仮面ライダー電王9話。マズイです。録画するのももう止めようかというくらいテンションが下がっています。良かった探しをしているという時点ですでに十分アレなのですが、それで面白いところが見つからないのがさらにツライ。もしかして、平成ライダーシリーズで最も評価が低いかもしれません。あくまで個人的ですが。
今回の中身に目を向けるとなぜ、ウルトラマンメビウスの人が出ているのか、というのが第一でしょうか。人気キャラなのだとしても声が違うしなぁ。
これが3人目のイマジンってのはわかりますが個性が見えないのが何とも痛い。普通なら新しいフォームが出るってことでワクワクしなければいけないところですが、そんなレベルには到底たどり着いていません。やはり、主人公が魅力薄というか、しっかりとした核がないのが厳しいです。絡んでも面白くないですからねぇ。
「きみはぐ」。1人目は芹沢マドカ。
根本的な疑問がひとつ。それは主人公の名前。木崎ケンスケというのがそれなんですが、どこを見ても下の名前の漢字が載っていません。もしかしなくとも戸籍謄本にもカタカナで名前が載っているのでしょうか。まぁ、ヒロインもそうなんですけど、主人公はどう考えても漢字がちゃんと用意できそうな名前だけにねぇ。というか、せめて平仮名でないのか、と。
本作の主人公はメインヒロインに一目惚れしているという設定なのですが、これを知った時点で私はひとつの予想をしました。それはメインヒロイン以外のシナリオに進んだ時、この設定は跡形もなく消えてなくなっているだろう、ということを。「めがちゅ!」という作品をプレイした経験からするとそう考えざるを得なかったんですよ。悲しいことに。
果たしてマドカシナリオは私の期待を裏切ることのないストレートな内容でした。メインヒロインとマドカの間で葛藤するどころか、そもそもメインヒロインはほとんど顔を出しません。確かに恋の正体に気付いてはいなかったものの、顔を見るだけでまともに会話できないくらい意識していたというのに。主人公とマドカが恋仲になって、それを知ったメインヒロインのセリフが「いつの間にそんなことになっていたなんて」、ですからねぇ。
肝心のマドカさん本人のシナリオはどうかというとこれが可もなく不可もなく。恋愛同好会の活動で疑似デートを数回繰り返して何の悩みもなく付き合い始め、困難にぶつかってもわずか一日で解決、というフラットな道程。読んでいる間はそこそこ楽しいですが終わってしまうと何も残りません。
となるとマドカさんの魅力が重要になってきますがここも微妙なところで。彼女はいわゆるおっぱい要員なのですが、その活用ぶりがどうにもイマイチです。有効に使われているのは序盤から中盤にかけてのハプニングイベントやギャグイベントに妄想イベントばかりで、重要なはずのHシーンは構図ももう一歩で見栄えもよろしくない。そもそもINO氏が原画でエロ薄というのはかなりどうかと思います。資源は大事に使おうよ。
そう言えば土壇場でボツCGになったのかファンブックに載っているCGがありません。理由は不明ですけど、それがHシーンのCGであるあたり悲しくなります。だから資源は有効に……(泣)。
2人目はメインヒロイン椎名香澄。
進藤さん@「みずいろ」もびっくりのバレバレシナリオ。これに気付かない人がいたらお目にかかりたい、というほどの丸見えな伏線に驚愕します。伏線の回想シーンがゲーム開始と同時に始まるあたり、恐れ入りました。
小学校時代に読書好きな地味メガネ少女から告白された主人公、ところがそれをクラスメイトにからかわれ思ってもいない冷たい言葉を浴びせてしまいます。これがトラウマになって主人公は女性にあまり強くでれません(実際、香澄さん以外にはそうは見えないのですがそういう設定なんで)。
現在。主人公の所属する学園に香澄さんが転校してきます。上でも書いたように主人公は一目惚れ。主人公は当然として、香澄さんの方も主人公と話す時には若干、挙動不審です。
ある日、恋愛同好会に所属した主人公はその活動の一環として、教会の懺悔室で悩みを聞くことに。そこへ香澄さんがやって来て相手が主人公と気付かずに悩みを告白してきます。
「昔ふられた人に最近再会して、また告白したいが勇気が出ない」
すでに一目惚れ済みの主人公がこの時点で気付かないのは無理もないですが、プレイヤーからすれば、ねぇ。まぁ、いっそこれで態度のでかいツンデレヒロインがかつての地味メガネ少女だったりすると意表をつかれて面白かったかもですが。
ところで香澄さんは変わりたいと思ってあの日からずっと生きてきたようですが、だからって髪の毛が黒からピンクになっているのはさすがに変わりすぎではないかと。
シナリオは主人公のへたれっぷりを存分に堪能できます。幼なじみに何度も何度も罵倒されるのは伊達じゃないというくらいに情けなさをフルに発揮。見所といっても過言ではないかも。そのくせHシーンでは非常に積極的かつ有能ですからなぁ。真っ当な意味で期待してはいけませんね。
あーそういえば本作でも幾人かのヒロインは本編中に複数のHシーンを入れられずにオマケ扱いとなっています。というか、数的には悪化していますね。2007年にもなってこういうのはどうかと。本編にしっかり用意した上でのサービスならともかくねぇ。
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