徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2008年12月2日(火)    闘神都市Vその1
 ただいま2回戦を終えてしばしというところ。しみじみと面白いです。色々な効果が重なっているとは思いますがプレイしているだけで幸せな気分になります。切々とした様子で楽しさを伝えたくなると同時に奇声を発することで伝えたくもなります。またはあまりの没入ぶりに日記を書くのを忘れていたり、とか。
 ここまでは14年間待っただけのことはある作りになっています。間違いなく前作プレイ者の方が楽しめます。もうあちらこちらに嬉しくなるようなサービスが満載です。あとは他作品をプレイしている人にもちょっとばかり。
 まずは昔の曲のアレンジに痺れてしまいます。初体験者にはさらっと流して終わってしまうところですが、シリーズ経験者にはおなじみの旋律が嬉しくてたまりません。タイトルや街の曲を聞いていると「帰ってきたんだ」という郷愁にとらわれます。気がつくと止まっていたりしてました。
 いざ始めると懐かしい人々との再会が待っています。ドギ、シュリさん、レベル神となったクミコ、クリちゃん、切り裂き君、闘神クランク、ボーダー・ガロアなどなど。これだけで感極まってくるというのに、そのほとんどがボイスで喋ってくれます。その声は個人的な脳内ボイスとほぼ一緒でした。中でもボーダーさんはホントにこのまんまというくらいイメージ通りでもうどうしたものかと。
 どうにも平静ではいられないようです。まー、仕方ないですね、私にとって特別な作品なので。どうかご容赦ください。
 ゲームとしての感覚はシステムなどに違いは見受けられますが、印象としてはほとんど変わらないですね。ランスシリーズがよく変わるのに比べてこちらは愚直なまでに同じスタイルを貫いています。ダンジョンなど3Dで描いていますが、感覚的には2Dと少しも変わりません。トーナメント式の大会で対戦相手ごとに必要な能力があり、それを得るために制限時間内にダンジョンに潜るあたりも完全に同一。
 戦闘はスキルを取捨選択するようになり、イメージが少し変わりました。基本は見ているだけ。必要があれば随時、行動をとらせるという感じ。リアルタイムなので緊張感があります。ただし、戦闘前にあらかじめどんなスキルを装備して臨むか決めておく必要があります。スキルは戦闘用以外もあるのでよく考える必要が出てきます。まぁ、戦闘中以外は自由に変えられるので慣れてくれば最適なものを自在に選べるようになるでしょう。
 3Dで描かれたモンスター群を見るのも感慨深いものがあります。すでに書いたようにリアルタイムですからぼんやり見ている訳にもいきません。ヤンキーとの攻防など懐かしくも熱くなれます。ただ、女の子モンスターは頑張りは感じられるものの、やはりちょっと苦しいです。2Dではなまじ可愛く描けていただけにねぇ。
 主人公のナクト君はレベルが示すように最初はとても未熟です。見ていられないような行動もよくします。しかし、それだけに成長物語としての楽しみがあります。ヒロインの気持ちがわからずにいたずらに傷つけてしまったり、仲直りしたいのに憎まれ口を聞いてしまったり、と存分に青さを見せつけてくれます。自分を投影するというよりも長い目で見守るという感じでしょうか。
 ここまでで感じる最大の改良ポイントは試合までの間に対戦相手とそのパートナーとの間にふんだんにイベントが用意されたこと。これのおかげで相手がどんな思いで闘神大会に臨んでいるか、どんな事情を抱えているかがわかってより感情移入度が高くなりました。そして、それは勝者の権利にも大きな影響を与えています。試合に勝つまでどんな相手なのか碌にわからないことがあった「U」よりも格段に進歩が感じられます。エロゲーである以上、とても大切なことです。

