『真夏日とセーラー服(仮)』遠雷03

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS /遠雷02<遠雷03>遠雷04

「みないで…見ないでくださ……ぃ、おねがいです……やぁ……っ」
 酔いのせいで力の入らない身体で何度も哀願する香澄に、他の男が顔を覗き込む。
「このままだといつまでも汚れたままで股開きっぱなしで恥ずかしいでしょ。早く終わりたいなら、掻き出さないと」
「……」
「待ったのに汚れたままの香澄ちゃんがいけないんだよ。まぁ慣れてないから仕方ないね」
 転がされたままの香澄を囲む男達の視線が剥き出しの下腹部に容赦なく注がれているのを感じ、薄桜色に上気している柔肌が妖しくざわめく。左右に大きく開かされている腿の奥で愛液塗れの膣口と窄まりがひくひくと蠢くのは決して少女が意図してのものではなかったが、男達の視線を感じれば感じる程、艶やかな鴇色の粘膜の淫らで物欲しげな咀嚼は大胆さを増していき、濃密な愛液がとぷりと溢れた。
「見られて興奮しちゃう?」
「ゃ……ぁ…っ」
「陰毛全部剃っちゃって仕事熱心だね」
「趣味と仕事の両立は大切だけど、こんなにマン汁垂らしてお湯汚したら駄目だよ」
 浅く乱れきった呼吸を繰り返す少女の膣口と窄まりの蠢きは徐々に尻肉と内腿の震えへと伝わり、男達の手に支えられている腰が恥知らずにぶるぶると震え出す。嫌いやと小さな声で繰り返す香澄の瞳から羞恥の涙が溢れるが、その表情は怯えながらもどこか甘い。まだ仕事として成立している安堵と同時に、期待が一瞬毎に高まっていく…何の期待なのかは判らない、判りたくはなかった。動悸が激しく鳴り響き、香澄は岩の上で細い身を捩る。
「――仕事着もちょっと良くないな」
「ぇ……?」
「香澄ちゃんのおっぱい大きいから谷間とか汗溜まるでしょ。汗疹出来ると大変だよ、こことか」
 言葉の後に不意に水着の縁から潜り込んだ手が香澄の下乳房を直接揉み上げた。下腹部に意識が向いていた為に無防備だった乳房への刺激に、香澄は仰のき、悲鳴ではない声を漏らしてしまう。反射的に見下ろしてしまった瞳に、すっかり肌に貼り付き卑猥に肌色を誇張する水着を突き上げる硬くしこった乳首と鴇色の乳輪と、そのすぐ裏で水着の下で乳房を鷲掴みにしている男の手が映る。ほんの少し指をずらせば乳首に触れてしまいそうな男の手を感触と視覚で感じてしまった香澄の唇から、甘く引き攣った声が漏れる。
「柔らかいなぁ。コンパニオン初心者のお嬢様の玉の肌に汗疹作ったら勿体ないでしょ」
 仰向けであるにも関わらずさして形を崩していない豊かな乳房をゆっくりと揺らす男に、香澄は口元に手を添えて弱く首を振る。どくんどくんと全身が脈打ち、何も考えられなくなる…いや考えれば、口を開けば、あってはならない方向へと崩れ落ちていきそうな予感に何も出来なくなる。
「ぁ……!」
 もう一方の乳首を水着の上から摘ままれ、感極まった鳴き声が少女の唇から溢れた。くにくにと親指と人差し指で捏ねくる男の指は水着越しと思えない程はっきりと伝わり、執拗に弄ばれ続けて感度が増している少女は岩の上で身悶える。
「何だろうね?香澄ちゃんの白くて柔らかい身体の中でここは赤くて硬いぞお」
「おっさんかよ」
「赤くて硬いならこっちにもあるけどな」
「は……ああぁ…っ!」
