ひとまずミニシナリオ11本をクリア。正直に言うと色々と言いたいことあり。つーか、ですね、これを楽しめるのがオーガストのファンということなんでしょうか。非常に気になります。
確かにテキストレベルは本編そのまんまではあるんですが、こうしたシナリオ集になると到底、看過できないレベルに映ります。率直に表現すれば面白くないんですよ、ちっとも。それどころか、そのシナリオの目的さえようわからないものがあるくらいで。ホントに不思議なんですが、オーガストのファンの人たちはこのシナリオを面白く感じているんでしょうか。や、掛け値なしに不思議なんですよ。
せっかくなんで順に感想を。
「王国の平和な午後」
唯一、選択肢のあるシナリオ。他に存在しないことからもなぜ、このシナリオだけ選択肢が用意されているのかは謎。選択を間違えるとHシーンが見られなくなり、山もなければ谷もない、ついでにまともなオチもない謎シナリオに変貌する。「プリホリ」を扱ったシナリオでフィーとレティの3Pあり。とこう書くとよく見えますが、全体を眺め渡すと2人をひとつのシナリオに押し込んだようにも見える。あまり関係ありませんが鳥居花音さんの声を新作では久しぶりに聞きました。
「暗闇のアスリート」
「はにはに」中編シナリオ。Hシーンはないが当該ヒロインは茉理という設定の模様。しかも、本編のアフターストーリーではなくアナザーといった感じ。個人的にHシーンのないシナリオというのは主人公と全ヒロインの距離は(好感度がどうであれ)等しくあるべきではないかと思います。それがファンに対する最も賢明な姿勢ではないかと。Hシーンがある場合は仕方ないですけど。
内容の方はかなり駄目駄目で義務感のみが私を支えてました。何を狙ってこのシナリオ書いたのかなぁ。
「兄貴、兄さま、お兄ちゃん」
「はにはに」ショートシナリオ。いわゆるお約束。それは構わないのですが、慣れない芸風には色々とぎこちなさが見えると。もっと勢いだけでがーっと書いてしまった方がいいのではないでしょうか。
「黒い瞳のストレンジャー」
同じく「はにはに」ショートシナリオ。これも書いた理由が全くわからない。CGがある訳でもないし。もしかしてタイトルの思いつき先行?
「りんご亭変化」
「プリホリ」ショートシナリオ。北都南さんは偉大です。ただそれ一点のみを謳っているシナリオ。でも、属性はもっとあった方が良かったと思います。
「なぜなに蓮美台学園」
「はにはに」Q&A。本当にこんな質問があったのか知りませんが、その内容からやる価値があったかどうか疑問。ついでにトークはさっぱり面白くない。
「百度も夢に見た街で」
「バイナリィ・ポット」中編シナリオ。これまた一体何が言いたいのか、何のために書いたのかわからないシナリオ。「ワールドは紆余曲折の末、復興しました」、その一文さえあれば充分なような。ファンはこれが嬉しい、のかな?
「遥か遥か遠い国の」
「はにはに」と「プリホリ」キャラのコラボシナリオ。やはり意味がよく分かりません。このシナリオで何を訴えたいのか。やはり思いつき先行に見えてしまいます。
「袴姿に着替えたら」
「はにはに」いいんちょシナリオ。全11本の中では最もましなシナリオ、かなぁ。しかし、恐ろしいほどに予定調和なのでそのへんが気にならなければ。ただ、いいんちょのCGはどれも立ちCGのそれとはかけ離れているというか、少なく見積もっても1〜2年は前の姿じゃないかという感じがします。待望の人にはHシーンが1回しかないというのも不満ではないかと。
「渋垣家で夕食を」
「はにはに」美琴アフター中編シナリオ。Hシーンのために、ではなくエンディング後にちょっといい話を盛り込もうといった主旨で描かれているのでHシーンは極めて普通。こういったエピソードの方がオーガストの主たるユーザー層には受けがいいんでしょうか。やはりよくわかりません。
「めぐる季節」
「はにはに」保奈美アフター中編シナリオ。あとは全て同上。
11本という言葉のイメージからすると随分と薄い印象を受けました。またオーガストファンBOXというタイトルには相応しくないラインナップではないでしょうか。なにせ11本の内訳は「はにはに」7本、「プリホリ」2本、「バイナリィ・ポット」1本に特殊1本ですからねぇ。需要がそれに集中しているなら素直に「はにはに」ファンBOXではいけなかったんでしょうか。Hシーンも11本中4本しかないですからねぇ。ついでにある意味の個人的な最大の懸念、べっかんこう氏の絵はやはりエロくないような。「プリホリ」の時はそれなりにエロく感じたのですが。絵柄の変遷期なんでしょうか。
ソフトハウスキャラが新作「南国ドミニオン」を発表。本来なら大いに喜ぶところなのですが、発表された内容には素直に喜べなくて。無人島ものというのは某ゲームを思い出すとはいえ別に構わないのですが、なぜか原画が綾風柳晶氏という謎。ソフトハウスキャラと言えば佐々木珠流氏であるのにサブ原画ってどういうことデスカ?
これが作品ペースを年2本に固定するために佐々木珠流氏の負担を減らす処置、言い換えれば1本の充実度を図るため、ならばいいんですけどまさかメインからサブへの降格じゃないですよね? それだけはホント、勘弁して欲しいです。正直、買う気なくなる可能性大なんで。
発表されているヒロインの顔はほとんど同じに見えるなぁ。もし、エロを求めての外注ならもっと適任者がいるような気がするんですけど。
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