Photo Diary : Sense of Wander  -夢幻放浪記- 06 Topへ戻る          前へ      次へ 

No.72: 18,August 2003   <変わらないもの>
は一層、変わりゆくものを浮き彫りにする。
川を渡ると、そこはもうヴェンダース風のロードムービーの世界、それが多くの地方都市の実情だ。

ところで、私は変わったのか、変わっていないのか?
変わりつつあるからこうした風景を求めるのか?
それとも変わらないからそうするのだろうか?

おそらくは、その両者の間の問いかけなのかもしれない。

Fine Pix A203 03/8/14 17:09

No.71: 18,August 2003   <奥ゆかし> 雑司が谷
「奥ゆかし」とは、本来「奥へ行ってみたい」という意味の古語だが、鬼子母神駅前の風景はまさにその言葉にふさわしい。しかし、奥まで行ってもこれ以上の下町的な情景に出会う保証はないと心得るべきである。
Fine Pix A203 03/8/10 17:30

No.70: 18,August 2003   <サンシャイン・シティは・・・> 東池袋
東池袋側から撮ると一番きれいに撮れる。
周囲に高い建物が少ないからだ。特に、背後に雑司が谷の墓地を背にした一帯は新旧の対象が印象的だ。しかし、日陰の墓石と超高層ビルの輝度差を克服して、一枚の画像に収めることのできるデジタルカメラはまだ存在しない。
DSC-MZ3 2003/8/10  16:45

No.69: 9,August 2003   <赤羽霊園> 赤羽
一番街を右に折れると、これもまた下町商店街の並ぶ中央通りがある。
その近くを回遊するうちに、赤羽霊園と言う居酒屋を見つけた。店の上には、お化けの生首などが吊るされており、花火に興じる親子がいた。いかにも、真夏にふさわしい光景に思われたが、果たして冬もこの乗りではやっているのだろうか?いつか知人と連れ立って訪れてみたい店の一つである。
DSC-MZ3 2003/8/8 20:10

No.68: 9,August 2003   <志茂銀座> 志茂

Lala ガーデンから続いた一続きの道は七溜通りで路地にフェイドアウトして、右に折れると志茂銀座がある。銀座と言っても、日本中のどの町や村にでもありそうな酒屋と米屋と八百屋が隣り合わせる、少しにぎやかな四辻エリアといった感じである。しかし、どこにでもありそうで意外に今は少なくなった昔気質の店が集まっているのが、志茂銀座である。
DSC-MZ3 2003/8/8 18:51

No.67: 9,August 2003   <不思議タウン> 赤羽
赤羽の素晴らしさは、すべてを受容するところから来る多様性である。
駅を中心に30度ごとに街の様相が違ってくるという点は、小岩に似ているが、より一層の多様性を持っているいるのがこの街の不思議な魅力になっている。

駅を出て、目を引くのはまがいものの自由の女神像だが、都内でもっとも立派な教会建築が見られるのも赤羽だ。街の顔でもある一番街は、わき道に入るごとに飲み屋の密集するOK横丁、赤いちょうちん飾りが目を引き魚屋の並ぶ明店街、レトロなアーケード街である一番街シルクロードと名前を変える。仙台のアーケード街にも劣らない大規模なLala ガーデンは、道幅を変えながら、志茂スズラン通り、志茂平和通り、志茂七溜通りと名を変えつつ、それぞれに少しずつ個性を変えた商店街として展開しているが、実はほぼ一直線上にある。

そして、駅北口の右手繁華街は歌舞伎町にも似たエリアであるが、その名も新天地と、まるで大阪である。ストリートの個性だけでなく、ネーミングの個性も際立つのが、赤羽という街の不思議さである。
 

Fine Pix A203 2003/8/8 17:43

No.66: 7,August 2003   <雨に濡れても V> 二子玉川

豪雨のため、止まってしまった鉄道の再開を待つのか、駅構内に通じる中庭のショーウィンドウ前では人々が雨宿りしていた。激しく流れ落ちる水滴の傍らで、座り込んでいる人々の姿は、あたかもタルコフスキーのゾーンにおける詩人と科学者のようであった。

Fine Pix A203 2003/8/5 21:15

No.65: 7,August 2003   <雨に濡れても U> 二子玉川

文字通り、二子玉川には二つの顔がある。一つはルイ・ヴィトンやシャネル、アルマーニュといった高級ブランドのショーウィンドウで外壁を固めた、郊外の巨大な城、高島屋のイメージである。だからと言って、周囲がすべて代官山や原宿化しているかと言えば、さにあらず。むしろ、そうでないゾーンの方が多いのである。もう一つは、根強く残る下町商店街の二子玉川であり、それほど長大というわけでもないが、レトロな店舗や看板には見るべきものも少なくない。
DSC-MZ3 2003/8/5 19:42

No.64: 7,August 2003   <雨に濡れても T> 池尻大橋
夜目遠目、後姿に傘のうちと云う。
四つ揃えば、誰でも美人に見える?
 
 
 

 

*本来は「笠のうち」が正解です。 DSC-MZ3 2003/8/5 16:18

No.63: 6,August 2003   <Sense of Wander U> 下馬
世田谷区だけは、間違っても地図なしで当てずっぽうに歩こうなどと思ってはいけない。やたらとただっ広く、面白い被写体などまばらにしかなく、延々と住宅や団地、端から端まで気の遠くなるような公園や学校などの公共施設が続いている。番地だけを変えながら同じ地名が延々と続き、駅など現れる気配もない。そうこうするうちに雲行きがあやしくなってきた。
Fine Pix A203 2003/8/5 17:14

No.62: 6,August 2003   <Sense of Wander T> 中目黒
五番街まで長々と続く目黒銀座に導かれ、中目黒から隣の祐天寺まで抜けるつもりが、いつか道を外れ、とんでもない方向へ行くことになってしまった。
Fine Pix A203 2003/8/5 16:31

No.61: 9,August 2003   <逆光の街> 中板橋
中板橋の街では、通りも、川も夕日を正面に見据える形で走っている。
この街には、逆光がよく似合う。
Fine Pix A203 2003/8/3 17:08