『真夏日とセーラー服(仮)』遠雷07

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 絶頂に呆けた後、香澄は男達に命じられるままにカメラが仕込まれている鞄を跨ぐ形で足湯の中央の砂利の通路に膝立ちにさせられていた。
 失禁か潮吹きか判らない粗相の跡も拭われていないその膣口を見ず知らずの足湯客の指が弄り、もう一人は珍しげにニップルリングごとクリトリスを捏ね回し、二人の手が香澄の下腹部で押し合いながらぐちょぐちょに濡れたままの秘めるべき場所を弄んでいる。まだ絶頂の余韻から抜け出せず頼り無く揺れる身体は背後から支えられ、羞恥に啜り泣く声音は脆く折れた心のままか細く、だが濡れきってしまっていた。
 広くはない足湯の天井の梁には二つ小さな照明があり、それはもう薄暗い中、点灯してもおかしくはなかった。雨の降りしきる寂れた温泉宿の並ぶ狭い路地では照明の灯っていない小さな足湯は気付かれない可能性もあるが、灯ればどうしてもその存在は気付かれてしまうであろう。低い塀で区切られただけの足湯で今香澄の浴衣は肌蹴ており、乳房を露わにしたままで、いかがわしい行為の最中だと誰の目にも明らかだった。
 早く終わって欲しい。そう願うだけの余裕が少女の精神に出来たのは、足湯客の手の荒々しさ故だったかもしれない。酒を帯びているらしいアルコール臭と、男達とは異なり香澄を牝として弄ぶ巧みさよりも玩具を扱う様な乱暴な手付きは少女の僅かに戻ってきた理性に爪を立てる。――もう少し同じ場所を突き続ければ、もう少し同じ場所を掻き続ければ、収まりつつある少女の牝の疼きを煽り立てる筈なものを、忙しない動きはその壷を突く前に逸れてしまう。余りのもどかしさに自ら腰を動かさずにいられるのは救いだったかもしれない。だが、燻り続ける身体を冷ますには赤の他人による恥辱に少女の理性は反応してしまう。はぁっと漏れる吐息はもどかしげに艶めき、白い腰は自然と揺れ、カメラの上で少女の膣口とクリトリスは弄ばれ続ける。
 不意に、香澄の腕が操られた。
「腕を下ろすなよ」
 肌蹴落ち掛けている浴衣の肩が直され、終わりかと安堵しかけたその両腕が上げられ、頭の後ろに手を当てさせられて戸惑う香澄は振り向こうとした。腋の下をしゅるりと細い物が回されたと感じた直後、香澄の乳房の上の端が水平に締められる。
「ぇ……?」
 何があったのかが判らず舌を見た少女の目に、薄茶色の縄が映った。浴衣を肩に乗せてはいるものの両方とも露わにされた乳房の上で真横に通され背後に回された縄が、今度は乳房の下端に回される。男達に下腹部を弄ばれながらで混乱する香澄に何の説明もなくまるで荷物を縛るかの様に乳房の上下を縄が通り、そして背後で何度も縄が編まれる感覚に少女の背筋がぞくりとざわめく。何をしているのかは判らないが、上下から絞り上げる縄と乳房を避ける形で残った浴衣ははっきりと乳房を強調し、豊かな乳房がやや潰れる形で歪む。それは呼吸を妨げるものではなかったが何故か少女の呼吸は乱れていく。しゅるっと縄が鳴る度に息が詰まり、足湯客の技術は向上しないまま少女の膣口からは再び愛液がどろどろと溢れ出してしまう。
「あ…ふぅ……っ」 
 左右の乳房の間で縄が絞られ、胸の谷間で上下の縄が絞められ窮屈さが増した瞬間、香澄の唇をいやらしい吐息が零れた。そして再び背中で縄が何やら結った後、頭の後ろで組んでいた手が下ろされ、手首を組まされ何かを当てられた後、縄が絞り上げた。胸の縄のやや下で手首が固定された後、まるでブラジャーの紐の様に肩に回された縄が今度は胸の上端の縄に掛けられ、そして今度は上腕に回され、香澄の腕は完全に自由を失った。最初に上下に胸に縄が回された時にはまだ感じられなかった乳房が強く搾られ、まるで弾ける寸前の様な圧迫感に、香澄は喘ぐ。何をされてしまっているのかも判らず泣きそうな不安感に戸惑う。
