまり飛ばさないので自転車でほぼ同じくらいの速度で一緒に走れる。 運転手はきっとじゃまくさい自転車だと思っているだろうなと考えながら、こっちはそれが楽しいのだ。 この辺は初めて通る道なのでなかなか楽しい。最近は家の周辺はだいたい走ってしまって面白みがない。

13時15分
 しばらく走ると目印としていた阿久和と言う交差点に出た。と言っても地元の人しかわからんだろうけど。 そこを右折。右側には東海道新幹線が走っている。案外静かなものだな。さすが日本の科学技術の結晶だけはある。もうそこから5分ほどでお寺に着いた。

13時20分
 平日と言うこともあってか、参拝客は1人しかいない。骨壺の前に小さなお茶碗で水を供える。お線香をあげて合掌。 ふっと、元気な頃を思い出した。 生き物はいつか死ぬもの、しょうがないけど、寂しいな。

13時30分
 さて、御参りを済ませたところでどうするか? ちょっと地図を見て考える。この辺からだと...特に行きたいところはないなぁ。 と、ふと相模湖が目に入る。そういえばずっと行ってみたいと思っていた。でも、今から行けるかなぁ。この時間だとかなり無理がある。でも、他に行きたいところもないし、とりあえず途中まででもいいか。 近くのコンビニで水分を補給して走り始めた。

13時40分
 さっきの阿久和交差点まで戻り右折。あいかわらず狭い道を元気よく進む。目的が出来ると俄然元気が出るものだ。 このまま進むと二ツ橋という交差点に出てさらに直進。このあたりからさらに道が狭くなり、おまけにとうとうただの裏道になってしまった。おかしい!! 地図と違う!! うーん。でも、方向的には間違っていないはず。とりあえずこのまま進もう。 なんか工事とかしている、のろのろと路地を進む。だんだん方向感覚もなくなってきて、いい加減やばいなと思い始めた。ちょっと視界が開けると目の前は一面の畑。 あれ、さっきまで住宅街を走っていたのにどういうこと??

14時00分
 もうしょうがない地図を見よう。 だけどうろうろしたおかげで何処だかさっぱり判らない。周りには目印になる物もない。と、あの先の方にあるのは...川だ。川なら地図に出ているはず。そばまで行けば何川かわかるだろう。とりあえず川のそばに行ってみた。あったあった。看板が出ている。「境川」。 なあんだ。結構有名な川じゃん(神奈川では)。 地図でも確認できた。このまま川に沿っていけばいいんだ。

14時30分
 東急田園都市線の「つきみ野」駅を過ぎると、出た。国道16号。これでもう迷うこともない。すぐに相模原市に入る。地図でも現在地を把握している。あとはこの広い国道を直進あるのみ!!

15時00分
 長い!! ずーっとほぼ一直線なのに、ずーっと走りっぱなしだ。並行して走るJR横浜線の「古淵」「淵野辺」「矢部」「相模原」を通り過ぎる。 車と張り合い車道をとばしていたのでだいぶ疲れた。JR相模線をまたぎ越えるとやっと交差点。ここまで地図を見ると約8キロも直線が続いていた。 ここの交差点は五叉路となっていてややこしい。左は国道129号で右に行くと16号が続くらしい。もうすぐ八王子だ。 俺は相模湖を目指すのでここで直進する。するとそのうち国道413号に出るのだ。 時計を見るとまだ3時過ぎ。これは相模湖も現実的になってきたぞ。

15時30分
 413号に出るまでまたまた細い道だ。両側には工場が並び工業団地の看板が見える。歩道はなく必然的に車道を進む。初めはトラックが多くて怖かったけどそのうち人も車もほとんど見えなくなった。時間は早いのに何となく薄暗い。今の時期ではしょうがないか。

15時45分
 国道に出た。国道と言っても片側1車線。何となくのどかな雰囲気。 そう、ここは城山町。市ではない。「津久井郡」なのだ。 津久井湖がもうすぐだ。この時点で時間は4時ちょっと前。地図を見ると相模湖まではまだかなりある。 帰ることを考えると、やはり相模湖は無理のようだ。目的地を津久井湖に変更する。 まあ、仕方ない。相模湖は今度行こう。
 そのまま進む。わかりにくい交差点をいくつか過ぎると高校があり、急な坂道になっている。 その坂道を下ると...

