徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2010年11月2日(火)    桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜2回目終了
 STARDRIVER輝きのタクト5話。なんとなく視聴者が見慣れてきた、そのことを前提に作り始めたように見えます。この空気感が普通っぽくなってきたというか。個人的には未だに毎回、違和感と戦っている感じです。序盤の演劇部が男女問わず歓声を受けるシーン、ここがどうにも変な感じでした。それだけの美男美女たちに見えてこないんですよね。
 今回は美少年好きの保健医が好き勝手するお話。いつも以上にスタッフが趣味で作っている様子が伝わってきます。もう題材(番組)は何でもいい感じ。この構成を組めるのなら。
 
 「桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜」。2人目は毛利輝元ちゃん。
 おお、信長ちゃんシナリオよりも良い出来です。戦闘シーンは相変わらずですが、こちらは合戦がメインのため、それほど気になりません。人間ドラマは見どころ満載で終盤にはちょっとホロッとできる展開まで待っています。まぁ、輝元ちゃんシナリオは実質、三姉妹シナリオだから、ということも強く働いていますけど。
 シナリオの途中からうっかり小早川隆景ちゃんに感情移入しかかっていたので輝元ちゃんのHシーンとか大変でした。尾張の痴漢というか変質者(主人公のこと)がとんでもないことをしでかしたので。手をつなぐにも1年かかるはずが1週間もかからずにカラオケボックスなんかで! くぅぅ、やはり始末しておけば、とか思わないでもなかったですよ。エピローグでそういうのも見たかったなー。
 やはり、1周目は甲ルートの方しか行けないのかもしれませんね。なんとなく信長ちゃんシナリオの展開を知っていることを踏まえたようなシナリオ運びなので。表に対する裏のような。
 それにしても、誰かが必ず犠牲になったように出番がとてつもなく少なくなるんですねぇ。このあたりはもう諦めるしかないのかな。まぁ、信長ちゃんシナリオよりはましですけど。
 エピローグはほとんどHシーンしかないのが残念。せっかく別枠になっているのだからもうちょっといちゃいちゃするところや色々なドラマが見たいです。HシーンもApRicoTクオリティを考えるとちょっと弱い感じなだけに。

 2010年11月4日(木)    桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜3〜4回目終了
 3人目は上杉謙信ちゃん。
 乙ルートからの分岐です。輝元ちゃんシナリオではちょっと目立たなかったこともあってかたまげるほどの大活躍。毘沙門天使は最高です。4話とか本気で笑わせてもらいましたよ。信心深く純粋であるがゆえに蟻地獄にはまるという神界の罠。神の試練という名の羞恥プレイはあまりに無情。
 しかし、このネタをけして笑いだけで終わらさないところが本作の真骨頂です。毘沙門天使になって苦難に次ぐ苦難に耐えることで絶対に得られないと思っていたものが窮地にも係わらず手に入る。状況を忘れてしんみりしてしまいそうな良いシーンでした。
 今のところは本作で一二を争う出来です。長さも恐らくは一二を争っています。キャラクターの登場バランスも最もとれています。ただ、王神はちょっと強すぎるよなぁ。この絶望感はちょっと出会えない凄まじさがありましたよ。どう考えても主人公たちは死んでいるだろう、っていう。
 数少ない気になるところといえば、共通が終わった時点で謙信ちゃんが主人公のことを好きであるということ。さすがにこれはちょっと無理があるように思いました。何もなさ過ぎるような。あと主人公の正体がちょっと?な感じでした。配慮があるように見えるんだけど、それにしてははっきりと矛盾している箇所もあるような。こういうのは輝元ちゃんシナリオでも見られましたね。
 エピローグはやっぱり残念な感じ。せっかく平和になったのに自由な掛け合いはほとんど見られないし。「いちゃラブデート変」という割にはいちゃいちゃする様子もデートすることもほとんどない。せっかく高いレベルの素材が揃っているのだからもうちょっと考えて欲しかったですね。画竜点睛を欠いてしまった感が否めません。もったいないなぁ。
 4人目は木ノ下藤吉郎ちゃん。
 こちらは甲ルート。謙信ちゃんシナリオの後だからかもしれませんが、驚くほど短いです。実際、半分もないのではなかろうか、というくらいであっという間に終わってしまいます。引っ掛かるところが何もない感じですいすいとエンディングまで行ってしまいます。いくらなんでもちょっと乙ルートと差がありすぎではないですかねぇ。シナリオのクレジットの表記が微妙なんでよくわからないんですけど(メインの他に3人いるけど補佐っぽい感じ)、プロットは籐太氏だけではないんですかねぇ。
 それにしても藤吉郎ちゃんシナリオは遊んでるなぁ。天下取りよりもエロゲーを極める方向に秀吉が向かうというのはやりすぎなくらい。石田三成ちゃんに腐女子を仕込むという構図も恐ろしいものがあります。怖いなぁ、太閤さま。
 乙ルートの三勢力はまるで出番なし。いくらなんでもそれはどうよ。