 指先でクリトリスをつつかれ、香澄の身体が大きく跳ねる。何をしているのだろうか自分は、何をされているのだろうか自分は。もしもあの男達ならばもっと大胆に遠慮なく香澄を辱め、荒々しく執拗に弄んだ挙げ句に犯すのだ。何人も、例外なく全員で溢れる精液を拭う手間さえ惜しむ様に、代わる代わる猛りきった太くて逞しい男性器を生で押し込んできて、ずんと膣奥を突くあの衝撃と、引き戻す鰓が膣口のくねりを削る様なあの暗い絶望と敗北感と奇異な切ないもどかしさ。
 はぁっと酒気を帯びた甘い吐息が香澄から零れ、腰がかくんかくんと前後した。
「これもマッサージ出来るかな?」
 記憶の中の凌辱と湯気の漂う露天風呂での危うい恥辱が酔いで混ざる香澄の手に、熱く硬い幹が握らされた。あ…っと声を漏らしながら少女の手が僅かに躊躇った後、幹に浮かぶ血管と細い縦筋を細い指先がしっとりとなぞる。太い。ぞくぞくと腰奥から爪先まで広がっていく甘い陶酔感に抱え上げられている足が跳ねた。
 同じ様で何かが違う気がした。ぼんやりと、形にならない思考の隅で、炭酸の泡の様に刹那に浮かんでは消える印象の羅列が過っていく。小さな声で話し合う男達の声。本当ニヤッテイイノカ。会社ニバレナケレバイイ。弱ミヲ掴メバイイ。順番。スマホ持ッテクル。にちゃにちゃと手に絡み付く先走りの汁。
「仕事着脱ごうね」
「ぃゃ……」
「マン汁と汗でぐちょぐちょなんだから着続ける方がおかしいって」
 香澄へ向けられた言葉はそれまでの小声と異なり意識に届くが、それを冷静に判断するのは酔った少女には無理だった。だが全裸になってしまう躊躇いと仕事として成立しなくなる怯えに首を振る香澄の身体を軽く男の一人が引き起こし、首の後ろの留め具へと手を伸ばす。
「いや……やめて…、やめてください……おねがいします…っ」
 懸命に逃れようと藻掻く香澄の項を引き寄せた男が不意に唇を奪い、驚く時間も与えずに生温く苦い炭酸液が口移しに流し込まれた。ビールらしき液体を嚥下させられる香澄の乳房と乳首が両脇からはっきりと弄ばれ、そして膣内に指が悲しい程滑らかに押し込まれていく。指が細いのでは決してなく、夥しい愛液がまるで少女自身が自ら喜んで迎え入れているかの様に男の大きな指を許してしまう。びくんと跳ねる身体に反射的に白い指は男の幹を激しく扱き立て、鳴く唇は深く重ねてくる男の口と舌に貪られる。ぐちゅぐちゅとあからさまな粘液質な水音が岩場の上で鳴り響き、囲む男達の間からはみ出している白い足がびくんびくんと宙を掻く。
 揉みくちゃにされる乳房に水着を中央へと寄せられ、ただでさえ面積の小さな薄い水着は上半身では細い帯状へと変わり、些細な妨げがなくなった豊かな胸を男達が揉み上げ、捏ね回す。時折唇がずれる度に嫌と泣くか喘ぎ鳴く香澄の腰が軽く浮かされ、尻肉を覆っていたさして大きくない布がするりと剥かれ、続いて膝を曲げさせられ水着が脱げかけた所で首の後ろの留め具が外された。
 首からの支えを一気に失った水着は腿の間まで脱げ、そして必死に、だが無力にくねる脚から引き抜かれた。
「いゃ……あぁ…っ」
 後ろめたい淫らな行為ではない事を主張していた水着を奪われ、羞恥に染まる香澄の身体を前後左右から延びる男達の手が這い回る。一対六の絶望的な差だけでなく、元から抗うには非力な少女の動きは男達を愉しませるだけでしかなかった。唇を代わる代わる貪られ、両手で性器を扱き立てる香澄の乳房に男がむしゃぶりつき、乳首を音が立つ程キツく吸い上げ、膣内で暴れる指は二本に増えていた。
 お酌をしていた時とは明らかに異なる男達の様子に怯えながら、だが疼ききっていた身体は彼等の行為に悦び応えようとしてしまう。
