年末更新、遅くとも1月1日早朝くらいには更新しようと思っていたのに気がつけば随分と過ぎ去っていました。何とも言い訳しようもありません。
例年通り1位から。
第1位「CROSS CHANNEL」(Flyingshine)
最後まで悩んだんですが一応こちら。プレイ中の楽しさは只事ではありません。明らかに尖ったゲームであるにも係わらず多くの人に評価されているのは少し意外でした。
キャラ立ての確かさ、声優さんの熱演、計算され尽くしたシナリオ、統一感ある音楽、味のあるCGと総合完成度もかなりのもの。唯一の難はやはりボリュームでしょうかね。全てをひとつのルートと考えれば充実した長さですが、逆に言えば他にルートがない訳で。オチのまとめ方も手伝ってか、終わってみると少し寂しさが残りました。
第2位「てのひらを、たいように」(Clear)
個人的にはかなり競う出来でした。内容は正反対の正統派。恋愛モノというより友情モノと言った方がぴったり来る青春劇。若さの発露というか青いところが良かったです。予想以上に聞き応えのある音楽もポイント。これのためだけに「AB」も買いましたから。
あんまりプレイしている人がいないようなのが残念なところ。PS2版で少しでも多くの人がプレイすることを望みます。
こちらの難点は「たいように」編の存在。まさに蛇足としか言いようのない内容でした。例え尺が短くなろうともあれがなければ、印象はさらに良いものとして残ったであろうに。
第3位「ショコラ〜maid cafe”curio”〜」(戯画)
2位と3位の間には少し差があります。
固定空間における会話の楽しさ。これこそが「ショコラ」最大の魅力ではないかと。とにかくキャラが立ちまくっていて、ただ会話しているだけが実に楽しい。ライター丸戸史明氏のセンスが光ってます。さらに声優陣の演技が素晴らしく、相乗効果まで発揮。
惜しむらくはシステムの問題か。「Ripple〜ブルーシールへようこそっ!〜」の2倍のテキストを備えていながらそう感じられないところはやはりもったいない。
第4位「レベルジャスティス」(ソフトハウスキャラ)
ひとえに企画の勝利。そして、それを実現するだけの力量をスタッフが持っていたという僥倖。おかげで随分と楽しませてもらいました。イベントの楽しさ、テンポの良さと止め時に困るゲームでした。
第5位「木漏れ日の並木道」(F&C)
これもやはり企画の勝利。他ゲームとの差別化がそのまま魅力になっています。商品としてウリがわかりやすいというのもポイントかと。
残念なのは各シナリオにおいて亡き妻に対する気持ちの整理がうまく描かれていないこと。普通の純愛系シナリオよりよほど大事だと思うだけにちょっと。
昨年は個人的には丸戸史明氏大暴れといった感じの年でした。コンシューマー版も合わせれば4本とはさすがにちと出しすぎなのではないかと。やっぱり今年に影響が出たりするんでしょうか。
他には期待外れがスパークしまくった年でありました。私がプレイしたゲームに限っても「マブラヴ」、「お姉ちゃんの3乗」、「朱−Aka−」、「TOON」、「夏色小町」と事前の期待度に比べて中身は惨憺たるものばかり。まー、私の期待度が人並みより高かったのかもしれませんけど、それにしてもね。
遅れに遅れた個人的2003年エロゲーランキングもこれで終了。最近、なんだか不甲斐ない当サイトですが、今年もどうかよろしくお願いします。
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