徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2004年6月1日(火)    スパロボMXその3
 モンキーターン21話。よーわかりませんけど、今回の話はスタッフが青島萌えということでよろしいんでしょうか。このアニメに限って今さら時間稼ぎをするとも思えませんし。つーか、このオリジナルエピソードのためにいつも通りどころかそれ以上に削りまくってますからね。憲二の準優レースまで削るくらいですから。
 新鋭王座がなかったせいもありますけど、未だに洞口があまり強いようには見えません。削り過ぎにも程があるような気がしますよ。このアニメにはどうも負けた悔しさってものが表現できていないように思います。どのキャラに対しても。
 
 「スパロボMX」。予想よりもずっと早く部隊を二分割。わかりやすく地球と宇宙に。主人公をどちらにやるかによってルートが分かれる訳ですが、これって基本的に「お気に入り」に選んでいる作品のメンバーが向かう方を選ぶしかないような。もちろん、どちらを選んでもいいんですけど、いない方を選ぶのも何のためのお気に入りなのかという気がしてしまいますしね。
 メンバーもかなり増えました。喜ぶこともあれば悲しむこともあったり。待望のノーベルガンダムが登場したんですが、どうにも期待外れ。そこそこの性能は持ってますけど、シャッフル同盟との間に明確すぎる差が。当然のようにスーパーモードもないし、攻撃方法もわずかに3種。ライジングガンダムより少ないなんてどういうことなんだか。小さいようでこの差が大きいです。なにせいくら気力が増えても武装が増えないんですから。スタッフの思い入れの差なんですかねぇ。
 ドラグナーのカスタム化は想像以上で嬉しい限り。正直、ここまでは依怙贔屓しているのに無改造の連中と大差なくて悲しかったですから。どのへんがD兵器なんて異名の元なのかと。
 光子バズーカの威力は大したもので合体攻撃となると脅威の一言。ほとんどスーパーロボットの域ですよ。しかも、やはり援護攻撃に絡めることができるという凶悪さ。陣形と発動条件の関係上、すごい使いにくいですけどね。早くも敵側にマップ兵器が出てきましたし。
 ある意味、自軍よりも嬉しかったのはグンジェム隊。期待しながらもちゃんと全員出てくれるかなぁ、と不安でしたから。演技も昔とほとんど変わらなくて大満足。少しだけ残念なのはそのまま原作に沿った流れになると思ったのにあっさり路線変更してしまったこと。エピソードに絡んだキャラクター性の発揮こそ彼らの味であるだけに少しもったいないかなと。これはきっと他の作品の敵役にもある程度いえることだと思いますけど。
 スパロボをプレイしていると度々あるのが夢の対決。これまでも数多くの名対決があったと思うんですが、今回もそれはありました。個人的に本作最初の名対決はロム兄貴vsグンジェム。再び登場したタイミングがまたしても絶妙だったというせいもありますけど、この対決には燃えました。どう間違えても相容れることのない達人同士の戦いは見応えがありますよ。叶うことならバイカンフーvsギルガザムネも見たいものです。 

 2004年6月4日(金)    スパロボMXその4
 秋葉原遠征。先日できたという秋葉原オリエンタルコミックシアターを見てきました。と言っても施設を見て説明を聞いただけで上映されているのを見た訳ではありません。たまたま気がついて入っただけなので当然といえば当然なんですが。
 現在、真月譚月姫が上映されていたんですが、色々と気合入ってます。上映は日に2回。1話〜12話を4話ずつで間に休憩10分を2回。1回目の上映だと10時50分入場で11時開始。終わるのは16時10分となかなかのハードさ。料金は完全入れ替え制で2400円。もちろん、上映スケジュールや値段は上映作品によって異なってきます。
 まぁ、自発的に秋葉原に来る人ならともかく、誘われてしか来ないタイプの人ではやや厳しいように思います。休憩が自由な自分の家ならまだしも、外ではねー。体調を整えていかないと厳しいかも。見ての通り1回目の上映だとまともな昼食は終わるまで採れませんからねー。間食程度のものならともかく。
 劇場内を見ていないので確かなことはいえませんけど、試みとしてはなかなか面白いんじゃないでしょうか。ただ、漫画喫茶というものもあるので差別化の意味も含めてスクリーンと座席次第だとは思いますけど。長時間見る可能性が高いだけに大きなポイントかと。
 そういや、聞いてはこなかったんですけど、コミケのようにお風呂に入ってきてください、とかいう利用者一文はないんですかねぇ。や、不意に気になったんですけど。
 
