徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2008年3月2日(日)    残暑お見舞い申し上げます。〜君と過ごしたあの日と今と〜開始
 昨日のことですが「マジカルハッピー〜魔法はHのてほどき!〜」のゲーム感想をアップしました。予想通り前回の日記後にすぐに終わってしまいました。お手軽なゲームであることはわかっていましたがそれにしても短かったなぁ。まぁ、エロ以外に取り柄はないゲームなのでそれでもいいのかもしれませんが。
 
 機動戦士ガンダムOO21話。おおお、いきなり身元確認とはやはり黒田脚本はハードですなぁ。沙慈くんはガンダムマイスターたちと同じような悲劇の道を着実に歩き始めているように見えますが果たして。戦場で刹那と再会したりすることになるのでしょうか。
 ええと国連大使は厳密にはソレスタルビーイングではない訳ですけど、外から見れば彼が裏切り者に見える、という構図でいいのでしょうか。ラグナ・ハーベイの件から見ても、今後の様相を見ても全て彼が起こした(正確には彼のエンジェルですが)と見た方が良さそう。というか、いかにヴェーダにソレスタルビーイングの構成員が頼っているかがわかりますな。誰も何が起きているかわからないという。まさかこのまま色々とすり替えられてイオリア・シュヘンベルクが本当は何を考えていたのかわからない、ってことはないですよねぇ。
 国連大使が絡んだおかげでわかりそうだったこともまたグレーに逆戻りという感じですな。MSを横流ししたのは国連大使でもそれをあらかじめ作っておいたのは誰? スローネ組のこともあってちゃんと説明されないことにはそれぞれの事柄がぜーんぜんわからないという。一体どれが本来の計画通りなのか。なんかそんなことはもうどうでもいいという感じの流れにも見えます。
 刹那の夢にマリナ姫が出てくる。こうでもしないと姫の存在が目立たないというか、誰も思い出さなくなってしまうというか。他にヒロイン候補はいる訳だし、難しいものです。今後どうやって絡めるのやら。
 
 仮面ライダーキバ6話。かつてないほどの22年前と現在の切り替えぶりでした。Aパートが終わった時にまだ半分かと思ったくらいで正直、今回は見ていてちょっと疲れましたよ。
 テロップ「城の中の男」が今回から「城の中の男たち」に変わりました。相変わらず主人公よりその周囲の方が遥かに格好良いです。まぁ、それが狙いなんでしょうけど。それにしてもフォームの数だけ男たちがいる、とか考えるとオラ、わくわくしてきたぞ(古すぎるネタ)。
 どうやら核フォーム(誤変換)はそれぞれ役割があるようで良かったです。まぁ、青がなんの特徴を秘めたフォームなのかはよくわからんのですけど。あと城の中の男たちが変身した姿の方がキバより素敵とか言ってはいかんのでしょうね。
 
 「残暑お見舞い申し上げます。」。まだ始めてから少し。体験版からもうちょっとくらい。
 「マジカルハッピー」から次はどうしようかと考えてこれをチョイス。「ToHeart2 AnotherDays」の某空間の評判が(今のところ)芳しくないこととは関係ありません。「超昴閃忍ハルカ」が後回しであることは「マジカルハッピー」を最初に選んだ時点から決まっていました。
 閑話休題。
 取りあえず起動ディスクが必要であるのは普通に残念。なんだか遭遇したのがかなり久しぶりのせいかちょっぴり不快でありました。思い返すと2007年はほとんどなかったような。パッチが配布されたものを除くと何があったろうか……。
 ここまで進めて率直な疑問があります。体験版(テックジャイアンVer.)はなんであんなに大胆にカットした構成だったの? ということ。訳わからないくらい序盤が削られていたんですけど。一体どこにその必要があったのかなぁ、と。ちゃんと収録した方がプレイした人の印象も良かったんじゃないかと思うんだけど。
 ヒロインの一人でパッケージにもなっている一ツ瀬スズ奈の立ちCGのふくれっ面がどうにも気になって。なんか頬がスゲー固そうなんですけど。せっかく他のカットは可愛いのになぁ。なんだか不憫です。
 生まれ育った田舎がダムの底へと沈む運命の村の物語。いわゆる田舎ものという括りでいいかと思いますが、そんな雰囲気重視の作品にいかに村の人間とはいえアイドルやそもそも村の人間ではない、いかにもな都会的キャラを出すのはどうなんでしょうか。他にも謎生物とか称したくなるような女教師とかいるし。語尾が「お」なので(例えば、「頑張るんだお」とか)桜玉吉氏の「しあわせのかたち」を思い出してしょうがない。精神年齢が高めに見て11歳くらいなんでやっぱり相応しくない感じだし。つーか、いくら冒険とはいえよくこの作品を買ったな私、とか今頃になって思ってマス。

 2008年3月4日(火)    残暑お見舞い申し上げます。〜君と過ごしたあの日と今と〜1〜2回目終了
 1人目は温井柊子。
 あー、起動ディスクってやっぱり嫌ですね。私の新しいパソコン様はドライブがそれなりにうるさいのでパソコンの起動時、ゲームの起動時と2回連続で騒がれるのは意外と厳しいです。普段はそんなに聞かない音だからか、どうも聞いていていい気がしませんよ。
 まぁ、それはともかく。
 苦手なタイプは最初に済ませてしまえと珍しく前向き(?)に選んだメガネの柊子シナリオでしたが、北都南さん効果もあってか、それとも付けたり外したりキャラであったせいか、思ったよりも苦手に感じませんでした。むしろ、前回も書いた謎生物が付属してくるのがアレでありました。いくら姉とはいえちょっとなぁ。
 二部構成のシナリオはあんまり効果を挙げていないというのが正直なところ。映画を撮影している日々の様子は基本的に楽しくなく、また意義深さも名目のようなものを除けば感じない。会話は事務的なものが非常に多いとツライ仕上がりです。もちろん掛け合いの単純な面白味も感じられません。
 せっかく撮影した映画の上映会というシーンがあっても短めのムービーひとつないという切なさ。てっきりオープニング演出を長大化したようなものが入ると思っていただけにかなり驚きました。もちろん、実際に村がなくなる時にも特に演出らしいものはありません。後述しますがここが事実上のエンディングなのであまりにも軽く扱われているのは普通にどうかと思います。
 第二部に入ると大人になって立ちCGなど外見も変わります。社会に出てどんな生活を送っているか、というのが語られますがシナリオ的にはほとんど意味はありません。予定調和という言葉を使う必要がないほどに薄い内容なので。ちょい長めのエピローグ演出と言った方がしっくり来ます。
 柊子シナリオとしてはイベント構成に疑問を感じました。居眠りイベントを起こして主人公がヒロインを気づかう、とした直後にそれまでの疲れもあってさらに机で寝たせいで倒れてしまう、とするのは幾らなんでもセンスがないように感じます。せめて、部屋に運ばずに机で寝かせてしまったことを主人公が悔やむのならまだしもねぇ。実際に好感度を稼いでしまっている訳だから。
 第二部の方ではやはり謎生物が姑になることでしょうか。教師である姉が村がなくなると同時に実家に戻ってニート化。次第におかしくなってきて、新居にやってくるようになったと思えば即座に住み着いてしまう。精神年齢は子供そのもので夜に出歩けば職質を受けて補導されてしまう体たらく。もちろん、新居でもニートを貫いて一室を占拠。妹や主人公をパシリとしてこき使う。もちろん、お金を入れるはずもない。ゲームだからいいけどちょっとでも想像すると、ねぇ。
 2人目は一ツ瀬菘奈。
 これまで書いてきませんでしたが本作の選択肢は身も蓋もないほどあからさまです。選択肢の横にヒロインの顔が表示されて行きたいヒロインのルート選ぶという仕組み。まぁ、難易度が低くても一向に構いませんけど風情はないなぁ。マップ移動式の方がまだしもねぇ。複数回選ばないとまず決まらないし。
 シナリオの方は相変わらず。田舎ゲーらしさは極めて薄く、失われる村に対する感傷とか意義深いものは用意されていません。表面上をなぞっただけというあっさりテイスト。少なくとも感動するのはかなり難しいと思います。菘奈が剣道をしているということもかすかな味付けでしかなく、実際的な意味はほとんどないというのも悲しいところ。言ってしまえば水泳でも陸上でも何でもいい。
 第二部の方もあんまり変わらないというか、見事なまでに第一部からの延長のお話。というか、二部構成にする意味はやっぱり薄いなぁ。これなら柊子シナリオの方がまだしも意味があるような。
 Hシーンは一部で2回、二部で2回という構成。これも微妙な気が。分けてしまうことによって4回という数字よりも少なく感じられるように思えます。あとここまで共通して告白、即Hという流れもどうかと。柊子シナリオの例といい、イベント配置にどうもセンスを感じません。
 2周目まで終えてだいたいこのゲームの感じはつかめたかなぁ、と思ったのは早合点なのでした(珍しく予告)。
 