 2008年12月4日(木)    闘神都市Vその2
 現在準決勝終了まで。
 まだまだ楽しさは順調に継続しております。むしろ、より楽しくなっているというのが正直なところです。ここまでは期待通りかそれ以上の仕上がり。
 モデリングの問題なのか、総数の問題なのか、戦闘で一番変わったように感じてしまうのは女の子モンスターとの遭遇率です。きゃんきゃんやマジスコといった本来ならおなじみのモンスターたちにたまにしか会えません。その分だけ会えた時は嬉しいですが、先日も書いたようにモデリングは微妙なのでどうも。今回は捕獲もできませんし(今のところ)。戦闘に女の子モンスターが出るのはアリス作品の長所に含まれる特徴かと思うのですが、存在自体がレアに近くなってしまうともうこれは長所とは言い難いような気がします。例外という感じで。
 ここまで4回ほど大会戦をこなしてきた訳ですが、バランス的にはどうも首をひねる感じです。システム面から考えてバランス調整時のレベルって大きくは変わらないと思うのですが(ある程度上がると弱いモンスターは獲得経験値が1になってしまう上に先のダンジョンには試合後まで進めないので)、それにしては受けた感覚に大きな違いがあるような気がします。1回戦は楽勝、2回戦は苦戦、3回戦は大苦戦、とここまで終えた時には良いバランスだと、それこそ緊張感のある良い調整だと思っていたのですが、4回戦でいきなりほぼ楽勝に。しかも、対戦前の個人的な感覚では足りないかも、という感じだっただけに(大苦戦だった3回戦からあまりレベルも上がっていない)。もちろん、基本的に私が平均より強くしていて、その割に2、3回戦の戦い方が悪かったという可能性もあるのですが、う〜ん。まぁ、マダラガの場合はいつ幻覚攻撃をしてくるのか具体的な条件がわからないので単に運が良かった可能性もあるのですが。
 明らかに良くなった点二つ目。
 Hシーンが格段にエロくなりました。14年という時間を考慮しても十分なエロさを持っていると思います。もちろん、これは先日も書いたように対戦前にパートナーとのイベントが充実していることが影響していますが、それだけでなく単純に内容的にもなかなか頑張りが感じられます。アリスはゲーム性が高いゲームには(そうじゃなくても)しばしばエロ度がイマイチということがありますが、本作は隙のないエロさと言っていいかと。タイミング的にも良く考えられていて長期間エロ系イベントが起きないということがありません。また、シチュエーションも純愛あり、凌辱あり、ギャグ(!?)ありと実にバリエーション豊か。
 シナリオもここまでは地味ながら確実に盛り上げてくれます。もうマダラガの嫌な奴ぶりと来たら相当なもので、計算通りとわかっていても激しい敵愾心を抱いてしまいます。まぁ、それだけに意外と歯ごたえがなくて拍子抜けだったのですけども。また、カラーの少女のシーンでは主人公ナクト君の成長が感じられて良かったです。過去に同じパターンでボーダーさんに止められて考えさせられていたことが順当な伏線になっています。とはいえ、止める対象であるレメディアがいなければどんな行動をとっていたかは怪しいところなのですが。
 ヒロインである羽純とつかず離れず、時には仲良く、時にはケンカして。ゆっくりゆっくりと家族から関係が変わっていく描写が秀逸です。丹念という言葉が相応しく、未熟な振舞いにも思わず肩入れしてしまいます。一方でまだ恋仲ではないために、浮気ではないのに浮気をしているような感覚に陥ってしまうナクト君の様子がリアルです。それでもHな誘惑に興味津々なところは好感が持てます。
 さて、いよいよ決勝ですが果たしてその先は。

 2008年12月7日(日)    闘神都市Vその3
 今週のお買い物は予定通りに「ヨスガノソラ」。ご存じのように「闘神都市V」をプレイ中なのでいつ手を着けられるやら。困ったことにここからは伏せ字扱い。進捗状況を書くだけでネタバレになってしまうという難しさ。
 現在、2年目の決勝目前まで。
 中間デモが始まった時には驚きましたが、完全にこの展開を予想しなかったかと聞かれればそうでもありません。シュリさんやマルデさんなど複数のキャラが「来年」を匂わすコメントをしていましたし、決勝後に「何か」があるのはシリーズ経験者であれば当然わかっていることですから。そして、決勝の相手はレメディアでパートナーの処遇を考えた時に負けてもいい相手、加えてそれを示唆するコメントが(レメディア以外で)決勝以前に出ていましたからね。あとは「U」での葉月(よく考えるとヒロインの名前は似ていますね。音の響きだけなら一字違い)の行動を思い出してみれば。
 ところで、このデモですが、最後に出てくるのがシュリさんでおまけにそのカットが泣いているかのよう。これじゃあ、誰がヒロインやらわかりません。内容は現状を示す素材で作られていますが、もうちょいイメージ優先でも良かったかもしれませんね。笑顔とかが実現するまでのタブーであるなら過去のを使えばいい訳だし。
 で、ぶっちゃけるとこの2年目の展開とその演出がもう一歩かな、と。いえ、悪いと言うほどではないんですよ。しかし、この雌伏の展開に関してはあまりにも「U」がうますぎました。巧みと言ってもいいですが、何かある度に「ああ、前作ではこうだった」と思い出してしまう。自然に比較されてしまう上に「U」の方がアイデア的に秀逸なんですよ。なんと言っても悲壮感の出し方が神掛かっていましたからね。市長の顔見せの仕方から夕食会後の惨劇。能力の副作用という逆らえない仕組み。夢でしか会えない葉月。市長に狂わされながらその市長を利するしかないという過酷な現実。もう天下一品といって良かったです。
 一方で本作での雌伏の展開は身の自由が保証されていることもあって悲壮感は少なめなんですよ。まぁ、そのおかげでHシーンは変わりなく繰り出せるという長所も生んではいるのですが、シリアスさの構築という意味ではやはり弱さを感じてしまいます。
 また、決勝→3回戦とそのまま繋がっていることも悲壮感の低下に繋がっています。1年の様子を克明(とは言いすぎかもですが)に描いた「U」とイメージカット以外は何も描かない「V」ではどちらが印象的か、理不尽さに震えるか、わざわざ書くまでもないと思います。単純に焦らしの効果というものを考えても闘神大会から闘神大会へ直結させるのは妙手とは言い難いです。ナクト君のレベルも装備も変わっていないなら尚更。せめて闘神大会に関係ないダンジョンとかの描写を挟むべきだったと思います。プレイヤーのテンションを考えてもそういう形で緩急をつけるべきではないかと。ボーダーさんではないですが、ただでさえ1、2回戦をシード権の使用で省略していて残念な面もあるのですから。逆に言えばここでせっかく時間を生んでいるのですからそこを有効に使えればな、と。
 ナクト君のHに対するノリが1年目と変わらない、という少ない長所を最大限に活かしているとは言えないところがもどかしいです。その最たるものは対戦相手とそのパートナー。2年目と状況を考えてか、1年目よりもドラマが少なく盛り上がりに欠けるところがあります。さらにデザイン面でも1年目に比べると色々な意味で弱さを感じてしまいます。そも準決勝なんてHシーンを用意できない相手だし。そんな中で健闘が光ったのはエムサさん。シナリオ面でも良い役割を果たしてくれたかと思います。Hシーンを考慮するならこの人が対戦相手の方が……、でもそうしてしまうとこのどう見ても脇役っぽいのに意外と……、という一面が崩れてしまうし難しいなぁ。
 2年目のパートナーであるアザミとベーコンにはとても癒されているのですが(ああ、なぜベーコンにはボイスがないのだ)、それだけに出番が少ないのがもったいないです。機会も少なければ量も少ない。色っぽい方面が完全に欠如しているあたりもせっかくパートナーなのになぁ、と。ようやくあると思ったら医療行為(!?)だし。そして、CG鑑賞を見るともう何もないのがわかってしまう……(泣)。
 なんだか苦言ばかり書いていますが相変わらず楽しめているのは間違いないです。その証拠に家では「闘神都市V」以外の趣味的なことって何一つしていないですからねぇ。まぁ、好きだからこその苦言ってことで。