 声を上げ続けて乾いた喉に何度目だろうかビールが流し込まれ、ねっとりと香澄の口内で絡められる舌の巧みさに桜色に上気した身体は男の腕の中でまた弛緩していく。何度も缶ビールを煽っては少女の口に流し込む男に、逃れようとしていた少女の舌は絡め取られ、甘い啜り泣きが漏れる。
 もはや仕事ではない気がした。だがそれでもお酌の延長線上なのかこれもまだマッサージなのか、仕事をしなければいけないという衝動だけが空回りをし、自分の行いが何なのか判らないまま香澄は手を動かす。びくっびくっと手を弾く勢いで幹が跳ね上がる度に、少女の腰と頭の中で甘い疼きが小さな無数の火花が散り、膣内を捏ね回す男の指を忙しなく喰い締めてしまう。
「香澄ちゃんどちらのチンコが好み?」
「ゃ……」
 唾液の糸を引いて男の口が離れ、ぐいと仰け反らされた香澄の口元にそれまで手で扱いていた二つの傘が押し付けられた。入浴前に洗っていたであろう男性器からは蒸れた悪臭はしなかったが、たっぷりと先走り汁を垂らしている傘と幹からは精液を思わせる臭いが漂い、香澄は息を詰まらせる。だがそれは牡臭への嫌悪からではなく、鼻腔を満たされた瞬間に膣奥と頭の芯から全身にずんと広がった重く熱く甘い痺れ為だった。
「あ……、ぁ…あ……」
 一昨日からずっと浴びせられ飲まされ、そして膣奥を犯し続けている牡の支配の象徴の粘つく苦い白濁液を感じた少女の唇から、怯えた、甘く蕩けきった喘ぎが溢れる。
「二本同時にしゃぶるの初めて?」
 じゅぷじゅぷと膣内を指で掻き乱されながらの問いに無意識で羞恥に首を振りかけ、そして淫らな問いへの答えに詰まり啜り泣き、喘ぐ。岩場の上で大きく仰け反る体勢に、両手を突いて崩れまいとする白い身体は囲む男達に前後左右から弄ばれていた。あまりの恥ずかしさに瞳をキツく閉ざす香澄の後頭部に手を添える男は助けてくれている様でいて、だがそのもう一方の手は男自身の幹に添えられ、上気する頬や鼻梁に傘の先端を擦り付け粘つく汁を柔肌に絡めていく。逆からの傘は喘ぎ微かに開く唇の隙間を小突き、執拗に唇を撫で回した。
 んふっといやらしい声を漏らす少女の唇を切っ先を揃えた傘が僅かに割る。舌に触れてしまった傘の感触に白い肢体がびくんと跳ね、そして甘く切ない悲鳴が溢れた。
「香澄ちゃんが擦るからベトベトになったチンコだよ、ほら、舐めて綺麗にして」
 乳首が噛まれ、膣内を激しく掻き混ぜられながらの言葉に、泣きながら本能的に香澄は傘を咥えようとしてしまう。しかしそれは小振りな口では当然適わず、ぬるぬると滑る傘を初々しい薔薇色の唇が二つの切っ先を何度も繰り返し食もうとする動きになる。ぺちゃぺちゃと音を立てさせて二つの傘を怖ず怖ずと唇で挟み、恥辱に泣きながらも快楽に蕩ける少女の顔を男達が回すスマートフォンが撮影していた。
「舌も遣って、たまに交互に吸い付いて」
 違う。これは背中を流すのとは明らかに違う。そう感じながら香澄の唇は男達の指示に従い二つの傘を舐り、舌を這わせ、吸い付き、そして交互に深く咥え込む。くぐもった鳴き声がひっきりなしに小鼻から漏れ、岩の上で指の抽挿だけでなく膣口を舐られ、谷間を左右に大きく開かれクリトリスを執拗に捏ねられ掻かれていた香澄からはもう心の底から抵抗する余裕はなくなっていた。
 激しく喉奥を突かれている姿をいつの間にかスマートフォンで撮影されていると気付き、顔を背けようとした香澄の悲鳴は音にはならず、応える様に全身がびくんびくんと大きく跳ねる。
