徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2012年10月5日(金)    門を守るお仕事継続中
 すでに10周以上。
 にも係わらずウェンディモードまともにクリアできていません。どうも本作の周回要素をうまく理解できていなかったようで。基本的にモードがどうあれお金を溜めれば溜めるほどどんどん積立金が増えていきます。それは間違いありません。
 しかし、周回自体になんらかのボーナスがある訳ではありません。あくまでも最新の周回の現金が重要なのです。例えば2周目までに2000万B溜めたとしても、3周目であまり増やすことをせずに貯金に頼ったプレイをして逆に減らしてしまえばもう水の泡。周回しているのに4周目はその前を下回る予算組み、なんてことがあり得るのです。経験値の方は減ることなく継続してくれるのが救いです。それがなければ私の5周くらいは完全な無駄になるところでした。
 まぁ、それでも有用な周回でなかったことは事実です。本作は効果的な周回というものが確実に存在していて、不器用な人や私のようにセンスのない人はしょっぱい周回を繰り返してしまうのですね。実力も伴っていないのに先のモードに進んでも苦労するばかり。防御施設を繰り返し作ったり、全滅したユニットを雇い直したり、と余裕のないプレイで増やすどころかどんどんお金を使っていってしまう。まさに時間の無駄。先ほど経験値は無駄ではないと書きましたが、戦闘回数やその内容にも差が出るため、こちらも有効な育成とはなっていないんですね。実際、10周以上しているのにうちのユニット達は驚くほど弱いです。職種レベル20がふたつくらい、しかも全員がそうではないという体たらく。
 目的をきっちり見据えたプレイこそが本作最大の肝なんですな。ヒントにもあったように余裕があったら恋愛すればいいんです。傭兵団運営においてまさに二の次。何の足しにもならないじゃないですか。と、まぁ言い訳くさいことを書いたことからわかるかもしれませんがイベントもあんまり埋まっていません。これもまた、余裕あるプレイが必要なんですなー。いえ、これこそと言うべきでしょうか。余裕がない状態では相手を挑発して戦闘回数を増やすとか冗談じゃないですからね。死期を早めるだけ、って感じです。
 果たして何周すれば終われるのでしょうか。宿題もまだまだあるというのに。これは10月タイトルはスルーの方が賢いかしら。

 2012年10月8日(月)    門を守るお仕事終了
 結局15周くらいしました。
 それだけかけた甲斐もあってどうにか狂乱システムがオープンするところまでいきました。まだCGは何枚か空きがありますが、ひとまず終わりと言えるところまでたどり着いたと思います。まぁ、傭兵団運営というゲームシステムにもう飽きてしまったので続けられないというのが実際のところなんですけど。さすがに無駄な周回が多すぎましたね。不器用な人にはそういう意味でも辛いゲームです。マップ画面がひとつしかないゲームですから奥深さというものもおのずと限界があります。正直10周以上は目新しい要素が少なすぎてちょっと厳しいものがあると思います。これぐらいすると個人個人の施設設計が完成系となっているでしょうからね。完全オートにできるほど成長してはくれませんでしたけど。
 ウェンディモードは本作で最もシナリオとシステムがリンクしていた、あるいはそう感じられたモードだったのでプレイしていてなかなか楽しかったです。最初はモード名にびくびくしいていましたが不安も杞憂に終わってホッとした後はのびのびと。でも、これもしノーヒントだったらちょっと苦戦したかもしれませんね。モード名くらいしか手がかりがないですからねぇ。他が特別なことがほとんど必要ないだけにわかりにくそう。
 最終モードは長くて2周しただけでダレてしまいました。ミルカッセやハイエリーは待たせた割りには展開があんまり……、という感じ。このへんは重要人物だけにシミュレーションパートにももうちょっと影響を与えて欲しかったですね。ただでさえ、傭兵団の面々はアドベンチャーパートにしか出て来ないんですから。
 意外と長くかかった「門を守るお仕事」もこれにして終了。ゲーム感想は近日中に。