 2008年12月9日(火)    闘神都市V終了
 CGモードに抜けはありますがエンディングに到達。
 正直に言ってよもや、でありました。この日記(二日から三日に一度のペースですが)の日付にして四日目で終了とは思いも寄らないことで。日曜日の「その3」をアップした時にも次で終わりとは露ほども予想しませんでした。
 で、着地はどうだったかと聞かれればもう一歩、もしくはもったいないと答えます。まぁ、中間デモと同じ演出方法で、デモの終了と同時に全ておしまいでは深く満足するエンディング演出だったと答える人はそれほど多くはないと思います。もちろん、出来が悪かったのではありません。アリスソフトの大作と考えればもうちょっと高いレベルを望みたい、という話。
 デモのラストで幼いレメディアの姿を出して綺麗に終了、という思惑は伝わっては来るのですが、いかんせん本作はRPG、頑張っても10時間やそこらでは終わらない大作です。おまけに14年ぶりの続編でもあります。そんな作品がエピローグ一切なしというのは、そこまでに要した時間を考えるとさすがにどうかと思ってしまいます。物足りなさは否めません。「U」だってエピローグはありましたよ? まして「V」は「U」よりも重要な登場人物の数は増えているというのに。アザミは? 桃花は? 燐花は? マニさんは? ボーダーさんとレイチェルさんは? 親父は? と誰しもが思うでしょう。おまけにデモの後はアリスソフトのロゴ演出に直行なので余韻を感じる暇もない。もうちょっと配慮が欲しいところ。
 2年目の決勝以降の展開というのがちょっと平易すぎたように思います。地下25Fから30Fまでとダンジョンも少なく、時間もそれまでと比べてほとんど食いません。先日も書いた表現を続けるなら悲壮感不足です。主人公にとっての屈辱と悔恨、それに絶望の日々が短すぎます。フィオリは速攻で蜘蛛の糸を垂らしてきますしね。個人的にはあっさり羽純を返してきたことにびっくりしたくらいです。
 「U」を思い出すと、逆転への光がまるで見えない日々を送り、夜は幸せだった頃の夢を見て目覚めとともに絶望し、仇敵の望みをかなえるために地獄を目指して何度も窮地に立たされる。薬の副作用で望まぬ性行為を獣のように行わなければならない。戦闘をすれば苦戦の連続、最下層なんてエンカウントするだけで嫌な気分になっていたくらい。
 それに比べると「V」はぬる過ぎます。結局、全てが思い通りになってしまうし、アクシデントらしいものもない。それどころか主人公の力が及ばないところでも助けになるようなことが色々と起きている。戦闘はものすごく簡単。ここまで逃げに徹して来ていなければピンチらしいピンチにもなりません。1年目の方がずっときつかった。
 バランスというものを考えた時、ここでもやっぱり闘神大会2年目が影響を与えているように思えます。雌伏の時間というのは中間デモの後からラスト手前までということになります。闘神迷宮が5階層で終わりなのは2年目の大会があるからなのではないでしょうか。
 シナリオも色々と細かいところではもったいなさが目立ちます。なんと言ってもレメデイアの扱いです。純愛系の物語で3人で幸せ的な言動をさせておきながら直後にあっさり死亡。ここでまるで取り乱さない2人(とまで言いませんけど似たようなもの)もどうかと思いますが、さらにここから間を置かずに復活(転生?)するという流れ。このサイクルが短すぎて碌に感情が動きません(嬉しいという思いが熟成する間がない)。また、このオチになることで3Pも夢と大差ない扱いになってしまうあたりも微妙な感を生んでいます。
 結局、一人を選ぶという落としどころしかないなら、中途から羽純を選ぶか、レメディアを選ぶか、という究極の選択による分岐が必要だったように思います。可能であれば1年目の決勝ぐらいから。それぐらいしなければ「U」を越えることは難しかったのではないでしょうか。
 3D部分は実験という領域だったように感じますが、全体としては十分に力作ではあったと思います。ただ、「U」が偉大すぎたしプレイヤー側も14年という年月をそのまま期待に繋げてしまった節もある。そのあたり勘案すれば評価が割れるのも止むを得ないかな、と。ただ、AVGというジャンルは責めないのにSLGやRPG、それにアクションやシューティングなら責めるというのも不思議な傾向のように思います。
 結論としては早いとこ「闘神都市V そして、それから…」を出してくださいと。
 「闘神都市V」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