「あー香澄ちゃんいってるいってる」
「はぁぅ……んぐ…んっ、ん!」
 たらりと唾液と先走りの汁を口から垂れ流しつつ一方の男性器が引き抜かれ、深呼吸や悲鳴をあげる隙も与えずもう一方の猛りきったものが香澄の口腔を犯す。全身から汗を滲ませ朦朧とする香澄の乳首を抓り上げられ、紡錘形に歪んだ薄桃色の乳房の先端からの淫らな痛みに喉奥に悲鳴が籠もった。仰け反り逆さになっている視界は男の灰色の袋と窄まりから太腿までの美しさとは程遠い光景で占められていたが、その醜悪さが何故か酷く卑猥で支配的なものとして少女の瞳には映る。舌や顎を押し退ける様な幹の抽挿に、鰓の段差と均等でない幹の凹凸に、唇から喉奥までが性器になってしまう錯覚に腰奥が蕩けてしまう。
 小鼻から甘い呻きを漏らしながら頭を揺さぶられていた香澄は、不意に怒張しきっている男性器を引き抜かれ呆然とした。普通ならば射精するまでは許されない淫らな責めの中断が、何故か切なくて仕方ない…先走りの汁に塗れた唇や舌が疼いて自らむしゃぶりついてしまいそうな少女は、自分の恥辱に発情しきった顔が男達の最後の箍を外すには十分なものだと気付かない。
「ぁ……」
 岩場の上を縁へとぐいと引き寄せられながら脚が更に大きく左右に割られ、避妊具を装着している赤黒い男性器が寄せられるのを見てしまった少女は小さく何度も首を振る。
「コンドーム持参してエロ水着マッサージとか、お嬢様がいけないアルバイトしちゃいけないな」
「お嫁にいけなくなるからね」
「はぁ……んっ!」
 優しげに諭しながら既に男達の一人が幾つもの避妊具の包みをちらつかせ、香澄の乳首を指で弾く。ぷるんと弾む乳房と今にも貫かれそうな下腹部を手で覆おうとしながら、香澄の手には力が入りきらない。酔いと快楽で蕩けているのもあるが、どうせ逆らっても無駄なのだと諦めてしまっている気持ちと……。
 少女の細く白い指を払う程の力を加える必要もなく、避妊具を付けた傘がぐいと膣口に重なり、そして押し込まれていく。
「はあああああああああ!」
 ぐちゃっとあからさまな夥しい愛液の音を掻き消す様な悲痛で淫らな感極まった声が溢れ、挿入と六人の視姦だけで岩の上で香澄は絶頂に浚われ、白い肢体をびくびくと脈打たせる。水を受けて青灰色に染まった岩の上で華奢な身体が白い蛇の様に悩ましくくねり、薄い腹部と内腿が震えた。
 一気に根本まで押し込まれた男性器がまるで爪先まで行き渡ってしまったみたいな錯覚に、小さな口を閉ざす事も出来ずに喘ぐ香澄は、しばしの間の後男達の視線に気付き涙を零す。
「みない…で……、みないで…くださ……ぃ」
 お酌の時にはなかったぎらついた獣の様な牡の視線を感じるだけでよがり狂いそうになり、香澄は泣きじゃくる。やはりただのアルバイトではなかった落胆が心に陰を落とすよりも遙かに大きな妖しい疼きが首を振らせるが、どくりどくりと待ち焦がれているものの予感が無意識に香澄の視線を動かした。
「やめて下さい、じゃないんだ?」
「ゃ……」
 消えてしまいたい恥ずかしさに縮込まりたいものの、ほんの僅かな身動ぎですら膣内の猛々しいものを擦る揺れに繋がりそうで少女は怯えながら岩の上で哀願の視線を密やかに送る。決して激しい律動を待ち侘びての姿ではないが、乳房も結合部も隠そうとしないまま悩ましい甘い吐息を漏らしながら恥辱と快感に震える姿に、男達がにやりと笑い、そして男が腰を大きく前後させた。
 じゅぶっと結合部から攪拌の音が湧き、少女の白い身体が大きく跳ねる。
