それでも、低コントラストな絵作りで諧調性は、極小ピッチ機の中では優秀な部類に属する。しかし、プログラムモードでのシャッター速度の下限が1/8秒。このシャッター速度では作品を撮れる画質であるISO:50-100の範囲内では、まともな夜景を撮るのは不可能に近い。そこで、シャッター速度優先に切り替えると、強制的にノイズリダクションがかかり、実測13秒。次のシャッターまでは15秒を要することになる。オンオフにできればよいがそれも許されず、1/4秒程度のシャッターに勝手にノイズリダクションをかけまくり、連続撮影を不可能にしてしまうのは、撮影間隔2秒の看板に偽りありである。他のカメラが手元にあれば、遅いシャッター速度を我慢して誰が使うかという気になってしまうのである。 |
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EX-P600 2004 05/13 19:32 |
雑誌のサンプル画像がなかなかよさげで、ネット上の評判も悪くはなかったので、ついカシオのEXILIM Pro P600を買ってしまったのだが、曇天下ではあまりよいイメージは持てなかった。薄暗い部分は、通常のノイズこそ目立たないが、ベージュっぽい色の細かい泥をかぶったような描写になり、色もさえない。どのようなシーンでも色の鮮烈さを失わないF710とは対照的に、くすんだ絵となり、軟調でインパクトに欠ける。カシオとしては、従来機よりは格段に細部描写力をアップさせたが、同時に色の鮮烈さを失い、またしても「画素ピッチ嘘つかない」の理論を証明するに至ったのである。 | |
EX-P600 2004 05/12 17:49 |
つくばエクスプレスの工事が急ピッチで進む中、南千住駅周辺も大きく様変わりしつつある。地下鉄日比谷線の高架に沿ってつくられた複合商業施設Welshipや、ショッピングモールLala
テラスはおよそ従来の南千住のイメージを塗り替えるものだ。かつて東京でも最も下町的と言われた汐入に近い地区であり、少し南に歩けば泪橋交差点を隔てて「あしたのジョー」の舞台、山谷地区が続いている。こんな場所に、都市型夜景スポットが出現するとは、私でさえ夢にも思わなかった。
Lala テラスのホームページ:http://www.lala-tm.com/ |
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Fine Pix F710 2004 05/10 20:23 |
このところお天気が悪く一向に晴天時の撮影ができない。たまに晴れると、昼間は仕事で身動きできない状態だったりする。雨上がりの後楽園に出かけるが、そこでの撮影結果はこれまでのどのカメラとも異なっていた。昼間と何ら変わらないくらいに明るく色鮮やかに撮れてしまうのだ。刻々に流れてゆく、雲の動きや表情までも、画像は写し出していた。三脚は使わずに感度アップだけで切り抜けたが、本腰を入れてISO200で本格的な長時間露光に挑めばもっと凄い世界が出現するはずである。こう言うと、プロやハイアマのサブカメラのようだが、ダイナミックレンジが広く、感度が高いのにS/N比のよいカメラというのは、誰が撮っても失敗の確率が少なく、実は初心者にもうってつけのカメラなのである。 | |
Fine Pix F710 2004 05/10 20:41 |
露出にいくつもの正解が存在するのがハニカムSRの特質と言える。 露出を下げれば、高コントラストな夜景になり、露出を上げるとコントラストは下がり、容易に飽和せず、ダイナミックレンジは広大となる。今の1/2.7インチ3MCCDはメーカーを問わず少し露出を下げると、夜景はシャドウ側からどんどん色が消えてゆき、炭火でいぶったようにダークグレーのベールで覆われる。しかし、ハニカムSRはそんな傾向とは無縁である。ハイライトからシャドウまで、色のよさを保ち続ける。コントラストを寝かせて広そうに見せた偽のダイナミックレンジは、このカメラと比較撮影すれば瞬時に馬脚を現してしまうのである。 |
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Fine Pix F710 2004 05/08 19:56 |
F710は話の種が尽きない。