 「気になるタイトル」ページがえらい放置されていることに気がつきました。そろそろ更新しないとなぁ。

 2008年3月5日(水)    残暑お見舞い申し上げます。〜君と過ごしたあの日と今と〜3回目終了
 3人目は矢木沢壬生。
 えーと、これは一体なんのパラレルワールドですか? これまでのイメージを完膚なきまでに叩き壊すほど内容に落差があります。どれほどリフレクターデバイス@YU−NOを駆使したってこんな世界にはたどり着けないよっ! というくらいに違いがあるのです。
 まー、激しいことに何から何まで違います。まず主人公。映画を撮影するルートではかなーり頼りない、ともすれば空気とさえ称されそうな彼でしたが、この非撮影ルートでは誰からも頼られる悪童で見事なまでのおっぱい星人。器用で料理でも自転車の修理でも何でもござれ。わかりやすく言うなら黒須太一@クロスチャンネルか、古き良き時代のエルフの蛭田的な主人公といったところ。ついでに撮影ルートでは出て来ない人生の師匠がいたりいます。
 メガネ委員長の温井柊子は何か面倒事があるとおっぱいを揉ませる代わりに主人公にそれを丸投げするという人間に洗脳されています。セクハラされ放題でしかも、それをかなり受け入れているという有り様。次の機会には一番大事なところも見せてしまいそう。他人からしたらきっとセフレにしか見えないでしょう。
 一ツ瀬菘奈は壊滅的な料理の腕前だったはずがなんと得意料理が存在しています。主人公が真っ当に礼を言うくらいですから平均点以上の腕前かと。剣道をやっている素振りもないし絶対に他人だと思います。
 サブキャラにも違いが。寺の息子の清願時は堅苦しさが和らぎ、ノリは良いが少しばかり臆病な人物に変わっています。さらにその彼女はもっと大きな変化が。撮影ルートではひとつ年下の元嘘つき女帝でしたが、非撮影ルートでは三つ年上ですでに同じ家で暮らしている、幼い頃からの許嫁で完璧超人にトランスフォーム。
 肝心のヒロイン矢木沢壬生は撮影ルートでは現役のアイドルでしたが、自身のシナリオでは元アイドルになっており、おまけに不治の病まで抱えています。
 もうどんだけ違うんだって感じですが、ちょっと虚しいシナリオ構成ではありますね。ルートによって設定が違うといえば近年では「遥かに仰ぎ、麗しの」が有名ですが、あれは所詮、主人公が違うくらいで担当しないヒロインのことはほとんど触れません。ところが本作は同じところを探す方が難しいくらい違う訳です。おまけに担当しないヒロインのことも触れるので、例えば主人公に胸を揉ませる委員長を気に入っても、いざ委員長のシナリオに行ってみるとそんな事実はどこにもないという切なさが待ち構えているのです。さすがにそれはどうかと思うデスヨ。
 違うといえば設定だけでなく文体も180度違います。主人公の自然体のセクハラとかあるんで賛否は分かれそうですけど、個人的には断然こちらのテキストの方が面白いです。少なくとも読み手を楽しませようというライターの気概を感じます。笑いの度合に至ってはもう比べ物になりません。問題は撮影ルートとは違って主人公とヒロイン以外のキャラクターがほとんど出なくなることでしょうか。
 ダムに消え行く村というモチーフの調理はこちらももう一歩な印象です。基本的には思い出したようにしか触れないのであんまり意味はないですね。主人公とヒロインの触れ合いが結果的に村の紹介にどうにかなっている、というくらいでしょうか。
 シナリオはこちらも賛否が分かれそうです。特にオチですが、個人的には何が言いたいのかよくわからなかったかな、と。その展開にどういう意味を持たせているのだろうか、というあたり。具体的には「家族計画〜そしてまた家族計画を〜」に類似したオチ。こういうのってエロゲー新入生がやっても全くピンと来ないのではなかろうか。年取ってればいいというものでもないでしょうけど。
 この感じからすると鳴子華菜も同じライターが担当していそうですね。彼女も非撮影ルートなので。まぁ、プレイすれば誰でもすぐにわかると思いますけど。
 