 2012年10月12日(金)    竜翼のメロディア-Diva with the blessed dragonol−開始
 遅くなりましたが「門を守るお仕事」のゲーム感想をアップしました。驚いたのはソフトハウスキャラのゲーム感想を書いたのが「巣作りドラゴン」以来ということ。確かに近作は書くほどにプレイ出来ていませんでしたが、その前はねぇ。タイミングとかの問題なんでしょうが不思議なものです。
 
 「竜翼のメロディア-Diva with the blessed dragonol−」。まだ始めたばかり。楽器な娘さんが現れたくらいまで。
 どうも感触がよろしくありません。この出だしは記憶によらずに書いたのですが、見事なほど前作「涼風のメルト−where wishes are drawn to each other−」と同じことを感じております。ま、よーするにあんま進歩していないということですね。日常の掛け合いがちっとも面白くありません。まるで盛り上がるということを知らず、ひたすら外すことを画策しているかのような上滑り感は戦慄さえ覚えました。笑いの要素をまるっきり考慮していないように見えるのも相変わらず。
 キャラクターは常に安定することなく揺らいでいる感じで読んでいるプレイヤー側もなかなか落ち着きません。そもそも言っていることも妙なことが多いです。例えば自分のヴァイオリンよりも学院のものがしっくりくるから好きと言い、夜遅くまで居残ってまで使い続けながら、別段そのヴァイオリンに執着している訳でもないと言う。なんか変じゃないですか?
 他にも最低36人以上いると思われる教室で、1人を除いて全員に黒板の前に出させて順番に証明問題を解かせる。この授業形式ももちろんですが、これを実行してなお授業が終わらないって一体、授業時間は何時間ですかと。1人頭3分平均としても掛ける35で115分。しかも、これ以外に一切の授業を講師がしていないとして、です。どういうことでしょう。ライターはあんまり想像力を働かせることなく書いているんじゃないですかねぇ。
 どうも言ったことを次の段落で翻すことがやけに多いように思います。これが大事と言いながら翌日には軽視してみたり。
 これはもちろん、テキスト自体が安定していないということでもあります。どうもふわっとしたイメージでまだまだ本作の世界観を書き慣れていないような頼りなさを感じさせます。
 悪い点ばっかりもなんなので良いところも。
 こもわた遙華氏の手がけるSDカットは更なる進歩を遂げている感じで、以前も書きましたがメイン原画を食い始めています。本作でもまだ数点しか見ていませんが、明らかに氏のカットの方が活き活きとキャラクターが描けていて可愛いです。特にてんまそ氏は立ちCG時のジト目などに代表されるデフォルメカットがまるで可愛くないので(というか、むしろ逆効果なほど)余計にそう感じやすいです。さらに、レクトの力を初披露する場面(微笑ましかったり、笑いをとるシーンではありません)でもこもわた遙華氏のカットを採用するなど逆転現象が起きているほど。本来ならメイン原画を使うシーンのはずなのでは? その意義が揺らぐような使用法ではないかなぁ、と個人的には思ったりしました。
 正直、この先は不安たっぷりです。

 2012年10月15日(月)    竜翼のメロディア-Diva with the blessed dragonol−1回目終了
 1人目はセルフィ・ライネルト。
 あんまり意欲がわかなかったせいもありますが、ようやく1周終わった感じです。最低あと4周。前作的な構成であるならさらに、ってことですからちょっと気が重いです。最序盤よりはましになりましたが全体を通して低調なのは変わりませんでした。仕事帰りでは油断すれば即落ちてしまいます。
 というか、もうどこから突っ込めばいいのかというシナリオで。「まさか、そんなはずないよなぁ」と思いながら読み進めていたらそのまんまで唖然としてしまいました。もうちょっと色々と考えて欲しいなぁ。
 姫付きの近衛騎士がですよ、ゴロツキ相手とはいえ剣を持った集団(10人くらい?)に素手で楽勝という実力者が、自分の妹が暗器使い、それも達人級であることを一緒に暮らしていながら全く気付かないってどうなんでしょう。それどころか病弱とさえ思っていたなんて。そんなことがありえるのでしょうか。控えめに考えてもちょっと厳しいような気がするんですけども。