他のカメラで撮るとどのメーカーの機種も縮小してしまうと似たり寄ったりの絵にしかならないのだが、このカメラはまるでイエス・キリストのように、その行く先々で奇跡を起こしてしまう。今までのデジタルカメラで明るい駅のプラットフォームと東京国際フォーラム、薄暗いビックカメラのビルと線路、まるでライトアップなど無縁な周囲のビルがすべてきちんと画面の中で色を持って識別されるなどということはありえなかったはずである。この後も、奇跡の連続であった。なぜなら、光と闇の交錯する肉眼ではごく当たり前のシーンを当たり前に写すことができず、ぎりぎりきれいに写せるシーンに限って画質を競い合ってきたのが、デジタルカメラの歴史だったからである。Fine Pix F710は、これまでのフジフイルムのデジタルカメラの最高傑作であるだけでなく、デジタルカメラの歴史そのものを書きかえてしまう歴史的カメラである。 |
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Fine Pix F710 2004 05/06 19:38 |
F710のレンズはテレ端がF5.6と暗く、ワイド端の4倍のシャッター速度になる計算だ。どうせ手ブレになるから使わないだろうと思ったズームだが、16:9ワイドモードで寄ると下町の情景が一枚の絵にぴたりと収まる。基礎感度が高いので、レンズの暗さをカバーできるのである。CCDメーカー=PCメーカーの思惑に沿って、ほとんどメモリカード買い足しとパソコン買い替え需要をつくりだすのにしか貢献しない巨大な画素数をもてあましぎみのデジタルカメラ市場が、その有効利用法としてワイドモードを搭載して、二番煎じ、三番煎じを出してきそうな予感がする。 | |
Fine Pix F710 2004 05/05 17:04 |
ハニカムSRの初号機F700では、曇天時にはホワイトバランスが迷走し青っぽく色かぶりし、低コントラストな被写体は解像感のないもやっとした画像になった記憶があり、曇天下あまり気の進まない撮影を谷中で行うが、液晶モニターの絵を見てちょっと驚いた。変な色かぶりは一切なく、完全なまでの補正がゆきとどき、記憶色を越えた期待色の域にまで達していたのである。わかりやすい例をあげれば、週一冊500円程度で刊行される「世界遺産」などのシリーズもの大判写真集で見るあの色である。
今までも、フジフイルムはスーパーCCDハニカムモデルについては、「銀塩画質」、「超高画質」を謳い文句にしてきた。しかし、実写画像を見れば、独特のハニカムノイズが目立ったり、シャドウ域や低コントラスト部の解像感が低下し溶けたような描写になったり、ダイナミックレンジが不足し画像全域の良好な発色が得られなかったり、天候によってはホワイトバランスが迷走したり、まだまだの感が強かった。しかし、F710はそれら全ての課題を一刀両断に解決してしまった。この天候で、この絵が得られるならもはや一眼レフは要らない。さらなる広角モデルと、望遠モデルが出ればすべての撮影をハニカムSRに統一してしまってもよいと思うくらいである。 |
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Fine Pix F710 2004 05/05 15:34 |
六本木ヒルズに対抗したのかどうかは定かではないが、原宿から表参道にかけては、様々なストリートオブジェが並んでいる。若手アーティストの競作だろう。藁や木など材料費にコストをかけないで、民芸調やアブストラクトなどそれぞれの意匠を競っている。しかし、ライトアップされているわけではないので、夜は路地のように薄暗い空間に埋もれている。F710は一段感度アップのISO400でも、肉眼よりも明るく色鮮やかに、しかも少ないノイズで写すことができる。低感度カメラが横行する中で、クリアなイメージを持つ高感度コンパクトカメラとしては、かつてない高みに達している。低感度でいくらきれいな絵が撮れると主張しても、三脚を常用するプロやハイアマを除いて、絵に描いた餅でしかない。実際に、失敗なく撮れることの方がずっと重要なのである。 | |
Fine Pix F710 2004 05/02 22:40 ISO:400 1/15sec |
Fine Pix F710は16:9のワイド画面での撮影が可能である。
単に、ワイドなアスペクト比であれば、コダックやソニーの機種にも3:2で撮影可能な機種があった。しかし、それらは4:3用に作られた液晶であるから、ワイドに撮ってもより大きく表示されることはない。F710の液晶は16:9をベースにして作られている。だから、全画面を使って表示できる16:9で撮る方が迫力があり、撮影は圧倒的に楽しい。しかし、実際には4:3の画像をトリミングしたものと同等であり、データ的には目減りしているし、最広角32,5mmでの撮影もできないのである。 すべての被写体が16:9での撮影に適しているかというとそうではない。