  誘拐と言う単語が脳裏を掠めるものの、知っている物語の被害者とはかなり異なる拘束に戸惑う香澄の乳房を、男がたぷたぷと揺さぶった。
「――ぁ……んっ!」
 縄で絞り上げられた豊かな乳房は柔らかさを失い張り詰め、男の手が軽く揺さぶっただけでぴりぴりと刺激が走り、乳房を打たれた様な妖しい疼きが全体に広がり、そしてなかなか収まらない。一瞬で身体がその妖しい淫らな行為を悟り、香澄の腰奥から爪先までに甘い疼きが広がり、足湯客の指をぐびりと締め付けた。搾られた乳房を背後から軽く撫で回されるだけで弱い電気が流される様な刺激が走り、香澄は背後の男に甘える様に撓垂れかかってしまう。
 着崩れた浴衣は帯を緩く残しているものの前から見れば肩と腕以外は白い柔肌を露わにし乳房に打たれた縄がそれ以上脱げるのを防いでいるだけに過ぎず、崩れかけた結った髪は解れ、汗ばんだ肌に貼り付き、少女の腰が自ら前後に揺れる度にしゃらしゃらと簪が鳴り、薄暗い中、痛々しい程硬く凝った鴇色の乳首を挟むピンクゴールドのニップルリングが雨の中東屋の奥まで届く街灯の薄明かりを反射する。
 一呼吸して胸が上下する度にぴりぴりと甘く痺れ思わず乳首を掻き毟りたくなる程に疼く乳房に、香澄は鳴き、痙攣の様な呼吸を繰り返す。今乳首を抓られたらそれだけで達してしまいそうだった。香澄の身体の変化に気付いたのか、それとも縄化粧に興奮しているのか、足湯客の目は更にギラつき、もしも男達がいなければそのまま犯されていたかもしれない。そう感じ怯えた瞬間、びくりと香澄の身体が跳ねた。
 先刻自分を絶頂に追いやった指の感覚が全身に蘇り、縛られ男にしなだれるまま香澄は仰け反る。指だけでない、香澄の身体が知っている、一番淫らな、牡と牝のあるべき行為。指の細やかさはないものの、一番いやらしく、逞しく、身も心も犯され征服される、本能の、当然の行為。どくりと全身が脈打ち、少女の唇から甘い喘ぎが漏れる。それが指よりもっと気持ちがよいのは当然だった。生き物としてそう仕組まれているのだから。たっぷりと口腔奉仕をして、だが二日目に処女を奪われてからは殆どの男がその後に香澄を犯し、牡と牝の営みを刻み込んでいた。理性が悲鳴を上げている…だがその何倍もの大きさで、身体が疼き、それを求めてしまう。
「ゃ……ぁ…、だめ……ぇ」
 濡れきった声で鳴く香澄に、背後の男がにやりと嗤い、引き寄せながら縁台の上に軽く横になった。操られるままに男の腰の上に膝立ちに跨がった香澄は、泣きながら男を見下ろし、そしてゆっくりと重なる形に腰を下ろしていく。その光景をもう一人の男がビデオカメラで撮影をしているからなのか、足湯客の二人は今まさに自ら男を迎え入れようとしている香澄を食い入る様に見ている。それらを感じやめなければいけないと思いながら、香澄は腰を落とした。だが勢いよく反り返る男の太く長い性器は腹部に密着し、ただ腰を下ろすだけでは香澄を貫いてはくれなかった。それでも粘膜に密着する幹の猛々しさだけで少女は喘ぎ、そして情けを求める様に男を見つめかけ、あまりの恥ずかしさに身を縮込まらせ顔を背ける。
 この足湯では、まだ犯されていない。いつ灯りが点るのか判らない。見られ、そしてまたこの行為も、縄で縛られている姿も配信されるのだと判っている少女の瞳から涙が溢れる。今は何一つ強要されていない。誰も男を迎え入れろとは言っていない。だが撮影されている、見られている、ぎちぎちに張り詰めた牝を犯す為の凶器が濡れきった香澄自身に重なっている。逆らいようがない、筈だった。何も逃げ場はない。逆らえば自宅周辺で、父親の会社で、娘の赤裸々な痴態の証が容赦なく撒かれてしまうだろう。いや同級生のあの三人まで顔を晒されてしまうかもしれない。――だから、選択肢はないのである。