 2008年12月15日(月)    ヨスガノソラ1回目終了
 昨日になってどうにかこうにか「闘神都市V」のゲーム感想をアップしました。仕事で忙しかったこともありますが、それを差し引いても3日もかかってしまいましたよ。特にキャラ別感想は本サイト始まって以来の量で書くのが大変でした。そんな訳なのでよろしければご一読を。
 個人的にはまずまず満足させてくれましたが世間の風は厳しいですね。戦闘に関してなんて前作経験者はもう当時のことを忘れてしまっているのでは? というくらいの容赦ない責めっぷりですしね。みんな普段はそんなに面白い戦闘システムのゲームをプレイしているのか……。ただ、シリーズタイトルで実験して欲しくないというのは私も同意です。あと、難易度ももうちょっと前作よりでも良かったんじゃないかな、と。シナリオ中でキャラクターが苦労する作品というのは簡単すぎるとせっかくの重みが薄れてしまいますからね。
 何年後になるかはわかりませんが「W」を首を長くして待ちます。その前にファンディスクかパッチもね。ああ、他にもプレイしていない作品があるのにまた「U」がプレイしたくなってきた。
 
 「ヨスガノソラ」。1回目は天女目瑛。
 嬉しくない意味で予想通りかな、と。基本的には多くの要素が原画とCGにおんぶにだっこ状態です。実際、これが平均から下くらいのCGだと思うと震えが来ます。
 例えば序盤のテキスト。設定説明が行われるのはどの作品でも同じですが、それを面白く読ませるか、そんな気になれない実のないものに仕上げるかはライターのセンス次第です。前者で例を挙げるなら古くて恐縮ですが「とらハ2」や「ToHeart」のような。そして、悲しいかな本作は後者です。上滑りする内容が多く、個性を示すこともあまりできていません。
 双子の妹の春日野穹にしても見た目と設定が合致していない面が見受けられます。あまり喜怒哀楽が激しくない設定なのですが、CGでは誰にでもわかるような大きな反応を見せてきます。
 聞いていく内に慣れてはいきますが、ボイスと外見があまり合っていません。演技的に無口な妹というよりは、よくいる暴力的な妹というのがピッタリです。「かみぱに!」の香原瑞希のような。
 テキスト全体にも地に足がついていない感が窺えます。細かな点ではありますが、ところどころにそうした違和感を感じる描写があります。妹と二人暮らしで経済的に豊かでもないのに料理スキルが2人ともまるないどころか、努力した様子さえもないとか、同様にいつも通りの2人だけの食事なのに食べすぎたとか、ネット中毒の引きこもりなのにすぐにふらりと用もなく出歩くとか、主人公がヒロインを天女目ではなく、瑛と呼ぶようになったなら恋人関係になったに決まっているとか。
 また、あるべきところに描写がないのも本作の目立った特徴です。イベントの主旨に当たる部分の後半、いわゆるオチに当たるところが省略されているケースが多いです。
 新しい制服が出来あがって受け取ったがボタンつけも裾上げもまだ。どうにかしたものの、これでは妹の分も苦労しそうだと考えながら帰宅。→何もないままフェードアウト、翌日へ。
 こんなことが度々ありました。
 瑛シナリオとしては結果オーライが強すぎるという印象を強く受けました。あまりにも構成にあたっての逆算が見えすぎていて良い出来とは言い難いです。なにより瑛に無断で行動を起こすことにどこまで意味があったのか。少なくとも許可を得ずにやっていいことではないというか、説得してからやるべき行動ではないかと。行動力が圧倒的に足りていない妹に裏切られるというあたりも随分と情けない構図です。それとこの後で2人がいなくなるのは話の流れ的にあまりにも不自然でHシーンへの誘導が透けて見えて奇妙に感じます。
 あとセミが鳴き止んだことは何の意味もないのですか? さすがにそれはちょっと。

