2020余所自作71『透明人間おまけのおまけ』

表TOP 裏TOP 裏NOV 70<71>72 BBS

 体調不良と言い訳をして慌ただしくなっている生徒会業務を許して貰い蜜は帰宅の途中にあった。
 体育の授業が終了する前に何とか教室を飛び出してホ−ムルームに遅れて合流するフリをした蜜は、愛液と精液のにおいの篭もりきった教室の騒然とした様子に愕然とした。切り裂かれたパンティが黒板に貼りつけられている…愛液は乾いておらずこれが誰の物かと皆が遠巻きに話しており、当然体育の授業に合流していない蜜が疑われるものかと思っていたが全員が受けていた授業中からの怪異に容疑者の一人では済んでいるらしい。その後、担任がパンティを回収し、ホームルームが済んだ後生徒会へと顔出しした後、疲れ切った蜜は電車をホームで待っていた。
 誰かが、蜜の腰を撫でている。
「……」
 背後から密着して抱き締める様な体勢で、誰かが、何かが、蜜を弄ぶ。鞄で腰の前を隠しているその陰で、蜜のスカートはたくし上げられていく。両手で学生鞄を手にして隠しているが正面のホームにいる人々には蜜自身がこっそりとスカートを捲り上げていってる様に見えているかもしれない。違う。違うのに。昨夜の凌辱からまだ一日足らず、まさか授業中にパンティを奪われるとは思っていなかった蜜には着替えはなく、スカートの中は何も身に着けてはいない…コンビニエンスストアなどで購入すればよかったと気付いたのは、捲り上げられ始めた瞬間だった。前後で丈の違うスカートの様に、寄せられたカーテンの様に、蜜の制服のスカートは上へと手繰り寄せられ、そして、べちょりと、何かが少女のクリトリスを不意に舐めあげた。
 びくっと大きく蜜の全身が跳ねる。
 昨日から散々それと他のサラリーマン達に弄ばれきってしまったクリトリスだったが、以前の交際相手でも蜜はそこを舐められる事は許してはいなかった。衛生的でない印象がどうしても拭えない行為を、蜜は駅のホームで初めて味わわされてしまう…ぬちゃぬちゃと蠢く舌は指などとは全く異なる滑らかで柔らかに少女の突起に絡み付き、吸い付き、そして歯を立てる。
「ん……く……ぅぅぅっ……!」
 汚らしいと思いながら、蜜は膣奥からどろりと凌辱の残滓が溢れていくのを感じていた。かぁっと全身が熱くなり痛痒感に近いちりちりとした鋭く熱い刺激に、制服姿の腰が思わず引けてしまう中、何かに割り込まれて蜜の両脚が開いていく。それは性器を弄られている被害者の姿だったが、駅のホームにいる人間には蜜しか見えない…自らスカートを捲ったいやらしい女子高生が自慰に耽って腰が引けながら脚を開いて続けている様にしか、見えない。
 何かの舌がぐちゅぐちゅと蜜のクリトリスを舐め回し、そして、指が二つの穴に埋もれていく。懸命に声を漏らすまいとする蜜の顎が震え、引けた腰の代わりに突き出す形になってしまう豊か過ぎる乳房がぶるぶると小刻みに揺れる。下着を身に着けていない蜜の下腹部は、それの舌と指に無防備だった。遠目には尿意を堪えている様に見えてくれるかもしれない、だが、蜜の周囲には淫らに弄ばれる牝のにおいが立ち込め始めていた。もう嫌だ、もう我慢が出来ない。そう考える蜜の目の前に電車が滑り込んできて、よろめきながら少女はそれに乗り込んだ。
 座席に座ろうとして、昨夜の凌辱を思い出してしまった蜜は躊躇い、扉のすぐ脇に立ち止まる。予想外に車内は混雑しており、座席はほぼ満席で立っている人間と半々と言った所だろう。どうしても脳裏から離れない昨夜の出来事に蜜は車内に背を向けて窓に顔を向ける。
 ぐい、と何かが蜜の肩を押した。
「――!」
 教室での凌辱と直前の攻めで力の入りきらない蜜は肩を押し下げられ、腰を引かれ、辛うじて手摺にしがみ付きながらも車内へと腰を突き出す体勢へと変えられてしまう。そのスカートが、勢いよく捲られた。パンティを奪われた無防備な腰が一気に車内に晒される…何かの唾液と愛液と精液がたっぷりと絡み付き、内腿まで垂れている腰が。悲鳴をあげかけた蜜の膣口に熱いモノが触れたと感じた次の瞬間、ずぶりとそれが沈み込んでいく。びくんと強張った蜜の身体が小刻みに震え、そして、車内の人々が蜜の姿に密かにざわめくのが声と肌で感じる。
「何あの子」「おマンコ丸出しじゃん」「痴女?」「やだ…恥ずかしいー」
 見ないでみないでみないでみないで。振り払おうとしてもそれが無駄だと昨夜から判っている。相手に触れる事は出来ないし、相手が今日は刃物を持っていないとは限らない。手摺に縋りつきながら声を堪えるのがやっとの蜜は、背後から男に貫かれている体勢のまま微かに首を振る。ずちゃあっと、ゆっくりと焦らす様に膣奥へと貫いていく極太の牡槍に蜜の白い腰が堪え切れない快楽にがくがくと弾み、そして衆人環視の中、見せつける様に突き出している腰は、幹の大きさでぽっかりと口を開かされている牝肉を露わにしていた。カシャッカシャッとスマートフォンでの撮影音が車内に鳴り響き、そして誰かが蜜を助けてくれはしなかった。――自慰にしか見えないのだろう。例えそれが自慰としては不可解な光景であっても。
 ずんっ!と膣奥にとどめを刺す様に突き入れられた剛直に、蜜は仰け反る。んはあっ!と思わず声を漏らしてしまった蜜の上半身が手摺に捕まったままずるずると沈み込み、まるで何かに抱えられているかの様に高く突き出したままの腰はローファーの爪先で辛うじて立っている様に踵を浮かす。そして、更に人目に触れる位置へと蜜の膣口は曝け出されていく。
 ずちゃっぬちゅっぐちょっとあからさまな抽挿音が車内に鳴り響き、蜜の甘く引き攣った呼吸音がそれに溶ける。白い腰がぎこちなく宙で跳ねる。まるで、男に荒々しく犯され続けている最中の様に。だが、相手は誰にも見えない。懸命に声を殺す蜜の胸元が不可解な動きをみせ、リボンが解かれ、ブレザーとブラウスが開けられ、そしてブラジャーが押し下げられ蜜の乳房が露出する。抽挿に揺さぶられて激しく揺れるそれが、振動とは異なる動きで宙でおかしな形に歪む。両の乳房に五つの指と手のひらの形の窪みが深々と出来、乳首が強く引かれ、たぷんたぷんたぷんたぷんと激しく揺さぶられ掴まれる。
「――何、あれ……」「例の透明人間って奴?」「まさかー何かの特撮だろ」「ああカメラどこ?」
 誰も助けてはくれそうにない声を聞きながら、蜜は珍しく…そうそれにしては珍しい早いラストスパートの荒々しい抽挿を感じ、歯を食いしばり涙を零しながら必死に小さな声で哀願する。
「もう中でださないで…おねがい……もうなかはいやぁ……っ」
 だがそれが叶えられない事も判っていた。

Next 72『透明人間おまけのおまけの派生』
FAF202010110055

■御意見御感想御指摘等いただけますと助かります。■
評価=物語的>よかった/悪かった
   エロかった/エロくなかった
メッセージ=

表TOP 裏TOP 裏NOV BBS