 久しぶりに「気になるタイトル」ページを更新。なんか疲れました。

 2008年3月7日(金)    残暑お見舞い申し上げます。〜君と過ごしたあの日と今と〜終了
 4人目は温井梗子。
 これまで幾度か触れている謎生物の女教師。一体どうやって恋仲になるのやらと思っていましたが、やっぱりというかなんというか逆レ○プですた。まー、それぐらいしか成立しえないよねぇ。主人公はその襲撃によって心を狂わされてしまうのでした。それからの一生はニートを養うためだけに費やされるという難易度の高い罰ゲーム。これほど素で痛々しいゲームも珍しいかも。妹の温井柊子に結婚の許しを得に行くシーンなんて拷問かと思いましたよ。客観的幸せも予想以上に大事だなー、と思いました。引きつった顔で祝福されてもね。
 ひとつだけ素通りできない点。この謎生物、パーフェクトに駄目と思わせておいて実はきっちり高額の貯金をもってました。コーラとかお菓子とか妹にお金を出させていたのに。
 5人目は大瀬内アリサ。
 似非ツンデレ。そういう態度をとっているだけで物語の開始前、幼少の頃から主人公が大好きなのでデレデレ。神坂あかり@ToHeartが冷たい態度をとっているようなもの。
 強引すぎるHシーンへの導入に呆れ果てる。相手が自分のことを好きだと知った途端、いきなり大胆に迫るあたりが何とも言えない香ばしさを出していると思います。
 成長すると半メガネ化。聞いていませんと、気に入っていたなら憤慨するのでしょうが、残念なことにすごくどうでもいいです。というか、それよりも成長して可愛くなくなるという方が問題。まぁ、やっぱりどうでもいいんですけど。偶然の結果ながらこの4、5人目はシナリオ的にかなり苦しい。ただでさえ、撮影ルートは誉められた内容ではないのにこの2人はさらに駄目になっているという。このライターの技量で4人も担当するなんて無茶もいいとこ。レベルはもちろん引き出しも足りていないように見えます。
 6人目は鳴子華菜。
 予想通りに矢木沢壬生シナリオと同じライターが担当してました。しかしながら、テキスト的面白さは序盤にのみ集中しています。
 「ノーサンキューだお」
 このセリフを主人公が言ったところに価値があったと思います。自分でも驚くくらい笑いました。他にも「ロックンロープ」とかレゲーマニアを除けば30代以降にしかわからないデスヨ。わざわざ伏せ字にするまでもないくらい。
 物語がまともに動き出すと非常に退屈に。シナリオサイズが小さいことはうすうす察知できるだけに、なぜそんなにも文字数を費やすのか不明の植樹活動に眠気マックス。真剣に落ちました。終わったあとでもなぜあんな無意味な描写を繰り返したのかよくわかりません。笑いの成分を封印してまで。序盤はHシーンまで笑いだったのになぁ。
 長かったような短かったような「残暑お見舞い申し上げます。」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

 2008年3月9日(日)    ToHeart2 AnotherDays1〜2回目終了
 「ToHeart2 AnotherDays」。1人目はシルファ。
 うーん。これはこれは。評判がよろしくないのもむべなるかな、という仕上がりですね。ある程度、知っていた分だけダメージは少ないというか免疫じみたものができていたので良かったですけど、知らないで臨むとこれはキツイなぁ。
 原因はパッケージの「それは語られなかった もうひとつの季節」なんてとこにあると思います。まぁ、これは一例ですけど、要するに「ToHeart2」から独立した一個の作品だと思わせていたところにありそうです。内容がどうであれ、値段がフルプライスであれ、本作は結局ファンディスクなんですよ。「月姫」に対する「歌月十夜」、「AYAKASHI」に対する「AYAKASHI H」のような。つまり、世界観は似ているようで一部違ったりするし、シリアスな雰囲気を壊しかねない設定やギャグがあったりするし、本編のヒロインは主人公に高い好意を寄せていると。ま、普通ならそれはわりと当たり前でプレイヤー側も受け入れやすいんですけど、本作は色々な事情からそうもいかなかったと。
 まず第一に本編のヒロインは攻略済みではないがある程度は仲良くなっている。通常のファンディスクなら例え本編にそんなルートがないとしても、あたかも全員を同時攻略したかのような境遇は普通に見られます。ところが本作はそこが中途半端。攻略はしていなけど、スタート時の関係でもないという。強いてわかりやすい解釈をすればバッドエンドに突き進む途中というところでしょうか。
 第二にファンディスク的な筆致でありながら形式としては独立しているような作品として進む。ひとことで言うならご都合主義が過ぎるんですよ。主人公がモテる理由に「世界一のヘタレ力」といういかにもファンディスク的なお馬鹿設定を用いていながら物語はそれなりとはいえ普通に進むとか、ヒロインたちの立ち位置や言動がすごくいい加減であるとか。
 第三に主人公。恐らく前作が発売された時に主人公のヘタレっぷりは大きな批判を浴びたと思うのですが、まるでそれで開き直ったかのようなライターの暴走ぶりが窺えます。前作では天然だったかもしれないそれはむしろ作為的であるとさえ感じました。あたかもヘタレ要素を極めようとしているかのように。
 まぁ、それだけならまだ良かったんでしょうけど、困ったことにキャラクターのご都合主義的な言動や行動は主人公にも及んでいるのです。例えば本編の主人公は寝ている女の子にキスしておいてなお言い訳するような人間だったでしょうか。女の子に優しくする方法を自分の中で確立していて、それを意図的に実行するような人間だったでしょうか。女性が苦手である、という設定を残したままでこういうところだけ変わっているのでプレイヤーは戸惑うばかりです。
 こんな感じで製作陣の諸々に対する取捨選択がいい加減であるからこのような出来になったのではないかと思います。正直、まじめに書いたようにはあんまり見えませんね。
 さてシルファシナリオです。
 何か大事なものが一本抜けているようなそんなシナリオに感じます。プレイしているとそんな違和感がずっと拭えません。まぁ、それもそのはずで引きこもりメイドロボのシルファが主人公宅に送りつけられて始まるこの物語、主人公とシルファがくっつくことが大前提すぎるんですよ。建前は主人公の影響を受けることでシルファの状態が改善すれば、なんですけど実際的にはお荷物のシルファを主人公に押しつけてしまえ、というようにか見えないという。普通ならせいぜいがそういうこともあり得るかもね、ぐらいのはずなのに主人公とシルファが恋仲になることに誰も疑問を呈することがないという不思議情景。それはメイドロボと人間だからという以前の話です(ちなみにこの問題は華麗にスルーされてます。はるみシナリオでも)。
 実際のところ、鈍感なはずの主人公がなぜシルファの想いに気がつくのかちぃともわからなかったですし、互いになぜ好きになったのかもわかりませんでした。そんなですからHシーンに及んでいる理由も全くわからないまま。
 シルファよりもわかりやすい好意を向けてくるはるみを理由なく袖にするあたりもかなり謎です。そもそもどうやって振ろうかとか悩みさえしないというあたり、ここでも本作のいい加減さが出ています。料理対決で突然、はるみの料理の腕がレベルアップしているあたりにもテキトーっぷりが窺えます。はるみが身を引くあたりの描写に至ってはもう溜め息しか……。
 2人目は河野はるみ。
 本作のテキストには慣れるまで奇妙なところがあります。それは主人公がサトラレ状態にあること。以前に他作品にもありましたが、まるで息をするように主人公のモノローグとヒロインが会話。もう慣れるしかないんですけど、慣れるまでは戸惑います。
 ある意味でシルファシナリオと対になっているということで、こちらではいっそ見事なほどにシルファの存在がシカトされています。中途半端に共通シナリオがあるものだから違和感もより拭い難いものになるという。まぁ、基本的にメンドーだからライターはあんまり考えていないのだと思われます。
 主人公のポリシーの変化ははるみシナリオでも健在です。はるみを部活に勧誘する人間の列整理を自ら率先して行うとか本編では逆立ちしてもあり得ません。
 しかし、あり得なさについてはなんと言っても彼のヘタレ度です。交換日記の代筆を依頼する、その内容に不満を持つ、代筆内容にはるみが喜んだら嫉妬する、代筆依頼という行為に後ろめたさを感じない、相談に乗ってくれた相手に隠し事をする、これらの行為を弁解可能だと思っている、などまさにキングオブヘタレの称号に相応しい偉業のオンパレード。はるみに大嫌いと言わせる驚愕の才能の持ち主です。
 この後の顛末を見てもどう考えたって雄二の方がいい男であると真剣に思います。はるみの主人公に対するあてつけに律儀に付き合い、主人公に見せる気遣いは尊敬に値すると思いますよ。それにひきかえ主人公は……。
 終盤の展開はどうなのかなー、と個人的には思います。このはるみシナリオは本来、前作においてみっちゃんとのやりとりを気に入っていた、あるいは朧げながらも覚えていた人向けだと思うのですが、そんなシナリオで思い出は別に失ったっていい、という内容を選ぶのはどうなんでしょう。ただでさえ、好きになる過程が希薄な作品なのにせっかくあったそれさえも捨ててしまうのは駄目すぎるかと。同時にそれはみっちゃんである自分を告白できないという問題をなかったことにしているのですから。
 それでもなんとか考えるならスタート時の設定がいけないのかも。好感度マックスの姿はみっちゃんと落差を感じるし、自分の魅力で主人公を振り向かせてみせる、くらいの微妙にストイックな姿勢の方がキャラ的にも各シナリオ間のバランス的にも良かったのではないでしょうか。その方がメイドロボであることを言い出せない姿がより鮮明になりますし。
 ああ、好きなキャラなんで随分と長くなってしまいました。