 他にもごく単純にヒロイン以外の立ちCG持ちがほとんどいないため、容疑者もへったくれもないという事態に陥っているのはどうなんでしょう。まぁ、「恋騎士PurelyKiss」のように敵側に一切、立ちCGが存在しないなんて肩透かし例もないではないですけどね。それにしたってねぇ。
 他にもシナリオ運びが荒いというか、強引すぎて戸惑うケースが散見されます。聖竜祭にフローラがエントリーするくだりとかちょっともうねぇ。いくら身分が一学院生にあたるとはいえ、国の象徴で誰からも認められた歌姫ですよ。毎朝、その声を聞こうと王宮前は長蛇の列ができるほど。おまけに竜との契約でレクトなんて特別な力がある。これで歌さえうまければそこらの馬の骨でも絶対に勝ち目がある、なんてどうして言えましょう。実際の実力はもちろんのこと、王女を、歌姫を、レクトの持ち主を、負けにできるでしょうか。もしやろうなら空気を読まないこと甚だしいですよ。スポーツのように見た目にハッキリと差が見える訳でなし。これをあたかも正々堂々であるかのようにとらえている王女はどうなんでしょう。
 他にもいくら信頼をおける人間がいないからと言って、音楽院の学生を姫を守る盾にしようというのはさすがにちょっと。しかも、仕込み期間は1ヶ月以内とかですよ。ドラゴンボールだってもうちょっとまともに修行させてくれるんじゃないでしょうか。始める前は碌に体も動かしていないナンパ野郎ですよ?
 という感じで気にし始めると止まらない感じです。先日も書いたようにテキストも普通に面白くないので読み進めるのが大変です。セルフィに魅力があるのが救いですけど、それだけでは苦しさは否めません。Hシーンは3つのうちシナリオ中に2つ、残るひとつはオマケ扱いで鑑賞モードから閲覧ですからねぇ。

 2012年10月17日(水)    竜翼のメロディア-Diva with the blessed dragonol−2回目終了
 2人目はフローリア・レキ・ヴェストリア。
 なんかさらに長いような気がしました。実際のところはよくわかりませんが、2周目なんですけどね〜。仮に長かったとしてもスキップを使うので短く感じそうなものなんですけど。まぁ、そのへんもよろしくないので当然なのかもしれませんが。
 スキップがとても遅いです。少なくとも推奨環境は越えているはずですが、スキップ中でも余裕でテキストを読むことができます。ボイス以外はオートとどれだけ差があるのかと言うくらい。さらに前の選択肢に戻れるのになぜか次の選択肢へ飛ぶ機能がない。シーンジャンプというそれに変わるような機能があるんですけど、これがなんだか使いにくい。
 シナリオもちっとも盛り上がりがないです。プロット通りに書いているだけでそれが単純につまらないと言うか、キャラクターも予定表通りに淡々とこなしているようで驚きがありません。セルフィシナリオにもあった(恐らく全シナリオある)聖竜祭がもう全く緊張感がない。フローリアが何か言っていますがそれが少しも伝わって来ない。自分が歌うまではBGMひとつ変わらないのだから当然かもしれませんけど。ただすごいと褒めるだけ。本作ではこのパターンが圧倒的です。
 惹かれあう過程もどこにあったんだ? というくらい唐突で。シナリオは長いのに気がつけば好き合っています。聖竜祭まで何もなかったはずなんですけど、終わって離ればなれになった途端に恋人であるかのような思考で主人公もヒロインも動きだします。正直、意味がわからないレベル。読んでいると共通の段階から好きだったみたいに書かれているので違和感が凄いです。もちろん、セルフィシナリオで主人公やヒロインが互いを諦めるシーンなんてありませんから。
 本作はどうもあるタイミングになると、いきなりそれが当たり前であるというか、事実であるという告知を行うのですね。2人の恋愛もそうですが、主人公の演奏技術もまさにそう。作曲科である主人公は自分の曲以外は演奏が苦手という設定なのにいつの間にか上達しています。それどころか聖竜祭直前まで練習のシーンも一切ないのに、前日になっていきなりやるだけの練習はした、とかモノローグでおっしゃるんですよ。もう驚くほかないです。本番の演奏も中盤すぎになると宮廷演奏家たちの間で話題になっていた、なんて言い出したりします。