絵であれ、写真であれ、特定の縦横比で撮らなければいけないという規則はどこにもない。ただ、整然と画像を並べるには、一定の比率で撮りきった方が統一感があって、気持ちがよいというだけだ。主題となる被写体の分布に合わせて一枚ずつ比率を合わせるのがベストなのだが、ワイド液晶は16:9での撮影をより魅力的にしてしまう。そこに一種の落とし穴があるのだ。 |
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Fine Pix F710 05/03 20:18 |
高感度であってもノイズが少なく、IS0400の絵は、他メーカーのISO100と同等のレベルである。ダイナミックレンジが広く発色がシャドウ域で低下することがないので、墨っぽい描写になることもない。高感度の上、シャッターラグも格段に短くなり、液晶の見やすさ・色合いもF700よりは格段に向上している。起動・収納も高速だから撮影できた場所である。大きなカメラや、液晶が見にくく、低速シャッターのもたもたした機種では、到底撮影する気にはならなかっただろう。 | |
Fine Pix F710 2004 05/02 23:20 |
新宿タカシマヤタイムズスクエア周囲には、色とりどりの花びらによって大きな絵が数十も描かれている。JRのホームに面した部分は、暗いのでライトアップされているが、表通りに面した部分は、ショーウィンドウの光があるのみでかなり薄暗い。しかし、ハニカムSRの新機種F710では両者を見事に両立することができる。プロトタイプのF700の広ダイナミックレンジは、チューニング不足で全く説得力がなかったが、このカメラに関しては一目瞭然である。一時物議をかもしたスーパーCCDハニカムも、ここにきてようやく完成と熟成の域に入ったと言ってよいだろう。 | |
Fine Pix F710 2004 05/02 22:39 |
神道の次は儒教。
湯島聖堂の大成殿は黒い壁面で、その表面を明るく撮ろうとすると、空や緑色の屋根が白飛びする。ハニカムSRのF700でも試してみたが、空と壁面を両立させることはできなかった。同じ1/2.7インチで200万画素の2800Zと300万画素のA330で比較撮影を試みたが、太陽を背にしたこのシーンでは寸分たがわず色もダイナミックレンジも同じ絵になった。逆光になると、CCDの特性ゆえに異なる結果が出るのだが、それにしても恐るべし、富士フイルムの画像処理である。 |
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Fine Pix 2800Z 2004 04/30 15:45 |
キリスト教の次は、神道と節度がないみたいだが、要するに写真家は被写体になれば何でもよいのだ。存在としての神があるとすれば、それは「宇宙」や「自然」とほぼ同義であり、これを世界銀行とすると、個々の寺社や教会はローカルな信用金庫や銀行の支店のようなもの。相互に張り合い、サービスも異なるが、それは多分にそこに従事する人間のご都合主義によるものであり、神仏の本質とは関係がない。しかし、個々の社寺の自然的・歴史的な個性は、単調になりがちな人の生活に、喜怒哀楽の感情を増幅し、ドラマを添える限りにおいて価値がある。
さて、ここもまた観光地の一つであり、そうした場所では複数のカメラを持ち歩いている私は決まってといってよいほど誰かにシャッターを切るように頼まれる。日頃通行人を風景のツマにしている負い目もあって、一度も断ったことがないが、さりげなく撮っているようでいて、相手の使っている機種をひそかにチェックするチャンスでもあるのだ。この日若い女性から手渡されたのは、キヤノンのパワーショットA80。同じメーカーでもS1
ISとは違い、カメラ任せでもぴたりと液晶が適正露出で決まって、シビアなシーンも難なく乗り切った。ことによると神田明神お勧めのカメラなのかもしれないが、S1
ISを売却したとしても、そうそう有り余る三倍ズーム機ばかり買うわけにはゆかない。
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Fine Pix A330 2004 04/30 15:35 |