 「スパロボMX」。順調に進行中。いい感じで廃人化が進んでおります。もうなんつーか、自由になる時間のほとんどはスパロボに費やし中。それ以外がメンドーというか何かもったいないような気がしてしまってうまく集中できません。あー、こうして文章を書いている時だけは別かも。
 前回、ノーベルガンダムにしょんぼりしていましたが、ダブルゴッドフィンガーを見つけて気を取り直しました。最初はないのかー、と早合点していたんですが、考えてみればスーパーモードが発動しなければゴッドフィンガー自体が出ないというのにダブルが出現するはずないですよね。
 演出はほぼ満足いく出来映え、かなぁ。いえ、気に入ってはいるんですけど細かな手抜きがどうもねー。ゴッドガンダムの演出はゴッドフィンガーほぼそのままだし、アレンビーとのセリフ配分も違うような。つーか、両者が叫ぶところがドモンだけなんですよねー。だから寂しく感じてしまう。それとこれはダブルゴッドフィンガーに限った話ではないんですけど、スーパーモードなのに必殺技を使っても金色にならないんですよね。原作は金色になっているのに。これはシリーズ初登場時からの不満です。
 まー、そうは言いながらも待望のダブルゴッドフィンガーには違いありません。Dチーム同様に依怙贔屓しまくっております。え? ライジングガンダム? なんですかソレ。聞いたことありませんねー。
 そういや気がついたこと。メタルアーマーのスタークガンドーラってバイク状の下部パーツがないんですねー。言ってみればマゼラアタックのマゼラトップしかない状態。それだけでなく、武装のビームナギナタもありません。原作では結構、印象的な使い方をしていただけに残念。気がつかないだけで他にもこういうのってあるんですかねぇ。
 現在、シナリオ4が始まったくらい(この区分けの仕方はイマイチよくわからないですな)なんですが、なんだか簡単な気がします。精神コマンドをほとんど使うことなく進行中。使う精神コマンドはもっぱら偵察に幸運、努力系くらい。大概の退却ボスキャラは援護攻撃のみで撃破してます。
 被弾することもそれほどなく、したらしたで修理コマンドメカに乗っているメンツのレベル上げになんとしても活用するという感じ(危険な橋を渡ることになってもそれ以外の方法で修理しない)。これは本作が簡単ということなのか、それともあくまでこの付近だけの話なのか。うーん。

 2004年6月6日(日)    スパロボMXその5
 モンキーターン22話。今回は洞口と青島のデートをカットした代わりに憲二と澄の捏造エピソードを追加ですか……。これはやはりスタッフの妙な心情が反映されているんじゃないですかね。原作のようにデートしたりして(見ている人間を)悔しがらせるからこそ洞口はライバルキャラとして引き立つんであって、あれじゃ同情を誘うキャラですよ。自身が勝った新鋭王座はキャンセルされて束の間(?)の恋までねじ曲げられて、それでも嫌な奴としてのポジションだけが健在なんて。原作より遙かに強調されていた河野さんの衰弱ぶりも洞口株を下げるためとしか思えませんよ、ここまで来ると。
 
 仮面ライダーブレイド19話。ビデオに録っておきながら見るのをすっかり忘れていました。
 二転三転するクモライダー問題。個人的には桐生さんが本命であって欲しかった。あの執念を滲ませるような演技がとても良かったのに。橘さんとの因縁もあるし、あんなヘタレバスケットマンよりよっぽどいいと思うんですけどねぇ。ホント、残念です。合掌。
 続いて20話。従妹’sには拒絶され新たな出会いはあまりに苛烈な美人局(違。なんだかあまりのピエロっぷりに虎太郎が啓太郎@ファイズに見えてきましたよ。きっと同じような星の巡りなんでしょうね。
 虎太郎の受難はともかく、ようやく新しい敵が出てきたことを素直に喜びたい。せっかく敵側にドラマのある作品なのだからこのへんはしっかりして欲しいところ。アンデッドが何かを考えているかいないかは物語にとって非常に大きな問題なので。
 
 「スパロボMX」。現在、二度目の部隊分割行動。今回も宇宙と地上に分かれて主人公次第でルートが変化するんですけど、今回も目的やメンツがほとんど同じというのはどうかと思います。今度は宇宙に行きたいなぁ、と思っていたんですが、「お気に入り作品」に選んでいるドラグナーも主力にしているGガンダムも地上では選択肢はないも同然。せっかくロム兄貴が合流してくれたというのに泣く泣く別れましたよ。クロノス貯金はまだまだ続けることになりそうです。
 ゼオライマー関連のイベントは最後まで独りよがり的でしたなー。まともに戦うこともほとんどできないし、最後はみんな自動退場でしたからねー。それにしてもマサトはあんな姿を見せた美久萌えってことなんでしょうか。まぁ、マルチみたいなものだと思えばいいのか? でも、あんなスケルトン姿は見たくないなぁ。浩之だってそれは同じハズだ(断言)。
 
 F&Cの「ホワイトブレス」のページがリニューアルされました。今回初めてまともにストーリー項を読んでみたんですが……。えっと、「こなたよりかなたまで」ですか、これは(汗)。や、冗談事でなくこんなタイミングでこんなに似たストーリーを用意していいものでしょうか。主人公の基本姿勢も周囲に知られることなく最後を迎えようというあたりも一緒。なんだかねぇ。
 さらに気になるのはヒロインごとの悩み事をその時までになんとか解消しようという展開。これだけ書くとなんでもないようですが、文章からはなんだかすごく「With You」臭がぷんぷんと。恐らくこの作品は三つ子の魂なんとやら、原画とCGだけが進歩しました、という結果になるような気がします。まぁ、それくらいに思っていれば予想が実現してしまってもダメージは少ないんじゃないかと。
 