 2010年11月5日(金)    桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜5回目終了
 神のみぞ知るセカイ5話。かのん編スタート。うーん。不思議な構成ですね。内容ではなくサブタイトルのことですが。これまでは同一ヒロインのエピソードであっても原作2話分であればAパートとBパートにそれぞれタイトルがついていたのですが今回はそれがなし。だから先週の予告の時点でサブタイトルがひとつしかないから原作投入分も1話しかないと思って驚いたのですが、実際には2話投入でした。
 オープニングの前はもしかしてラストのシーンなんですかね。特徴的なマイクの立つカットやかのんの衣装がそんな感じです。
 前回の「今ここにある聖戦」から原作越えをスローガンにしているのではないかという作り込みを感じます。追加部分がいかにも動くアニメになったならば、こんなところが増えるだろうと感じやすい箇所が強化されていて好印象です。ただ、一方でここまで話数を重ねてきて初めて作画レベルが下がったように見えます。本当に一部のシーンでほんのかすかにですけど。まぁ、逆にこれまでの質の高さが窺えるというものですが。
 以前、作者はヒロインの中では美生が描きにくいということをツイッターで書いていましたが、他の人間が描く場合も同じことはあるようでした。で、私見ではこのかのんも似たような感じかなぁ、と。というかかのんは「これぞかのん」という外見的な特徴があまりないので完成型が見えにくいのかもしれませんね。どのカットを見ても似ているとか反対に似ていないとか、あまり感じにくいです。
 かのん役の東山奈央さんは喋っている時よりも歌っている時の方が良い感じ。「ALL 4 YOU」や「ハッピークレセント」はこんな曲だったんですねぇ。もしかしたらアニメ化して一番嬉しかったことってこれかもしれません。っていうか、アルバムまで出るって普通にすごいなぁ。仮に現段階でアニメ第2期とかが内定している(もしくは2クール以上、放映する)としてもかのんの出番なんてほとんどないのになぁ。
 予告カットはべっかんこう氏が担当。なんと本人の立候補だそうで驚きです。正直、これも文字がなければしばらく誰かわからない感じかな。右のカットだけしかないなら尚更でしょう。まぁ、エロゲーの特典のゲストイラスト集でも似たような事例は多いですけど。
 
 「桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜」。5人目は伊達政宗ちゃん。
 こちらも甲ルートからの分岐。やっぱり、こちらのルートは短いのが基本のようでさくっと終わってしまいました。謙信ちゃんシナリオと近い内容かも、と思っていた面もあったので拍子抜けでもありました。王神は出てくるんですけど、条件が悪いせいかあっさりと倒せてしまいます。
 政宗ちゃんに関しては片倉小十郎との関係性がねぇ。ヒロインとして考えるとどうもあまり芳しくないような。思い入れが持ちにくい設定のような気がします。真相が明かされたところであまり感心したり高い効果が得られるものでもないですし、なによりヒロインとしての魅力が上がる訳ではないのが辛いところ。ただでさえ、他の武将との関連性が薄いのだから片倉小十郎の設定は逆効果だったように思います。それに比べて武田軍団や尾張勢のなんと賑やかなことか。謙信ちゃんにとっての毘沙門天さまのような存在がいる訳でもないしねぇ。もうちょっと配置を考えた方が良かったように思います。作品内では陸奥組が浮き気味とありましたが、ヒロインとしてもやや浮き気味です。

