ギルティクラウン12話。年始の総集編を挟んだとはいえ、ずいぶん久しぶりな気がします。ところでアレ、最初と最後以外をほとんどカットしているのに見づらさを全然感じないってすごいですよね。詰まるところ、大概がなくても問題ないっていう……。
閑話休題。
前回のは放送日が放送日でしたし、引きも引きでしたからてっきり、今回からちょっと間を置いて仕切り直しみたいな展開なのかと思ってました。色々と思わせぶりでしたしね。ところが、実際にはそのまんま続き。最初に書いてしまうとここまでが総集編の前で良かったんじゃないですかね。それくらい切りの良さそうなラストになってますよ。まぁ、12話ですし、あるいは最初はそのつもりだったのかもしれませんが。
端的に言うとこの12話は中身を詰めすぎでしたね。本来なら2話以上かけてやるものを1話でやってしまっているのでついていくのが大変なほど。脚本的にも1話内ではちょっと「あれ、もう?」ってなセリフが幾つか見受けられましたしね。あたかもAパートとBパートでずいぶんと時間が経過しているかのように。
2話あたりでかなりフラッシュバックしていたものの真相解明編。涯ことトリトンとお姉ちゃんの思い出。
ずっと嫉妬していた相手とは実は昔から知り合いだったんだよ! な、なんだってー!!
視聴者としてはそんな感じのリアクションでよろしいんですかね。もうこの作品はなんというか。見る者を脱力せずにはいられないといいますか。しかも、コレ序の口ですから。
語られた過去編はあまりにも身も蓋もない真実。全ての元凶は主人公たち姉弟にありました。ついでに母親も事態をややこしくすることに絡んでいるみたいです。もう葬儀社のみなさんがこのメモリアルフィルムを見たらえらいエキサイトしそうですよね。シュガーさんとも再び敵対しそうです。
それにしても、結局はこの姉にしてこの弟あり、ってな感じですよね。色ボケなところはまさに姉弟の絆を感じさせます。まさかパソコンでゲームが出るのはこんなところが原因だったりして?
最後のご都合主義には閉口。明らかに涯と一緒に刺す必要ないよね。シュガーの弟くんの時も感じましたけど、もうちょっと仕方がない状況ってのをうまく作って欲しいデスヨ。
「輝光翼戦記 銀の刻のコロナ」。先日どうにかゲーム感想をアップしました。やっぱり、アドベンチャー以外はなかなか時間がかかります。
それなりに遊べる出来に仕上がっていたとはいえ、今後に不安を残す作品だったように思います。単純に出来がもうひとつで練り込みや製作時間の少なさを感じさせるあたりも。プレイ続行不可のバグはさすがにどうかと思うレベル。前作にもちょっとあっただけになおさら問題です。
シリーズは今後も続くであろうだけに初心者お断りな作品になりやしないか心配。今回も前作未経験者にはなんだかよくわからない要素満載ですからねぇ。ちょっとしたイベントの小話でも前作話とかしてますし。もうちょっとフォローがあるだけでも違うと思うんですけどねぇ。
ゲームシステムも変更したのに面白さが減退しているという悲しさ。あるいはとっつきやすさを重視したのかもしれませんけど、長い時間プレイするだけにシンプルさは諸刃の剣ですよね。そのわりにはステータス確認とか手間と時間だけはかかりますし。アニメオフもないよりはあった方がいいですけど、そのためにシステムを変更するようでは手段と目的が入れ替わってますよ。
SDカットによる会話シーンがなくなった影響も予想以上に大きかったと思います。特に今回はミュリアルという戦闘に参加しないヒロインがいたせいでより感じやすかったのではないでしょうか。なんというか、なじみが薄くなるんですよね。主人公が喋る機会もぐっと減ってしまいますし。ある時はその恩恵がわかりにくい典型ですね。こもわた遙華氏のSDカットは他の作品とは重要性がケタ違いですからね。なくてはならないものです。
一番、気になったのはシナリオかもしれません。ライターが1人になったのは人件費削減ではないかという出来でした。前作メンバーでは藍の性格がすっかりデフォルメされてしまった感じ。すっかり食欲と嫌がらせだけの人だものなぁ。たまに鋭いことを言ったり、真面目な時もあるから深みがあるのに。アムリィスも出番があったことを喜ばなくてはいけないような事務的なキャラに変貌してしまいましたし(泣)。ひょっとして前作で雲母シナリオを担当された方でしょうか。
次回作が出たら付き合いで買ってしまいそうなので今から不安で一杯です。
|