 以前に書いた戯画の「らずベリー」の人気投票。なんだか、ある意味で予想通りの香ばしい展開を見せています。金曜くらいまで最下位を争っていたメガネさんがいきなりそれまでの十倍近い得票数を得て3位に。恐らくは1位の時もあったんじゃないかと思います。トップページのコメントとの差異がなんとも。
 明らかに不正投票or組織票で笑えます。コメントの数の圧倒的な差がそれを如実に表していますな。得票数に比べてコメントが少なすぎ。思い入れの感じられない多数得票って寒いなぁ。こうした事実から改めて考えるまでもなく人気投票って意味ないですな。

 2004年6月8日(火)    スパロボMXその6
 今日も今日とてスパロボの日々。「憂ちゃんの新妻だいあり〜」のゲーム感想を書かなければと思ってからはや11日。これはそのまま書かなければと思いながら挫折した回数でもあったりします。我ながら驚くほど意志が弱いです。ホント、なんとかしないとなぁ。
 主人公機に乗り換えが起こってから数シナリオくらい。まぁ、誰が見ても予想通りといいますか、そのための設定に違いないと思われていたそれが披露されました。もったいぶっても仕方ないのでさっくり書くなら乳揺れが。ちょっと強調しすぎなくらいで個人的にはあまり嬉しくありません。ああ、第2次αのゼオラたんが懐かしい。本作においてはちっとも揺れないけれどもカットとしては揺らそうとしているように見えるプルツーがお気に入りです。
 肝心の機体の方は悪くはないんですけど、見た目ほどの威力を各攻撃から感じないというのが正直なところ。そのせいか妙に影が薄くてボス戦などでもあまり活躍しません。機動性とかは文句ないんですけどね。
 今までわからなかったコンテナのことがようやくわかりました。回収しなくとも別に問題はないんですね。取り逃しても終了後に全部回収してくれるようです。そうするとなぜコンテナなんてものが表示されるかですが、これは放っておくと敵に奪い返されてしまうんですね。もちろん、奪われたらそれまで。二度と回収できません。しかし、敵は積極的に奪いに来る訳ではないのであまり気にする必要もないんですけど。せいぜいコンテナに隣接したままフェイズを終了しない、ってことくらい。それでもまず取られないと思いますけど。
 ギルガザムネもいよいよ登場でケーンの謎の技能もようやく明かされました。つーか、あれは明かされるまで機能していなかったってことなんですよねぇ。体得していなかった訳だし。体得前の会話はなかなか笑えました。ドモンが澄まし顔で原作の老師のセリフをそのまんま引用していたので。語尾まで同じなので微妙な違和感がありましたよ。
 部隊分割の最中であったので期待したギルガザムネvsバイカンフーは実現せず。量産型ならあるかもしれませんけど、搭乗者がグンジェムじゃないのでは意味もありませんしねー。しかし、このシナリオはかなり原作に沿った展開が用意されていてファンとしては非常に楽しめました。グンジェムの恐ろしさが非常に良く出ていて却って嬉しかったくらいデスヨ。

 2004年6月11日(金)    秋葉オリエンタルコミックシアター
 先週書いた表題のところに行ってきました。今度はきちんと入場料金を払って中にも入りました。
 定員105人ということで広さは学校の教室くらい。スクリーンの大きさは小型の映画館くらいでしょうか。座席はまぁ、悪くないと思いますが、ワーナーマイカル系のものに比べるとさすがにやや落ちる感じ。現在はまだ新しいから問題ありませんが、1年後、2年後が気になるところ。それまでこの施設があるかどうかというのはまた別の問題。
 前回来た時にドリンクの無料券のついたティッシュをもらっていたのでさっそく活用しました。フリードリンクなので長丁場には助かります。助かるんですけどね……。そのコップを渡されてしばし唖然としていました。というのも何も書かれていない無地の紙コップなんですよ。なんだか気分はこれから検尿といった感じで思わずトイレが近くなりそうです。しかも、妙に小さいもんですから、およそ一時間半の上映時間には少なすぎるんですよ。さらにその大きさゆえに座席についたフォルダーから取りにくいことといったら。完全に溝に埋まってしまうんですよ。これはもうちょい考えて欲しいところ。
 で、肝心の内容。あまり良い評判を事前に聞いていなかったということもありますが、想像していたよりはずっと良かったです。似ているかどうかは人によって評価が分かれるでしょうが、アニメ用にデザインした絵が一定のレベルを保ったまま崩れることがなかったのは良かったと思います。
 しかし、この作品はテレビ用なのだな、と強く感じました。アップの時がいいだけにより顕著に感じるんですが、引いた視点のカットがあまりに雑で正直、大きなスクリーンでは見られたものではありません。しかも、スタッフはそれを感じていないのか、かなり多用されるんで見ている方は相当ツライです。また崩れたカットで微妙に動くあたりが痛みを倍加させるというか。
 シナリオの方はまぁ、欲張りすぎといったところでしょうか。アルクェイドシナリオを基本にして残り4人のヒロインの魅力を少しずつといった按配なので。まぁ、そういう作りにする、もしくはしなくてはならない、というのはわかるんですが、結果としてハッキリと焦点がぶれてしまっています。翡翠や琥珀なんて端役が妙に目立っている、といった感じですからね。ゲームをプレイしていない人からすればかなり不思議なのではないでしょうか。
 終盤、志貴とアルクェイドが恋人になるんですけど、そこまでの仕込みが不足している(ガールフレンドの1人にしか見えない)ので何かあり得ないものを見たような気がしてしまうんですよね。そもそも好きとか嫌いとか一切、言っていないような。
 物語として重視するなら遠野家のメンバーは完全に脇役にしてしまった方が良かったと思います。12話あってもその中に詰め込める情報はあまり多くないので。
 それにしても、誰もが思う最大のツッコミどころはさっちんが最後まで無事ということでしょうな。肩透かしにも程があるよ。アルクが死んでさっちんが無事という事実に納得しない人も多いんじゃないでしょうかね。
 