 2010年11月8日(月)    桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜終了
 最後は武田信玄ちゃん。
 乙ルートということで出来に期待していましたが今ひとつというところで残念。他シナリオと毛色が違うことは評価できるし、けして悪いという訳ではないのですが、なまじ謙信ちゃんシナリオと輝元ちゃんシナリオが本作では抜きんでているだけに辛いものがあります。あと野球というネタ自体がどうかと思うのはきっと私だけではないはず。
 まぁ、それはいいとしてもタイマン野球のルールがどうにもねぇ。諦めない限り負けはない、ってそれじゃどう考えてもバッターが有利ですよ。しかも、作中でスピードの謙信、力の信玄と言っていたのに耐久力勝負では話にならないほどハンデがあるような。ハッキリ言うとこれではあんまり盛り上がらないデスヨ。ただでさえ、信玄ちゃんが勝つのはわかりきっているというのに。謙信ちゃんに王神の技があまり通じないという展開は良いとしても実質的な結着はここでつけているような感じなのもちょっと。実際、本当の結着もこの流れを受けたかのようにあっさりとついてますからねぇ。
 一番良かったのは明智光秀を取り合う信玄と謙信という構図でしょうか。
 おまけのSSS。戦国ショートはただクリアするだけでは駄目で、正しい選択肢を本編で選ばないと開放されないという無体な仕様。オールスキップでも全シナリオをやり直すには1時間以上かかるのでさすがにしんどいです。次の選択肢まで飛ぶ機能が切実に欲しかったです。中身も苦労した割にはあんまり面白くないしなぁ。笑えたのはひとつかふたつくらい。
 長かった「桜花センゴク」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

 2010年11月13日(土)    恋と選挙とチョコレート開始
 昨日になってどうにか「桜花センゴク!〜信長ちゃんの恋して野望!?〜」のゲーム感想をアップしました。危うく怠け癖が発動しかかりまして、そのせいで遅くなりました。「ゆにばる!PARANOMAL GIRLS STRIKE!!」の出来もあってそれほど大きな期待を抱いていなかったということもありますが、それにしても良い作品だったと思います。ApRicoTのゲームがこのまま上昇気流に乗ってくれることを願います。
 
 STARDRIVER輝きのタクト6話。タウバーンらが出現せず肉弾戦なお話。気のせいかこっちの方が全体の構成がすっきりしますね。普通のロボットものに比べて見せ物的な要素が強すぎるのかもしれません。儀礼っぽさが多くを占めていると言いますか。
 しかし、皆さん生身でもあんなに強かったんですねぇ。地面に叩きつけられて蜘蛛の巣状にヒビが入ったりしてすっかりドラゴンボールな気持ちですよ。そのうち東方先生のように生身でタウバーンと戦う人が出てきそうだ。あ、設定的にそれは難しいのかな。
 
 神のみぞ知るセカイ6話。本当に「ワタシ平凡?」を1話かけてやるあたり恐れ入ります。昔から削る方向の作品が多い中でここまでやるのは実に貴重です。まぁ、さすがに基本的な筋書きを変えずに膨らますのは限界があるので4コマのネタを本編に使ったり、前回の「UP TO BOY」のネタをアレンジして使ったりしています。
 アニメはエルシィが人気あるんで使い勝手がいいですね。アイキャッチもきっととても効果的なんでしょう。原作でこんなことしたら恐らくはアンケートが心配な感じに。
 予告カットは甘露樹氏。リーフから2人目です。となるとカワタヒサシ氏あたりの出番もあったりするのでしょうか。それにしてもさすがとしかいいようのない可愛らしさです。入れ込み度によるでしょうけど、人のキャラを描く時にもその人の実力が出るよなぁ。
 