 2008年12月17日(水)    ヨスガノソラ2〜3回目終了
 2人目はメガネな先輩、依姫奈緒。
 苦手なところはさっさと済ませておこうと思って選択。選択と書きましたが、本作は難易度的にとても簡単。2つしか選択肢がなかった「てとてトライオン!」に匹敵する簡単さ。しかも、ヒロインに対するリアクションをダイレクトに選択するという二択なので間違えようがないです。
 選択肢は最大でも4つしかないということで共通ルートはとても短いです。とっとと分岐してしまうという感じで、サブキャラの紹介というか出会いなんか各シナリオ任せという性急さ。特定のシナリオでしか出てこないならともかく、どのシナリオでも顔を出すようなキャラは共通ルートに折り込んでしまえばいいのに。文章は違えど同じ内容を繰り返しているようでどうも無駄に感じてしまいます。
 相変わらずテキストはこなれない印象が続きます。あまり細かいところを気にするのもアレですけど、本作はなまじ両親を失ってこれからどう前を向いていくか、というところも大きなウェイトを占めているだけに、こういうところのいい加減さというのは説得力の欠如に繋がってしまいます。すごく残念。
 奈緒シナリオでは瑛シナリオとは主人公のカナヅチに対する態度が変化しています。自ら告白した瑛シナリオとは違って、実際に溺れるまで黙秘を貫きます。恐怖を感じて平静を失うほどなのに海に来るのも波打ち際に近づくのもまるで平気というアンバランスさ。この先のシナリオでもプール中央で浮いている奈緒をおどかそうと考えてプールに入るなどちょっと信じられない行動が目立ちます。
 奈緒シナリオとしては売りに苦しい内容。プレイ前から奈緒を好きになっていないと少々、厳しいです。プレイしていく内に好きにさせてくれないのが痛いところ。というか、嫌われる要素が満載という感じなのでどうにも。あの問題になった回想のHシーン、はっきり書いていないけど、主人公の言動を見るに恐らくは小○校低学年なんじゃないかなと。二次性徴が起こっているかも怪しいのにあんなことをしでかせば両親から信用がなくなるのも当然の話。にもかかわらず本人の態度はまるで被害者のソレ。穹が奈緒にだけ過剰反応するのも当然でしょう。ただ、料理の仕方が悪いのですっきりしないんですけど。正直、盛り上がりません。
 ところで、神様の名前と似ているのは何の意味もないのですか?
 プレイして良かったと思えたのはエンディングカットのSD穹だけですね。
 3人目は渚一葉。
 ここでも奇妙に感じる描写は満載。今時、持っていないならまだしも、携帯電話自体が珍しい、ワンセグという単語を聞いたことすらない、ってホントにこの舞台は日本なのですか、と。主人公を都会風のイケメンと呼ぶなどどうもライターの田舎に対する偏見のようなものをシナリオのあちこちから感じます。
 一葉と恋仲になる過程はややわざとらしさはあるものの、悪くはないのですが、どうも瑛との問題の提起及び展開の仕方が悪いです。読み進めていてなぜ、そんな問題になるのか得心し難いと言いますか。もっと外的な要因でも作った方が良かったように思います。正直に言えばプロット段階の煮詰めが足りないのではないでしょうか。言いたいことはわかるのですが、その表現がどうにも拙いです。
 あと瑛シナリオでもそうでしたが、ちょっと瑛を非人間的に書きすぎではないかなぁ。この笑顔が怖いという使い方はホラーゲームのそれですよ。怖さは結局、怖さのままで終わってるし。
 ここまでHシーンはどれも同じパターンであるところが気になります。2回目の最初は必ずフェラであるとか、告白→即Hシーンであるとか。どうにもパターンを強く意識してしまってエロくは感じられませんでした。一葉の場合も、帰宅早々、引きこもり気味の穹が出かけるのも不自然。明らかにHシーンに対する対処です。
 そういや、やひろの瑛の呼び方が変だったのですがこれは一体? 「にょめ」って誰のことなのかと。統一感はもちろんですけど、一葉シナリオ自体に特に説明がないってのはちょっと頂けませんよ。瑛シナリオではそんな呼び方はしていなかったし。

