徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2009年12月2日(水)    アトリの空と真鍮の月1回目終了
 君に届け9話。ささやく一言は視聴者を唖然とさせる。これ原作を読んでいない人や先読みをしない人の場合は「え、今なんて言ったの?」的なセリフですよねぇ。爽子には聞こえていないけど唐突に牙を剥くかのような。しかも、これが新しい友達というタイトルに込められた意味も重い。まぁ、客観的に見ると障害というか妨害がないとすぐにうまくいってしまそうだからねぇ、この2人は。これぐらいでちょうどいいのかもしれません。
 
 「アトリの空と真鍮の月」。1人は神室立花。
 正直に言いますと終盤は寝落ちしそうになってました。予想を遥かに上回る駄目っぷりに閉口しております。これホントに「果てしなく青い、この空の下で…。」の続編なのかという思いで一杯です。前作の和風伝奇ホラーがただのトンデモに成り下がっています。言うなれば質の悪い「もののけ姫」状態。
 筋書きにも大いに問題がありますが、テキストにはそれ以上かもしれない問題を抱えています。とにかく変遷していく事態を口頭で説明することが非常に多い。このシナリオだと立花の口から。その垂れ流される情報が正しいのかどうかまるでわからない。それに対応した実際の描写がないので、後追いになって随分先になってから「ああ、あの時の話は本当だったのか」というパターンが何度も続きます。問題は情報が虚実入り交じっていることで中にはそれがどうも仕掛けなのではないか、ということがある点です。シナリオライターが物語に与える影響をコントロールできていないように見えます。
 テキスト容量5Mと謳っていますが、とにかく誤字脱字が多い。誤用ならまだしも単純ミスが目立っていて、とてもシナリオ校正に4人の人間を割いているとは思えないありさまです。加えてシナリオチェックが甘いのか、シナリオ上に矛盾が散見されます。主人公が知らないはずのことを知っていることになっていたり、その逆があったり。それが謎に絡んでいると意味不明の会話になってしまい、プレイヤーは混乱するばかりです。あんまり時間かけていないんじゃないですかね、この作品。
 シナリオに関わる問題は演出にも見受けられます。口頭でばかり〜、というのはすでに説明しましたが、それを助長しているのがCG的な演出です。背景が暗くなっているだけとか、揺れているだけ、なんてことがクライマックスの大半を占めていて、いっそ見事なまでに読み手を引き込んでくれません。なまじトンデモ大戦になってしまっただけに画面の変化のなさはとても痛いことに。素材不足とかそういう問題ではないような気がします。
 ヒロインの魅力を伝えるという点でも各所で力不足がハッキリと。もはや原画に関しては言いません(総括するならもちろん無視はできません)が、テキストにおいてもそれは感じられず、惹かれあう過程がどうこうというレベルではありません。恋人だからHするのではなく、Hできるから恋人である、とまとめられてしまうイベントの数々はあんまりです。確かに現実にはそういうことも多々あるのかもしれませんが、わざわざゲームでそれを体感したいとは思いませんて。仮に狙いだとしてもマニアック過ぎるのではないでしょうか。
 心配であった八車文乃に関しては予期せぬ描写に戸惑いました。主人公がなぜか文乃と相対する時だけ頭脳明晰になって手玉にとり始めるんですよ。急に自分の性格分析とかするのもこの時だけ。他のキャラを相手にする時はつねに後手後手で流されるだけなのに不自然すぎます。何か理由があるにしてもこれはちょっと……。この描写を喜ぶ前作ファンってどれくらいいるのかしら。
 一応はプレイを続ける所存ですが、ここまで下がった評価がV字回復をするのはかなり難しいのではないかと思います。なんか「水夏」の後の「D.C.〜ダ・カーポ〜」みたいな感想になりそうだなぁ。

 2009年12月4日(金)    アトリの空と真鍮の月2回目終了
 魔法少女リリカルなのはA’s9話。悪魔呼ばわりされる魔法少女ってのもすごいなぁ。まぁ、実際に炎の中から無傷で現れる姿は控えめに言っても天使って感じじゃないからなぁ。どっちがヒロインだかという構図でしたよ。
 相変わらず高町家に癒される。ところで、桃子かーさんの声優はまさか原作と同じですか。聞いた感じそっくりなんですけど。それと私は翠屋と言えばフィアッセな人なだけにちょっと会話の内容には残念。
 
 「アトリの空と真鍮の月」。2人目は桐陰朝。
 うーん。ほとんど変化なし。それなりに文章量を読まされますが、その中に大した記述はなく、大筋も変化はありません。せいぜい攻略対象が変わったので少しは作中のリアルタイムで状況が見られるくらい。要するに同じ事態をどこで見ているかという視点の違いに過ぎません。つまり、クライマックスである冬の季節になっても既読スキップが作動するシーンが各所にあるということです。個人的に恐ろしいのはそのスキップした場所の細部をもう忘れかけているという事実です。わずか2日前のことなのになぁ。どんだけ興味を持てないでいるのか。
 ヒロインに関してはメガネなので一段と印象悪し。つーか、主人公が盲目の少女がメガネをかけていることを気にも止めない理由はどこにも出てきませんでしたよ。まぁ、きっとそうだろうと思ってましたけど。
 恋愛に関しても相変わらず駄目。季節が移り変わることが関係性の変化を生みだしている、ということくらいしか説得力はありません。早い話が何もないと言っても過言ではない、と。その余波って訳でもないと思いますけど、唯一のHシーンは酷いことに。主人公の義母と担任の先生が襲われているのを肌で感じて(盲目だから)発情して誘う、ってなんじゃそらレベル。こんなことでもしなければHシーンさえ用意できないんですか? と聞きたくなりますわ。まぁ、普通にあったところでエロくはないんですけどね。立花シナリオがそうでしたし。魚の産卵をモチーフにした斬新なやつならありましたけど。