「はあ……ああぁん!」
 酔いで朦朧とする中、鰓がぞぶりと膣奥から膣口近くまでを一気に抉る強烈な刺激に、跳ねる香澄の乳房が激しく前後に揺れた。淡く上気した豊かな乳房の頂で桜桃の実を思わせる乳輪と乳首が柔肌の上に残像を残す形で弾み、男の一突き毎に白い身体が乱れる。あられもなく身悶え、鳴く少女の下腹部からは猛々しい牡の鰓に掻き出された夥しい愛液が尻肉だけでなく岩の上にまで溜まり、ぐちゃぐちゃと卑猥な音を鳴り響かせていた。
 渓流を挟み温泉街への道路の見える露天風呂で、男の腰の左右から覗く白い脚が爪先を縮込まらせながらぴんと伸び、突き上げの度に跳ねる。不慣れな飲酒による雲の上に居る様な酩酊感の中、岩の硬さと激しい抽挿を繰り返す男性器ばかりが世界を占め、勢いよく反り返る幹に強かに押し上げられ続ける牝肉を鰓が容赦なくごりごりと削る様に嬲っていく。だが陵辱の快楽は一方のみでなく、被虐の甘く甲高い鳴き声をあげ続ける少女自身の腰も、無意識ではありながらも愛液の糸を岩との間に幾筋も引かせながら淫蕩に前後左右にくねり、征服者である逞しい牡の赤黒い陰茎を淫らに喰い締め互いに貪り合ってしまっていた。
 盆を手に入ってきた時には思いも寄らぬ…いや清楚な風貌はそのままに全身で恥辱に鳴き咽びよがり狂う少女を見下ろす男達の喉がごくりと鳴り、その内の一人が堪え切れずに香澄の口腔に先走りの汁をたっぷりと溢れさせている肉棒を捩込む。
 びくんと固まった直後、香澄は自ら反射的に太い幹に舌を絡み付かせた。酔いの浮遊感の不安から逃れられる気がしたのかもしれない。口腔と膣を同時に貫かれるその支点に救いを求める様に、少女はじゅぽじゅぽと唾液を鳴らせて頭を動かし、そして男も小さな頭を抱えたまま腰を小刻みに動かす。んふっと小鼻から喘ぎを漏らしながら舌に感じる先走りの塩辛い粘りに、香澄は鳴く。美味しい。酔いで纏まらない思考の中、そう感じてしまう自分に胸の奥で黒い染みがぽつりと浮かび広がっていく。口腔を犯され鼻腔を牡の臭いが満たし肺の奥にまで溜まっていく、まだ男女交際もしていない身で憶えてはならない牡の味を身体中が憶えていく…一人だけでなくこの数日で何十人も、昨日からは一線を越えて膣奥に精液を浴びせられる膣内射精までもが繰り返され、異常としか思えないアナルセックスまで香澄の身体は教え込まれている。嫌と何十回何百回言えただろう、今でも抵抗感は根強い、それなのに。
 ぐちょっぐちょっと淫猥な音を立てて混ざり合う唾液と先走りの汁の混ざった粘液を、香澄は嚥下する。まだまだ終わる気配のない太い幹に鳴きながら、少女はねとねとと幹に舌を絡め、自ら頭を揺らし、鳴く。恥ずかしくて怖くて堪まらないのに、まるで信奉しているかの様に自らを責め立て犯す逞しい二本の性器を悦ばせたいと身体の芯から感じてしまう。追い詰めて、もっと追い詰めてと身体中が訴えて、そしてその破滅的な欲望は必ず叶えられてしまうと経験が知っている。
 スマートフォンの撮影音に香澄は鳴く。記録されるのは今でも怖い…だがシャッター音の度にぞくりと身体中がざわめき、香澄は腰と口で牡にむしゃぶりついてしまう。羞恥に狂い一気に絶頂に浚われそうになる香澄に、二人の男の動きが荒々しいものに変わる。喉奥を突きまくる傘に塞がれた感極まった喘ぎを掻き消す様に腰を打ち付ける音が鳴り響き、迎える余裕もなく二人の男の間で壊れた様に白い身体を痙攣させ、猛々しい性器をひたすら喰い締める少女を、成人男性の赤黒く大きな凶器が飢えた獣の様な激しさで貫き貪りまくり、そして根本まで深々と押し込んだ状態で精を放つ。