 2008年12月21日(日)    ヨスガノソラ終了
 4人目は駄目駄目メイドの乃木坂初佳。
 てっきりドジっ娘的なキャラかと思ったら、成人なのでリアルにそういうのはどうかと思うよ? 的な指摘を含んでいそうなキャラだったのでとても驚きました。しかも、メイドはお情けという名のコネでなったもので他に仕事がなかったから仕方なくという理由なあたり、キャラデザ段階の疑問を感じないでもないです。
 個人的には痛々しさも含めて嫌いなキャラではないですが、客観的に見ると相当に厳しいものを感じます。なんか最初から他のヒロインの引き立て役として作られたんだよ、と言われれば素直に信じてしまいそうなくらいに。まぁ、そんなことするくらいなら委員長をメインに昇格せよ、という声が圧倒的でしょうけど。ホント、委員長は見ていると涙を禁じ得ないくらい報われないキャラですからねぇ。どうあがこうともフラグが立たない。委員長視点では主人公に「攻略不可」の札でもついているんじゃないの、ってなくらいです。
 話が逸れました。
 ということで初佳シナリオはまるで本編で不遇のサブキャラがファンディスクでようやく日の目を見ました、とでも表現したくなる内容に仕上がってます。さんざん愚痴を聞かされ、「そんなことないですよ」と言わされ続け、面倒すぎる酔っぱらいの世話を見続けた結果、半ば襲われるように脅迫されるようにHシーンへ大突入。いやぁ、これではメガネさんとは別の理由で穹が怒るのも無理はないデスヨ。挙げ句、悪友の亮平に言われたセリフが「今さら、この村で初佳さんを好きになる奴はいない」(うろ覚え)ですからねぇ。ゲームだからいいけど、リアルだとあまりに悲しい話です。メガネシナリオといい、ヒロインを好きにさせる気を感じられないなぁ。
 そういや初佳の家で穹も含めておもてなしの食事をするシーンがあって、その背景(場所)が初佳の部屋なのはすごく奇妙だと思いました。恐らく背景素材の問題でしょうが、いくらなんでもそれはどうなのよ、と。家にいる穹を呼んでまで食わせたのに招いた主が同席しないって一体……。
 あと「にょめ」が瑛のあだ名であることがこの初佳シナリオでは触れられていましたが、由来みたいなものはまるでわからず。相変わらず呼んでいるのはサブキャラのやひろだけだしねぇ。やはり、テキスト全般にいい加減さが目立ちます。
 5人目はタイトルにもなっている実妹の春日野穹。
 以前も書いたように無愛想で無口と一見して手強そうな、というかたぶん設定的には本当に手強いはずだと思うんですけど、どうもテキストで表現されている穹さんは手強いどころか、わかりやすすぎて歯ごたえゼロです。あっさりとデレてしまうのでお兄ちゃんはあまり苦労しません。
 シナリオはやはりというか、とてもいい加減。実妹である穹に流されてしまうのはどうか、という内心の葛藤の描写はちらりとあるものの、それが崩れる理由があまりにも理解不能です。穹が本気で自分を欲しているとわかったから、つまり相手の態度次第で(自分というものがないまま)即、手を出してしまう。それは自動的という言葉が当てはまるぐらい。おかげで初のHシーンは穹が望んだことのはずなのに、当の本人が戸惑うという不思議なシーンになっています。
 このような展開ですから主人公の反応も首をかしげるようなものがこの後も散見されます。事が発覚して侮蔑の視線を向けられてから、いけないことだったんだと覚悟ゼロの発言をしてみたり。詰まるところ、禁断の〜という部分には何も感じるものがなさそう。その割には夜通し、昼通しで放課後まで続けるとか理由不明な放蕩ぶりが見えますけど。他のヒロインのシナリオではそんな絶倫ぶりはかけらも見当たらないし。
 HシーンではCGを使い回してまでシーン数を水増ししていてガッカリしました。というか、Hシーンに要する枚数がほとんど変わらないのにシーン数を他シナリオより2つも増やすって無茶ですよねぇ。
 「ヨスガノソラ」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

 2008年12月27日(土)    MapleClolors2開始
 すでに数日前のことではありますが「ヨスガノソラ」のゲーム感想をアップしました。なんというか、気力が尽きかけていてテンションが上がらず書けないのではないか、と危惧したほどでした。やはり、シナリオライターが名前を変えたというエピソードは伊達ではない内容だったように思います。ただ、このCG群はそれでいてなお期待したくなってしまう魔力を秘めているなぁ、と。特に橋本タカシ氏はホント、怖いぐらいの勢いで技量が上がっていきますよ。作品自体のペースが早くないのが救いなくらい。
 閑話休題。
 今週のお買い物は予定通り「君が呼ぶ、メギドの丘で」と表題作の2本。他にも迷った作品はありましたけど、今のところはこれだけで。1月に時間があるようなら検討してみてもいいかも、くらい。
 まぁ、それはそれとしてどちらから始めるか。迷うことなく「MapleClolors2」のつもりだったのですが、仮に迷いたくとも迷えないことがわかりました。
 「君が呼ぶ、メギドの丘で」が動きません。サポートに履歴もなく、ひっそりと載っているのとまるきり同じ症状です。起動さえしません。インストールし直しても同じ。指摘されているようにDirect.Xのバージョンは9.0Cなのですが、リーフによるとさらに細かいバージョンがどうとか。取りあえず「MapleClolors2」搭載のものでは動きません。
 確かに12月8日になにやら新しいのがアップされているようなのですが、本作は当初の発売日が12月5日デスヨ? その3日後に配布されたバージョンが必要、なんてことがあるのだろうか。や、それで動くのなら構いませんけどね。取りあえず当初の予定通り「MapleClolors2」が終わってから考えましょう。
 