 「恋と選挙とチョコレート」。1人目は住吉千里。
 思ったよりも出来は良いです。プレイしていて楽しいという大事な点をしっかりクリアしてくれています。正直に言って設定は(意図的かもしれませんが)ツッコミどころが多数なんですけど、そこから一応は主人公が成長して初期の時点よりも視野が広くなることで問題点をクリアしています。
 実際のところ、初期の段階では無茶な点が多すぎますからね。ちっとも同情する気になれないショッケンの実態。予算でお菓子を貪って部室までもらってだべるだけが活動内容。しかも、やおい棒(うまい棒の作品世界での名)は御曹司がいるから食い放題。さらに相手の公約を潰すためだけに会長選に立候補。もし当選したとしても自堕落なショッケンの活動に戻れない(会長以外にも役員を出すことになるだろうし)ことに誰も気付かない。部室にビールサーバーがあって夕方前に顧問が仕事が終わったとか言ってジョッキで飲んでいるとかね。これ描写はないけど、部員は飲んでいないと言ったところで外部の人間は誰が信じるでしょう。
 主人公もビールサーバーの持ち主を含めて、18歳という年齢ですでに4人の年上の女性からキスされているという謎の前科の持ち主だったりします。しかも、この詳細が明かされる相手はヒロインでもないというのに。なんか「この青空に約束を−」の主人公と似た匂いがしますよ。
 ヒロインの千里も立ち位置としては微妙なものがあります。ポジションは典型的な幼なじみなのに中身というかキャラはツインテールのツンデレさんなんですよ。当然のように主人公を所有物扱い。これじゃ主人公が色々と気付かなくても無理ないです。そこを越えても今度は弟君の設定がねぇ。タイトル名にかけている割には弱いネタかなぁ。主人公の誓いも初手からブレブレだし、それでいいのかと聞きたくなるような理由でタブーをクリアしてしまうし。結局なんでもいいんじゃあ? とか感じてしまいます。
 個人的には1周目が千里ルート固定というのも痛かったです。かなり初期の時点で1周目は青海さんと決めていたこともあって。パッケージイラストを見た時にこの1枚では最も興味を引かれない彼女を一番最初にしようと思ったんですよ。そしたらあれよあれよという間に青海さんはとても魅力的な姿を見せてくれるようになって。そして、1周目は千里一択であると気付かされて。私にはなんだか青海さんが出汁に使われたようにしか見えなかったんですよ。全くもって不運というほかないですけど。
 賑やかな会話が楽しく、部活を守るためにメンバーが動く、そして終盤はどこか尻すぼみ。独特のCGが美しく、音楽も舞台によく合っている。レベルは違いますけど、なんだか「水平線まで何マイル?−Deep Blue Sky&Pure White Wings−」を思い出す作品です。起動ディスクが必要なところは一致しませんけど。

 2010年11月14日(日)    恋と選挙とチョコレート2回目終了
 仮面ライダーオーズ10話。真木博士は見た目と同様に中身も危険な様子。ヤミーの母体はいわば身内の恥であったのに気にするどころか好都合だと観察モードに入るほど。終わりの大切さを求めるため今後も何でもしそうです。
 後藤さんはいずれ人工的なライダーになったりするのか。それともその前に亡くなってしまうのでしょうか。なんとも危険な予告でのほのめかしでした。
 相変わらずアンクは本作の萌えキャラだなぁ。いじられてナンボのところが可愛いです。手だけでの状態であってもそれは変わりません。
 
 「恋と選挙とチョコレート」。2人目は青海衣更。
 思ったよりも分岐場所は遅く予備選挙終盤からでした。まぁ、2周目になって選択肢の数がずっと増えたので細かい差分の文章はあちこちにあるんですけど。本当に細かくてそこまで必要かなぁ、とか思うくらいの箇所までフォローされています。おかげで既読スキップを作動させると進んだり止まったりと実にせわしないです。
 衣更シナリオは差別がテーマのひとつなので実に重苦しく辛い展開が待っていましたが、それが逆に衣更(昨日の日記での青海さん)の良さを引き出していたように思います。中盤までにさんざん衣更の笑顔の強さを見せていただけにそれができなくなった状況の危うさが出せていたと思います。同様に主人公が試されるような流れも良かったです。格好悪いところを見せられる、見せててもいいんだという相手がいることはいいですな。2人からはそんなものを感じました。出番は少ないですが、衣更の弟くん2人も良いアクセントになっています。終盤のシリアスにも欠かせない存在ですからね。いるかどうかで衣更の怯えの重みが違います。
 真面目な面だけでなく衣更は困るほどに可愛いです。声優の演技も込みで笑顔は無敵の破壊力を秘めていますし、メインヒロインとその親友コンビと違ってため息をつきたくなるような裏がないのも好感度高いです。思わず同情せずにはいられない境遇もショッケンメンバーの温さを感じさせるにちょうどいいデス。なんとも健気です。
 ある程度は予想していたものの千里と美冬の酷さはそれをはるかに超えていました。確かに千里シナリオでも暗黒面を見せていたので他のヒロインシナリオでも出張ってくるのではないかと思っていましたけれど。千里はまるでメインヒロインであることを鼻にかけたような言動が跋扈していてとても痛々しいです。主人公を所有物扱いしているのは建前ではなく間違いようもなく本音なんですわ。ケートク生だからと衣更を差別する猿コンビと大差ありません。言うなればヒロイン差別。フラグへし折り男ならぬ女。終盤でもやってくれましたからねー。
 美冬はそのフォロー役で主人公に近づく女を牽制する役目。たかが買い出しひとつとっても千里の意向を汲み取ってオーケーが出なければすかさず買い出し組に乱入する。こんなものは基本中の基本。主人公が千里に女性としての魅力をあまり感じていないような言動をすれば即刻ダメだしを敢行。過ぎれば方向修整とばかりに千里以外の女は見るのもNGだと言い始める。完全に自分の理想の押しつけです。ここまで言われるとさすがに主人公もムッとして言い返します(もちろん、衣更を意識し始める前の話)。つまり、これはライターの計算の内なんでしょうか。私には2人が無駄に好感度を落しているように見えてならないのですが。ちなみに美冬さんはこれでもヒロインなんですよ? 一体、本人のシナリオではどんな修羅場が待っているのか……。
 まぁ、2人のことはともかく衣更シナリオで残念だったのは選挙後がサラッと終わってしまったことですね。シナリオ中の唯一のデートがとても楽しかっただけに惜しまれます。もっといちゃいちゃしたかった。心の底からそう思いましたよ。