 他にも主人公がいつの間にか色々な山を越えていると言って、ヒロインはそんなことないと返すんですけど、プレイヤーは主人公と全く同意見。お姫さま相手だというのに障害らしい障害が見当たりません。初Hの時もゲームとしては遅いタイミングですが、シナリオとしては困難も葛藤もなく首をかしげるばかり。すくなくとも、王女としての役割を疎かにしていないという立ち位置ならちょっとは考えたりするべきじゃないですかね。
 終盤の展開も酷いです。フローリアの力が邪竜を活性化させる、って何年もやっていてあまりにも今更すぎるし、そもそもレクトの力が曖昧すぎます。最初は歌にレクトという力を乗せるって話だったのにいつの間にかレクトの力は関係なくフローリアの歌が駄目って話になっている。
 その後も国境沿いの村に行って自分を見つめ直すというのはいいんですけど、問題は王宮に帰ると決めた直後。決意が固まっただけで邪竜を止める手だては何も見つかっていません。そこで酒場のマスターが一言。酒場の裏手にお前らの欲しいものが眠っている遺跡があるよ、と。思わず、ザ・ワールドが天然で発動しそうな超展開。どうやら今日ある日を考えてここに酒場を作ったみたいです。って一体どこにそんな伏線があったと言うんだ……。いくらなんでも酷すぎませんか。ご都合主義もここに極まれりデスヨ。
 その遺跡に挑むのもなぜかその道のエキスパートを差し置いて2人だけで行かなければいけないとか言ったり、王宮への帰り道も同様。なぜ、近衛騎士(セルフィ)を遠ざけて2人で帰らないといけないのか、率直に言って意味がわかりません。せめて納得できなくてもいいから説明くらいはしようよ。
 ところで、SDカットも使った、フローリアが初めて賭け事に負けて100年Hなことをし放題というシーン。これ、全く同じものがシティハンターでありませんでしたか? 賭けに負けたことがないという設定もコインを使うこともヒロインがスタンスを変えて負け続けるようにするのも完全に同じ。ついでに要求の中身まで。偶然にしてはちょっと被りすぎのような。本当にそうなら仕方ないけど、そうでないならちょっとは工夫しようよ。

 2012年10月19日(金)    竜翼のメロディア-Diva with the blessed dragonol−3〜4回目終了
 3人目はシンシア・オーランド。
 ああ、なんかやっぱり、フローリアシナリオは長いみたいですね。あのイメージがあっただけにシンシアシナリオはとてもあっさり終わったように感じました。
 このシナリオはライターが違うのか、少しばかりテキストの感触が異なります。主人公の姫に対する口が悪いです。あんまりその機会もないんですけど、ヒロインではないからと遠慮のない扱いが見受けられます。まぁ、全体的によろしくない特徴というやつは残念ながら変わっていないんですけど。会話は面白くないし、不親切な感じも変わらず。
 物語としても反応に困るところが多いです。状況作りが壊滅的に下手なんでしょうね。言いたいことはわかるんですけど、その結論に導くのが強引すぎて呆れ返ってしまう。
 聖竜祭の時はまさに象徴的。コンテストに不正が行われていてリタイアする人が続出。そんな中でシンシアは自分の楽器(これ、例の持ち出し禁止な学院の楽器じゃなかったでしたっけ?)を破壊されたことで人間になれるアーティファクトの楽器を初めて使用。その演奏に脅威を感じた不正を狙う一味は凶器を持った人間を乱入させて実力でシンシアを排除しようとする。ところが、その演奏があまりに感動的で(?)暴漢はなにもできなくなってしまう。という展開なんですけど、たった1人の乱入者が一切の妨害なくステージに上がれちゃ駄目でしょう。一国の姫が参加しているステージでもちろん、警備は万全という設定なのに、デスヨ? しかも、シンシアの演奏を前にのんびりと葛藤から後悔に至るシーンまであるというのはさすがにどうかと思ってしまいます。もうちょっとシチュエーションを考えて欲しいです。