 2009年12月6日(日)    アトリの空と真鍮の月3〜4回目終了
 DARKER THAN BLACK−流星の双子−9話。黒と別れた2人と一匹はイベント帰りの腐女子2人にお持ち帰りされる。まさか、冒頭のセリフは自虐的なギャグではないですよね? ちょっと心配になりますよ。外伝未完! とかなったりしないだろうな。
 ピンクに対してジュライがちょっと嫌そうなところが7話からの繋がりを連想させて微笑ましい。そういやスオウはお姉ちゃんだものなぁ。ジュライに対してもそれが影響を与え始めているのかも。
 2年ぶりの松吉はちっとも変わっていませんでした。果たしてテコ入れに役に立つのかはともかく、池袋に向かうはずがお母さんと再会感動スペシャルにシフト。おお、まさかあの前金がこんなところで役に立とうとは。
 一方の黒は一行を追うこともなく暗躍開始。装備は整っても仮面は手に入らないのね。三号機関が成果を上げられない中で燿子を誘拐する。ラストでも書いてありましたけど、燿子は銀の居場所を知る数人の一人? 情報を流出させた者はやはり、例のマダムなのでしょうか。遂にスオウにも接触したあたり元凶の一人という感じがします。
 無事にお母さんと再会。迷探偵が珍しく役に立つ、と思えばやっぱりそこはこの2人、きっちりとオチをつけてくれました。おかげでスオウは地獄の扉を開く羽目に。全ては偽りだったのか。これまで画面を通して描かれてきたスオウの全てが。
 8年前に何があったのか。スオウはなんなのか。死んだはずの博士が生きていることと密接な関係があるのか。ってここまで盛り上げておいてお母さんがMEにかかっているだけだったらアレだなぁ。シオンや博士の方が先についている訳だし、昔と言わずに現在でも可能だし。ただ、お母さんは少なくともシオンの母である記憶はある訳で(もし本当にMEにかかっているなら逆の刷り込みをされるよね)、そうするとなぜ各国情報機関がお母さんをノーマークなのか気になるところ。
 そういえばシオンがスオウと同じ対戦車ライフルを使用した理由も不明ですね。今回を見ても能力でなかったことは明らかです。サウスポー仕様であることからもスオウの振りをした訳でもなさそう。まぁ、狙撃銃を使うこと自体は昔の動物相手の狩猟が影響しているのかもしれませんが(博士はあの時も来るべき苦難に対処する方法、みたいにとらえているフシがありましたね)。
 
 仮面ライダーW13話。今週も脚本家は別。ようやく園咲家最後の一人にスポットが当たりました。ミック様に遅れること何話でしょうか。
 翔太郎があっさりと若菜に醒めてしまうのはちょっと意外でした。てっきり、どうして気付かないんだよ! というのをズルズル続けるつもりなのかと思っていたので。まぁ、代わりにフィリップがよりマニアックにハマったようですけど。
 意図的なのか違うのか、ここ数話ほど所長の影は異様なほど薄いです。これは以前も書いたように脚本家の違いなのか、あるいは遅ればせながら目立たせ過ぎだ、と認識したのか、はたまた偶然なのか。うーん、やっぱり最後のかな?
 
 「アトリの空と真鍮の月」。3人目は湊三葉。
 相変わらず特に変わったこともなく、間違い探しに近いルート3周目。三葉はなぜかメイドになるということで、その描写がなんだか本家がオマージュをしているような不思議な感覚を受けます。
 このメイドはほんの一例で、本作において前作を意識したネタというのは各所にあるのですが、それらがどうも効果的というよりは不器用さばかり感じるケースが多いです。笑いなど論外であり、物語には貢献しておらず、ニヤリとするほどでもない。正直に言って必要のない踏襲に見えます。個人的にははっきりと鼻につきます。なんか、ピンとのズレた媚びを感じるんですよねぇ。
 ヒロインとしての三葉にも魅力は感じられず。外見もそうだけど、羞恥心ゼロというのはそれだけで苦しいものがあると思います、はい。この場合は他のヒロインよりも容姿、スタイルともに圧倒していることがひとつの条件ではないかと。そうでないとギャップも働かずにただのマイナス要素になりかねない。
 4人目は此花砌。
 砌シナリオだからなのか、それとも4周目だからなのか随分と各所でフォローが効いた状態のシナリオです。エンディングも砌エンドというよりは4人のエンドという感じでした。もし、これが純粋な砌エンドなら、これを1周目にして次に立花シナリオをプレイしたらかなり驚くんじゃないかなぁ。結末の救われ度に差がありすぎ。
 砌は4人の中では魅力を感じるヒロインですね。野性児のせいか本作で初めてHシーンをエロいと感じました。まぁ、あんまりいちゃついたシーンを見たいとも思いませんでしたけど。
 この後は真相解明編か何かに進む模様。今よりもちったぁ面白くなってくれないと困りますよ? ここまではやっと終わった4周、でしたから。情報的にも2周もすれば十分じゃん、って感じでしたからね。まぁ、残った印象は八葉先生と神那かーさんが不憫ってことなんですけど。

 2009年12月9日(水)    アトリの空と真鍮の月終了
 君に届け10話。おおう。先週までとは雲泥の差でありますよ。今まではただ可愛く描かれるだけであったのにSD化が著しく、青筋も解禁。正味な話、同じキャラには見えなくなってきました。ついでに本編での名前も初披露。胡桃沢梅が本名。彼女の狡猾さを見るに小学校時代は苦労したんだろうなぁ、と。どうやってあだ名を誘導し、本名の話題を避けるか。
 