 2008年3月11日(火)    珍しく頻繁に更新しています
 昨日になってどうにか「残暑お見舞い申し上げます。〜君と過ごしたあの日と今と〜」のゲーム感想をアップしました。なんだかまとめにくい作品でしたね。ゲーム感想よりも徒然なる日記の方がよく実態を表しているように思います。尖ったところがそのシナリオ限りという感じで、あちこちに分散して存在しているんですよねぇ。
 
 機動戦士ガンダムOO22話。グラハムさんは随分と格好良いことを言うなぁ、とか感心していたらGNドライブはきっちり使うんですね。それなら別にどっちでもあんまり変わらないのでは。
 チームスローネは文字通りの空中分解。あまりに憐れな退場っぷりにさすがに気の毒になるというか、一体何のために出てきたのかわからなくなります。黒田脚本はインパクトを重視しているせいか、あまり伏線を張っておく、ということを重視しないから突然、重要なことが起きるんですよねぇ。正直、物語に対する彼らの存在意義がわからないですよ。勢力図とかどうなっているのやら。
 すっかり主役と化している国連大使様。まさにやりたい放題で世界の覇王は俺だ! といった按配です。アリーアル・サーシェスにも繋がっているあたり、かなり万能感がありますな。いや、実際のところ彼はどこまで絡んでいるのかホントわからんですよ。コーナー一族はチームスローネの設立にも関与しているの?
 もう一人のやりたい放題といえば無論、アリーアル・サーシェス。いつもガンダムに借りがある、なんて言っていますけど視聴者からはあまりそうは見えないですよねぇ。ひどい目にあっているようには見えないし。ガンダムを手に入れてすっかり無敵モードを開眼です。
 イオリア・シュヘンベルクはやっぱりあの演説通りの理想を求めているのでしょうか。絹江さんやエイフマン教授は異なる見解だったようですが、今回を見る限りでは裏の目的はなさそう。あの状況で嘘を言うようにプログラムしておくのもねぇ。
 トランザムシステム起動。これはエセGNドライブでは駄目ということなんでしょうね。それにしても10話くらいから窮地に陥るとずっと嫌ボーンで回避してしまいますねぇ。ちょっと安易に感じますよ。あんまりロボットものを手がけていないこととこれは関係あるのかな。
 
 仮面ライダーキバ7話。珍しくあんまり進展のないエピソード。第2のライダー? も出し惜しみしている様子。
 
 ここ一週間くらいでどうにか気になるタイトルページを更新。さぼっているとなかなか大変でした。おかげでページの半分以上がピンク色に。それでも、来月以降となるとあまり具体的な予定はあがっていないんですよねぇ。
 
 今年に入ってメールをいただく機会がぐっと減りました。ここ数年、カウンターの動きはずっと安定した数字を示しているのでどこかに原因があるのかもしれませんが、思い当たる節はなく不思議な感じです。最初なんて間違ってアドレスをトップページから消してしまっていたろうか、なんて思ったくらいですから。まぁ、それなら過去にいただいた方を除けばゼロにならないといけないはずですから、そんなこともなかったんですけど。こんな弱音みたいなことを書くとメールを下さった方に申し訳ないですね。
 取りあえず迷惑メールだけでももう少し減ってくれんものかなぁ。

 2008年3月13日(木)    ToHeart2 AnotherDays3回目終了
 3人目は菜々子。
 はて名字はなかったかしら? マニュアルや雑誌にも見当たらないし、良く考えてみればゲーム中でも紹介はなかったような気がします。でも、なんで?
 先に知ってしまっていたのでショックはなかったですけど、もし知らなかったならきっと納得いかないものがあったと思います。Hシーンがないというなら一体何のためにシナリオを用意したのか。まぁ、そう言われても仕方がないと思います。一応、体裁としては言い訳になる程度にまとめてはありますけどね(やっぱり小○生みたいです)。
 つまり、ロリシナリオというよりはロリに開眼しかけるシナリオなんですな。本格派の人からすればこの後が重要なんじゃないか、こんちくしょうめ、といったところでしょうか。シナリオとしてはやはり不自然さの方が目立ちます。本編及びAnotherDaysのヒロインたちが次から次へとアプローチをかけているのに女性が苦手というだけの理由でまともに相手すらしないというのに、菜々子には初手から積極的に接触していきますから。もういっそ色々な意味で気の毒になってしまいますよ。
 テキストとしてはなかなかです。主にまーりゃん先輩が出張る形で主人公の覚醒を影ながら(?)手助けしていきます。他のキャラは必要な時だけ便利に顔を出すといった感じ。笑いにおいてはかなり固いです。これまでの2シナリオとは比べ物にならないくらい。まぁ、そうは言ってもまともな意味ではそれしか見所がないので笑えないと悲しいことになってしまうんですけど。あくまでも開眼しかけるまでのシナリオなので内容らしい内容はあんまりないんですよ。なので結果としてロリネタのイベント集みたいな感じに仕上がっていると。
 そういや不思議なことにるーこの出番は一切ありませんでした。途中のイベントでまーりゃん先輩がこれ以上ないほどネタを振っていたのですが、最後まで出ることもなく。正直、これに関しては不完全燃焼でしたね。
 個人的にはCG関連がもう一歩でした。微妙に崩れているように見えるカットがあるのと、菜々子本人よりも友達の立ちCGの方が良い出来に見えるあたりがどうも。それと結局、一番可愛く見えたのがOPデモであったのが厳しかったです。
 気のせいでなければメッセージウインドウが消せないような。いつも初出のCGは消して見るのでどうもできないと落ち着きません。
 日付の変わる演出がちょっと謎。夜→朝という感じでタイトルロゴの入ったCGをめくるような演出があるのですが、これが一体どんな使い分けなのかあったりなかったりします。いくら2日空くといっても2回連続で入れる意味があるのでしょうか。一週間後なら7回連続とか?

