梅の花に続いて桜の花の咲く季節。
気象庁は毎年3月3日と3月20日ころに桜の開花予想を発表している。その予想方法は、96年から大きく変更された。
それまでは、桜の開花を予想するために1月と2月の平均気温や最低気温と3月の予想気温をもとに複雑な計算式を使って開花日の予想を算出し、これに桜の「つぼみ」の生育状況を加味して決めていた。
しかし、これだけだと開花予想に差があり、これらの方法に植物生理学から「花芽の休眠打破」を組み入れる事となった
桜のように春に花を咲かせる植物の花芽は前年の夏の作られる。
しかし、秋から初冬にかけてはあまり成長することはなく、眠った状態ですごす。
この眠った状態ですごした花芽は、冬の低温に一定期間さらされると眠りから覚めて成長を始める。この現象を休眠打破という。
具体的には、冬の平均気温が5〜6℃の状態が10〜15日ほど経過することによって眠りから覚めて、その後は成長活動期に移るものと推測されている。
本州や四国では、普通の冬または暖冬の冬でも1月中に休眠打破がおわり2〜3月の気温が高ければ高いほど開花が早まるという。
さて、今年の予想は当たるかどうか・・・
=1998/03=