 全身がぴりぴりと甘く痺れ、疼くのを感じながら、少女の白い腰が男の腰の上で小刻みに、上へ上へと動いては戻る。それは自ら迎え入れるのを躊躇う様にも、男の幹を擦り前戯で愛撫して擦り立てている様にも見える動きだった。静まった男達の視線の先で、決定的な瞬間から逃れる様に項垂れる少女の瞳から涙が溢れ、だが唇からは甘く淫らな上擦った鳴き声が溢れ、少女が自ら腰を振る度にぐちょぐちょと淫猥な粘液の攪拌される音が鳴り響く。昼から雨が降っている温泉街の重く湿った空気の中、淫らに縛られている少女の腰が揺れる度に精液と愛液の臭いが濃く漂い、簪と鈴が清らかな音を響かせた。
 助けてと、誰に言えばよかったのだろうとふと少女が虚ろに考えた瞬間、ぐいと膣口に大きなモノが嵌まり込んだ。
 考える必要もなく、それが粘膜を擦り続けていた幹の先にある物だと身体が判り、諦めて淫らな行為をしていた筈の身体が、何故か凍り付く。がくがくと顎が震え、切っ先が膣内へとはっきりと向いてしまっているのを感じ、逃げ出してしまいそうになる…だが逃げてどうなるのだろう、精液塗れの、傘でたっぷりと精液を擦り込まれた顔で、下着すらつけていない、上半身を縛られ乳房を搾られた姿で、浴衣の意味などない、連日叩かれ、噛まれ、吸われた跡のついた身体で。どうせ少しも逃げる事も出来ず捕らえられ、また犯される。まだ従順にしていた方が優しくして貰えるだろう。今、こうして、香澄自身が動いて男を迎え入れた方が、楽である筈な様に。
 温泉街に到着する少し前までどうせ犯されていた。森で岩場で後背位で座位で様々な体位で一人と二人と何人も同時に繰り返しくりかえし獣の様に文明人としての恥辱にまみれる様に気を失うまで犯され目が覚めても犯されていて、全員が膣内で窄まりで喉奥で身体中にも射精され、そして、膣内と腸内だけは、精液は洗わなかった…今更、汚れていないなどと考える方がおかしい。第一、騎乗位も初めてではない。
 何が悲しいのだろう。
 そう考えた香澄の腰が、ぐいと下へ動いていた。
「――ぁ……ぁあああああっ!」
 ずぶりと膣口のくねりを押し開く猛々しい傘に怯んだのか本能的に白い腰の動きは鈍り、だがそれが更に膣口のくねりをこじ開ける牡の大きさをじっくりと香澄に味わわせる結果となる。少し前にも犯されている筈なのに、ただ数センチ傘がめり込んだだけで少女は軽く達してしまう。膣口の狭い場所に嵌まる大きな傘を撫で擦る様に膣口がぐびりぐびりと前後に扱き、肌蹴きった浴衣の上から乳房に縄を打たれた淫猥な姿の少女が誰もが判る程はっきりと牝の悦びに喘ぎ身悶え、腰をびくびくと震わせ、そして迎え入れる牝と貫く牡の間でだけ絶頂の痙攣の度にずぶずぶと少しずつ穿っていくのを感じていた。腰に跨がるだけしか支えのないしなやかな白い身体が、幹の半ばまでをしっかりと咥え込み、荒い呼吸を繰り返す。
 ちりちりしゃらしゃらと簪と鈴が鳴る中、甘く溶けながらも虚ろな瞳から涙が零れ、少女がぎこちない動きで更に男の上で腰を引き、そして膣奥に傘の先が当たると同時に膣口が根元にぴったりと重なった。甘く感極まった声が唇から零れ、膣全体で牡を味わった後、全く動きを見せてくれない男の上で、香澄は少しずつ腰を遣いだす。じわりじわりと動く焦らす様な動きは男を促し待つ様にも見えるが、それは貫く牡が長さは良くても太さと鰓が香澄にとってはキツいモノだった為でもあった。たった数日で男を教え込まれただけでなく、処女の令嬢を堕とす為に集められた男達は人数だけでなく皆性豪を自認している者が集められ、そして思うままに調教する自由を与えられているのを香澄は知らない。そして気に入れば何度でも繰り返し参加する事が出来るのも。