 見終わった後でメッセサンオーに「そらのいろ、みずのいろ」の体験版配布にも行きました。別館で実施していてここでもらったのは初めてだったのですが、かなり厳しい目に遭いました。17時配布で20分くらい前に着いたのですが、その時すでに店内に列ができていたんですよ。そこで後で並べばいいものを雨が降っていたので外に並ぶのは嫌だなぁ、とか思ってしまったのが運の尽き。
 それからの待ち時間は地獄のようでした。店員が前へ前へと詰めさせるものだから朝のラッシュにも等しい人込みとなってその息苦しさはかなりのものでした。体重移動くらいしかできず、身動き不可というのはかなり厳しいものがありますわ。時間を過ぎてのわずか数分が辛いこと辛いこと。
 ようやく2階に上がったらそこでもさらに待たされともう泣きそうでした。恐るべしコスプレということなんでしょうか、それとも秋葉原ではこれが当たり前なんでしょうか。

 2004年6月12日(土)    Like Life1回目終了
 実に1周を八分割してプレイしておりました。1人目は体験版からの予定通り有川あとり。
 感触は意外にも悪くありません。体験版でボケのボケ倒しに慣れさせられたせいか、はたまた分割プレイのせいか、相変わらずの寒いトークにもそれほど苛立つことはありませんでした。唯一、幼なじみヒロインの株がより下がって、ますますクラスのアイドルには見えなくなりましたが。容姿や性格はまだしも、態度がとても厳しい感じ。あからさまに依怙贔屓する女が好かれるとはとても思えません。それとIQ低すぎ。決め台詞のないKeyヒロインといった印象。
 シナリオの方はちょっと驚きでした。このゲームの無茶な設定でまさか物が人間化する現象に理由が用意されているとは思いませんでした。そういう世界観だから、で押し通すものだとばかり。つーか、この現象に理由なんてあってもなくても構わないんじゃないですかね。誰も文句なんて言わない気が。
 あとりシナリオの全体的な流れとしては悪くなかったと思います。能力のこと以外はオーソドックスな展開ながらも描写を丁寧に書いていたのでなかなか良い印象が残りました。回数が3回の割にはHシーンもそこそこ頑張っていたんじゃないかと。
 しかし、問題はこのあとですね。個人的に最も好感度の高いヒロインを最初に終えてしまった訳ですから。残りは突っ込むのを我慢するのが大変なヒロインばかり。
 それともうひとつ問題なのがシステム。セーブ&ロードを初めとして動作がかなり遅いです。修整ファイルで多少ましになると書かれているのですが、ほとんど変わったように感じません。一体どうしてこんな重たいシステムになったのやら。
 
 「Angel Wish」も少し触ってみました。と言ってもこのゲームは最初からまともにプレイする気は全くなかったんでさくっと改造したんですけども。それで回想モードとかCG鑑賞をつらつらと見てみたんですが……、これは世間の評判がよろしくないのも納得できます。
 回想モードで見た範囲においてもテキストはかなりいい加減というか、まるで魅力を感じません。エロさを出そうという工夫も一切、感じられず尺も驚くほど短いです。変わった構図があったりすると状況を理解するのも一苦労といった感じ。
 さらに目当てのハズのCGもかなりツライものが。イベントCGが差分抜きで72枚というのはいくらなんでも少なすぎるのではないでしょうか。CD1枚のゲームならともかくこのゲームはCD3枚組ですよ。液スパートシステムなんてものをでっち上げて差分を大量に用意する前にすることがあるのではないでしょうか。
 肝心のカットの方も基本は悪くないんですが、Hシーンのものがかなり怖いです。いわゆるヒロインが感じている表情というやつなんですが、まるで薬か何かでもキめているような笑顔なんですわ。正直、私には無理です、色々な意味で。
 他にも構図というか、大胆な遠近法が賛否を分けそうです。画面の上と下、もしくは左と右でかなりの距離感を描いていたりするので、体が急激に細くなっているように見えるんですわ。漫画ならともかく、エロありきなエロゲーではどうなのかという気がします。個人的にはイマイチな感じ。
 鑑賞モードにしてもかなり使いにくく、一度選択すると全ての差分を見なくてはならないため、かなり苦痛。5パターン以上ある時は右クリックで抜けられるようにして欲しいですわ。
 
