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ひとくちメモ


健康サイエンス
「若い筋肉を保つ」


い筋肉をいつまでも保ちたい気持ちは、誰にだってあるものです。しかし、一般的に言われているところの筋肉、つまり骨格筋(たいていは体の表面から見ることができる)は、副腎皮質から分泌されるホルモンの影響を受けるために、中年以降加齢とともに絶対量が減って硬化してきます。

骨格筋は、絶対量が多く柔らかいほど大きな力を出しやすく、逆に細く薄っぺらになって硬くなってしまうと力(筋力)が出にくくなるわけです。

確かに統計的には男性・女性とも50歳ころから著しく力が衰えてきます。五十肩・腰痛・背痛・ひざの痛みなどがでてくるのはこの年齢です。

なぜならの不定愁訴は、骨格筋の脆弱化が背景となっていることが多いからです。クラブやボールが同じなら飛距離も落ちてくるのは当然です。

ところがだれもが50歳を境にして筋力が低下してくるかと言うと、そうとは言い切れません。個人差があるのです。

しかも、40歳の前半でパワフルな動きをしなくなる人。60歳になっても元気旺盛な人まで、その幅は広いのです。

若さの背景には先天的な素質もありますが、脳の働きや副腎皮質、さらに筋肉が活性化するような外からの刺激があるかどうかによって著しい差が出てきます。

元気が「一番!」若い筋肉を保とうと思ったら、1日に1回は最大か、それに近い筋力を出すことをしたらいいと思います。大体人間の体というものは使わなと小さくなったり、その機能を低下させてしまう性質を持っています。できる限りたくさん使ってやることです。

例えば足腰の衰えは老化の始まりと言いますが1日1回何か柱のようなものに軽く触れて安定を保ちひざを半分ほど曲げて伸ばす運動をリズミカルに繰り返せなくなるまでやってみましょう。

性別・年齢にもよりますが2週間もすると自分の足腰がしっかりしてくるだけでなく気持ちの上でも生活動作にやる気がでてくるはずです。

また筋肉だけでなく、物事に積極的に取り組む姿勢を示したり、異性に関心を持つのもよいことです。いい年をしてなどと考えないことです。

人間の体は、運動器(この場合筋肉)・内分泌系・神経系が強調し合っていますから筋肉を動かすと、やる気も出るし異性の魅力も再認識するようになります。

その反対に積極的な姿勢や異性に関心を持っている人は、なかなか力が衰えないものです。

=1998/02=



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