 「アトリの空と真鍮の月」。最後は八車文乃&六車月乃。
 一応ラストは異なりますが、逆に言えばそれだけでルートは一緒。テキストもラスト以外は差分的な内容しかありません。
 いわば裏ルートであるこのシナリオはハッピーエンドに繋げるために各所で都合の良い展開が続きます。そうは言っても村に起きる出来事自体はあまり変わらず、その結果が異なる程度なのでいささか退屈です。もう都合5周目ですからね、この物語。新しいことが見えてくるとは言っても視点が異なるだけですから。その点、前作とは大きな違いとなっています。
 冬の展開に差がないのも頂けません。クライマックスでスキップ発動ってのは緊張感が削がれるんですよねぇ。テキスト容量が増えてこれでは逆効果ですよ。
 ラストも大きな問題を抱えています。これまで伏せてきた2人の目的や背景がほとんど語られないんですよ。明らかになるのはすでに通過した4シナリオで予想できる範囲の内容ばかり。それどころか文乃の素性など明かされたことさえノータッチのケースがありました。4シナリオで飛び降りる前に文乃が月乃にささやいたことってなにさ、っていう。
 他にも月乃が文乃を執拗に狙う理由も概略が説明されるだけで詳細はまるでわからない。これ、本作しかプレイしていない人なら前作に書かれていることなのかと誤解しかねないですよ。見事なまでに触れないまま。復讐も大した理由もなくしぼんで、まるでなかったことになってしまう。で、あのエンディングはなにさ、という唖然ものの結末に至る、と。月乃エンドはいいとして、文乃エンドは意味不明レベルですよ。まさか、続編とか言うつもりですか。ま、それは百歩譲っていいとしても本作のオチとしてそれはどうなのよ、と。
 最大の問題点はやはり文乃がヒロインであるということ。なぜ前作の主人公ではない、本作の主人公との間にHシーンがあるのか。それもとってつけたような。前作の続編という位置づけなのになぜ文乃は処女なのか。どう考えたって矛盾していると思うのですが、説明らしい説明はまるでない。
 物語としてはさておき、本作は主人公にも問題がありました。ひたすら人間と展開に甘やかされ、何事か起こってもすかさず誰かの手によって丁寧なフォローが入る。自らは自分の意思で選択したことでもいつも愚痴ばかり。ヒロインと恋仲でもないのに混浴したり、いい目を見ても文句ばかりが先行するってどんな甘えぶりなのか。神那に対する態度も酷い。自分は1ミリも相手を母として見ないのに、神那には母としての全てを要求して、それが叶えられなければ「ああ、こいつは他人だ」とか言って平然と見捨てようとする。そもこの主人公は誰の金で生きているのでしょうね。色々と理解不能ですよ。
 なんだか疲れるだけであった本作もようやく終了。ゲーム感想は先日アップしました。

 2009年12月11日(金)    ゆのかにベルスターズ♪
 魔法少女リリカルなのはA’s10話。まさに急展開という言葉が相応しい今回のエピソード。本作に対して全く先読みの類をしていなかった私には実に「まさか」な真実でした。まぁ、言われてみれば色々と納得することばかりでしたけど。個人的には声優が違うから大丈夫だろう、と思いつつも仮面の男の正体は黒幕に操られた恭也なのでは、と半ば怯えておりました。ああ、違って良かった。お兄ちゃん株暴落の危機かとばかり。
 友達に見事に正体バレする。ああ、魔法少女だから(?)セーラームーン的なルールは適用されないんですね。というか、隠す気ゼロだしなぁ。
 
 「ゆのかにベルスターズ」。「しろくまベルスターズ」クリスマスボックスの特典のひとつ。ちなみ他2つは2枚組サウンドディスクとクリスマスカード。
 いきなりですけど、いわゆるファンディスク的なシナリオや内容を期待していると肩すかしを食います。まぁ、通常版が出るのか、出るとしてもいつになるのか知りませんけど、検討中の方は条件を知ってからの方が無難でしょう。
 ・登場キャラに偏りがある
 人気のせいのか、声優の問題なのか、はたまたそれらでは計り知れない大人の事情ゆえかヒロインに限っても総登場ではありません。具体的には「ゆのはな」はゆのは姫、桂沢穂波の2人のみ。「遥かに仰ぎ、麗しの」は鷹月殿子、八乙女梓乃、風祭みやび、仁礼栖香、榛葉邑那の5人。
 前者はサブキャラが4人出ているというのにヒロインが2人も不在という切ない現実。主人公は登場。後者はリーダさんこそ出ますけど相沢美綺も三嶋鏡花も出ません。通販さんが出るというのにねぇ。こちらは主人公は出ません。
 ・選択肢なし
 ひたすらにショートシナリオを読み進めるだけ。完全に一本道。ちなみに枠はひとつでも舞台はふたつだったりします。まぁ、二部構成って感じですね。
 ・イベントCGなし
 というかボイス、シナリオ以外の新規素材は恐らくゼロだと思います。全てあらかじめあるものを使っただけではないでしょうか。つまり、Hシーンなんてあるはずもないということです。まぁ、ここに期待する人はあまりいないかもですけど。
 ・シナリオライターが過去作のいずれでもない
 クレジット名は十睡みちたか氏。新人なんでしょうかね。本編にもクレジットされていないようですけど。仮にそうだとしてスタッフからすれば任せやすい企画なのかもしれませんが、ファンディスク等でメインライターたちが書かないというのはユーザーからすると残念な感が強いです。要するに公認なだけで二次創作なわけですから。栖香とかいかにも借り物っぽいセリフ回しでしたよ。決めゼリフのように同じ言葉を連発するあたり。強く感じさせないのは声優さんの熱演があってこそでしょう(ノスタルジー効果?)。
 ・プレイ時間は2時間弱
 簡単に言うと「しろくまベルスターズ」のサンタとトナカイが二手に分かれてそれぞれの作品の舞台へ向かって、プレゼントを渡して歓談する、という程度なので期待しすぎないことが楽しむコツだと思います。あのキャラたちに再び同じ声優が命(声)を吹き込む、くらいを目当てにしておけばそれほど落胆しないで済むかと。
 とまぁ、条件はそんなところでしょうか。