 2008年3月14日(金)    ToHeart2 AnotherDays4〜6回目終了
 4人目は吉岡チエ。
 のっけからなんですが、このシナリオで一番衝撃を受けた主人公ヘッキーの言葉。
 >自分の人生を人任せにするくらい、無責任なことはないと思うぞ?
 やー、びっくりしました。はるみシナリオを終えている人間からすると驚かずにはいられません。とても交換日記を代筆させた人間のセリフとは思えませんて。この呟きはモノローグですけど、以前も触れたように主人公はサトラレですからこの言葉はきっと雄二にも聞こえたことでしょう。まぁ、恐らくライターは違うんでしょうけどプレイヤーからすると受け止める感覚の話だからあんまり関係ないなぁ。同じ主人公のことだし。
 閑話休題。
 評判通りよっちゃんシナリオはなかなか良い出来でありました。ほどほどのボリュームであったことを考えると「ToHeart2」の全シナリオの中では一番良いかも。あくまで途中経過でありますが。本編の方はとにかく無意味に長いからなぁ。
 友達の想い人に恋してしまうという古典的なパターンですが、よっちゃんらしさを随所に出しつつ展開するので満足度はなかなか。望まぬキャラを続けるうちに自分を見失い、果てには女の子であることを諦めて友達に自身の望みを託すように。この表現が無理なく描写できているので素直によっちゃんを応援したくなります。
 イベントCGはもう狙い過ぎなくらいに胸中心。どんなに不自然でも気にしませんレベル。もうとっくにタマ姉を追い抜いているのでは、と錯覚するくらいに強調されてます。はるみとは全く逆のベクトルです。ついでにエロさのベクトルも逆。本作でようやくエロいビジュアルに出会えたかな、という感じ。
 プレイ中はイベントCGよりも立ちCGの方が好感度が高かったです。赤くなった各種カットやうろたえるカットは普通に可愛いです。
 よっちゃんシナリオで他にも良かったのはこのみもそこそこ魅力的に描けていたこと。まぁ、オチはなんだかこのみ最強伝説という感じでしたが。それでもプレイ後はこのみシナリオを再プレイしたいと思わせてくれました。「もうひとつの季節」という言葉に相応しいシナリオだったように思います。
 5人目は柚原春夏。
 まぁ、シナリオというかバッドエンド? みたいな内容。精一杯持ち上げれば「八神くんの家庭の事情」最終回のようなオチ。初めから攻略できないことが薄々わかっているだけにとても虚しいです。攻略できなキャラを好きでいるって辛いことね。まーりゃん先輩をも黙らせる春夏さんの姿がさすがでした。
 6人目は小牧郁乃。
 うおお。こりゃひでぇ。よくもまぁ、こんなシナリオを書く気になるなぁ。違う意味で感心しますよ。
 まず名前を入力させられるのがとても謎です。ここではてなと思いながらデフォルト主人公の名前を入力すると、その名前のキャラはすでにいますとのお答えが返ってきました。どうやら入力した名前の新キャラが出る模様。咄嗟に思いつかなかったこともあって自分の名前を入力。最近ではすっかりご無沙汰ですが昔は主人公の名前を入力するのが普通でした。
 続いて本来の主人公である河野貴明のボイスのON/OFFを選択します。このへんでそういう作りか、とわかってきます。この郁乃シナリオは郁乃視点で語られるので貴明が主人公ではないのですな。主役は郁乃であると。実はこれが想像以上に大きなポイントでした。
 謎のキャラの名前を入力したことと郁乃視点の効果でこれまでの主人公であった貴明は感情移入の対象ではなくなります。ここまでは誰でもわかるので問題ありません。問題はこの後。ゲームを進めると意図のよく分からない選択肢が三度に渡って出現します。待てど暮らせど名前を入力したキャラは出てきません。プレイヤーがおかしいな、と感じている間に郁乃は感情移入対象ではなくなった貴明に順調に攻略されていきます。ちょっと気持ち悪いくらいの都合よさで。これはどうなのかなぁ。寝盗られとは言いませんけど、極めてそれに近いような。
 郁乃シナリオはエンディングが3つあってそのうちひとつはなんと入力した意味が全くないというオチが待ち構えています。残る2つも正直オマケ程度の扱いで入力せずとも問題ありません。本当に何のために……。
 郁乃シナリオが酷いと書いたのは他にも理由があります。それは小牧愛佳と河野貴明のカップル。この2人が本当にどうしようもない。
 先程ふれた貴明が感情移入対象でなくなることによって愛佳もヒロインではなくなる訳で。好きな人には申し訳ないけれど他人感覚になると愛佳さんはかなりウザイです。過剰に世話を焼かれるだけでもアレなのに、世話を焼かれる側の方が気疲れするのではねぇ。ま、それだけならいいんですよ、それだけなら。あくまでも郁乃のことを思ってのことですから。
 で、こう書くことからもわかるようにそれだけではないんですよ。
 郁乃が退院したことによって両親はしばしば旅行に出かけるようになりました。小牧家には姉妹2人だけしかいません。そんな家に愛佳は貴明を呼び、貴明はそれに応じます。映画鑑賞会という名目で。そして、色々と言い訳をつけてお泊まり会へと移行させます。近所の評判とか完璧に無視です。常識があるならこんなことを頻繁に繰り返すなんてあり得ません。
 もちろん、ただ泊まるだけのはずがありません。2人の目的はHです。はて、ここで不思議に思うのはなぜ小牧家なのかということ。貴明の家は一戸建ての独り暮らしです(郁乃シナリオは別枠扱いだし、愛佳とくっついていることからシルファはいないと思われます。いても気にしないと思いますが)。いくらでも連れ込み放題だというのに小牧家を選んでいます。交互という訳でもなくいつでも小牧家が。
 答えはひとつしかありません。足の不自由な郁乃がいるからです。なんというおぞましさ。身障者を目の届くところにおいて自分たちだけ勝手に安心してのH三昧。河野家では気が咎めるからなのでしょう。郁乃には逃げるところなどないと知った上で。案の定、郁乃は2人の営みを聞かされるはめに。それどころか寝ぼけた貴明によって夜這いまでされてしまう始末。作中ではかなーり軽く扱ってますけど、本来なら警察沙汰ですよ。郁乃が恐怖に捕らわれないのが不思議なくらいです。このへんもシナリオの都合だなぁ。
 郁乃ファンには何とも痛ましいシナリオでした。