 「MapleClolors2」。現在、紅華祭の種目が決まったところまで。
 前作はプレイしていない私ですが、「2」である本作からでも問題なく楽しめてます。出来の方は「AYAKASHI H」からして心配していなかったのですが、ここまではまさに期待通りか、それ以上の面白さ。
 とーっても情けない主人公が思いがけない目に遭って少しずつ成長し、少しずつ変わっていく様子がここまではいい感じ。なんというかモチーフとしては現代ならリメイクされていてもおかしくないくらいレトロなノリなのですが、それがなんとも楽しい。
 周囲から学園のお荷物と馬鹿にされ、どうせやっても無駄だろうとクラスメイトは離れていく。主人公だってそのひとりだったはずなのに退いてはいけないと辛うじて思えるようになる。すぐには変われない。どうせお調子者。それでも、一歩ずつ、二歩進んだら一歩戻るくらいのゆったりさで進んでいく。
 バラバラのクラスメイトをひとり、またひとりと連れ戻していく。それぞれに事情があるから簡単には頷いてくれない、それでも愚直なまでの姿勢で諦めない。やがては結束を生み、それは全員の成長を促す。甦る2−B。
 そんなストーリーを表現するための素地が本作には備わっています。基本はAVGなのにプレイ観はまるでそれと重なりません。マップ画面を移動して情報収集。重要な情報はカード化されて特定の場面で使うことができます。それによって新たな展開が開けていくように。クラスメイトに戻ってもらう条件が整うと大抵はミニゲームが待っています。これが簡単な操作でできるものが数多く用意されていて、ちょっとした障害です。これが実に良いアクセントになっています。どうしてもクリアできない時は他の方法もあるみたいです。
 ただ、気になるところもあります。マップ画面上では操作性がもう一歩よろしくありませんし、各ポイントのクリック可能エリアも不必要に狭いように感じます。通常の「歩く」では遅すぎて問題にならず、「走る」でようやく「歩く」ぐらいではないかというトロさです。
 立ちCG演出もなかなか意欲的です。拡大縮小や後ろ姿などよく動きます。見逃せないのがこれに関してあまり個性的すぎるポーズを用意していないこと。おかげで各アクションに対しての不自然さが緩和されています。また、主人公にも用意されていることが他作品とは違った味を生んでいると思います(しかも、よく使う)。
 鑑賞モードに登録されないCG素材がふんだんに用意されているのはまさに「AYAKASHI」譲り。こんなとこまであるの? というくらい充実しています。そして、もはや名物化している感のある鳥取砂丘氏のSDカット。ミニゲームにも用いられていて、もはや世界観の一部です。
 シナリオはところどころご都合主義はあるものの、全体として破綻することなくテーマをきっちり書けていると思います。なにより、本作では命といっても言いキャラ立ちが抜群です。個性豊かなキャラの乱舞といっても過言ではありません。まぁ、それだけに着地が心配であるのですが。恋愛もまだまだこれからですしね。ここまでのお気に入りは面白さこそ全て、面白くなければ全てが無意味とまで言い切る鳳結花。

 2008年12月28日(日)    MapleClolors2・1回目終了
 昨日ちょっと触れた「君が呼ぶ、メギドの丘で」の件ですが、例の12月8日に公開されたDirect.Xの新しいバージョンを試したらあっさり起動しました。
 もしかしたらVista以外ではあまりデバックしていないのではないでしょうか。起動するかという初歩の初歩。繰り返すようですけど、12月8日に公開されたばかりのバージョンですよ? 熱心な人でなければまだダウンロードしていなくとも不思議はないでしょう。動作環境だって9.0Cとしか書いていない訳ですし。
 ああ、そうか。体験版とかはこういう時に有用なのかな。でも、そしたらユーザーサイドから報告が上がってもおかしくないような……。うーん。どうもリーフは昔からサポート系が弱いですよね。大手とは思えません。
 