バイオSRのACプラグ部分が破損して以来、3キロを越えるメビウスをいつも持ち歩いていたが、もともと持たないバッテリが最近では起動すらできない状態になった。SRを修理する手も考えたが、たとえ数万円の修理費を払ったところで、不安定な動作環境はどうにもならないように思われた。効率的な仕事のためにも、スムーズなサイト更新のためにも、できるだけ軽快な撮影のためにも、できるだけ軽く、できるだけ長時間バッテリ駆動が可能なノートPCができるだけ安くほしかった。しかし、今はドライブ外付けオプションの機種もコンポドライブ内臓の機種もほとんど値段は変わらない。富士通Looxsか、SonyのVaioか、さんざん迷ったあげく、SonyのVaioTRを価格.Comで調べた秋葉の安値三軒あたってようやく一台見つけた。しかし、使ってみると10.6インチの横長液晶は、10.4インチの普通の液晶と比べてとかく窮屈である。異様に小さく30分もすれば目が痛くなって音をあげた文字サイズこそ、画面設定で何とかクリアできたが、とかく上下がバーで埋めつくされてしまうWindows画面の縦幅の狭さは、予想を越えるものだった。DVDマニアならともかく、作業まで兼ねるとなれば、やっぱりXGAのモニターが一番である。 | |
C-5060WZ 2004 04/29 16:43 |
1/2.7インチ3M機のFine Pix A330は現行のフジフイルムのラインナップ上は一番の低価格機であるが、その写りはかなり安定化している。普通に撮る分にはラチチュードも広く見え、破綻のない絵が可能である。しかし、いったん日向と日陰を共存させようと思ったら、ハニカムHR機のF610と同様の結果となる。ポテンシャルいっぱい引き出して、1/2.7インチ2M機と同様の絵作りに成功したように見えて、実はそうではない。この光に対する耐性の有無は、単なるスナップ機と、作品作りが可能なカメラの分水嶺となる。不自然な白飛びのあるカメラでも作品となりうるシーンとは、実はどのカメラで撮ってもきれいに撮れるシーンであり、そのカメラ独自の世界とはもはやいい難いものなのである。 |
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Fine Pix A330 2004 04/29 15:27 |
いつもよりも早かった春の桜の開花、それに続くつつじもゴールデンウィークを待たずして、すでにしおれかかっていた。ただ、ごった返す人ごみのみが目だち、早々に谷中へと向かった私だった。 |
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C-5060WZ 2004 04/29 13:35 |
ふだんの見学には予約が必要な根津教会だが、この日はつつじ祭りに合わせて、バザーをやっていたので自由に入ることができた。しかし色鮮やかな大正木造建築の内部はどこかのミッションスクールにでもありそうな、ごく普通の礼拝堂だった。絢爛華麗なるステンドグラスなんてものもなく質素そのもの。 |
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Fine Pix A330 2004 04/29 13:13 |
ダイナミックレンジは名機E-10に比べて全然広くないのに、なぜか許せてしまうのがこのカメラである。第一は色のよさ。そして、第二には選択肢のなさ。光学10倍程度の望遠機種は、手ぶれ補正にさえこだわらなければ安い価格で掃いて捨てるほどある時代である。しかし、純正レンズで広角19mmをサポートしているカメラは、現行機種では他にない。レンズ込みで1キロを越えるデジタル一眼が嫌なら、これ(か補色系の限界で、しばしば不自然な色となるE-5000)を使い続けるしかないとなれば、あきらめるしかないのだ。 | |
C-5060WZ 2004 04/28 23:04 |
最低感度でも、ブレを押さえて夜景が撮れるという点では、パナソニックのFZ1よりはましなのであるが、携帯電話より数段見劣りする液晶の貧乏くささも手伝って、どうにも私はこのカメラにシンクロできない。同じDigicという画像処理を使っても、せいぜい二倍の価格差しかないEos Kiss Digitalとの画質差は、天と地ほどの開きがある。こんな画質、こんな操作系、こんな液晶のカメラを出したキヤノンを私は許さない。サイズの手ごろさにひかれて、それを買ってしまった自分はもっと許せない。 | |
Power Shot S1 IS 2004 04/28 22:50 |