 2010年11月15日(月)    恋と選挙とチョコレート3〜4回目終了
 3人目は東雲皐月。
 皐月は敵陣営のトップということでこれまでの周回ではほとんど出番がありませんでした。よって本人のルートに入るとかなり多くの新規文章が出るのでは、と考えていたのですが実際にはそれほどでもなかったです。2周目以降の要する時間としては他のヒロインとほとんど変わりません。
 おちゃめなクールビューティーの皐月さんはなかなかに可愛らしいです。落差の激しいところが魅力で特に恋仲になると破壊力が上がります。立ちCGもいいですが、イベントCGの赤くなる表情は抜群の可愛いらしさ。これは骨抜きになったとしても仕方がないですね、というくらい。辰巳候補に言われたこともまるで言い返せませんよ、掛け値なしに本当のことですから。ええ、あの胸は凶器ですよ、間違いなく。
 ショッケンの顧問の先生とは姉妹ということで当然絡んでくるのですが、主人公の方の絡みは設定倒れなのかいい加減な感じです。逢瀬の原因もサッパリ説明されませんし、玄関でのやりとりも意味不明のまま。しかし、ヒロインたちと知り合うことによって(選挙戦が忙しいとはいえ)先生のところに行かなくなるというのはなんだか居たたまれないものを感じてしまいます。そりゃ、主人公は若いから仕方ないのかもしれんけど、先生からすればねぇ。
 選挙戦は意外な流れに驚きでした。たまーにあるパターンなんですけど、主人公と知り合うことによってむしろ、ヒロインに悪いことが起こったり解決できる問題もずっと時間がかかったりする。「遥かに仰ぎ、麗しの」なんかもそうでしたね。衣更シナリオの結果が結果だったので(あれで負けるのだから)選挙は全て負けるものかと思ってしましたが、本シナリオではなんとほぼ不戦敗で勝利してしまう。まー、それはいいんですけど、最終演説は素直に賛同できない面もありました。恋人である主人公に助けてやれ、という有権者からの声が届く。それ自体は構わないのですけど、こうやって守られるのはやっぱり権力を持っている側なんだなぁ、と。衣更シナリオがかなり追い詰められた内容で外部の救いとかなかっただけにちょっと考えてしまいました。
 衣更シナリオもそうでしたがデートが楽しいですなー。ほんのわずかしかないんですけど、普段は選挙戦しかない上にヒロインのいつもとは違う姿が見られるせいかなんとも嬉しく楽しい。ああ、でもやっぱり衣更シナリオと同じでエピローグも短くて食い足りないんですよねぇ。もったいない。
 心配の種であった千里と美冬の暗黒モードは察知される前に恋仲まで進んでしまい事後報告だったせいかあんまり発動せず。本当に良かったです。
 本作はメッセージ制御がかかってボーカル曲が流れるシーンが度々あるのですが、これがどうも。通常こういったシーンは感動を誘う場面であることが多いのですが、本作はいまいちそこからズレているように思います。衣更シナリオなんてさんざん絡んできた千里を振るシーンですからねぇ。感動するどころじゃないですよ。やれやれと安堵するシーン。本当はこの時点でその考えは甘いにも程があるんですけどね。
 4人目は木場美冬。
 正直に告白します。美冬が主人公に言い寄られて困惑するシーンを見ていい気味だと思っていました!! いやー、前科が前科だけにねぇ。衣更シナリオで受けた仕打ちは忘れようたって忘れられません。下手すれば千里よりも印象悪かったくらいで。この千里原理主義者の蔑んだ視線と言動と来たらもうね。挫けても不思議はなかったですよ。ほんま酷いよアナタ。
 ある意味で期待した修羅場はとてもおとなしくてぬるま湯のようでした。美冬の企みもちょっと無理がありすぎましたし。私の正体と言われてもとっくに知っていますという感じでした。もうちょっと天罰覿面な展開であった方が良かったのではないか、個人的にそう思う次第であります。みいちゃんファンにはたいへん申し訳ありませんが。
 ところで、千里の発言にもちぃと聞き捨てならないものがありました。親友の好きな相手くらいわかって当然というアレです。おいおい、美冬の好きな相手を主人公と知っていながら普段の所有物扱いとかその他諸々とかとても酷いんじゃないでしょうか。ホントに親友?
 もうちょっと真面目な方面から考えると最も選挙要素が弱いシナリオですね。他のシナリオ以上に選挙よりもヒロインの方に重点がおかれています。結末のつき方も含めて。
 結局、出会いの頃のことがほとんど触れられないのが残念。みいちゃん、ゆうくんと呼び合うようになったきっかけとか知りたかっただけに。だって両名とも千里には愛称がないのに。