 まるで時が止まった様に凍り付く三人を、深々と貫かれ痙攣する少女を舐める様にスマートフォンが撮影し、やがて軽く腰を揺らした後、それまでの猛々しさを全て少女の中に吐き出したものが引き抜かれる。息も絶え絶えで朦朧とする香澄の口から濃厚な精液が垂れ、その頬を口を絞った避妊具がぴとりと弾く。
「香澄ちゃんがソープのお姉ちゃんより巧くて具合がいいからたっぷり出しちゃった」
 膣内射精が殆どで避妊具の中に溜まった白濁液の量がどれだけのものか判らないが、それを思考して見つめるでなく浅い乱れた呼吸を繰り返すのがやっとの香澄の瞳から涙が溢れる。肌を撫でる湯気すら今の香澄には淫らな刺激として感じられてしまい、微かな呼吸は甘くいやらしい響きを帯び続けていた。
「――香澄ちゃんさ、先刻から見られてるの知ってる?」
 どこかに隠されているであろうカメラに気付いたのだろうかとぼんやり考える少女の身体がぐいと引かれ、男の一人が渓流側へと連れて行こうとし、絶頂からまだ抜け出せていない香澄は両脇から支えられる状態で露天風呂の最も外側へと移動させられた。
 天気は崩れていくのだろうか、夏の眩しい日差しが時折木々の間から差し込む渓流沿いは、せせらぎの音も涼しげである。木立の緑の美しさに朦朧としながら息を漏らす香澄は、涙で滲む視線を動かし、そして凍り付く。
 渓流を挟んだ対岸の道路に、確かに人がいた。温泉地を思わせる浴衣姿の男達が歩道用の柵に手を突いて香澄の方向を見、そしてスマートフォンで撮影をしているそのレンズは明らかに香澄へと向けられている。
「ぃゃ……あっ」
 小さな震える悲鳴をあげる香澄の口の端から精液が糸を引いて垂れ、せめて乳房と下腹部を隠したいと願う両腕は左右から支える男達に抱えられており力が入らないのも加わり、顔を逸らす事しか少女には出来ない。三十メートルは離れている、だがそれだけしか離れていない距離で全く無関係な人物に全裸を見られる恥ずかしさに膝から崩れ落ちそうな香澄の背後から手が延び、不意に乳房がたぷたぷと掬われ揺さぶられる。
「ゃ……あ…ぁっ」
「ここ温泉街の外れだから散策する人多いんだって、大丈夫ここは私有地だから入ってこないよ」
 揺さぶられている乳房からじんわりと広がる妖しい疼きに小さく首を振る香澄は、乳首を抓られびくんと大きく身体を跳ねさせる。
「どスケベなプレイほど悦ぶんだって?」
「アナルも開発済みとか、四時間じゃ足りないなぁ。恋人相手じゃ悪くて出来ない事試しまくれるのにさ」
「い……ゃぁ……やあ…っ、ぁ……」
 どくどくと身体中が脈打ち淫らな刺激を求めてしまう少女の白い尻肉と内腿が震え、項垂れるその顎をくいと持ち上げられ、少女の鳴き顔が対岸へと向けられた。
「――は……あっ!」
 じゅぼっと音を立てて背後から膣内に挿入された二本の指に、少女の身体が跳ね上がる。指の付け根辺りまでを一気に差し込み激しく抽挿する忙しない卑猥な攪拌の音と少女の喘ぎ声が谷間に鳴り響き、白い身体が弓なりに撓り、荒々しく揉みしだかれる乳房がまるで観客に自ら見せつけるかの様に揺れ続ける。
「いやぁ……っ、あっ、あ、ああぁ……っ、いや、い……いゃ……あ」
 言葉にすれば抵抗の様だが少女の声は悲痛なだけと捉えるには被虐の甘さと快楽の色が濃いものだった。じゅぶじゅぶと鳴り続ける攪拌音の中、白く薄い腹部が脈打ち、少女はよがり鳴く。
「や……っ、だめ……ぇ……っ……い…やぁぁぁぁぁぁ……っ!」