私的に言って、よいカメラの基準とは、一回の撮影につき最低でも10枚程度のそれなりに写りのよい画像が揃うことだ。そうでないと、いくらシャッターを切ってもギャラリーができない。基準を上げているつもりはいささかもないのだが、今春購入した三機種はどうにもそれだけの画像を選び出すのに苦労する。そしてその理由の大半はダイナミックレンジの不足に起因する。明暗がでこぼこしすぎて、気持ち悪い画像が多いのである。今のコンパクトデジカメよりは、どれもフイルムで撮った方がよほどバランスがよい。デジカメの画素数アップは、間違いなくユーザーを不幸にする。そして、狭い適正露出の枠を選べない初心者ほどそうなのである。 | |
C-5060WZ 2004 04/28 21:30 |
C-5060Wide Zoomは27mmからの四倍ズーム機で、コンパクト系では最広角レンズとなる。さらに実売1万円台のワイドコンバージョンレンズを装着することで、19mmまでの超広角撮影が可能だ。かつての補色系オリンパス機とは比べものにならないくらい、曇天下でも発色がよく、ホワイトバランスもかなり正確だ。レンズ的には画面の隅々までシャープな描写が可能だが、やはり2/3インチではなく、1/1.8インチCCDゆえの弱点もある。アンダーになった部分では発色・解像感が低下し、模糊とした描写になるのである。そして、夜景撮影でもハイライト以外暗く落ち込む傾向が強く、その意味ではきわめて性格の似たニコンのCool Pix 5000の方が粘りがあってシーンの使い回しが効くのである。コントラストを寝かせて撮影しようにも、S1 IS同様ハーフシャドウで色が出ない。色情報がない部分のディティールまでは、ダイナミックレンジのうちに含めない方がユーザーもメーカーも賢明であると思う。 |
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C-5060WZ 2004 04/25 13:31 |
見つからない安いモバイルノート。以前は、B5ノートの選択肢もよりどりみどりだったのだが、ドライブなしモデルは一体どこへ消えてしまったのか。
デジタル一眼への移行は今春も断念して、広角対応機種の強化を行う。
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Fine Pix A330 2004 04/22 21:05 |
軽いノートを求めて秋葉原をさまようが、値ごろ感のあったバイオTRがちょうど安売り店の店頭から消えたばかりだった。
軽い高倍率ズーム機に置き換えようと、S1 ISを買ったのだが、昼も夜も写りは20世紀の機種の方がよい。なまじハイライトの色が鮮やかなだけに、シャドウの墨っぽさが非常に気になる。この機種に関しては、同じメーカーの一眼の頭金にでもした方がよほどましだったと思う。 |
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Power Shot S1 IS 2004 04/22 19:06 |
実は前日最寄りの北柏駅より徒歩でゆこうとしたのだが、遠い上に道が複雑なので途中で挫折した。この日はタクシーで乗りつけたが、チューリップは一部しおれ、クローズアップにはむかない時期に入っていた。しかし、いざ帰るとなっても道路は渋滞がひどくバスに乗っても駅までどれくらいかかるか分からない。結局、新大利根橋を渡って対岸の茨城県まで出てしまったが、かなりハードな行程であった。ちょっとした陸の孤島である。 |
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Fine Pix A330 2004 04/18 14:58 |
どちらかと言えばビジネス街のイメージが強く、老舗の百貨店である三越に、高島屋、本の丸善があるくらいで、ショッピングゾーンとしては生彩を欠いていた日本橋に出現した巨大ビル、日本橋コレド。地下一階から五階までのショッピングエリアはなかなか魅力的である。さすがに衣類などのテナントは高級で、そうおいそれと手の出るものではないが、不評の六本木ヒルズの教訓に学んだのか、飲食は実にリーズナブルな価格で楽しめる。夕食に食べた鶏肉入りのお茶漬けは、惣菜二品付いて650円。低カロリーでヘルシーな食材なので、メニューを上から下まで制覇したくなるほどだ。 | |
Cool Pix 5000 2004 04/10 18:05 |