 2010年11月18日(木)    恋と選挙とチョコレート終了
 STARDRIVER輝きのタクト7話。やっぱりというかなんというか後編な作り。しかし、この2話を見て思うのは中身の薄さ。もともと1話であったものを2話に引き延ばしたのではないか、そんな気がするくらいです。なんとなく今回の海女さんが憐れ。完全にスガタの引き立て役です。ところで、保健医の先生はまだ円卓に参加していたのね。てっきり美少年をゲットしてやる気をなくしたかと思ってました。
 
 「恋と選挙とチョコレート」。最後は森下未散。
 さして理由なく一番最後にしましたが、どうやら正解だった様子。今までとは比較ならんほど荒唐無稽な展開が待ち構えています。しかも、それだけならまだしも展開自体がすごーく早いです。これまでに比べれば光の速さで選挙戦が終わります。衣更シナリオや千里シナリオの苦労は一体どこへ? というくらいの有り様で。その後にじっくり書いてくれるならいいんですけど、そんなこともなくすっごい駆け足。ただでさえ、苦しい説得力がもう擦り切れそうです。
 見た目通りのいい人ではないと評されていた会長の、後押しをしてくれる動機の詳細が語られます。もうこの学園は何でもありだね、という感じ。まぁ、少ない情報量で構築された世界観ってやつは無茶な流れがあってもスルーするのが基本です。それでもただ一点だけ、会長の任期が1年だけというのはどうしても承服しがたいですわ。一応は翌年も選挙で勝てばいいとはいえ、保障されてるのが1年では他の全てが無茶になってしまいますよ。
 未散は存在感がなくて困ります。他のシナリオでそうであったように自分のシナリオでも存在感は薄いです。にも係わらず主人公がぐいぐいと惹かれていく様子はだいぶ無理があると思いました。実際、主人公に女が近づくとすぐさま過剰に反応する千里がなーんにもリアクションを起こさないですからね。美冬が気にしても知らんぷりでむしろ許可を出すほど。猿コンビと同じ扱いです。恋仲になってしまってもさっぱり反応しないし、このシナリオの千里はきっと体調が悪かったんでしょう。
 本作はエンディングテーマをそれぞれヒロインの声優が歌っているんですけど(設定的にもヒロイン本人が歌っている、ということのようです)、未散だけは違和感あり過ぎです。滅多に口を開かない未散が活き活きと歌うというのはどうにも想像できません。素直に別人なのではないかと思ってしまいます。
 「恋と選挙とチョコレート」もこれにて終了。ゲーム感想は近日中に。

 2010年11月21日(日)    テックジャイアン1月号
 どうにかこうにか「恋と選挙とチョコレート」の感想をアップしました。がっつり期待していなかったせいかとても好印象な作品でした。デビュー作でこれなら次回作も楽しみです。
 