 何故動いてくれないのかと混乱する少女の腰が前後に動き、やがて切なげに身体がくねり始める。ぐちゅぐちゅと結合部から抽挿の音が鳴りだし、徐々にほんの僅かずつ腰の動きは滑らかさを増していく。縄で搾られた乳房が揺れ、狂おしい熱を払う様に香澄は首を振りたくる。自ら腰を前後させる度に太い幹と鰓が牝肉を抉り、膣奥を突かせると同時にぴったりと合わさる長さに、奇妙な満足感が腰に広がり、そして苦しい筈なのに止められないもどかしさと羞恥に香澄は鳴き咽ぶ。
 どこまでも、何時までも、消えないのかもしれない。
 掴んで。腰を大きな手で掴んで、激しく揺さぶって欲しい。ずんと身体中に響く様な勢いで膣奥を突いて、更に広いベッド軋む程激しく腰を突き上げて、弾んで落下した先でまた膣奥を荒々しく痛く突き上げて、男のモノの形を刻み込んで。処女なだけでなく、とても凶暴な、猛々しいものが身体を裂いて、杭の様に串刺しにする。ただ貫くだけではない、残酷な交尾…そう、獣の様に貪られ、穢され、女に、牝にされる。犯して。犯されて、貫かれて、抉られて、『いく』、イキ狂う。それは決して消えない、記憶。
 呼吸が乱れる。膣奥に傘を密着させて小刻みに腰で円を描き、擦り付ける。しっとりと掻いた汗で肌が滑り、縄が鳴る。声が溢れる。じゅぼじゅぼと鳴る結合部。内腿も、相手の腰も、どろどろに濡れて滑り、更に腰の動きが滑らかになる。鰓だけでなく幹もごつごつと荒れて張り出し擂り粉木の様だった。弾ける直前のソーセージでなく木工品を思わせる凶悪な硬さに牝肉がざわめきいやらしく吸い付き、そして捩伏せられる…腰の一振りもして貰えないまま少女は男の腰の上で身悶え縛られている白い身体を蛇の様にくねらせる。乱れる黒髪を辛うじて留めている簪しゃらしゃらと鳴り、涙と唾液を零しながら少女は喘ぐ。
 苛めて。お願いです、突いて、いっぱい突いて下さい。犯して。滅茶苦茶にして下さい。乱暴にして、激しく腰を打ち付けて。荒々しくして下さい。焦らさないで。来て。して。犯して。犯して。犯して。犯して。犯して。犯して。
「犯して……ぇっ」
 壮年の男の優越感に浸った侮蔑の嗤いと声が現実と溶け、少女は男の上で哀願してしまう。獣欲の証である猛々しい牡はみっちりと牝を充たしているのに腰の一振りも腕の揺さぶりもなく自ら動くだけの交わりに、香澄は鳴く。激しく犯し腰を振るだけの価値が自分にはないのだろうか、牝として嬲り者にされないのならば何故自分はここにいるのだろうか。
 乳房と腕を縛られ上半身の自由を失っている少女は啜り泣きながら腰を振りたくる。愛液と精液、たった一時間程度前凌辱の残滓が、足湯での恥辱の愛液が膣内と結合部を滑らせ腰の動きをよくしても、それは牡に貫かれて少女を狂わせる動きには程遠い。焦らされる遅々とした動きよりは速く、意図して止められるもどかしさより自由だが、最も大切な要素が欠落している。
 縄で絞り上げられている乳房が疼き、カメラと足湯客の目に晒され、自ら牝肉で牡を締め付け貪りながら香澄は首を振りたくり哀願した。
「犯してくださ…ぃ…っ、むりやりに、おかしてくださいっ」
 はっきりとした哀願ではなく、泣きじゃくりながらの細い声での悲痛な声を、目の前で少女の痴態を撮影する男のカメラが配信していく。処女を喪失してまだ日も浅い白い身体に荒縄が食い込み、絞り出された豊かな乳房はねっとりと汗ばみ、初々しい乳首を締め付けるニップルリングがちりんと鳴った。
「――我が侭なお嬢様だなぁ」
「あ……っ」
 ぐいと腰を抱え強引に向きを変えさせる男に、香澄と男の身体は足湯客へと向き直り、男の左右に膝を突くのでなく足を下ろし、肩を引かれ胸と結合部を突き出す体勢へと変えられた。カメラと見ず知らずの男達へと乳房だけでなく結合部を見せつける姿に顔を歪ませる香澄の腰に男の手が添えられ、持ち上げられる。
