しばらく前ですが「ウィッチズガーデン」の感想をアップしました。E−moteがあるからこそ高いレベルを望んでしまう。難しいものですね。
インストール時に設定のインポートが出来るのはなかなか目新しくて良いですね。毎度、わざわざコンフィグで設定をいじらなくて済むのはありがたいです。しかも、戯画の過去作だけでなく体験版でもデータを拾ってくれるというのが嬉しいところ。まぁ、これも戯画のシステムがかなり出来が良いから意味があるんですけどね。発展途上だったり、システムが猫の目のように変わっていてはこうはいきません。
閑話休題。
1人目は高幡ちひろ。
危惧した通りになっております。個別シナリオがちょっとアレな感じです。体験版は共通シナリオ途中までだった訳ですが、そのノリが続きすぎているというのも困りもので。主人公の不出来なところがピックアップされて結果的にヒロインの気を引く流れであったのですが、それが徹頭徹尾だとさすがに唖然としてしまいます。
例えばテストでは全科目が赤点かそれよりほんのわずか上ってどういうことか。全くやる気がないなら仕方ありませんが、それなり以上にやる気があってこれですからねぇ。そんな惨憺たる成績で集中力がないだけと言って開き直るのはいかがなものかと。能力不足はまだしも努力もしない、できないというのでは感情移入はちょっと難しいです。
このようにイベントのほとんどで主人公が足を引っ張る、もしくはその原因となる、という構成なのでストレスも溜まりやすいです。こういう状況でヒロインたちからモテモテというのでは嬉しいよりも正直イラっとします。
物語もかなり物足りないです。クリスマス会と恋愛くらいしか主題がないのに、クリスマス会の準備は具体的な描写がほとんどなく、なんとなく色々とやっているだけ。大変大変と口で言うだけでサッパリ伝わってきません。余裕がないと言いながら普通に作業中にHしたりしますしね。会の当日に充実した日々だった、みたいなコメントを吐きますがプレイヤーには全く感慨がありません。しかも、共通シナリオを書いているライターでこれですから他のライターでは押して知るべしです。
恋愛もかなり弱いです。そもそも、恋仲になる最大の要因がクリスマス会で一緒に活動しているというだけなので、虫が良すぎると感じてしまうような都合の良い流れでカップルになってしまいます。障害のはずの夕美なんてちはるよりも先に主人公を認めてしまいますし。障害になってませんて。
期待のCGもちょっと。安定度に欠けるというのもありますが、季節感を無視しすぎる格好に困ってしまいます。12月24日なのに夕美なんて、腕全部に肩もむき出し、スカートは太股全開だなんて本作の舞台は一体どこなんでしょうか。発売自体がタイムリーなこともあってメチャメチャ寒そうです。彩乃姉なんてビキニに似たようなものに上着を羽織っただけですよ。見ている方が寒くなります。以前も書いた胸のサイズもそうですけど、もうちょっと考えて欲しいです。せめて発売が夏とかならスルーしやすいのに。
ちひろさんの魅力もいまひとつでした。正確には共通からあんまり延びていない感じがもったいないように思いました。それとサンタ衣装でのHシーンがないのは何の嫌がらせでしょうか。主人公が口に出して約束までしたのにないというあり得なさ。驚愕の仕打ちです。
2人目は長津田夕美。
恐らくはシナリオライターが共通とは異なります。そのせいか、クリスマス会準備の描写のなさが半端ない。2周目ということを考慮しても実にあっという間に終わってしまいました。
物語はやはり残念な感じ。主人公は個別シナリオでも駄目ポイントを確実に稼いでいくのでみるみる醒めていきます。それだけならまだしも、夕美まで一緒になって劣化していくのでつける薬がありません。共通で夕美のキャラが気に入った人はちょっと悲しい感じです。惹かれあう過程自体ちょっと、いやかなり苦しいというのに。みんなが気をきかせていなくなった会室でHに及ぶのはいかがなものかと。バッチリ覗かれましたけど、当たり前だと思います。1時間半とか2時間とかいなくなってろと言うんですか?
ラストのとってつけたようなハラハラもどうかと思います。その結論も。見ず知らずの妊婦は何度でも無条件で助けるのに生徒会のちひろの手助けはできないというのはどうも承服しがたいように感じます。前者は彼女の言うことでも聞けないのに後者は彼女のためってなんだかなぁ。見所に困るシナリオです。
原画が高幡ちひろとは異なりますが、やはり安定感に欠けるように見えます。それと両原画家に言えることですが、なんか脱がさない方がエロいような気がします。一番最初の主人公の下敷きになるカットとか。
私のプレイ速度で日曜日の時点で2シナリオ終了。全4シナリオですからボリューム的にもちと問題がありそうです。
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