 2008年3月16日(日)    ToHeart2 AnotherDays7〜8回目終了
 7人目は山田ミチル。
 よっちゃんとどちらを追うかでシナリオが分岐する本シナリオ、仕方ないかもしれませんがそれ以前の展開を基本的に無視というのは残念なところ。継続するのはよっちゃんシナリオの方だけ。
 内容はあ〜、そういやそんな設定だったっけ? と遠い記憶を思わず探るようなちゃるのお家の事情がメイン。止むを得ない面はあれど、早期に展開が読めてしまう点はマイナスです。よっちゃんシナリオとは違って、展開が読めても魅力あるシナリオ運びになっていたとは言いづらいと思います。せめてひと捻りくらいは欲しいです。うまくいき過ぎに見えてしまうのも不完全燃焼感を強めているのではないでしょうか。
 ただ、一方でちゃるのキャラを考えた時にはこの全体的に、それこそHシーンも含めて身も蓋もない感覚の漂うシナリオはそれらしいといえばそれらしいかもしれません。まぁ、シナリオで「名は体を表す」は必要はないんですけども。センスの問題なのかもしれませんけど、タマ姉がデートに誘う一連のイベントなんてとても励ましているようには見えませんよ。ダイレクトに言われなければ普通に何が言いたいのかわかりません。
 マヨネーズ顔写イベントから推察するとやはり枕流氏でしょうか。
 8人目はまーりゃん先輩。
 結局、確かな名前は明かされませんでした。それらしい名前はなんとなく出てきましたけど。
 んー、こんなもんなのかな、という内容でした。もともとまともな意味での期待はゼロに等しいシナリオでしたが、どうやら推測は妥当であったようです。基本的にはサブであるから面白いと。よってメインに据えれば必然的にミニシナリオ集のような感じに仕上がると。ラストは急展開にもってきて終了、と。菜々子シナリオと基本的には同じパターンですね。Hシーンがあるだけこちらの方がましかも、くらい。まぁ、人によっては見たくないかもですが。個人的にはささら先輩を交えた第2ラウンドが欲しかったところです。それまでの流れやエンディングを考えても必須だと思うんだけどなぁ。
 奇天烈なイベントの数々は予想よりもおとなしかった感じです。そこが最大の魅力であるという向きにはちと不満が残るようなネタ構成だったように思います。段々と飽きてくるような。中には尻切れっぽいイベントもあってちょっと残念なものも。痴漢ごっこイベントとかどうしてそこで終わるのやら。

 2008年3月17日(月)    ToHeart2 AnotherDays終了
 機動戦士ガンダムOO23話。一気に富野カラーが出てきたような気がする、とか言うのはやっぱりファースト世代だからでしょうか。アリーアル・サーシェスはすごいね、一人でガンダムマイスターを3人も殺してしまいましたよ。他の人たちの立つ瀬なさすぎ。というか、まさか某フラガさんのように実は生きてます、ってなオチではないでしょうね。まー、でも考えてみればクワトロ大尉だって似たような状況で生き残っているんですよねぇ。ただ、あっちは生存を示すメッセージが出てましたが。同じことはアリーアル・サーシェスにも言えるんですよね。決着をつけるのは刹那ではないのか、というのが素朴な疑問ですが……。
 展開として黒田脚本の黒さを感じるのは結局、ミスを犯したティエリアはその失地を取り戻すどころか却って深みに突き落とされたような格好になったこと。やー、ロックオンが生きていない限りもう取り戻せないもんなぁ。
 厳しい展開を示すためかテールブースター、GNアームズの新兵器は一発でおシャカに。特に前者は設定資料とか見ないとどんなデザインだかさっぱりわかりません。
 最終回まであと2回となりましたが、チームスローネ登場以降は非常に駆け足のような展開です。なんだか打ち切りが決定した中規模漫画のような巻きの早さだったように思います。本当にこれは最初からの予定通りなんでしょうかね。
 
 仮面ライダーキバ8話。ええと詰まるところ城の中の男たちはファンガイアということでよろしいのでしょうか。考えてみれば当然の気がしますけど、今まで考えることがなかったので今回はなんだかびっくりでした。
 倒した敵を武器として召喚、これは仮面ライダーブレイドと同じシステムなんですな。
 キャッスルドラゴンはやっぱり戦うのか、と思わず溜め息。まぁ、キバが絡んでいるだけましかなぁ、と自分を慰めてます。ところで、仕方ないとはいえオモチャのキャッスルドラゴンは似てないなぁ。
 
 「ToHeart2 AnotherDays」。ラストは柚原このみ&向坂環。
 本編のこのみノーマルエンドでしたっけ? ちょっと覚えていないんですが、まぁそのへんの続きから始まるシナリオ。
 このみとタマ姉にもう好かれて好かれてしょうがない、という描写がされるのですが、もうホントそんな描写がされればされるほど主人公はこのみとタマ姉に相応しくないと感じます。物語序盤ならともかくもショートシナリオでは成長の余地だってない訳ですから。
 Hに至る過程もこんな特殊な状況のシナリオでさえなし崩し。しかも、口に出しては何も言わないというまさにヘタレキング。序盤の雄二との会話もただひたすらに痛い。客観的な視点というものをわずかたりとも構築できずに、口を開けば出てくるのは文句ばかり。まるで好かれるのは俺のせいじゃないと言わんばかり。それでいて他の人間から反感を買うことはない、もしくは反感を覚える方がおかしい、と思っているあたりすごすぎます。PS2版の頃から今まで同じ疑問ばかりが付きまとっていましたよ。なぜ、こんな人間を好きになるのか、と。感情移入の対象は冗談でなく雄二でした。
 肝心のHシーンは相変わらず1回(回想枠としては複数ありますが事実上は連続したひとつのHシーン)で思わず溜め息。我を失ったように快楽に身を任せるこのみの描写とか悪くないだけにもったいないなぁ、と。原画の合作も良い感じです。ただ、甘露樹氏は未だによく分からない芸風を続けているようでそのあたりがちょっと。ぶっちゃけ気持ちいいとか嬉しい系の表情に見えません。冗談ではなく本気で痛がったり嫌がったりしているように見えてしまうのがどうも。

 2008年3月23日(日)    学園☆新選組!〜乙女ゴコロと局中法度〜1〜4回目終了
 すでに数日前の話になりますが「ToHeart2 AnotherDays」のゲーム感想をアップしました。喜んだりガッカリしたりと浮き沈みの激しいゲームですた。売れる作品なのだからもうちょっとリーフの気概をみせて欲しかったところ。もう老舗メーカーなのだし。
 
