引き続いてのPUSH!!バージョンをプレイ。プレイ時間はかなり長め。4〜5時間くらいはあるかと。体験版ということで収録部分についても未完成部分あり。
いきなり最初から結論を書きますが、このゲームってば相当に面白いです。プレイしながら随所で感心することしきり。なんというか、そこらのゲームとは見ている高さが違います。そして、実現しているものがまた凄かったりします。順に書いてきますがトータルバランスが驚くほど高いです。こんなゲームは年にどころか数年に1本ぐらいしか出会えない、そういっても遜色ないくらいのタイトル。つーか、9月26日までなんて待てません。今すぐ製品版をインストールさせてください(土下座)、というくらいのお気に入りぶりです。
足回りは独自のシステムを採用しているようでかなり細かくカスタマイズ出来ます。全部検証した訳ではありませんけど、かゆいところに手が届きそうです。ホイールにもお好みの機能をつけられますし、変わったところでは右をダブルクリックすると画面サイズ変更機能なんてものまで設定可能。あんまり体験版のシステムに苦言を呈してもしょうがないのですが、画面サイズだけはなぜか毎回ウインドウサイズに戻ってしまうのが困りものでした。ちなみにクイックセーブしかできません。
CG。体験版ということで立ちCG、SDカット(「ぼくらがここにいるふしぎ」などでお馴染みのヤツ)、イベントCGはかなり少なめ。シーンによって密度が異なります。それゆえに逆に製品版が非常に楽しみになったりします。今でも充分なくらいなのにこれが完成したらと思うと(想像中)。
で、用意されている限りにおいてはかなり良いです。原画家の松竜氏の描くヒロインは素朴な感じがすごく良く出ていて作品の雰囲気にピッタリ。またSDカットの適性もかなりのもので、この方面にも才能あり。パ〇ーパ〇ガー〇ズとかいいのか? とか余計な心配も。立ちCGもポーズ、カットともに豊富で秀逸。長時間見ていても飽きにくいかと。
シナリオはもう文句なし。田中ロミオ氏の書く文体は素晴らしいの一言。ギャグもシリアスも申し分なし。どんなシーンでも安心して見ていられます。ギャグの切れ味も相当なもので始終、笑いっぱなしでした。氏は出自が不明らしいんですが、田中一氏ではないか、と噂されるのもわかります。本人かどうかはわかりませんが、それに匹敵する実力の持ち主です。
テキストは全般的にギャグ傾向ながら、時折サラリと入ってくるシリアスなワードに引き込まれます。焦らし方もうまいし、だれない工夫にもなっています。
また、このゲームにはメガネさんが2人いたりするのですが、私としては信じ難いことに微塵も拒否反応が出ません。その理由としては至って簡単。別に特別、キャラが魅力的な訳ではなく、主人公が相手の魅力を多角的にプレイヤーに教えてくれるから。これは素直に感心します。少々の反属性などものともしないんですから。裏返せば好きなキャラはどこまでも輝く訳で。そういうキャラが多いことに喜びを感じます。
個人的には山辺美希、桐原冬子、支倉曜子、七香あたりがお気に入り(つーか、メガネ以外ほとんど全員じゃないですか)。特に支倉曜子はわざとなんでしょうけど、なかなか登場しない分だけ、焦らされまくり。本編の大活躍、出番激増を期待。
上で書いた体験版の未完成部分。ここにも光るものが。体験版、そして未完成ということを逆手にとってやりたい放題。製品版ではけして不可能な、検閲削除されるようなノリを展開。「おなかが空いたよ、〇ーマ〇オ〇ー」には大笑い。伏せ箇所3つが重要らしいです。
数少ない欠点としては未完成らしく2ヶ所ばかりスクリプト指示が残ってます。〇〇 通常 とか。ま、製品版では直っているでしょうから問題ですらありません。
音楽は雰囲気を盛り上げるしっとりしたものが用意されています。サントラ欲しくなりそうなので特典にして欲しいなぁ、とか思うくらい。
ボイスも極まってます。演技力は二重丸。セリフに出ない吐息とかまで完璧レベル。実力あるメンツがしっかりとキャラを把握した上で演技してます。これも完成度を高める一因かと。男性陣にもボイスはあってそれがまた豪華。夜叉王ガイとサイサイシーですよ。例えが古いデスカ?
総括。ここへきて急浮上した今年一番の作品候補。かなり実現する確率は高いように思います。まぁ、願望入ってますけど。このゲームをプレイしていると「マブラヴ」はいかにセンスなく、技術の無駄遣いをしているか実感します。
ちなみにシナリオの田中ロミオ氏は水無神知宏氏と組んでPS2の「夏夢夜話」というゲームも製作中とか。しかも、来週発売とか。どんなスケジュールやねん、って感じですが。昨日書いた来週の3本目はあっさりこれになりそうです。や、もう最優先でしょうけど。何と言ってもお気に入り(になった)2人が組んでいる訳ですから。
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