 激しい攪拌で垂れる愛液に混ざり、ぴちゃりと液体が弾けた。続けられる攪拌の間も液体の弾ける量は増え続け、露天風呂の縁の乾いた岩に香澄の飛沫が弾け溜まっていく。あまりの恥ずかしさに泣きじゃくる間も攪拌は続き、やがて湯に浸していたかの様に濡れた手が香澄の尻肉に擦り付けられ、そしてぴしゃりと一度叩かれた瞬間、香澄は喘いでいた。
「淫乱なお嬢様だなぁ」
 羞恥に震える香澄は、濡れた岩の上に外側、渓流の対岸へ向かい腰を下ろした男の上へ、同じく対岸へ向いて腰を下ろされていく。
「は……あ…あああああ……ぅ…っ、あ……ぐ…ぅぅっ」
 両手を貫く男に取られ、跨ぐ体制で腰を落とされていく香澄は膣口のくねりをこじ開けていくだけでもはっきりと判る二番目の男の傘の大きさに微かに呻く。既に直前まで一人目の男に犯され解されたっぷりと濡れている筈の膣口のくねりに、二人目の男の傘がごりごりと音を立てているかの様に暴力的に捩込まれていき、香澄の顎が小刻みに震え全身が強張る。ゆっくりとでなく、だが一気にでもない挿入が少女にはスローモーションの様に感じられていた…ずぶずぶと傘が押し込まれるのは快楽ではなく苦痛に近い筈なのだが怯えと同時に暗く妖しい疼きに呻きと喘ぎが混ざって漏れ、唾液と精液が口の端から垂れる。とても硬くて、とても大きなものに征服されていく。犯される。直前の性交も確かにそうであった筈なのに、身体中が煮え立ち、堕ちていく。ぐぶりと傘全体が膣口を超えた瞬間、少女は感極まって甲高い声ではっきりと甘く狂い鳴く。
 膣口のくねりをこじ開けられる苦しさの後は何が訪れるのかを知っている。対岸へ結合部も乳房も顔も晒してしまいながら、特に大きな牡のものを咥えこまされていく香澄の頭を、処女を奪ったあの凶器が占める。猛々しく立派な牡に貫かれる度に父親を知る男との交わりが身体中で蘇り、ずんと最奥を突かれた瞬間的、香澄の全身から脂汗が滲む。
 怖いと感じ全身が強張り、男の次の動きがどれだけ自分を壊してしまうかと恐れながら大胆な動きを待ち侘びてしまっている自分に香澄は息も絶えだえに震える。
「香澄ちゃん、俺のサイズだとゴム小さ過ぎて入らないからさ…ナマで填めちゃった。ごめんね」
 背後から聞こえる声に、浅い呼吸を繰り返しながら頷く事も首を振る事も出来ない少女の顔に泣き笑いの様な表情が浮かぶ。
「あ……ひ…い! ゃ……あ!あ…ぁあ!ぅあ、ゃ……つねら…ない……でぇ……っ!」
 不意に乳首を抓られ、極太の幹を膣口から露出させている少女の身体が跳ねあがり、最奥から膣口のくねりまでを一気に戻ってしまった大きな傘が膣内に引っかかる様な圧迫感に香澄は甲高い鳴き声をあげつつ絶頂を迎える。まるで特大の卵と太い擂り粉木の様な征服者の肉棒の圧迫感によがり狂う少女の膣口から傘に押し出された愛液がどぽりと溢れ、背後から手を引かれ膣口に楔の様に打ち込まれている鰓にそれ以上は逃れられない白い身体は、酔いと弛緩で自ら腰を落としていき、再び大き過ぎる傘が膣奥にずんと重く突き立てられる。
 そして、抽挿が始まった。

Next 遠雷04
201804300146

■御意見御感想御指摘等いただけますと助かります。■
評価=物語的>よかった/悪かった
   エロかった/エロくなかった
   もっとエスカレートしちゃえ /そろそろやめてあげて
メッセージ=

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS