仮面ライダーブレイド14話。いつの間にかもう1クール以上が過ぎています。改めて考えるまでもなく内容の薄い作品だなぁ、と思わざるを得ません。ほとんど何も印象に残っていないデスヨ。
ついにカテゴリーAが封印されてクモライダーが誕生しそう。モチーフがクモということで悪役っぽいのをイメージしがちですが、カマキリがあのデザインですから意外と格好よくなるのかも。個人的に気になるのはスペード、ダイヤ、ハート、クローバーと揃ったことで次はそれらを統べるビックワンが出るのかということ(それは番組が違います)。
「Canvas2」。423タイトルは期待度に沿って「ジブリール」の次は「Canvas2」を始めました。1人目は萩野可奈。
飛び抜けた魅力を持ったキャラがいない中で可奈を選んだのは声優さんの小気味よい演技に惹かれて。正直、甲高い声でありながら不思議と耳に馴染みやすいこの声にシナリオはかなり助けられていると思います。日常会話の積み重ねで進むゲームであるだけに余計にその恩恵は大きいかと。魅力ある声というのは単調さを隠しやすいですよね。
声による支援効果を除いて見たシナリオの感触は、悪くはないがもう一歩も二歩も必要という感じ。変化に乏しい日常会話はハッキリと苦しさが出ていますし。物語の「転」へと至る伏線が張り切れていないといった印象があります。
日常会話そのものはそう悪くないと思うんですが、何しろ場所移動の選択肢が出るタイミング、すなわちヒロインと会う時間帯がいつも昼休みと放課後で固定されているんでどうしても似たような話題になってしまうんですな。このへんはシステムの構築段階における欠点かと。システムはこれで行くにしても、フラグに応じてもっと会話の時間帯や内容に変化をつければもう少しは良くなったと思うんですけど。さらに言うなら時には選択肢が出ない日、強制イベントを挟めば単調さも薄れたのではないかと。
Canvasシリーズの伝統(?)とはいえ、今作においても多人数会話がないのは残念な限り。確かに接点の少ないヒロインが揃っているのは確かなんですが、それを考慮しても少ないです。明らかに複数ライター制の弊害が出ていますな。
挫折からの復帰というのが1から続くテーマなんですが、このへんも難しい感じ。基本的に主人公の事情を知らないヒロインが知らないままで、その行動をもってして主人公にやる気を取り戻さなければならないんですから難しいのは当然なんですが、それでもやや苦しさが残ります。特に主人公は年上で教師、ヒロインは年下で学生ですからねぇ。どうもこの作品では圧倒的な才能でそれを満たそうとしているようですが、成功しているとは言い難い感じです。
可奈シナリオに関しては何よりも最初のHシーンへの無茶苦茶な導入が最も印象に残ります。なんで純愛ゲームで遊園地の野外でHなんですか。それも告白とか一切していない謎のHシーンという。モニターの前で何が起こったのかよくわからなかったですからね。ホント、意味わからんという感じでしたわ。
まぁ、こうして厳しいことばかり書いていても不思議とこのゲームは嫌いになれないというか、むしろ好きなんですよね。作品全体に漂う雰囲気とかそういうところが気に入っているのかもしれません。今のところは前作ほど入れ込むキャラもいませんし。
2人目は美咲菫。
同じライターであると知りながら続けて菫を選んだのはやはり魚氏のデザインに惹かれて、でしょうか。表情の少ない菫だけにそこに起きる変化は必然的に引きつけられます。照れた顔が素晴らしく可愛いです。
しかし、あの歌声はどうかなぁ、と。他の人間で代用するのはともかく、一人も複数も同じ音声ですか。これなら素直に無音で良かったんですけど。
シナリオは可奈シナリオよりも厳しい感じ。唐突なHシーンはないし、盛り上げ方そのものは悪くないんですが、主人公とヒロイン共に好きに向かう転機があまりに不明瞭で見ている側は置いてきぼりな感ありです。特に菫の方が普段、考えていることがわからないだけにいきなりな印象が。このへん可奈はよく書けていたんですけども。
ゲームとしての問題点はやはり可奈と同じ。同じ状況での会話が続くので単調さがどうしても出てきます。クリスマスパーティーまで学園行事とかほとんどないのがもったいないところ。まぁ、テスト期間などを見てもあったところで単調さは変わらないような気がしますが。
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