千鳥ヶ淵で桜花撮りは一段落つけたつもりだったが、あまりにお天気がよいので、予定を変更し北千住は柳原を歩いてみた。柳原千草通りへと入る前の大通りは、荒川遊園地同様の桜のアーチがかかっているはずであったが、それは数日前までのこと。七分方散り、赤く染まった花の軸と、出かかった青葉が中途半端な色合いで、あまり美しくない時期に入っていた。長い間、下町撮りに使ってきたA203もついにAFがおかしくなりだした。推定で3万5千から4万シャッターは切っているはずだから、とうにメーカーの想定した寿命には達しているはずだ。形あるものはすべて壊れゆく運命にある。 | |
Fine Pix F610 2004 04/10 15:30 |
荷物が重いせいか、だんだん疲れがたまってくる。
それでも、東京で染井吉野をまともに撮れるのはこれが最後かもと思いつつ無理やり出かけてみる。半ば難行苦行である。おりしも明治大学の入学式が武道館で行われ、散り行く桜の下で、様々な人間模様が繰り広げられていた。撮るのは簡単だが、画像整理が厄介なのがデジカメ画像の宿命。まる一月外出しないでもストックは十分にある。 |
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Fine Pix 2800Z 2004 04/06 15:39 |
そんなわけで、この日のずれは幸運を伴っていた。
一昨日と異なり、西の空もきれいに染まり、真っ赤な太陽が沈むシーンに居合わせることができたのである。 |
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Fine Pix 2800Z 2004 04/05 17:53 |
荒川五丁目周辺の道草がこたえて、王子駅につくころには、昼間らしさは消え、完全に夕方の色になってしまった。写真を撮るには、どこか目的地に行き着くだけでは十分でない。どんな光でその場所を撮ることになるかを考える必要があるのだが、魅力的な被写体をはしごしたり道草を喰ったりするとその計画も狂ってしまう。 満開を過ぎて地面に散り敷かれた桜の花びらは、ピンク色のじゅうたんとなり、夕日の色がオレンジ色に日向の部分を染め上げて行く。いとあはれなり。 |
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Fine Pix A203 2004 04/05 14:26 |
下町や夜景の写真なら、駄目でもまた今度で済ましてしまうのだが、桜となると一年後になってしまう。しかも、この青空。撮りに出ないわけにはゆかなかった。 |
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DSC-FD97 2004 04/05 15:37 |
町屋まで歩くつもりが、つい横道にそれて、荒川五丁目周辺をうろうろ。熊野前まで迷走することになった。この迂回路は、1時間近いタイムロスとして、後々響くことになる。 | |
Fine Pix A203 2004 04/05 14:26 |
コンクリートの護岸で固められた石神井川、江戸時代いくつもの滝と渓谷に恵まれたこの場所の美しさは筆舌に尽くしがたいものであったにちがいない。ただ、桜と月のみが昔日の面影をとどめるのみ。 | |
DSC-FD97 2004/04/04 17:59 |
荒川自然園で長居をしてしまい、もっといい場所のいい時間帯を逃してしまう。 荒川遊園地前の駅から荒川遊園地までの桜並木は大きなアーチがかかり、閉門後の遊園地にも陰りのない桜が続いていた。次の晴天日までには、葉桜が加わり、純色のピンク色というのは見られなくなるかもしれないと思うと、かなり残念であった。
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Fine Pix A203 2004/04/03 17:04 |
荒川自然園は、駅周辺ばかりで他にはあまり桜がないと思ったのだが、実は二重三重に奥があり、特に交通公園は全体が桜のピンク色に包まれていた。広いコースを子供たちは二輪車、四輪車を走らせ、中央の小さなコースでは一輪車の練習も行われていた。まさに最後の花見日和にふさわしかった。 | |
Fine Pix 2800Z 2004/04/03 15:33 |
千鳥ヶ淵に行こうか、荒川線の桜を撮り歩こうかと迷ったあげく、南千住で降りる。名所と言われない場所にも満開の桜が満ちる絶好の花見日和である。
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Fine Pix A203 2004/04/03 14:10 |