 2009年12月12日(土)    しろくまベルスターズ♪開始
 2話まで終了。
 うーん…………。思わず唸ったあとしばらく沈黙してしまう感じです、ここまでは。雰囲気作りは悪くないんですけど、いかんせん掛け合いがちっとも盛り上がりません。理由は幾つかあると思うんですけど、取りあえず笑わせる気がほとんどなさそうというのが気になります。
 序盤はサンタクロースやトナカイという世界観を説明しなくてはならないというのはわかるんですけど、それにしては固有名詞が出てから解説が入るまでがやけに長い。ルミナなんて単語の説明が出てきたのはプロローグから始まって1話が終わる頃ですよ。なんとなくはわかるとはいえ、出てくる度に読み手としては一瞬、引っ掛かるしテンポも遅くなりがちです。しかも、この設定群がお世辞にも興味を引いてくれないんですよねぇ。
 解説が入るまではライターだけがわかっている感じでテキストが延々と進行しますし、八大トナカイだとかエリートサンタだとかキャラクターたちは盛り上がっていますが読み手の方は良くて「ふーん」くらいの状態が続きます。その解説も基本はサラッとなのであんまり実感のようなものは伝わって来ないんですよね。
 サンタの能力を見た目で演出したりとかしているんですけど、これも具体性が非常に乏しいものだから繰り返す内に上滑り感が出てくるように。魔法少女の魔法の結果部分を引っこ抜いたような演出ですからね。とても抽象的。ちょっと違いますけど、ジャンケン勝負も似たようなものです。3回も繰り返せばね。
 今のところ、笑わせてくれるのは鳥取砂丘氏のSDカットしかありません。これがあるから掛け合いがつまらなくとも追加効果で笑うことができる。もはや、こもわた遙氏とエロゲ界の双璧を成していますな。鰐口さん想像図なんて下手すればメイン原画家よりも可愛くヒロインが描けていますよ。
 ちょっと悪い点ばかり書いているので良いところも。微妙に違うとはいえ、「ゆのはな」と「遥かに仰ぎ、麗しの」を作ったチームだけに基本的な作りは高いところで安定しています。また、2枚組サウンドトラックがついているだけあって音楽はなかなか。まだ少ししか聞いていませんが結構いい感じです。

 2009年12月14日(月)    しろくまベルスターズ♪1回目終了
 DARKER THAN BLACK−流星の双子−10話。母、マオ、シオンの3人から語られた真実はあまりにも残酷なものでした。本物のスオウはすでに死んでいて、父は最初から病んでいた。今のスオウはどうやらシオンの能力によってコピーされた存在であり、記憶さえも捏造されたものでしかない。しかも、シオンはスオウが死ぬ前から契約者であり、1話の2年前の「その日からシオンは契約者になった」という記憶さえも植えつけられたものである可能性が高い。全てが偽りの者の存在意義とはなんなのか。父とシオンはスオウに何をさせようとしているのか。
 シオンにはまだ気になることがあって、鯨のコピーはどうやらついでであるらしい。となると今度は何をコピーしたのか。ロシアでコピーしたのは父親である可能性が高そう。今までやけに余裕たっぷりだったシオンが妙に憔悴しているのも気になります。
 黒の尋問によって燿子はえらいことに。銀の居場所を吐いてしまったことよりもやけに葉月のことを口にしていたのが気になります。しかも、一般人の燿子の方が契約者の葉月を守るとは尋常ではないような。とか思っていたら無残にも殺されてしまいました。やったのはマダム・オレイユか第三機関か。いずれにせよ葉月をけしかける程度が目的ではないでしょう。単純な口封じとも。
 黒と未咲が再会するも一瞬で終了。ようやく会えたというのに黒の方にはまるで感慨さえないので未咲の方からするとちょっと切ない。スオウが庇わなければホントに殺されていたかもしれないしなぁ。
 
 仮面ライダーW14話。んー? なんだかクオリティが下がってきたような気がします。純粋にこれまでと比べて、見ていて不安になってくる画面作りでした。所長が手のひら返したように若菜びいきになっているのはどうしてなんでしょうか。すごい違和感がありましたけど。
 エピソードとしても11〜12話の焼き直しに見えてしまうのが困りものでした。もっと長いスパンでなら同じパターンもいいですけど、さすがに連続でもってくるのはどうかと思ってしまいますよ。
 
 「しろくまベルスターズ♪」。1人目は星名ななみ。
 結局13話くらいありましたが、2話の時に感じた印象は最後まであまり変わりませんでした。な〜んか盛り上がらないんですよねぇ。単純に筋書きの問題だけではなくて、個々のシーンからして盛り上がらない。
 サンタのテクニックだとかトナカイの技術だとか、頑張って書いてあるんですけど、いかんせんスポーツや単純な戦闘と違ってルールが全くわからない。少しは努力して理解しようとしても、新しいシーンの度に聞いたことないような造語や2つの職種に就いている人だけが実感するような話題が提供される。正直、最初から最後までピンと来ない。機体を修理する、サンタの技が使えなくなる、トナカイが不調になる、何事かあっても他人事にしか思えないんですよ。どこまでいっても抽象的で、しかもいつだって突然、何かが起こる。感情移入するのはかなり難易度高いような。細かいことが気にならない、ということが本作を楽しむに置いて非常に重要な要素だと思います。
 テキストはなんだか奇妙です。普段はそれほど特徴もないんですけど、唐突にマニアックなネタが出てきたりします。知っていても不意打ちのようになって数秒ばかり気付かなかったりします。しかも、それがヒロインのセリフから飛び出したりしますからねぇ。いきなり「サイレントナイト翔(はばたき)」とか言われてもしばらく反応できないですよ。ずっとそんなネタを振っているのならともかく。
 恋愛模様ももうひとつ。それなりに手順を踏んでしっかり書いているかと思えば、それを台無しにするようにアルコール注入して色々とごまかした上にすっ飛ばしてしまう。要するに見ている側がドキドキするところを酒で既成事実を作ってうやむやにしてしまうんですよ。最後には昔から好きです、のおまけ付き。途中まで良かっただけに残念でした。

