どうにか「RANCE QUEST〜ランス・クエスト〜」の感想をアップしました。ゲーム感想が久しぶりなことに加えてゲーム性のある作品であること、キャラ人数も多いとあって大変でしたがどうにか書き上げました。
なんだか無駄に損した作品という感じでしたね。中盤まではホントに楽しかったのに。もうちょっと終盤のボリュームと各キャラへのフォローがあればなぁ。もったいない。それでも一ヶ月の間、熱中できたことに変わりありませんけどね。
「ユユカナ−under the Starlight−」。
始めて数時間ですが、いきなり困ってます。ちょっとくらいは予想しないでもなかったですけど、切実につまらないです。正直に言って読み進めるのが苦痛なレベル。そして、それがこの先も解消される目処が立ちません。
まず掛け合いが驚くほど淡々としております。起伏が少なく、テキスト自体にまるで面白味が感じられません。笑いは要素自体が少なく、その内容も使い古されたジョジョやアニメネタで新鮮味はまるでなし。それ以外の内容は良くない意味のテンプレートが主体。加えてなくてもいいような事務的な会話も多く含まれています。
キャラの立たせ方にも疑問です。ヒロインにけったいな個性、それも主に欠点に類するようなものを半ば無理矢理に用意して立たせようとしているので痛々しささえ感じてしまいます。恋のライバルをお札で殺害しようとしたり、やらせのようなわざとらしいツンデレでお茶を濁してみたり。主人公は軟体動物なみに鈍く、大岡裁きの如くヒロインに取り合われても、悪友になぜお前ばかりがモテるのだと糾弾されても、まるで気付かない。それでいてヒロインの厚意(と主人公だけが思っている)に自分だけが甘えることを当然のこととして疑問にも思わない。
読んでいてとても疲れます。描写自体にも細かい矛盾が山積みでため息に事欠かない有り様です。独り暮らしがうまくいかないからとなぜお金持ちのお嬢さまが(当時は)家事がうまいわけでもないのに世話しに来てくれるのか。朝は起こしてくれて朝食を用意。一緒に登校して昼食を用意してくれることも珍しくない。放課後は食材その他の買い物を庶民的にしてくれる(もしかして、主人公はお金を払っていない?)。しかも、これがずっと続いて常態化しているという。主人公の心情を含めてなぜ説明しないでいられるのが不思議です。ちなみにこれが主人公の感じているヒロインの厚意。どんな恩を売ればこれを自然なこととして享受できるのでしょう。
他には生徒会長のヒロインも謎。会長モードなるものを持っていて本人をよく知らない生徒たちからはすごく慕われているらしいのにその理由が見えて来ない。勉強ができるわけでもなく(むしろ悪い方?)、スポーツはあまり得意ではないっぽい。見た目に関しても特に賞賛される描写はない。クラスでもごく普通の扱いをされている。目立った生徒会の実績があるわけでもない。なぜ、これでカリスマがつきそうなほど持ち上げられているのか。とても不思議です。
全体的に目立つのは圧倒的な描写不足。書くべきことを書かずにどうでもいいことを繰り返し書いています。主人公よりも悪友の生態の方が詳細な描写があるくらい。なんだか出来の良くない昔のゲームという印象を受けます。例えるならテキストのつまらない「秋桜の空に」というところ。立ちCGの演出とかちょっと面白いこともしているんですけどね。まぁ、やり過ぎっぽく感じることもありますけど。
プレイ続行はかなり微妙な情勢です。進めても進めても「楽しくない」という感情が一向に払拭されないので。
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