 恋仲になる時も同様。聖竜祭のあと、シンシアが自分にしか通じないわがままを言い出してそれを理解できない主人公が逆切れして襲いかかって恋人同士になる、ですからね。そもそもシンシアの譲れないポリシーが出てくるのが唐突すぎます。せっかく主人公が他のヒロインとシンシアに対する時は遠慮があるかないかで態度が違う、という前振りができていたのに上手に活用できていない。これに限らず以前も書いたように色々と結果論で語りすぎなんでしょうね。だから違和感ばかりが大きくなると。
 盛り上がり不足は相変わらず。シナリオのネタ自体が弱くどうしようもない事態に陥っています。今の段階ですでに終盤の方が印象が弱いと感じているのは結構な重傷だと思います。
 4人目はクロエ・メルトラム。
 歌や演奏とは関係ないヒロインということで個人的にはちょっと期待があったんですけど、なんか人数合わせみたいな役割になってしまいました。ひたすら地味街道を突き進むシナリオは哀愁さえ漂っているような気がします。徹頭徹尾、本作の華やか要素とは関係ないんだよなぁ。
 それにヒロインの目的も地味で。あんまりこのゲームで技術的なことを追求しようとは思いませんけど、マイクらしきものがある世界で有線のスピーカー設置に情熱を燃やすというのはどうも共感しにくい感じがあります。率直に言ってラストで喜んでいるヒロインと主人公についていけません。アーティファクトってもうちょっとすごいものってイメージもあるからだと思いますけど。
 クロエ自身も他のヒロインと比べるとちょっと苦しい感じがあります。カラーリングもなんだか地味だし、ポジション以外のセールスポイントに乏しいです。異国生まれというのをもっと前に出せば少しはイメージも違ったのではないかと思いますけど。主人公への手作り弁当にいきなりカレー鍋(業務用クラス)を学院で作るとかほとんど珍妙なだけのイベントにしかなっていませんよ。せっかく故郷の料理って設定だけど。現代ものならビーカーコーヒーとかと大差ないレベルではないかと。ポジションもそれを後押ししちゃってるし。

 2012年10月21日(日)    竜翼のメロディア-Diva with the blessed dragonol−終了
 5人目はメル・カーライル。
 二大ヒロインという感じかと思ったのですが意外とそんなこともなく。素材的にもシナリオ的にも他のヒロインと同じでした。しかも、中盤から終盤にかけてフローリアとセルフィがいなくなるため、とても寂しい感じに。デザイン的にフローリアに対して庶民派ラインなのか、地味なのが仇になってしまったようにも見えました。
 シナリオは非常に中途半端。後に控えるトゥルーのための布石と言えば聞こえは良いですけど、このシナリオだけ見ると完全に投げっぱなし感があります。他シナリオと比べても伏線が強引で唐突すぎます。プレイヤーが困るぐらいに。
 最後はトゥルーシナリオ。
 簡単に言えばまとめ編というところ。聖竜祭から始まりますが、あくまでも他のヒロインシナリオとは異なる話で仕切り直しになっています。これがいきなり問題で。プレイヤー的にはこれまでの知識があるのでこのトゥルーシナリオで少し書かれれば詳細を示さなくても理解できます。とはいえ、中には相反するような内容もある訳で。例えば、宰相の存在なんてまさにそう。彼が反逆するのはセルフィシナリオのみ。こうした点はしっかり教えてくれないとわかりません。けど、ライターにはそんなつもりは毛頭ないようで。ラストでいきなり、本当にいきなり現れるシルフィには開いた口が塞がらなくなります。出るのはいいんですけど、宰相が関係ないなら今まで何をしてたのよ、と。基本的に違う話なのだからもうちょっと考えて欲しいです。というより、どれかのシナリオの続きにすれば良かったのでは。
 物語的にはもう突っ込む気も起きないような予定調和。ようやくドーラに出番が来たと思ったら全くと言っていいほど意味がなくて驚きました。まぁ、主人公と役割が被ったのが元凶なんでしょうね。完全にどちらかはいらなくなってるし。
 本作は総じてイベントに重みがないような気がします。象徴とも言うようなイベントCGは特にそうで、用意する場にむしろ困っていたのではないかと思うほどでした。後から鑑賞モードを見ると見事なほどに印象に残っていないものが多いです。確かに見たはずなのに、これは何のシーンだったか、そう感じるカットが多いです。色々と残念。

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