 2009年12月16日(水)    しろくまベルスターズ♪2回目終了
 君に届け11話。「私みたいに可愛くて人気者は努力するしかないんだからねーーーー!!」。梅ちゃん魂の叫び。恐らくこれが素であることが彼女のすごいところなんだろうなぁ。実際、それだけの努力と苦労をしてきたのだろうし。さすがに今回は爽子よりもある意味でくるみの方がヒロインのようでした。SDカットが解禁されたと言っても基本的に可愛いまま描かれ続けるのがすごいところ。普通はもうちょっと手を抜いて描かれそうなものですが。
 
 「しろくまベルスターズ♪」。2人目は柊ノ木硯。1人目のななみシナリオがちょっとアレだったのでとっておくはずだった硯シナリオに行ってしまいました。
 結論から言うと予想以上にななみシナリオとは印象が違います。恐らくはシナリオライターが違うのでしょう。まぁ、シナリオ4本(?)でクレジット名が3人ですから妥当ではあるのでしょうけど。
 全体的にノリが異なっていて、例えば主人公はななみシナリオのようにアル中一歩手前だったりしませんし、サンタやトナカイの技量に関する描写はぐっと少ないです。ここが一番の違いかもしれません。おかげで心理描写に行数を割くことができているのでかなり良くなっています。ななみシナリオのようにアルコールでごまかすなどという乱暴なこともしておらず丁寧な描写が光っていました。ただ、ライターのクセなのか時にセリフ単位で視点変更を行ったりするのはどうかと思いましたが。もちろん、切り替えの演出があったりする訳ではありません。
 違うといえばSEの使い方までななみシナリオとは違っています。なんか感性が出ているようでちょっと面白いです。
 硯のヒロインとしての魅力も十分。引っ込み思案の大和撫子タイプという王道に近いキャラですが、軸がぶれることなくしっかりと描かれています。恋文を渡して部屋を転がるシーンはSDカットがあれば、と思うほど可愛かったです。ななみやりりかといううるさ型のヒロインとの組み合わせとしても効果的だったのではないでしょうか。まぁ、朝の鍛練に遅刻する時の描写はさすがにありえなすぎて失笑してしまいましたけど。望む状態にもっていくための方法が強引すぎますて。しっかり者のヒロインが起きてこないのに遅刻する時間まで何の対策もせずに寝かせておくって一体。そして、遅刻が確定したら慌てる……。
 2シナリオを終えて感じるのはエピローグのあっけなさ。スタッフロールの余韻を味わう間もなくサラッと終了。硯シナリオは最後のテキストがそうだとは思わずにクリックした瞬間にテレビの方を向いて、視線を戻したらタイトルになっていてたいそう驚きました。もうちょっと達成感を感じるような内容や長さがあっても良かったのでは。けして短くはない物語なのだし。
 2周目ということでシステム系も気になるように。選択肢は今のところ2個しかありません。同ブランドの「てとてトライオン!」と全く同じ構成ですね。さすがにもうちょっとあればなぁ、と思います。ルート変化のフラグとしては確かにこれで十分だと思いますけど、選択肢はそれだけのためにある訳じゃないですからね。小イベントの展開の差異であるとか淡々とした展開を避けるための工夫であるとか。
 そういやななみシナリオの時の話ですが、強制終了することがありました。しかも、再現性があるタイプのやつが。必殺の強制スキップで事なきを得ましたが、修正ファイルが出ていないということは限られた環境だけなのでしょうか。
 地味に気になったのはパッケージイラスト。もしかしなくとも使い回しですか、これ。同様のカットが本編中で使われているのですが。それとも反対なのかな。まぁ、どちらにせよ、買ってもらうためにデザインに勝負をかけるのがパッケージですから流用はちょっと残念です。

 2009年12月18日(金)    しろくまベルスターズ♪終了
 魔法少女リリカルなのはA’s11話。フェイトの昔話となってくると無印を見ていない人間には少々、厳しくなってきます。提督が持っている鍵もなんとなくはわかりますけど、ハッキリとはわからないし。
 闇の書に人格が設定されていることだとか、フェイトが見た夢の内容だとか、とても都築真紀氏らしいエピソード作りだと思います。まぁ、一番ははやての性格というか性分だと思いますけど。
 