銀塩カメラと異なり、デジタルカメラは一つ一つのカメラが別の画家であることが大きな特徴であり、それが最大の面白さであり、また悲しさでもある。フィルムに相当する画像処理はコンパクト機でも、デジタル一眼であっても、設定の幅はあってもほぼ固定されてしまい、どんなにハードウェアがよく、レンズの画角やキレがよくても、絵づくりそのものを選ぶことはできないので、好みに合わなければそれまでである。あるシーンでよくても、別のシーンではさっぱりということになるから、複数のカメラを使うわけだけれど、複数のカメラによる混成ギャラリーは何となく統一感がなく気持ちがよくないし、比較画像集やレビューもそれほど有効とは思えず、作りかけても心躍るものではないので中断してしまう。大事なのは画質そのものではなく、どのカメラがどのようなシーンでど写るかということであって、美的な視点と技術的な視点という相矛盾した要素を同時にクリアするには、複数のカメラで同じ場所をテーマとして並行して撮影し、それぞれのカメラごとギャラリーを作るのが一番である。 http://bake.zzz-eiji.com/kisetunoiro.html これが今のところベストの答えであり、おおよそ近場を網羅的に押さえた今となっては、ギャラリーのメインはこの形になりそうだ。なお、Cyber Renaissance上にあるデジタルカメラ画像以外のコンテンツは、継続不可能とみなし、近日中にほぼ全面的にリンクを外す予定。容量を喰いすぎる比較撮影や、画像の追加に手間のかかるDaily Galleryも削除し、この形に一本化してゆきたいと思う。 なお、「季節の色」も仮題で、今後季節感のない画像を追加するのに伴って改題するかもしれません。 |
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DSC-FD97 04/04/01 14:18 |
前日歩いて引き返したところへ出てしまう。ちょっと離れた駅から歩き始めると、こういうことが非常に多い。意識的な土地勘は駅を座標軸につむぎだされるものだが、無意識の土地勘は絶対座標として身体の中にあるのかもしれない。
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QV-2000UX 04/03/31 21:41 |
鶯谷駅に似た中空に浮いたレトロな木造の駅舎。
それに向かい合うように、レトロな飲み屋街がある。 時代物の建物が、湾曲した道に沿って立ち並び、ミステリーやホラーの舞台にまさにぴったり。それが<ムーン・ロード>である。 |
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QV-2000UX 04/03/31 20:29 |
都内は桜だらけ。
昼間の桜が呼んでいる。 |
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QV-2000UX 04/03/31 19:48 |
液晶モニターの絵にほくそえみながら、雨天の夜景のはしごをしてしまう。
布製のスポーツバッグのヤワさは体験済みであったにもかかわらず、またやってしまう。傘をさしているから中は大丈夫と思ったセカンドバッグも、読みかけの単行本もぐっしょりと濡れ乾かすのに半日を要した。新旧のデジタルカメラはどれもびくともしなかったが、バッグだけは防水のやつでないと数十年は持つ紙製品も一日で駄目になる。 |
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Fine Pix 2800Z 04/03/30 20:38 |
雨に濡れた舗道の光と色は、特に好きな被写体で、光が倍加するためシャッター速度も稼げるし、見栄えも派手になる。時にレンズについた水滴で、光が流れることもあるが、それも効果のうち。防滴機能のあるE-1を除くデジタル一眼では、到底あぶなっかしくて、こんな真似はできない。 |
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Fine Pix 2800Z 04/03/30 19:02 |
こちらに戻っても昼間は時間が空かず、相変わらず夜景を撮ってばかりいる。
それもほとんどBOOK・OFFなど古本屋を回りながらの撮影。電車の中で、本を読んでは次を買い込む。画像も、ネタもふんだんにあるのに、日記以外のコンテンツが更新できないのはひたすら前に進んでいるためだ。 原宿〜表参道は、次々に新しいファッションビルができるので、カメラとアングルを変えるだけで、新鮮な刺激が得られる。Diorの百万円のバッグを買うよりも、この夜景を撮っている方がよほど贅沢な気がする。