 神のみぞ知るセカイ7話。かのん編最終話。またしても膨らまし具合が半端ではありません。特にラストのコンサートシーンは圧巻の一言。これぞ漫画では無理というか、あまり意味を見出せない部分です。駆け魂を拘留してからが本番とばかりにかのんの魅力を見せてくれます。ただ、気合いが入りすぎたのか、かのん編1話目の冒頭と繋がらなくなっています。ちょいと残念。
 予告カットは西E田氏。これはまた懐かしい人が。最近すっかり見なくなったような気がします。個人的に馴染みのない方なのでどうにもコメントしづらいです。
 来週は原作12話の「Coupling/With」。タイトルが変わっているのでこちらもだいぶ手が加えられそうです。正直、この話はちょっとパンチ力不足ですからね。アニメはエルシィが人気あるのでそれだけでもだいぶフォローになりそうですが。
 作者コメントを読む限りどうやら年明け以降も続きそうですね。とするとオープニングやエンディングも当然、変わるということになりますね。オープニングはともかくエンディングがあのままだとさすがに気まずいものがあるからなぁ。
 
 仮面ライダーオーズ11話。飛ぶヤミーが出てきたから、ということでその対策は羽を斬ること。赤の胴体のメダルとかないんでしょうか。あれば飛べそうな気がするだけにねぇ。
 そういや今まで出ていたコアメダルの色は4色。1色足りなかったんですね。アンクのためかはわかりませんが気づきませんでしたよ。そして、ガメルはすでにコアメダルを何枚か失った状態。ということは鴻上グループが所有しているのでしょうか。
 
 テックジャイアン1月号。
 「晴れときどきお天気雨」ぱれっと:「さくらシュトラッセ」からもう2年。まだ2年。どちらとも感じられるなー。正直、過ぎてみれば前作にはかなり期待していたんだな、と強く思います。よって一報に触れた今の期待度は……。設定もねぇ。全国に1万人もいる神様って……。オリンピック選手の方がよっぽど少ないですよ。あと妹がナナリーに見えてしょうがない。それと今回もサブキャラが魅力的で困りそう。2011年発売予定。
 
 「神採りアルケミーマイスター」エウシュリー:今まで原画的な相性から面白そうと思いながら敬遠してきたエウシュリーのソフトですが、私の嗜好が緩やかに変化したのか、それとも原画の方が変わったのか普通に欲しい感じに。中でもセラヴァルウィが可愛く見えて仕方ない。2011年春発売予定。
 
 「手毬花(仮)」TOPCAT:これが最後、かもなぁ。ライターが鷹取兵馬氏、音楽がSYUN氏となれば無視はしにくいですけど。それもいつまでもって訳では。とにかく前作が半端ない落胆度だったので。原画的にもしんどいってのもありますけどね。未定。
 
 「ぜったい絶頂性器の大発明!!〜処女を狙う学園道具多発エロ〜」softhouse−seal GRANDEE:元は低価格ソフトの続編的位置づけの作品をフルプライスで発売するというここの戦略に興味があります。企画的にも目を引く感じで面白いですし。3月25日発売予定。
 
 「久遠の絆THE ORIGIN」ザウス:昔から興味あったタイトルですがとうとうプレイすることなく今日まで来てしまいました。ということで歓迎のタイトルであります。ただ、一方でどう変化したのか知りたい気持ちも。発売時期次第かなぁ。2011年発売予定。

 2010年11月27日(土)    失われた未来を求めて開始
 神のみぞ知るセカイ8話。2つだった視点を4つに増加。とはいえ、もともと視点によって秘められた謎自体がほとんどないため、ただただわかりにくさだけが増している感があります。こういうのってある視点ではこう見えるけど実は……、というのがないとあんまり面白味がないんですよねぇ。実際、謎とその種明かしはオチを先に見せることによって発生させていますからねぇ。正直、これだけなら視点の変化は特にいらないですから。と、いうより視点が中途半端ですよね、コレ。カメラワークが第三者視点だから。
 予告カットは佐野俊英氏。お母さんなのは作者の肝入りのようです。今週は本編の方でも頑張っていますが、これを見てしまうとレベルの差を感じます。脱帽ものの色っぽさ。さすがの一言です。
 エンディングはエルシィ役の声優が1人で歌うバージョンのようですが、これはわざとこのように歌っているのでしょうか。先週までと比べてしまうとあまりにきついものがあります。少なくともCDを順番に買っていくと最初のコイノシルシはこれなんだよなぁ(多分そうなんですよね?)。
 