 「しろくまベルスターズ♪」。3人目は鰐口きらら。
 実績は知りませんけど、ある意味では最も未熟なシナリオです。途中までは全く目立ってこない要素なんですが、なぜかきららと夜間飛行したあたりからそれは始まります。主人公の性格が豹変してしまうんですよ。そのあたりまでは他シナリオと比べてもそれほど変わったところはないんですけど、どうしてか奇行に走るようになって、言動は支離滅裂になっていくんですよ。しかも、シナリオが進めば進むほど病状は悪化していって、精神年齢も中学生ではないのか、というくらいまで急降下していきます。一応は恋をしたからってことなんだと思いますけどあまりにも変化が激しく異常すぎますよ。常時、同じ人間に見えないってのはなぁ。この人が店長って嘘でしょ? って感じです。
 せっかくギャグ要素などは悪くないだけにとてももったいなく感じます。ペンキ屋さんネタの使い方など秀逸ではないでしょうか。「ゆのはな」好きにもファンサービスになっているでしょうし。まぁ、なんともコア過ぎるサービスかとは思いますけど。
 キャラが違うと言えばななみもまたえらく違います。うっかり度がマスタークラスに達していて、これならばぽんこつと呼んだ方がいいのでは、というくらい。その迂闊さに全シナリオ通して殴りたくなるななみはこのシナリオだけです。
 ヒロインとしてのきららは悪くないものの、事前に危惧したようにサンタではないだけに地味さを感じます。イメージがお姉ちゃんに連れて行かれるキャラというあたりが弱さでしょうか。というか、大家さんのキャラが濃すぎるんですよねぇ。セットに近い感覚で登場するので生半可なキャラでは太刀打ちできないという。この人の孫だというのまた夢がない。
 シナリオもちょっと。人車関連のイベントはあまりにも強引すぎて閉口します。そもそもの発端がなぜ主人公が人車を修理するのか自分でもわからない、だからなぁ。終わったあとできららのためとか言い出すだけでも不自然なのに、これがラストイベントのための布石というのが苦しすぎます。
 4人目は月守りりか。
 気のせいでなければななみシナリオとライターは一緒だと思います。サンタやトナカイの技量に関するネタが最初から最後まで全開なので。改めて読んでも架空の職業の技術論その他シナリオというのは盛り上がりにくいと思います。クイックターンとかテンペストとか言われてもなぁ。まるで感情移入できませんよ。
 シナリオは全体的に強引すぎる筋書きにありえない描写の連続と苦しさが目立ちます。これにはヒロインに関する描写が多く含まれているので結果としてキャラも苦しいこと。偏食のエピソードとかホントにもうため息ものです。たとえ1日でも3食全て直前に用事が入って部屋で食べるとか不自然に思わない人間がいるはずないでしょう。ましてやそれを何日も続けるのですから。食事当番を一手に引き受ける硯が気付かないはずありません。
 この偏食の件に加えてレトロゲー趣味などあまりにも他シナリオと比べてキャラ描写に差があり過ぎます。同一人物に見えません。これって共通や他シナリオプレイ中の期待感が裏切られるレベルなのではないでしょうか。このシナリオのななみの態度にも同じことが言えますね。昔から好きだった人に対する態度がそれですか。
 恋愛に至るきっかけもななみシナリオ並の無理矢理さが際立ってます。主人公なんて主従関係を好きとすり替えたようにしか見えないですよ。りりかに至っては肉欲じゃないの? っていう。月漏りりかなところも頂けません。主人公がそれをウェルカムなところも勘弁して欲しいですわ。キャラを気に入らないことにはツライ条件を無闇に増やされているような。
 プレイ時間の割に中身が薄かった気がする本作もようやく終了。ゲーム感想は近日中に。
 
 「DependSpace」さんが10周年。おめでとうございます。毎日の更新を尊敬する思いで日参しております。快適なエロゲーライフは「DependSpace」なくしては成り立ちません。色々と大変なことはあると思いますが心から応援しております。そして、これからもよろしくお願いします。

 2009年12月21日(月)    忍流開始
 どうにかこうにか「しろくまベルスターズ♪」のゲーム感想をアップしました。結果論を承知で言うならタイトル発表時の不安が的中してしまった感じですね。サンタクロースで面白い話を書くのは案外と難しいよ? ということで心配していましたがやはり、ということに。「遥かに仰ぎ、麗しの」の出来が良かっただけに残念です。というか、「てとてトライオン!」といいPULL TOPはちょっと心配な感じですね。
 
 DARKER THAN BLACK−流星の双子−11話。スオウはシオンのコピーであってコピーではない? それはシオンの複製能力の特性ゆえだというが……。それよりも気になることがあって、今のスオウは2年前まで存在しなかった。学校での周囲の扱いはどうなっているのでしょうか。ニカもターニャも2年未満の付き合いとはちょっと思えない感じですが。それにエイプリルを初めとしたメンバーが情報収集などした時に不審に感じると思うのですけど。それと、シオンが生まれついての契約者ということは流星との関係が怪しくなります。右目にはイザナミにも似た姿が映っているようにも。これがスオウ?
 鎮馬は道化なのか裏があるのかよくわからない。スオウのことは本当に気付いていないように見えますが、美咲さんに向かって言った「潮時」という言葉や澱みなくCIAと言ったあたりなんだか怪しいようにも見えます。
 せっかく会えたお父さんはほとんど何も語ることなく退場。スオウを愛していたことは間違いなさそうですが、それならどうして以前はあんな態度だったのよ、と。続いてシオンと再会するもすでに……。え? まさか死んじゃったんですか、という雰囲気ですが果たして。や、退場されては全然わからないのでもう少しなんとかお願いしたいところです。現状ではさっぱり過ぎます。
 葉月に追い込まれる黒。こないだとはまるで逆です。っていうか、銀の所在がわかった時点からのんびり1泊しているのだから聞き出した場所にいないのはむしろ当然ではないかと。それどころか普通に考えたら燿子が誘拐された時点で移送を考えるよねぇ。
 マダム・オレイユはマオの昔の彼女でした。もうその姿といい何がなんだか。一気に神秘性がなくなりましたね。こりゃ燿子をアレしたのは第三機関かな。あの断定調で疑問を挟ませないとするあたりが怪しげ。
 そして、気付くのが遅い私は先週の予告の段階でようやく感付きましたが「DARKER THAN BLACK−流星の双子−」は1クールで終了らしいですな。そりゃないよ、マイマザー。どう考えても一区切り以上の終わりは無理でしょう。
 