 昨日、秋葉原でもらった「そらのいろ、みずのいろ」の配布CDですが、恐ろしい展開が待ち受けていました。あんな思いをしてまでもらったというのにこのCD、体験版じゃないんですね。え、気がつかなかったのは私一人だけですか?
 中身はゲームとヒロインの自己紹介ボイスとスペシャルドラマ、それにムービー2種類という内容。このうち、ドラマには微妙にネタバレありと書いてあるし、ムービーはすでに見ているし、とホント何のためにあんな苦労をしたんだろう、って感じですわ。
 本日の教訓:もっとよく字を読もう(小学生並みです)。

 2004年6月15日(火)    スパロボMXその7
 モンキーターン23話。見事に録り忘れ。最終回はダービーで、ということらしいですが、気になるのは続編「V」の始まり方。原作通りだといきなり大怪我してしまう展開。スタートしていきなりそういう話というのもどうかと。まさかとは思いますけど、カットではないでしょうね。でも、やりかねないかなぁ、このスタッフなら。
 
 仮面ライダーブレイド21話。弱っ。それにしても弱い。とにかく弱い。小坂とは比べ物にならない弱さ。しかも、負けた理由を相方に押しつける典型的な今時の若者のような情けなさも完備。どのへんが上級なのかまるでわからず。それといつの間にか剣崎が随分と強くなってませんか。以前は雑魚アンデッドに翻弄されることしきりだったのに。
 なんだかレンゲル問題が半ばうやむやの内に解決されそうで嫌な感じ。桐生さんの犠牲は一体、何のために。それにしてもバッティングセンターでボールに書かれた数字を読み取るだけなんて仮面ライダーとは思えないぬるい特訓ですな。崖から落とされる岩を受け止めるとか、解体用建機の鉄球を受け止めるとか、それぐらいはして欲しいところ。ハッキリ言って甘やかしすぎ。必ずあとでつけあがりますよ、奴は。
 
 すでに新鮮さの薄れた情報ですが、エルフの「下級生2」の発売日がようやく決まったそうで。未だ詳細な情報は出てませんが、きっと買ってしまうことでしょう。門井亜矢氏の絵は今も非常に好きですし、基本的に無条件に欲しくなってしまうくらいには前作が好きでしたから。でも、どうして好きなのか、というのは未だに明確な理由がわからないんですけどね。ヒロインズは魅力的ですけど、ものすごく好きって訳でもないしシステムもお気に入り、ってこともないしなぁ。ゲーム全体から醸しだされる雰囲気が好きなのかも知れません。
 それにしても基本システムはどうなるんだか。昔ならともかく、今この時にあのストーカーシステムに耐えられるかなぁ。でも、普通のアドベンチャーではつまらない、というか何のための「下級生」タイトルなのか、という気もしますからねぇ。難しいところです。新規ユーザーならなんであれそんなに気にしないんだろうけど。
 
 「スパロボMX」。日記のネタにしない日々が続いてもプレイは順調に続けている訳で。推測でしかありませんけど、百鬼帝国が瓦解したのでそろそろ終わりも近いのではないかと思います。思うんですけど、未だにアキトが仲間にならないのはどういうことなのか。これじゃお気に入り作品をナデシコに指定している人は不満なんじゃないですかねぇ。
 しかし、百鬼帝国との最終決戦には参りました。シナリオの途中でいきなりドモンとロム兄貴の二人がいなくなるんですから。大量に敵が残っているのに主軸が二人も抜けるんじゃツライことこの上ないですよ(つーかメンドー)。どのみち作戦に参加していなくてもきっとこの二人なんですよねぇ。いつもなら自動的に出撃が決まっているハズなのになぁ。まぁ、合流して以降はロム兄貴のイカス口上が聞けるとは思っていなかったんで嬉しかったですけど。

 2004年6月16日(水)    スパロボMXその8
 なんかすごい展開が起きました。スパロボ史上でも敵側にここまでいいようにやられてしまった例は珍しいんじゃないでしょうか。本作にはロム兄貴がいるだけに驚きも大きいです。シナリオからすると電童の本編にはこういった感じの展開があったんでしょうか。つーか、それがどうであれ電童チームは誘拐されすぎ。これで3回目デスヨ。どこのお姫さまですか。
 
 新ブランドMeteorの処女作「神樹の館」のライターは田中ロミオ氏だとか。ホームページも準備中ですし、詳細はイマイチつかめないんですけど何か裏の事情を勘繰ってしまいますね。「家族計画〜そしてまた家族計画を〜」のことだとか、XUSEの「最果てのイマ」の開発がどうにも進んでいないっぽいことだとか。他にも、この作品を作っているということはFlyingshineの新作としてタイトルの挙がっている「Noel」のライターは別人なのかとか。
 まぁ、色々と考えてしまうのも代替タイトルである(?)「神樹の館」にあまり魅力が感じられないからなんですけど。正直な話、シナリオが田中ロミオ氏でなければ完全スルーに間違いなく。というか気付かない、もしくは情報に触れても意識に残らない可能性が極めて大きかったと思います。現状においても競合タイトル次第では(少なくとも)発売日に買わないかも。
 
