モンキーターンV8話。今回は丁寧に原作が再現されていて非常に好印象。これまでだったら確実にカットされているであろう部分までしっかり描かれています。堂島さんのセリフなんて特に。これからはそれなりに期待してもいいのかも。
仮面ライダーブレイド30話。バスケットマンの話題は完全に「そういえばアイツどうしたっけ」レベルでしたな。あれがギャグでないならこんなおちゃらけエピソードなんて盛り込むなよ、と強く言いたい。カリスが手に入れたカードをギャレンに渡すのもよくわからない。専用とか決まってるのでしょうか。例えばもしあの場にレンゲルがいてもそれでもギャレンに渡したのか。
「ラムネ」。2人目は仲里ひかり。
まず補足から。先日はわからないと書きましたが、七海シナリオはやはり片岡とも氏が担当でありましたな。スタッフルームに書いてあることを今さら知りました。氏のコメントを読むになんとなく言い訳に聞こえないでもない、というか否定的な感想を最初から予想している、という感じです。そういやひかりや先輩の原画が秋乃氏ではないことも今さら知りました。二人はよく似た絵を描かれますねぇ。そう感じるのは私だけでしょうか。
閑話休題。
2人目に彼女を選んだ理由はひどく簡単で、もしかしたらこれで「ラムネ」を終えるかもしれないので第一印象で気に入っているキャラを選んだと、ただそれだけのこと。
スタッフルームによるとひかりのライターは4番目、つまりは最後にクレジットされています(と言っても本人は何も書いていないので消去法によって、ということですが)。この順番は恐らく経験や実力によって上から書かれているかと思われます。まだ2つ目を終えたばかりなので確かなことは言えませんが、プレイ後の私は自分の予想をそれほど的外れなものであるとは感じませんでした。とても残念なことに。
七海シナリオを無味乾燥と評しましたが、ひかりシナリオはそれ以上。そもそも味があるとか乾いているとかという以前に何も起きません(ありません)。リアリティを追求したとか言われれば、これぐらいの中身が妥当かもしれませんけど、創作物でこれはないでしょう。毎日毎日、事務的な会話を読まされるのは正直に言って苦痛です。やりとりに意味が感じられません。
設定も練り込まれておらず言い訳のような地の文が時折、見られました。ひかり用の部屋が使えない理由とか。片づければ済む問題なのに片づけない。これは言うまでもなく主人公の部屋の就寝権を巡って争わせるためですが、理由が足りないのでどうにも釈然としません。1日ならまだしもずっと放置するのは不自然ですよ。少なくとも夏の間中、ソファで寝かせるor寝る羽目になるくらいなら片づけるでしょう。また、この件に関するやりとりではひかりのキャラが安定していない感じ。精神的に変調しているならともかく、序盤のひかりが遠慮する理由があるとは思えません。
実に実に些細な点ではいちご牛乳とフルーツ牛乳は別物です(些細であっても見過ごせない)。まぁ、今は牛乳の表示が厳しくなったせいでこの表現は使えないんですけども。
メインとなる真珠関係の描写もどうにも揮いません。
3人は幼い頃にギった真珠を勝手に捨てました(この行動に問題はないのか。しかも、晴々と捨ててるし)。ところがこの時ひかりだけが捨てられませんでした。成長したひかりは真珠の養殖を始めます。その理由は真珠を2つ作って七海と主人公に渡して、今度こそ捨て直したいから。どうも余人には理解し難い理由のように思えます。捨てそびれたこと、物理的な距離が離れているから置いてかれたような気になるとのことですが、それだけの理由で真珠を作るというのは恐ろしい根性だと思います。
結局、真珠は1つしか見つからず諦めたひかりは帰ろうとします。七海と主人公に一つずつ持つように言い残して。しかし、主人公は諦めず探して真珠を見つけひかりを呼び寄せます。そして、最後に3人で投げ捨ててめでたしめでたしと。
最後に真珠を捨ててしまうことに大層、驚きました。これは明らかにシナリオ構成のミスですよね。途中までは確かに真珠はやり直すためのアイテムでした。ところが、ひかりが諦めて真珠を二人に渡した時点でその意義は別のものに変わっています。繋がりを持っている、もしくは持った方が良いと思って真珠を渡したのですから、3つ揃ったからといってその意義が元に戻るのもおかしな話です。自身の孤独を仕方のないものとして受け入れるなら真珠は持ち帰らなくてはなりません。3つ揃ったのですから物理的な距離を埋めるものとして3人が一つずつ持つのが納めどころではないでしょうか。
ベクトルを分散というか、アイテムに対して両極端の意味を持たせたのが間違いですな。
他にも演出に無茶な点が。台風が近づいている空の下、二人がバイクで走っていると突然、何もないところでひかりがバイクを止めさせます。誰でも想像できるでしょうが、当然のように雨が降ってきます。雨に打たれる二人という構図が欲しかったのでしょう。演出としての見栄えのために(目的地でもないのに)バイクを止めたのが見え見えです。もう少しもっともらしい理由を用意したりできないんでしょうか。
結論としては、清香もそうですけどツンデレを扱える人材が今も昔もねこねこソフトにはいない、と。他のメーカー(というかツンデレ好きのライター)なら同じ設定でもっと魅力的なシナリオを用意するでしょう、間違いなく。
コミケで販売された「Canvas2」のサントラが9月19日に一般販売もされるとか。待ちに待った1枚なので嬉しさもひとしお。早くプラスティックスマイルのフルバージョンが聞きたいですわ。にしても、一般販売のものは曲名印刷の間違いは修整されるんでしょうか。心配です。
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