すでに数日前の話ですが「めいくるッ!」のゲーム感想をアップしました。評点は悩んだのですが、プレイ開始後に意外な好感触で期待値がやや上方修正されたこともあって厳しくつけました。共通シナリオのノリで最後までやってくれればねぇ。全体的な印象は違いますけど、共通と個別で大きく違ってサブキャラに魅力がある、という意味では「きみはぐ」とちょっと似ていますね。あと年間でも特筆したくなるほどの小ボリュームは残念でした。
クレイモア9話。現代に復帰。この作品に萌えを求めるなんて誰に聞いても間違いだと答えると思いますが、それでもクレアには華やかさが足りないよなぁ。少女編は可愛かっただけについそう思ってしまいます。他のクレイモアのメンツにはちゃんと華がある人がいるだけにね。
先週で触れた「私の中にテレサの血と肉を」のセリフがあって一安心。これがないとイメージ弱いし、クレイモアになった経緯がわからないですからね。
今回Aパートで強く思ったのは意外と説明がある作品なんだよなぁ、ということ。漫画で読んでいるとたいしたことないように思える設定説明もアニメにしてみると意外と時間を要するものなのですね。ほとんどそれで終わってしまいましたから。
予想通りというかなんというかミリア、ヘレン、デネブの声は個人的イメージと大きくかけ離れていました。比較的、掴みやすいキャラのヘレンさえだいぶ違ってびっくりなくらい。こうなるとオフィーリアはもっと違いそうだなぁ。
「E×E」。まだ始めてほんの少し。パッケージに書かれたあらすじの内容もこなしていないほど序盤。
取りあえず本作も対応OSが2000/XP/Vistaということでドキドキしながらインストール。すっかり臆病になっている自分を発見しましたが特に異常もなく無事に終了。成功の文字に妙に安心しました。まぁ、こんだけ不安になるならとっととOSを変えろよ、という話ですが。
今のところ良さそうな手応えを感じています。CGと音楽は安心して鑑賞できる出来でメインの理由が原画買いである私としては第一チェックポイントは無事通過というところでしょうか。
問題になるかもしれないのはやはりシナリオ。購入の裏の理由が設定というかシナリオのジャンル的部分であるだけに序盤の今は小さなことでも不安になってしまいます。
取りあえず日常の描写は問題らしい問題もなく萌えゲーなら十分に合格点が出そうな感じなんですが、それ以外のところが、ね。ミステリーというかサスペンスっぽい雰囲気作りの描写がちょっと。テキストの端々で世界観の構築に疑問を持ってしまうんですよ。
・主人公は10年前の入院中に火事で母親を失った。それ以後、妹と身寄りのない母の知り合いである沙耶さんと3人暮らし。
・学園が終わると主人公はバイト、沙耶さんは非常勤のような形で働きに出ている。
・住んでいるのは高級そうなマンション。部屋も広そう。
・妹が体調不良で病院に連れて行くと異常はないけれど入院を勧められる。はっきりと選択権が主人公側にある状況であっさりと入院を選ぶ。
この箇条書きにした点だけでも違和感を感じます。主人公の家は実は資産家なのでしょうか。それとも10年前に保険収入が? しかし、それだと今後の展開で母が復活する(あらすじの範囲内)のでおかしいし、資産があるなら親類が出て来ないのも奇妙。すると沙耶さんがお金持ち? それも職業を考えると難しいような。なにより2人の働き方を見ると裕福な人間には見えないんですよね。主人公がバイトしているのは家計を助けるためのようだし。
そのわりには自分でも深刻に考えていない妹の入院を躊躇わず決めてしまう。沙耶さんに相談しないのももちろんですが金銭的なことを考えにものぼらせないのも。まして妹の健康には代えられないとか考える訳でもない。
そして、存在からして謎な沙耶さん。母の知己だというが、後ろ楯もない人間が保護者に収まるのもとっても奇妙。仮に主人公二人に他に身寄りがないとしても赤の他人が引き取るのは難しいような。だって主人公は10年後の今でさえ沙耶さんのことをよく知らないんですよ? たぶん自分よりも年上とか信じ難いことを仰ってるし。沙耶さんも沙耶さんで母親との出会いを聞かれると「確か、そんな感じでしたね」とかあまりにも不用意な発言をします。怪しいにも程があるというものですが主人公は完全スルー。きっと沙耶さんが自分で固めた設定なんだろうからそれぐらいはしっかりしとこうよ。
どうも世界観の構築がうまくいっていない感じです。過去があるから現在がある、これはしごく当たり前のこと。辻褄合わせなんて言葉が出てくる余地などないはずなんですが、本作は現在を作ってから過去を作っている感が強く見えます。過去に重要な鍵がある作品だと思うんだけどなぁ。萌えゲーなら全く気にしない(する必要もない)ことですがシリアスなゲームでは世界観に関わることなのでもうちょっと配慮が欲しいところです。
ところで妹さんはなかなかに魅力的なお嬢さんなのですが、火事のあった10年前にはどう見ても胎児以下ではないかというくらい小さいのですが、そこはやはりむりりん、こぶいち両氏が原画ということで仕様でしょうか。
|