 「MAJOR」が今秋にアニメ化されるとか。休載前の意味ありげなアオリはこれのことを意味していたんですな。最近のサンデーは驚くべきアニメ化率。現段階でも6作品が放映中だというのにこれで7作品ですか。
 気になるのはどのようなアニメになるか、でしょうな。スタッフが不明なので前科と表現するのもアレですが、「モンキーターン」の例がありますからね。まさか、おとさん編、小学生編、中学生編をカットしていきなり海堂編からということはないでしょうね。しかもそれで2クールくらいでお茶を濁して終了とか。あり得ないとか言い切れないから恐ろしいです。「MAJOR」は受け継がれる歴史、築き上げる歴史というものが重要なアニメなんで中途からやっても意味はないです。カットはどうにか勘弁ですよ。いや、ホントに。
 それはそれとして本屋さんは大変ですな。すでに49巻、放映開始時には50巻を越えているであろうこの作品をどう陳列するんですかねぇ。全巻平積みする店舗はあるんでしょうか。や、その前に積みたくとも小学館が単行本をよこさない可能性も大ですが。

 2004年6月20日(日)    スパロボMXその9
 バグラチオン作戦終了ともうちょっとくらい。これまでにも全ての状況を省略せずプレイするチーム分割はあった訳ですが、シナリオの展開を考えるとこれはないんじゃないかなぁ、と。分割遠征先へはそれぞれの勢力と最終結着をつけるというのに戦力を四分割するなんて考えられないですよ。まぁ、確かにゲームとしてはその方が色々な機体が活躍できる訳ですけど、普段1シナリオに15機しか出れない状況では2軍メンツばかりでとても活躍させられません。却って命の心配をしなくてはならないくらいで。どのみち分割状況が終われば2軍へ逆戻りな訳ですから使う意味も薄いです。スパロボってただでさえ少数精鋭の方が有利ですからね。時間もかからないし。加えて今作は幸運を使ってもあまりレベル差が埋まらないですからね。PPの無駄遣いってもんです。
 しかし、普段使うことのないメンツを使うと改めて気がつくこともあるもので。火星の後継者戦ではエステバリス隊に合体攻撃があることにここで初めて気がつきました。まぁ、原作も知らないとこういうのはなかなか気がつきませんな。ウチでは一人残らず2軍だし。キャラ的な魅力もこのゲームからではとても感じられませんよ。
 まぁ、それはそれとしてこのナデシコ関連のシナリオは前振りがさんざん大袈裟だったくせに結末は眩暈がするほどあっけなかったですな。映画でもこんな電撃的な幕切れなんでしょうか。ここまで苦労していた(ように見えていた)のが馬鹿みたいな脆弱さでしたよ。まぁ、総括すれば口だけの連中だった、ということなんでしょうけど。
 本作は難易度的に簡単であるのにプレイしているとどうもあまり爽快感を感じません。ある意味それこそがスパロボの肝であるだけに非常に重要なことなんですが、どこに原因があるのか。思うにシナリオ展開に問題があるのではないでしょうか。いつにもまして重たい流れ、戦術面でボスを倒しても戦略面で敗北することが多い、しかもそのまま別方向に向かわなければならないこともしばしば、連続したエピソードが少ない、この辺りが全体的な沈滞ムードを作り出している気がします。他にも第2次αの出来が非常に良かったことも無関係ではないと思います。小隊システムのことも含めて。
 
 いよいよ6月の第4週を迎えます。今日まで発売延期の報がないことから恐らく私の目当ての4本は25日に発売されると思うんですが、今から非常に困ってます。ひとつはスパロボがまだ終わっていないというものですが、もうひとつは4本のプレイする順番。蓋を開けてみないことには確かなことは言えないとはいえ、今週の4本はかなりレベルの高いものが揃っていると思います。しかも、コンパクトサイズなお笑い作品、ゲームシステムに優れた作品、ややフェチっぽいエロ重視作品、いわゆるエロコメ系作品とそれぞれ方向性が異なっているので本当にどれから手を着けたらいいものやら。
 普通に考えればかつてあれほど入れ込んだ「奥さまは巫女?R」から、となるところなんですが、個人的には「パティシエなにゃんこ」でケチがついた格好なので微妙だし、「姉、オレ、妹〜教師、同級生、後輩のカンケイ〜」はブランドの新しい方向性一発目という意味では不安があるし、「そらのいろ、みずのいろ」は正直、自分で期待しすぎなところが恐ろしい感じだし、「巣作りドラゴン」は鉄板だとは思うんですが、プレイ時間は最も長そうでその間、他の作品に触れないのがネックと本当に難しいところ。まー、他にも4本も買っといて7月の作品はどうすんだよ、という話もあるんですけどね。幸か不幸か「Dear My Friend」の期待度もいい感じに上がってきてますしね(何とも言いようないため息)。