16時00分 Mapion(津久井湖周辺)
 見えました!! 津久井湖!! ダム!! でかい!! 目的地についたときのこの達成感。何とも言えないんだよね。この道がそのままダムの上を通っている。ダムの手前で展望台という表示があったので、自転車を止めて左脇にあった鉄階段を上る。 でっかいダムと、深い谷。開けた湖に遠くに見える山並み。 ああ、なんて良い景色なんだ。 階段を上るとちょっとした広場になっている。右手には手すりがあり、ちょうど谷の真上だ。ダムと津久井湖がよく見渡せる。 正面には元々売店だったらしき小屋があるが、ボロボロになって崩れかけていた。きっと昔はここも観光客が絶えなかったのだろう。 今となってはダムなどたいして珍しくもない。 完全に廃れていた。
 でも今はその方がいい。 1人でボーとするには最適だ。 来ていたウインドブレーカーを脱いで階段に座る。 ホッと一息って感じだね。 何も考えずダムと湖、山々を眺めていると時間も忘れてしまう。 そのうち地元の役所の人って感じの2人が登ってきた。「ああここは展望台なんだねぇ」「眺めはここが一番らしいですよ」「今じゃ誰も来ないんだね」 なんて話している。 時計を見るともうすぐ4時半。そろそろ帰るかな.... 

16時30分
 汗が乾いて寒くなってきたし、日もかなり傾いてきた。帰ろう。 カメラ持ってくれば良かったな。 展望台を降りて自転車に再び乗る。 さて帰りはどうしよう? また16号ではつまらない。地図を見ると行きに走ってきた413号の近くに「向原」と言う交差点があり、そこをまっすぐ行けば16号と同じ方向へ行ける。つまり帰れる。 国道と比べて狭いから走りにくいかな? とも思ったけど。まあいいや。
 実際走ってみると、全然そんなこと無かった。両側2車線だけど歩道は充分だし。路側帯も広い。しかも下りなので楽ちんだ。 何しろ意識しなかったけど、当然津久井湖なんて山の中だ。かなり登ってきているのだから帰りはかなり下らないとおかしいのだ。そう思うと気が楽になってきた。

17時00分
 交差点をいくつか曲がりJR相模線の上溝駅をくぐって次の交差点で右。これで道をさっきの道から16号よりの道に移動したことになる。 ここからは道なりにまっすぐ、まっすぐ。まっすぐだ。 まわりはもうかなり薄暗い。気温も下がってきた。寒い。何もない景色が続く。 相模原は16号沿いを離れると何もないんだなと思う。 地図で見ると16号と相模川のちょうど中間だ。北里大学があるところである。 途中あまりに寒いのでコンビニで軍手を買った。付け無いよりはましだ。黄色いつぶつぶの滑り止め付きである。

17時50分
 相武台のあたりで小田急線と交差する。もうちょっと行くと中央林間。ここは大和市。 この辺の位置関係は地元民でないと判りませんね。申し訳ないですけどMapionでも見てください。下鶴間の交差点に突き当たり右へ。やっと横浜市に戻ってきました。環状4号との分岐をやり過ごして直進。これで国道16号に戻ってきました。あとは16号を進めばイヤでも横浜に着きます。でもそれじゃつまらない。というより遠回り。

18時30分
 16号をしばらく進むと鶴ヶ峰に着く。相鉄線の鶴ヶ峰駅だ。ここは親しい友人の最寄り駅。何だ、自転車でもすぐじゃん
 ここで相鉄をまたぎ越えてちょっと坂を上り、裏道を右往左往すると環状2号に出る。地元民御用達の便利な道路だ。この辺は環状2号線開通記念走行を御参照あれ。
 環2に出てしまえばもう帰ったようなもの。気楽に進む。保土ヶ谷バイパスをまたぎ、1号と交差して、上永谷を過ぎる。日野の交差点まで来ればもうアッと言うまである。

19時10分
 到着。 ああ疲れた。

 

今回のコースの見所

 ○津久井湖
   今回はなんと言ってもこれしかないでしょう。 特におすすめはちょっと気をつけていないと見過ごしてしまう、展望台。ダムが一望でき、津久井湖も綺麗に見える。人がほぼいないのでゆっくりくつろげる。ただし、簡易トイレ以外何もない。 展望台の下の道の向かい側に売店があるのでそこでお茶でも買ってから展望台に登るのが正しい方法。
 ただし、「展望台」という言葉にあまり期待はしないこと。ホントにただ眺めがいいだけなんです。それ以外の取り柄はありません。

今回の反省点

○出かけるのが遅い。 なんと言ってもこれにつきる。時間的に相模湖は断念せざるをえなかった。今度こそ相模湖まで行ってやる!!

○冬の走行に手袋は必須。 マジで手の感覚が無くなります。ブレーキ出来なくなったら大変。命に関わる。



今回の感想

 うん。まあ、全体的には満足。 地図を買ったのは正解だった。安心して走れる。ただあまり地図を見過ぎると面白みがない。その辺は注意かな? 神奈川に住んでいながら津久井湖方面は始めていったので面白かった。今度は朝から出発してもっとゆっくりしたい。目指せ相模湖!!


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