 「学園☆新選組!〜乙女ゴコロと局中法度」。1人目は近藤イサミ。2人目は藤堂芹栖。3人目は永倉やち。4人目は沖田総詩。
 色々と悲しい出来であります。オープニングデモを見た時に「え? 永倉と原田に藤堂ってサブなの!?」とか叫んだ記憶が懐かしいデス。注)前作「遊撃警艦パトベセル〜こちら首都圏上空青空署〜」は露骨にメインとサブが分かれていました。
 まぁ、差はあるにはあったんですけど問題はそんなところにはなくて。シナリオ、CGともにボリュームが異常なほど少ないのです。もう本当にあっという間に終わる。ここで個別にキャラ毎に書く意味があるのか怪しいほどに短い。2周目以降は1時間ちょっとくらいしかかからないって一体……。
 May−Be SOFTの今の作品ボリュームでは新選組ネタを扱うにはあまりにも規模が小さすぎるんでしょうね。新選組だけでも7人、それ以外にも3人と明らかに人数が多すぎます。それでいてイベントCG量は「パトベセル」とほぼ変わらないとあっては無謀というほかありません。
 おかげでHシーンの枚数は悲しいことになってます。2枚→1枚→1枚→1枚。これが4回Hシーンがあるヒロインの構成です。4度の機会でたったの5枚(差分を除く)、これでガッカリするなと言う方が酷ではないでしょうか。これなら2回くらいに集中してくれた方がまだ良かったような。
 シナリオは4本とも大きな差はなし。各ヒロインの立場からどうやって共学化を認められるか、という展開が全て。2周目以降は既読スキップもそれなり以上の量を占めています。当たり前ですが細かいことを気にしてはいけません。なにしろ学園で新選組ですから随所に無理があるのはもはや必然です。いちいちツッコミを入れていたら夜が明けてしまうことでしょう。そういうものなのだ、と思うことが肝心です。
 「行殺新選組」とはあらゆる意味で違うので要注意。
 
 テックジャイアン5月号。
 「MagusTale Infinity」Whirlpool
 「MagusTale〜世界樹と恋する魔法使い〜」のファンディスク。全ヒロイン網羅、全サブキャラ網羅にハーレムもありの全11編からなる驚きの構成。ユーザーの声に応える形でこの企画となったそうで、よそのブランドもこの姿勢は見習って欲しいもの。ただ、話がうますぎる気がするのも確かなので製品版でこの不安を吹き飛ばして欲しいところ。6月発売予定。
 
 「LOVE&DEAD」ライアーソフト
 ダウンロードソフトで見たタイトルだと思えば向こうは分割で発売するようで、全て買えばメディア版と同じ内容になるらしい。これもひとつの先行発売か?
 岩清水新一氏が久しぶりにライアーソフトでシナリオを担当ということで期待したいところですが、作品によって本当に落差があるんで心配だなぁ。複数主人公制も不透明な感じだし。タイミング的にはおとなしく「行殺新選組ふれっしゅ」でも再プレイしていた方がいいかも。4月25日発売予定。
 
 「どこでもすきしていつでもすきして」C:Drive
 「おいしい魔法のとなえかた。」のためにC:Driveはつい注目してしまうブランドなのですがこれはどうなんでしょうねぇ、果たして。可愛い絵柄ではありますがこれだけではまだなんとも。みつみ美里氏に似た画風ってのは定期的に出てくるなぁ。春発売予定。
 
 「とっぱら〜ざしきわらしのはなし〜」キャラメルBOX
 これはなかなか味のある原画と塗りでいい感じです。今までのキャラメルBOXらしくない雰囲気が新鮮。アマクラ氏とライターの南方かなか氏とも新人のようで。アマクラ氏は「やるきばこ2」で「深紅のチョコレート」を担当していたらしいです。夏発売予定。
 
 「あるすまぐな!ARS:MAGNA−」light
 初出はしばらく前ですが今さらチェック。lightは「Dies Irae」の件がなくとも個人的な心象はあんまりよろしくないのですが、こうたろ氏の原画につい惹かれます。ただ、シナリオの中島聖氏は「Imitation Lover」を担当していたということでちょっと。夏発売予定。

 2008年3月25日(火)    学園☆新選組!〜乙女ゴコロと局中法度〜終了
 機動戦士ガンダムOO24話。もう文字通りの出血大サービスなエピソードでした。やー、モブキャラ同然の医者の先生まで死んでしまうなんてねぇ。まともにメインキャラと絡むことさえ碌になく。
 もうかなり興味は失せつつあるのですが、それなりに気になったことを。ロックオンや両親に手紙を書くフェルトさん。どうでもいいですけど、日本語デスヨ? ロックオンはどう見ても経済特区の生まれには見えませんが。実は日本育ちだったりするのでしょうか。バイリンガルだとしても母国語で書くべきでは。
 さながら若手芸人の如く体を張ってネタを振るリヒティくん。しかし、ものすごく今さらです。今際の際にそんなネタばらしされてもリアクションとりづらいです。果たしてどこかに伏線が張られていたのでしょうか。せめてクリスティナが生き延びられたなら彼も讃えられたでしょうに。
 いかにもラスボスな金色のMAが素敵。一体、誰がなんの目的で建造したのでしょう。ホント5W1Hに事欠かない作品だこと。大使さまは最初から国連軍に貸してあげればいいのに。
 
 仮面ライダーキバ9話。困った。とても困りました。どこからどう見てもキバよりイクサの方が格好良いです。おまけに中の人まで好みだったりします。これはマズいパターンだなぁ。主役よりも脇役の出番と活躍をひたすら願ってしまうという駄目スパイラルの予兆です。かつて響鬼でザンキさんの活躍ばかりを祈っていた頃のような。ああ、でもフェイスオープンはしない方が好きです。
 今週の紅音也はなんだか喋りが天道総司のようでした。
 
 「学園☆新選組!〜乙女ゴコロと局中法度〜」。
 もう終わってしまいました。金曜、土曜と合わせても2時間程度しかプレイできなかったのに日曜日には終了ってどういうことなんだか。「へんし〜ん!」シリーズと同じかそれ以下の時間しかかからないってのはさすがにどうかと。しかも、向こうはヒロインが4人程度なのにこちらは7人もいて同じようなプレイ時間。密度についてはもはや語るまでもありません。
 次回作がとても心配です。しかし、ここのチームまで複数ライター制を採用するとは。あのテキスト量で6人(1人+5人)なんてどんな事態が起きたのでしょうか。
 ということで「学園☆新選組!」も終了。ゲーム感想は昨日のうちにアップしました。
 はぁ、少しゆとりができたし「行殺新選組」でも再プレイしようかしら。