 2004年6月22日(火)    スパロボMXその10
 いよいよクライマックスというところ。こうやってラーゼフォンとエヴァの世界観を混ぜながら進むシナリオを見ると改めてラーゼフォンは色々なものが混ざりすぎていると感じます。それでもオリジナル要素の強い主張があればいいんですけど、それがどうにもねぇ。ぶっちゃけエヴァとブレンパワードを足して2で割った感じ。エッセンスはライディーンと。まぁ、一番ぐんにゃりする要素は外見も中身もヒロインが可愛くないということなんですが。
 ラーゼフォンへの愚痴はいいとして、アスカの窮地に現れたロム兄貴とDチームに感動。今作はこういう演出が実に巧いと思います。もちろん、ロム兄貴あってのことですが、それでも演出担当のセンスを感じます。
 以前より思っていたんですが、本作内においてアスカのナイトはケーンたち3人が担ってますよね。元気な時も精神が追い詰められている時もいつも3人がアスカをフォローしていたように思います。まぁ、この3人ならシンジ君には不可能な役目もこなせるということなんでしょうな。励ましただけに終わらない「ウナギ野郎」発言にも笑いました。
 こういう作品同士の絡みはスパロボの醍醐味のひとつですな。原作では叶わないことも多くのヒーローが集えばそれが可能になる。初めてプレイしたスーファミ版の3でシロッコの精神汚染からフォウがカミーユを守った時、このシリーズで初めて感動したのを今でも覚えています。まー、それだけに(本作の前がどれかは知りませんが)今回フォウがいないことが悲しくてならないんですけど。「お気に入り作品」なんてシステムを用意しておいてこの仕打ちはないですよ。
 スパロボMXもいよいよ終盤。どうにか25日までには終わりそうですが、怖いのは2周目の誘惑ですな。や、自分のことなんですけどね。前回みたいに2周目の特典があったりするとどうなるか怪しいところです。
 
 焦らすように少しずつしか情報の出て来ないライアーソフトの「ANGEL BULLET」。未だ正体はよくわからないのですが、ジャンル名が土下座調教AVGと聞いて購入確定。まだイメージカットくらいしか出ていませんが、久々にライアーのお馬鹿なノリに期待できそうなので。それにしてもライアーのソフトを買うのはいつ以来だろう。つーか、このサイトってばライアーソフトのゲーム感想って2本しかないのな。これでファンのつもりなんだからねぇ。
 あまり関係ありませんが、なんとな〜く一部のイメージがニトロの新作「天使ノ二挺拳銃」と重なるのが面白いところ。仕上がりはきっと天と地ほども違うでしょうから。
 
 極めて予想通りにブーストオンの「インクルージョン」が8月27日に延期。まぁ、ゲーム以外に余計なことをしている作品ってのは大抵そうですな(最近「果て青」のCGを久しぶりに見て「インクルージョン」の期待が下がった模様)。まぁ、それによって迷っていたねこねこソフトの「ラムネ」が視界に浮上。しかし、いたずらに積みゲーを増やすのもどうかと思っているのも確か。うーん。
 そして、8月27日といえば大作2本の発売日。デビュー作をここにぶつけるとはなかなか良い度胸です。私としては命運つきたように見えますが。
 
 その日に出る「下級生2」。テックジャイアンで初めてヒロイン9人の全身像が出ました。………………。メガネが2人もいますよ!? 前作の最も良かった点(え?)をむざむざ捨てるとは何事ですか。さらに年上、教師は増えてるし、今回もタイトルから裏切りですか。さらに言うなら全体的にヒロインが可愛くないような気がします。これが何年もかけて練ったキャラとはとても思えません。門井亜矢氏がGUMで描いていた月替わりのキャラの方がよほど可愛いような。
 
 8月27日で一番気になるのはやはりアリスソフトの「ランスY」ですか。正直、単体であれば競合ソフト次第で気が向けば、程度だったのですが、先日発表された同梱作品「ウルトラ魔法少女まなな」によって状況は急転。原画がMIN−NARAKENN氏でシナリオがイマーム氏でジャンルが馬鹿とあっては回避不可能ですよ。しかし、今回が1、2話というのが最大のネックですか。今後、苦手そうなタイトルに付属されないことを祈るのみです。

 2004年6月27日(日)    燐月体験版
 モンキーターン24、25話。なんつーか、最終回らしさはほとんどありませんでしたな。続編が決まっているからといえばそうなんですが、そもそも再出発する意味がよくわからないだけにねぇ。ただ、過去エピソードをフォローしそうな流れは歓迎。
 
 仮面ライダーブレイド22話。予想を遥かに超える安直な解決に唖然。よもやこれでもうカテゴリーエースは何も悪さをしないんでしょうか。ああ、こんな情けない展開のために桐生さんは犠牲になったのか。バスケットマンは桐生さんを殺したことにわずかばかりの責任も感じていないし。ブレイドはこれまでのシリーズと比べてキャラクターに魅力がなさ過ぎますよ。
 