 「MapleClolors2」。1周目は演劇を種目に選んだので藤宮遥と鳳結花。
 ひとつの種目に2人が書かれていて、もしや2人でほとんど差分に近い1ルートかと危惧したのですが、予想は意外な形で裏切られました。具体的にはメインとサブというような構成で藤宮遥シナリオが終わるとスタッフロールが入ります。ここで続行するかどうか不思議な選択肢が出現します。終わるとタイトルに戻るだけです。続けるとなんとここから第二部のような、続編のような形で鳳結花シナリオが始まります。当然のことながら人間関係は藤宮遥シナリオラストのものです。Hシーンは藤宮遥に比べて1回と少なくなってます。
 藤宮遥シナリオ。
 シナリオというしっかりした形ではクラスメイトは全て揃いません。でも、形式上では最終的に全員揃いましたよ、ということになっています。恐らくは他ルートで出るのでしょうが、その割に必要性の低い出番が用意されているのは不自然でした。いきなり出現して喋りだすのでプレイヤー的には驚いてしまいます。「誰だ、お前は」って鳳結花ならずとも言いますよ。
 種目決定後も引き続き2−Bのメンツによる群像劇が書かれていくのは変わりません。ただ、ミニゲームはほとんどなくなります。ノリも変わることがないのでここまで楽しめた方は問題なく続けられますが、その反面、藤宮遥の物語としては弱めです。中心にいることは間違いありませんが、あくまでも2−Bの紅華祭の物語なので群像劇でなくなってしまうとパワーダウンが顕著に感じられます。紅華祭後はようやく恋仲になりますが、すでにエピローグ的な雰囲気なのでここに期待するとちょっとツライものが。あと菜月に対するフォローがもうちょっと欲しかったなぁ。せっかく良い反応を見せるようになったのに。
 鳳結花シナリオ。
 エンディング後に始まるせいか、制約が少なく妙に楽しいです。鳳結花の個性と紅華祭の優勝というシナリオ上の枷がなくなったことが融合して高い効果を生んでいます。ここに来るまでも要所要所で笑わせてもらっていましたが、この鳳結花シナリオに入って明らかにその回数が増えました。愛と哀しみの鳳劇場とか大いに笑わせてもらいましたよ。ところで、あのシナリオを書いたのは誰なんだ。やっぱり小梅なのか。
 いかにも結花らしいショートシナリオは程良い長さで満足度は高かったです。遥シナリオのエンディング後だからできる特殊シナリオではありますが、個性を表現するという意味では満点に近かったと思います。物語としても遥を落としていることが結花にとってのフラグになっていますからね。無駄がありません。
 全てのゲームがこれでは困りますけど、例外的な作品にはこういう構成も面白いと思いました。思惑に相応しい化学反応も生まれてますしね。エンディングの一幕も良かったです。最後まで結花らしくて。
 ここまで気になるのはHシーンでしょうか。TOMA氏の原画なのにどうもエロく感じられない。結花シナリオは悪くなかったですが、遥やサブヒロインはねぇ。シチュエーションももちろんですが、ヒロインの表情にも多少の問題がありそうです。もともと凌辱よりの表情を描く作家ではありますけど、「AYAKASHI」よりもそれが進行している、というか昔に戻っている感じですね。「DEEP VOICE」の頃くらいに。各ヒロインの表情はどう見ても純愛系作品のものではありません。「ひぎぃ」とか言い出さないのが不思議な表情が散見されます。正直、これが個人的には結構、萎える要因で。そういう作品なら一向に構わないんですけどねぇ。
 サブヒロインとのHは完全におまけなので期待しない方が無難です。回避も可能ですが、エンディングには影響ないようです。

 2008年12月31日(水)    暫定版個人的2008年エロゲーランキング
 仕事が遅くなったので2008年中のアップは難しそうですが年末恒例の個人的エロゲーランキング。ただし、2年前のように暫定版としておきます。今年は少ないですが、「君が呼ぶ、メギドの丘で」がそれ。場合によってはランキングに変更があるかも。ではパターン通り1位から。
 
第1位「闘神都市V」(アリスソフト)
 世間では賛否両論の激しい本作ですが、個人的には十分に楽しませていただきました。昔の「ユプシロン」のこともあるし、出てくれただけでもかなり嬉しかったり。期待が全て満たされたとは言いませんが、不満よりも楽しさが勝りました。
 
第2位「ウィザーズクライマー」(ソフトハウスキャラ)
 気がつくと猿のようにはまっている不思議なゲーム。この熱中度は「巣作りドラゴン」に限りなく近かったです。ただ、慣れてくると弟子が頑張っている間に師匠は別枠で作業してたり、マンガ読んでたりしてましたんで諸手をあげて絶賛とは言い難いところ。
 
第3位「MapleClolors2」(ApRicoT)
 実はまだ終わってません! まさに暫定ならでは。でも、3周終わって基本的な出来はわかっているのでそれほど問題はないかと。
 気がつくと2−Bの一員となって熱血している自分がいます。プレイしている間はとにかく楽しい。アクセントとなるミニゲームもなかなかです。キャラが立っているのでちょっとした会話に嬉しくなる。よく笑わせてくれます。しかし、エロくないというまさかの展開に戦慄しました。
 
第4位「プリマ☆ステラ」(アトリエかぐや)
 今年はかぐやの進化へのチャレンジが少しずつ実を結んできた1年だったように思います。緩やかではありますがどうやら坂を上り始めた様子。チームBerkshireYorkshireがキャラを大事にし始めたというのはとても大事なことだと思います。エロくて可愛いを高レベルで体現した一本かと。次回作も楽しみ。
 
第5位「さくらシュトラッセ」(ぱれっと)
 同チームの前作はこの個人的ランキングの3位だったんですけどねぇ。今回は辛うじて5位ですよ。まさに個人的な感覚で言うなら、これが5位というあたりとても寂しく感じます。
 素材はいつも通り悪くなかったと思うのですが、調理方法が特殊な上にあまり成功しているとは言い難かったように思います。魅力的なキャラがサブに集中していた、あるいはサブだから光っていたというあたり切ないです。ファンディスクの内容を鑑みるとさらにね。
 
 もし2008年作品にこだわらず、とにかく2008年にプレイした作品ということなら「そして明日の世界より−」が入っていたと思います。とにかく美しい作品であったな、と。世界観はずば抜けた雰囲気を持っていました。
 今年は大きなタイトルや注目作が多かったわりにその中身は……な1年だったように思います。中でもぶっちぎりは例の三作目ですけど。あれをフォローできる人はなかなかいないと思います。間違いなく語り継がれる作品でしょう。
 確定版は1月末にでも出そうかな、と。それでは来年もよろしくお願いします。

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