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Fine Pix 2800Z 04/03/29 21:14 |
難波パークスもそうだが、内部と外部の境界が曖昧なポストモダン建築は、総じてデジタルカメラ泣かせである。フイルムで撮った観光案内と同じような構図で、同じ絵が撮れると思ってシャッターを切ると、コンパクト系の場合にはほぼ100パーセント裏切られることになる。ダイナミックレンジ的に一番頑張っていたのは、SonyのFD97で、F610、E5000という順番になる。ここでは2800Zは使わなかったが、FD97の次に来るはずだ。
映画「ガメラ3」の舞台ともなった京都駅だが、一体この場所は大雨の時にどうなるのだろうか?ドーム球場のように開閉式の屋根を備えているわけではないから、当然階段状のフォーラムを滝のように雨が流れ落ちるはず・・・そして、大雪の日には・・・いつか確認のために、お天気最悪の日に立ち寄ってみたい場所である。
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Fine Pix F610 04/03/28 17:21 |
関西版六本木ヒルズと言ってもよい難波パークス。超高層ビルの下に、階段状の空中庭園が連なり、その下がショッピングモールとなる構造だ。六本木ヒルズとは異なり、手ごろなお値段の店が多いので、家族連れでどの店も盛況だ。ちなみに左の写真は、難波パークスのエントランス付近で、背後の建物は南海難波駅に隣接したスイスホテル、難波パークスのビルはこの時間逆光になり、きれいに撮れないので、背にして撮っている。
難波パークスのホームページ:http://www.nambaparks.com/ |
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Fine Pix F610 04/03/28 14:08 |
基本的に、私は高い場所は大好きなのだが、大鳴門橋の下部に設けられた展望遊歩道「渦の道」には、ちょっとびびった。ガラス張りの床から45m下の海面が見えるだけでなく、その上を歩くことができる。下で音を立ててうごめく海面を見つめていると引き込まれそうになる。 | |
Fine Pix F610 04/03/27 12:29 |
大鳴門橋。
でも潮の流れは一時間もずれると、めぼしい渦潮が消えてしまい、凪のように水面がなだらかになってしまう。他の被写体と同じ感じで行くと、惨敗するので要注意だ。 |
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Fine Pix F610 04/03/27 11:17 |
明石駅から海側に向けて歩いてすぐの魚の棚商店街。
普通の商店街と異なり、半分魚の市場の感覚なので、6時の声を聞くとバタバタとしまってしまう。海から駅まで続いていると思ったのは子供の頃の勘違いで、実は駅と平行に続いていたのだった。 |
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Fine Pix F610 04/03/26 18:04 |
上野や谷中は、桜が咲き乱れているのに、なぜか関西は軒並み桜の開花が遅れて、ここ姫路城も、一分も咲いていない。申し分のないお天気だっただけに、かなり残念。 | |
Fine Pix 2800Z 04/03/26 12:58 |
湿気が高いせいか、1月、12月よりも今の方が寒く感じる。
この日、仕事のすきまで三冊の本を読み終えながら、さらに買い込もうとする。 しかし、本らしい本は買わず、「タッチ」のサントラCDとか、「恋する惑星」のVHSとか、気まぐれそのもの。 ここ馬橋は、松戸・柏間のニッチな駅で、常磐線快速も止まらない格安ベッドタウン。道路標示は東京まで21kmとある。駅の西側はほとんどロードムービーの街となっているが、東側は昭和30年代の家屋やらバラックがまばらに残り、猫の額のような異空間が見られる。機会があれば、昼間の散歩がてら撮ってみたい街である。
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Fine Pix F610 04/03/22 19:11 |