 「燐月」体験版。テックジャイアンバージョンをプレイ。
 いきなり結論から入りますが、かなりいい感じです。いいところはそのままに新しいセレンというイメージをしっかりと打ち出すことに成功していると思います。
 全体的な見栄えの良さはかなりのものでカワギシケイタロウ氏の描く立ちCGはバリエーションが多いだけでなく、各表情が実に魅力的。イベントCGに負けない良いものを用意できています。加えてそれを引き立てる背景もかなりのものでスタッフの気合を感じます。
 シナリオというかテキストもこれまでとは雰囲気がガラッと変わっていて親しみやすいです。凌辱メインじゃないというだけでセレンのゲームとは思えないとは言い過ぎかもしれませんが、新鮮なのは確か。ちと笑えるようなキャラまでいますしねぇ。驚きです。
 ヒロインもCGに負けない描写ができてます。分量的には三女の鮎美くらいしかしっかりとは描かれていませんけど、その鮎美を見る限り他の姉妹も期待は持てそうです。その鮎美ですが、押しに弱いという特性が面白いです。主人公にそれを見破られて押し切られてしまうあたりが非常に可愛いし、少し変わったエロさを出すことにも成功しているかと。
 気になるのはあまり作品には関係ない一点。テックジャイアンオリジナルの体験版要素というのはどうなんでしょうか。こういうサービス的な要素は製品版ならともかく体験版に搭載する意味はあるんでしょうか。私にはこんなことに労力を割くのは無駄としか思えないのですが。
 相変わらずCG鑑賞がなさそうなのはネックですけど、やはり外せないタイトルになりそうです。
 
 今週の買い物は予定通りの4本を買いました。「奥さまは巫女?R」だけヨドバシで売っていなかったのでソフマップで。手間自体は構わないんですけど、特典付きで定価と同じなのは勘弁して欲しいものデスヨ。それも描き下ろしでもないものに。
 今回買ったソフトのうち、「姉、オレ、妹〜教師、同級生、後輩のカンケイ〜」は試していないので不明ですが、他の3本は全て起動ディスクが必要というのは悲しいです。CDケースに余裕がないんで全部パッケージにしまっておくしかないんですよねぇ。ああ、めんどくさい。特に「そらのいろ、みずのいろ」はゲーム内容を考えたら勘弁して欲しかったです。
 当座のところ「そらのいろ、みずのいろ」を進めてます。内容は予想通りだったり、意外だったりと双方の点が出ていますが総合的には期待に近い出来ではないかと。あくまで今のところ。
 PUSH!!でデータが出ていましたけど、それでも初Hまで10時間以上かかるのは驚きました。本当に濃いHシーンを目指した恋愛ものなんですね、この作品。
 4人の男女がしっかりと段階を経て仲良くなっていく様子はライターの確かな手腕を感じます。相手の良いところ、悪いところをしっかりとプレイヤーに伝えてくるのはわかりやすく、素直に感心します。ただ、その様子がイメージだとなんとも田舎的ですな。大きな転換点を用意するのではなく、男女ともに少しずつ引き寄せられていく様子が。正直に言えばヒロイン二人が相手に対してやたら「感心する→目を潤ませる」というコンボを連発するのはどうかと思わないでもないです。氷風扇を直しただけでぽーっとなるのはやや不自然ではないでしょうか。もうなんでもいいんですか? という疑問が。
 主人公にクセがあるのも微妙なところ。ギャグは命中度の低い散弾銃という感じだし、相方とのコンビネーションも繰り返しギャグのような感じでなんとか笑えることもあるというところ。さらにその処世術。憎まれたり嫌われたりしないために、道化を演じてそれで侮られても構わないといった姿勢が好悪を分けそうです。気配り名人という狙いはわかるのだけれど、感性にほど近いところで評価が決まってしまいそうなので難しいところかと。
 さらにヒロイン水島朝。意図せずに暴言を吐いてしまうというキャラがどう受け止められるか。中盤を過ぎれば鳴りを潜めるものの、それまでは完全な悪役に近い。それも同情しにくいという。わかりやすく言えば「感じ悪い」んですよ。本性が見えてしまえば明らかに菜摘芽よりも朝の方が嫌われてしまうでしょう。残り3人が気配り上手であるだけにその辺りが際立ってしまう。それが成長物語の狙いとしてもプレイヤーの好感度はどうなのよ、という。
 全体としては読ませる良いシナリオなのだけれど、読み手を選ぶポイントが多いんですな。少なくとも主人公と水島朝というヒロインを乗り越えないとツライです。
 個人的にはデフォルトの相手(主人公と朝、十三と菜摘芽)が決まっているようなのが残念なところ。もちろん、逆の組み合わせもあるんですけど、いかにも本来とは違う流れです、という描写が要所要所に見えるんで菜摘芽派としては悲しいです。十三は主人公よりイイヤツだと思うけど、それでも菜摘芽は渡したくないデスヨ。だってやっぱり乙女の願いは叶えたいじゃないですか。
 他に残念なのはCG枚数ですな。サムネイル画面で82枚。これは部分違いを別にした数ではあるんですけど、背景などが含まれての数字なんですよねぇ。それらを除くと56枚……(恐らく)。Tony氏のCGが素晴らしいだけに惜しまれます。しかも、この枚数でシーン回想の数は69。まだ全部を見た訳ではないですけどCGよりも回想数の方が多いって一体……。1回目のHシーンの後と2回目のシーンの後で菜摘芽のエロいCGは1枚も増えてなかったからなぁ(ため息)。でも、本当にCGの出来は極上なんですよ。その出来ゆえに56枚よりも多く感じるくらいですから。まぁ、既出の作品に比べてデザインが抜群に私好みという理由もあるんですけれども。

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