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ひとくちメモ


「春は天気図を学ぼう」


気図を数日前と並べて比較をして見る。

春は天気図の勉強を始めるのに、最も適当な季節。それは、天気図に描かれている気圧配置と天気変化が対応していることがはっきりわかるから。

まず、天気図を見るコツは、過去4日くらい前の天気図を日順に列べて見る。

日本列島に北東の冷たい風が吹いているときは、南海上に前線があり、前線に向かって東風が吹いていたり、南よりの暖かい強い風が吹いている時は、日本海に発達した低気圧が北海道に向かって進んでいる。

また、この低気圧から延びる寒冷前線が通過するときは、これまで吹いていた南風が急に北風に変わり、突風や春雷などがあり、天候は急変する。

低気圧が東海上に抜けると大陸から移動性高気圧が近づいて春らしい暖かな日が続く。しかし、この天気も長続きせず、西から低気圧が近づいて、次第に雲が広がってくる。春はこのような天気変化をするが、これを天気図の上で見てみると「なるほど!」と思える。

低気圧と高気圧の状態が体験できる。しかも、前線の通過時を天気図と見比べながら想像ができる。

前線は温度の違う気団の境目で、暖かかった気温が急に下がってくると、前線が通過したんだと自分が感じることができる。

このような春は天気が変わりやすいが、天気図を見るには面白い季節である。

天気図で中国大陸で砂嵐の天気マ−クを見つけたら、2〜3日後には各地に黄砂を降らせることもある。

この春を利用して天気図と天気の勉強をするのも大切である。

春は天気の変わりが早く、3寒4温、3日の晴なしと言う。

=1998/03=



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