 仮面ライダーW15話。ようやく三条陸氏が復活。これで安心して見られる、と思ったら来週はもう正月休み。長いなぁ。
 いきなり登場したニセ仮面ライダー、って全然似てません。昭和ライダーファンが見たら悶絶しそうなほどまるきり別のデザイン。マフラーの色が違うだけじゃないのね〜。
 ま、そんな見た目なんでたいしたことないのかと思ったらこれがまた予想を裏切ってとんでもなく強い。間違いなく婿殿よりも強いと思います。そして、なんだかいつもとリズムが違って座りが悪いと思ったらAパートが随分と長いです。20分すぎまでやっていましたよ。1話で終わらないのはこれまでのパターン通りとはいえ、これまでにないほど続きが気になるところで次回へ続く。間違いなくW最大のピンチです。
 
 「忍流」。先週の買い物が4本と多かったので悩みましたが、これから手を着けることに。
 現在、かなりやっていますが未だに1周目が終わりません。危惧したように忍びの里経営ゲームなので直接侵攻はできないのですが、それはまぁ忍だしということで耐えるところだと思います。
 問題は情報収集です。本作は全国を中央に東西南北と5つのエリア分けしてあって、それ以上は細かく指示が出せないんですよ。支持する大名の隣の情報を得たくともランダムでしか出てこない(しかも、情報には大名家とその地方の2種類がある)。調べるのも1ターンではできないため、失敗したらまたトライしなくてはならない。人海戦術も使えないんです。結果として10ターン過ぎても手に入らないなんてことは珍しくなかったり。加えて本作は情報に鮮度という項目が設定されているために何度も入手しなくてはなりません。
 こーれーがかなりストレスが溜まります。さらにそれだけではなくて、首尾よく情報を入手してもさらに詳細を調べた上に活用しなくてはなりません。ここまでは当然レベルでこの先は支持する大名家次第。どんだけ頑張ってもちっとも思いが通じなかったりすることも珍しくありません。
 良いところもあるだけにこれがなぁ、と感じる大きなポイントだったりします。正直、爽快感みたいなものがぜーんぜんないのが頂けません。こちらから攻められないといいましたけど相手となる忍衆は当たり前のように攻めてきますからねぇ。この時、施設も破壊されることがしょっちゅうですし、溜まったストレスを発散させるところがほとんどないというのがツライ。まぁ、究極的にどMであることがシミュレーションを楽しむコツというか素質であることは間違いないんですけど、それにしても。うーん。

 2009年12月25日(金)    忍流が疲れる件について
 君に届け12話。ああ、なんと憐れな。思いつきに等しいとはいえ、くるみの視点で考えて効果的な策を実行したはずなのに。見事な墓穴、それも王墓級のやつを掘ってしまいました。ラストの寸前までは決まった!! っていう感じだったのにねぇ。わずか数秒で暗転。風早の視線の先を追えばそこには高確率で爽子がいる訳で。気付かない、認めないようしてきたのだろうねぇ。
 本作の優秀なところはくるみの策略で爽子と龍が会話することで今回のエピソードとは全く関係のない話が膨らむこと。アニメでどこまでやるのかわかりませんが、これがのちのち繋がっていくと。単純に2人の掛け合いの機会を作るだけでも意味はありますし、実に妙手であると思います。
 
 魔法少女リリカルなのはA’s12話、13話。最後は遠慮なしの全力全開による奥義合戦。これが互いに使われていたらと思うと恐ろしい。優しげな言葉とはあまりにも裏腹です。
 改めて思うけど守護騎士は良いバランスとデザインをしていると思います。主人がいなくとも個性がきっちりとあり、はやてがいることでより輝きを増すあたりは見事。中でもシグナムのデザインは素晴らしい。最後の奥義もそう来るか、という格好良さがありましたよ。むう、確かに騎士は弓も使うよなぁ。
 全く犠牲が出ない訳でもないオチのつけ方も良かったです。それがはやての使い魔に繋がるという一連の流れも自然だったと思います。ただ、あのエピローグはどうなのかねぇ。当時のことは知りませんけど、どういう事情で6年後となったのか。個人的には続編が作られない、作るつもりがないからああなったように見えたのですが。だって色々な意味で魔法少女が成長したらそれはもう終わりってことだよね。ただ、「とらいあんぐるハート3」でも都築真紀氏は現役よりもコーチの方が好きそうなところを見せてますからね。どうなんだろうなぁ。
 
 「忍流」。現在200ターン超。
 いや、困ったことに未だに1周目が終わらんのですよ。さすがにあともうちょっと、というところまでは来ていますけど、問題はそうではなく。まだ1周目だというのにすでにプレイが惰性モードに入っているんですわ。ハッキリ言って面倒くさい。そろそろなんでこのゲームやってるんだろうなぁ、という雰囲気になりつつあります。あー、やっぱゲームがつまらんというのが致命的ですね。M的な素養を発揮することでなんとかここまでやってきましたけど……。「巣作りドラゴン」から各要素をひとつずつ外している感じなんですよね。ひとつひとつはそれほどもないんですけど、それが集合体となるととてもしんどいことになるという。
 色々と都合(個人的エロゲーランキングとか)があるのでちょいとストップするやもしれません。「幻月のパンドオラ」も買いましたしね。