 2008年3月26日(水)    さくらさくら体験版
 テックジャイアンVer.。
 序盤のみ収録されてます。一通り顔合わせを済ませて雰囲気がどうにか感じられるかな、ぐらいまで。長所と短所がくっきりと分かれている感じです。
 2つの三角関係を書くという珍しい題材の本作。メインである桜菜々子&桐島さくらに挟まれる第1主人公の話はなかなかよろしいのですが、この桜&さくらルートで顔を出す第2主人公とヒロインの片割れがどうもイメージ悪いです。インタビューによると、桜&さくらルートで馴染ませておいたサブキャラを主人公にすることで無理なく移行、という狙いのようですが、まさにその狙いこそがイマイチのような。
 や、手法そのものには大きな問題はないと思うのですが、悪友キャラをのちに第2主人公にするということはキャラクターがとても重要になってくる、ということです。ぶっちゃけ第1主人公の視点からすると顔もハッキリ出ているこの悪友キャラはかなり感じ悪いです。体験版の範囲でイライラさせられることがあるとするなら、全てこの悪友とヒロインの片割れに集約されると言っても過言ではないくらいで。話がすんなり進まない原因のほぼ全てを担っているんですよ。加えてタイトルがタイトルですから仕方のない面もあるとは思いますが、控えめに見ても桜&さくらの両ヒロインの方が魅力的ですからねぇ。それで性格まで悪くてはフォローも難しいです。だってゆすり、たかり、のぞき、嫌がらせが好きな(公式設定)キャラクターなんですよ、二人とも。
 体験版で触れている桜&さくらルートは優柔不断な主人公にほんわか寮母で担任教師の桜菜々子とクールビューティーで美術部副部長の桐島さくらが世話焼き合戦を繰り広げるあたりが素直に面白いです。ドタバタラブコメの基本を抑えていてかなり好印象。すぐにヤキモチ合戦に変化するのも見所のひとつです。思いを育む描写を重視しているそうなのでぜひ期待したいところ。
 舞台であるオンボロ寮は「めぞん一刻」を参考にした、とあるんですが正直、キャラクターの相関関係にも大きな影響を受けいているように感じます。第1主人公は五代くんで桜菜々子は管理人さん、桐島さくらは八神さんというライン。別に意地悪で言っているのではなく人に説明するにはこう言った方が他にどんな言葉を連ねるよりもわかりやすいということで。実際、三角関係ものとしてひとつのお手本ですからね、あの作品は。
 気になる点は演出ですか。第1主人公や名前のないモブキャラがフェイスウインドウでシルエットとわずかな影、あとは白抜きで表示されているのがどうも。全体的に冷たいイメージがつきまとうような気がします。特に第1主人公は無駄に印象を悪くするだけのような。恐らく第2主人公は(元サブキャラだけに)そのまま顔ありで表示されるでしょうから、いっそのこと第1主人公にもしっかりとした顔を作った方が良かったのでは。イベントCGで顔が見えないくらいならともかく、フェイスウインドウでずっとそれを見せられるのはねぇ。
 あとは体験版では収録されていないサブルートですかね。物語に必須の内容ではない、ということで製作者のセンスが問われる内容になりそうです。愛着を深めるものとなるのか、それとも……。

 2008年3月28日(金)    暁の護衛1回目終了
 間が抜けたことに2日連続でエロゲーを買いに行きました。まぁ、よもやのスピードで「学園☆新選組!」が終わってしまったからですけど。せいぜい昨日くらいにゲーム感想をアップするくらいかしら、という予想だったのになぁ。しかも、今日も余裕で昨日発売の表題作が買えたとなるとねぇ。つーか、予約一覧にないゲームは入荷しないみたいなことを言っていたのに入荷してますよ、ヨドバシさん@横浜店。
 ちなみに今日のお買い物は「釣りバカ 学園対抗!女子校生釣り上げアドベンチャー」、「ねとって女神NEO」、「かみぱに!」の3本。我ながら買いすぎです。後ろ2本はどちらかにしようと迷った末に結局2本ともだもんなぁ。その前にはママンに掃除機も買ったしで今月はちと使いすぎですわ。
 それにしても掃除機は本当にピンキリでどれがいいやらサッパリでした。散々見て回って最終的には決めきれずに店員さんに頼りまくり。アドバイスをもらったら即決でした。
 
 「暁の護衛」。1人目は二階堂彩。
 なんかすんげー早く終わってしまいました。序盤の雰囲気からするともう少し1周が長いゲームかな、と予想していたのでちとびっくり。結構のんびりと進めたのですがそれでも4時間くらいしかかからなかったような。
 買う前から気になっていた主人公が座学も実技も手を抜いている設定がやっぱり芳しくない感じです。俺は駄目を装っているだけでホントは凄いんだぜ的な態度が傍目にも丸分かりです。駄目を装っているならちゃんとそれを貫けばいいのに嫌味な態度が全開なので実に感じ悪い。そもそもなぜそんなことをしているのか全然わからないあたりがどうにも。侮られることが嫌ならそんなことしなければいいのに。
 そんな主人公ですから終盤になって俺はやっぱり凄い、ってなところを見せると成績上位者が滑稽に映ってしまう。対比によって相対的に実力が表現されるだけにもはや道化。養成されるボディガードそのものがたいしたことないようにしか見えてしまうというしょんぼり構図。正直、テキスト以前にライターの手腕を疑います。もっと自分が良いと感じた作品を解析した方がいいと思います。なぜ格好良く見えるのか、など。
 テキストも会話がイマイチ盛り上がりません。ヒロインとの会話はまだしもボディガード同士の会話がどうも実がないといいますか、意味を感じにくいです。酷評すると読む意味はあるのか、と。テンポがいいとは言いかねるし笑いも寂しい。ツキさんが出てくる時しか笑いがないというのはさすがに偏りすぎではないかなぁ。本音を言えばツキさんの出番以外は未読スキップしたくなるくらいデスヨ。
 ヒロインの彩ももうちょっとアピールポイントが欲しいところ。完全にCG頼りです。文章のみで魅力を感じるのはかなり難しいと思います。もうちょっとがんばりましょう。
 シナリオもやる気がないとしか思えない構成です。序盤で何度もボディガードは護衛対象者には手を出してならない、とか言っていたのになんの葛藤もなくあっさり誘惑に乗るあたりどうしようもない。それで彩のボディガードと決闘して終了ってどういうシナリオなのだか。よくプロット段階でボツが出ないものだなぁ。
 これはちょっとボリューム、シナリオとも期待できそうにありません。ちょっと失敗な買い物であった可能性が高そう。

 2008年3月31日(月)    暁の護衛終了
 機動戦士ガンダムOO25話。もはや突っ込む気力さえ湧いてきません。もう最初の話とかどうでもよくなってますよね。お疲れさまでした。
 
 仮面ライダーキバ10話。ブラックスターをどうして沈める必要があるのか皆目わかりません。紅音也が弾いてくれなくても他に持ち主を探せばいいのでは。ま、それをよしとしてもわざわざうるさいところに行く彼の心は理解不能。幼稚園児でもこの展開はおかしいと感じるのではないかなぁ。
 イクサは動くとなんだかあまり美しく感じません。止まっていた方が格好良く見えるなぁ。
 
 「暁の護衛」。なんだかあっさりと終わってしまいました。
 予想を遥かに下回るボリュームに正直ガッカリ。先週の「学園☆新選組!」とほぼ同程度のプレイ時間ではさすがに短すぎます。エロ重視のお手軽作品ならまだしも。まさかとは思いますがこれが今年の傾向ではないでしょうね。ある程度のボリュームがあると思わせて実は……、というパターン。
 彩シナリオより少しはましなシナリオもありましたが、全体的に尺不足でした。未完成というか、途中で長編から短編へと軌道変更したようなシナリオに仕上がってます。まるでジャンプ等の打ち切り漫画のように。
 ゲーム感想は昨日アップしました。

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