 ぬろりと結合部から長い幹が現れ、少女の腰はその反り返りに従う様に斜め後方へ送られ、そして膣口のくねりから鰓が引き抜かれる寸前で止められた。男の幹だけでなく袋までたっぷりと溢れかえり絡み付く愛液と精液に薄暗い中ぬめぬめと照り、その上でMの字に開いた脚も陰部もいやらしく痙攣させて香澄は羞恥ともどかしさに歯を鳴らせて涙を零す。膣口のくねりに引っ掛かった鰓の存在が楔の様に結合部から抜け出るのを防いでいるが、ひくひくと蠢く膣口は既に荒々しい刺激を求めて疼ききっており、焦燥感に香澄は無意識に膣口に力を込めては弛緩させ男の忍耐力が尽きる事を願ってしまう。
「何をして欲しいんだ?」
 背後から囁かれた言葉に、少女の全身がぶるっと震えた。
 もう貫かれている。身体も疲れ切っている。それなのに、恥知らずな体位で見られ配信されているのに、身体の疼きは切ないを超えて耐えられない所にまで達してしまっている。和式便座を思い出す体勢は本能的に恥ずかしく、もう一人の男のカメラだけでなく鞄に仕込まれたカメラからは正面の低い角度から丁度香澄と男の結合部から舐める様に撮影している事だろう…暗い部屋でも昼間の様に撮影するカメラではこの薄暗さが誤魔化してくれると期待するのは無理だった…いや、何を期待しているのだろうか…?何かを期待している気がするが、少女はそれに気付いてはいけない気がした。
 見ないで。
 ぶるぶると震えながら、香澄は自ら腰を動かす。膣口に引っ掛かった鰓が抜けない様に、だが引き抜かれそうな内側からの圧迫を愉しむ様に、無毛の丘を晒け出した白い腰がまるで貪婪な熟女の様ないやらしさでねっちりと弧を描く。あっあっと上擦った甘い声を漏らす少女は一度動かした腰をもう止める事も出来ず、執拗に腰を遣い続け、喘ぎ、首を振りたくる。弧を描き、自ら上下に腰を沈み込ませては浮かせ、キツく瞳を閉じて自ら腰を振り続ける少女は、上下から絞り出されている乳房の頂を軽く指で弾かれ嬌声をあげてしまう。どろどろと濃密な愛液が結合部から溢れ幹や袋に更に垂れ、大きな泡を作ってはぐちょりと弾け、雨の中の足湯に牝臭が濃く漂う。
 おかしかった。直前に男の腰に乗っていた時には到底物足りなかった所に、手が届きそうな気がする…このまま激しく達してしまえそうな予感に戸惑いながら、薄く瞳を開いた香澄は血走った目で自分の痴態を注視する足湯客と二つのカメラを確認し、喘ぐ。見られている。自ら腰を振りたくって浅ましく牡を貪る恥知らずな痴態を、いやそうせざるを得ないだけで好んで行っているのではなく純粋な被害者過ぎない自分を皆が見ている。そう、仕方ない…今この姿を配信されても、同級生との交わりを配信されるよりはいい、彼等を守る為なのだから仕方ないのだ、この恥辱が彼等との行為より男達を愉しませられれば同級生を香澄は守れる筈なのだから。
 ぐぽっぐぽっと激しい音を立てさせて少女の腰が根元から切っ先までを大胆に咥え込んでは引き戻し、汗塗れの白い身体が仰け反り、誰の目にも本気としか映らない男の上で自ら腰を振りたくる淫乱に貪る姿が薄闇の中、踊る。弛みきった髪から簪が外れ、竹の縁台の上で跳ねてしゃらんと鳴る。しなやかな黒髪が舞い、少女が腰を振り身をくねらせる度に弾み、ねっとりと汗に塗れた発情し淡い桃色に染まる柔肌に貼り付き、絞る縄と同化する。
「だめ…いく……ぅっ、いく…いくぅぅっ、おじさま…ぁっ、かすみ…いくぅぅぅっ」
 頭の中から爪先まで白い火花が弾け、あともう少しで想うまま達してしまう予兆に唾液をはしたなく垂れ流す唇から歓喜の囀りが溢れる。
 次の瞬間、東屋の照明が灯り、そして、凍り付く少女の視界の隅に、入口に立つ警察官の姿が映った。

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201905220008

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