 「失われた未来を求めて」。1人目は佐々木佳織。
 うーん、と。何と言ったらいいのやら。開始してわずか3時間程度でネタバレ的な展開が始まるので別に構わないかもしれませんが、パッケージやマニュアル、それに雑誌でも触れていないので一応は伏せ字にしておきます。
 「君が望む永遠」ですか、コレ? というよりも出来から考えてパープルソフトの「夏色小町」の方がらしい感じですけど。
 始めてみると掛け合いを盛り上げようと努力する姿勢は伝わってきます。しかし、悲しいかな努力は実を結んでいないんですよねぇ。楽しそうに見えるだけ。中身のない空虚な会話。笑いどころに欠けるテキストは進めば進むほど違和感を感じるようになってきます。しかも、中身がないのは文章だけに限った話ではなくイベント的にもとっても寂しいです。なんとか引き延ばそうとしているのが見えてしまってちょっと痛々しく感じられてしまうほど。これがクセ者ぞろいと呼ばれるメンバーの会話なのか、と思わずにはいられない訳で。
 タイトルのこともありますし、この囮であることがバレバレのイベント構成を見れば多くの人が展開を読めてしまうような気がします。まして、古川ゆいの設定はあまりにもあからさまです。この2つを重ね合わせれば当たらずといえども遠からず、という結論に至るのはたやすいのではないかと。
 別にこの展開がまずいといっているのではありません。問題なのはこの展開以外にほとんど何もない、ということです。もうちょっとバレない工夫も必要ですし、物語としての肉付けももっとずっとずっと必要です。パッケージに思い切り「感動の物語」とあるのでちょいと嫌な予感はしていましたが(こういうのは自分でいうものではないでしょう)。
 ヒロインの魅力はけして悪くないだけにもったいないものがあります。恋愛描写も性急すぎてはぁ? という感じですしね。
 そして、エピローグでいきなり18年後に飛んでわかりやすいトンデモ展開。これが鍵となって2周目以降に選択肢が増えるのですが……。あのー、未来を変える選択肢とトンデモ展開が関係していないんですけど。というか、Hシーンを迎えずに控えるだけ、だものなぁ。これでヒロインが事故に遭わずに助かるって一体……。まぁ、因果律がどうの、って描写がありましたから単純にはいかないという設定なのかもしれませんが、その代わりがこれではねぇ。
 ところで、オープニングにエンディング画像を混ぜるのはどうかと思います。

 2010年11月29日(月)    失われた未来を求めて継続中
 仮面ライダーオーズ12話。なんと敬介さんは口だけで放浪どころか海外にも行っていなかったのでした。えええーーー。さすがにそれはどうなのよ。この状態でよく具体的に人を羨めるものだなぁ。つーか、この状態でよくもまぁ編集部に持ち込む気になったものですわ。デスクトラベルミステリーって訳でもないのに。そんな男を見たせいか後藤さんの思い込みもほぐれたようです。元同僚と同じになっていることに気付いたようですね。ただ、誘惑はありそうなのでまだまだ予断を許さないようにも。
 
 「失われた未来を求めて」。2人目は支倉愛理。
 本作は周回することで趣が変わってくる作品です。そのおかげか1周目よりは印象がよくなりました。最初は佐々木佳織というキャラしかいない感じなのですが、エンディングを迎えてフラグが立つことで支倉愛理というキャラが同じ舞台に上がってくるような。さながら1枚ずつ皮を重ねていくように。最後には4人のヒロイン全てに重みが感じられるようになって印象も上向きそうです。
 2周目は支倉愛理ルート。ということで選択肢が増えます。それだけでなく愛理や古川ゆいのキャラが1周目とは違っています。因果律に影響があって……、ということのようですがこれはナイス設定かもしれませんね。これを使えば複数ライター制で描写がアレだったとしても言い訳が立ちますから。新説とか言っちゃってもいいかもしれません!?
 さて2周目はライターが変わっている(スタッフロールで確認)せいか、はたまた上述したようにフラグが立って描写が解禁状態になったせいなのか、愛理はとても可愛いです。主人公に甘やかされるとそれまでとの反動から激しく照れてしまう様子はなんとも言い難いものがあります。これでもっとイベントが充実していればなー。イベントの薄さは相変わらずです。そのへんは2周目になっても代わり映えしません。よってエンディングもなんだか寂しい。メインの部分が解決されてしまうと残ったものはほんのわずか。あの漫研の人との話しかないなんてねぇ。

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