 2009年12月27日(日)    幻月のパンドオラ開始
 DARKER THAN BLACK−流星の双子−12話。当たり前なんですが終わってしまいました。なんというか最低限は格好をつけた、ってところですかねぇ。わかっていた分だけ納得感はありましたけど。まだ外伝部分が不明なので座りの悪さがあるのは止むを得ないのかな。結局、銀のセリフって数えるほどしかなかったなぁ。
 盛り上げておいてどことなく拍子抜けというのは「黒の契約者」と同じように感じます。結局、葉月には何もないのかとか、棺桶の中の人は何なのよとか、イザナギとイザナミが出会うことで何が起きたのかとか、他色々。
 流星核は記憶の固着に使われたというけれど、それもなんだかおかしいような。スオウは2年前に生まれてからの記憶を持っているのではないの? 学校に通っている時は流星核を持っていなかったような気がするけれど。
 お父さんとシオンの望みもなんだかわからない。もうひとつの地球をコピーする理由はなんなのか。少なくとも命を賭してまでするような動機はどこからも感じられないような。あの地球にシオンもいるのならまだわかりますけど、それにしたって代替行為にしか見えないような。というか、覚醒した銀に始末された契約者はみんなあの地球にいるのでしょうか。
 や、もうツッコミすぎても意味がないとはわかっているのですけどね。2つの地球の重力干渉は、とか言い出せば他の細かいことはどうでもいいくらいに全て終わってしまうでしょうから。で、Blu−rayはどうすべぇ。取りあえず最終回前に1巻は買ってしまったのですけどね。それにしても外伝の存在はえげつない商売だ。この締めくくりでよりそれが強調された気がしますよ。
 
 「幻月のパンドオラ」。ようやく個別に入ったのかしら、というくらい。
 ここまでのイメージとしてはそれほど悪くないです。前作「姫さま凛々しく」は不安を誘う出来だったので心配していましたがひとまずは安心しているところ。
 キャラ描写は安定していて、しっかりと可愛らしく書けていると思います。メインを3人に絞ったのも高い効果を上げているのではないでしょうか。サブを一段、下げることでよりくっきりと陰影が出ているように見えます。これはプレイヤーが集中しやすい状況作りにもなっているのでは。
 掛け合いはネタに頼り過ぎることなく、作品内やキャラの個性で勝負しています。それだけに笑いはほどほどですが、ツボにはまると思わず笑ってしまうような会話がところどころに散見されます。
 パンドオラによるゲーム勝負は人によって受ける印象が大きく変わりそうです。良いところを見ればサブキャラを擬似的とはいえ攻略できるという側面がありますが、反対にゲーム攻略によるご褒美というシナリオの結果とはとても言えないHシーンということで微妙さは隠せません。特に最初の先輩はいきなり現れるのでとってつけたような感がとんでもないことになっています。また、この対象が過去作のキャラに当てはまるというのも難しい点になっているようにも。果たして、これを嬉しいと感じるのかどうか。
 結局は、個別シナリオ次第とは思いますが今のところは期待したくなる作りです。
 
 今さらですがテックジャイアン2月号。
 「失われた未来を求めて」ABHAR:なんだか資金が豊富そうなABHARの新作攻勢のひとつ。実にこの2月号だけで4本の新作が載っているのですが、どんな資金力なのでしょう。デビュー作の信用と実績はそんなでもないように見えるのですが。その証左って訳でもないですけど4本にデビュー作の原画家はいないし。と思ったら本作は2人態勢でもう一人がその深崎暮人氏でした。取りあえず、詳細はまだなので続報待ち。初夏発売予定。
 
 「エヴォリミット」propeller:原画中央東口氏、シナリオ東出祐一郎氏のいつもの。これで通じそうな新作。もはやpropellerは同一色のゲームしか出せないですからねぇ。未だに「はるはろ!」の痕(エロゲユーザー的表現)が残る身としては素直に期待できません。彼らが悪い訳ではないのですけどね。
 ところで、校長先生の元ネタはやはりあのお父さんなんでしょうか。渋い声という特徴まで同じですよ? 男性声優にこだわるpropellerでも今度は無理でしょう。例え別名義でも北王子欣也氏だったらたまげますよ。春発売予定。
 
 「光輪の町、ラベンダーの少女」あかべぇそふとつぅ:前作未プレイの私でも騒ぐ人の気持ちは理解できます。称賛された作品の続編にわざわざ別のシナリオライターを配置する。これで嫌な予感がしない人は結構な能天気だと思います。アリスソフトのようなメーカーでさえちょっとはヤな感じがするというのに。個人的には憂姫はぐれ氏がクレジットされているのが残念。せっかくエロい絵を描ける人をシナリオゲーに起用しなくてもなぁ。有葉氏くらいフル回転してくれる作家なら構いませんけど。6月発売予定。
 
 「Sugar+Spice2」チュアブルソフト:ええと、なんだか「恋文ロマンチカ」の不振を受けてのヒット作の続編というように見えるのは私だけでしょうか。個人的にはキャラ的に惹かれるものがなく、季節が夏のみと長所をなくしてしまったように見えるので買わないと思います。「恋文ロマンチカ」のシナリオも酷かったですしね。あれほど急激に落胆させてくれたシナリオは今年随一ですよ。2010年発売予定。
 
 「超時空爆恋物語〜door☆pi☆chu〜」プリムローズ:蓮見江蘭氏の名前を久々に見たような気がします。転生ものではなく、本人を直接、現代に呼んでしまえ、という設定のようです。そして、主人公の名前が義経。ハーレムを作る義経、静御前を捨てる義経、浮気をする義経。本人じゃないにしても嫌だなぁ。色々と微妙なことになりそうな予感。まぁ、馬鹿ゲーだと割り切ればいいのでしょうけど。ところでこういうネタだと御子石大郁氏が書かないのかなぁ、とか思ってしまいます。4月28日発売予定。
 
 「あまつみそらに!」クロシェット:メーカー担当のみはるアグレッシブ氏の欄になんだか微妙なコメントが載っています。これは「スズノネセブン」のファンディスクのことなんでしょうか。しかし、「頑張って至らぬところがないようにします」と言ってもシナリオライター4人のゲームにどうやって期待するのかという話なんですが。原画くらいですかねぇ。
 
 「太陽の子」CollaborationS:正式お披露目。未だよくわからんという感じ。発売時期も不明。取りあえず、コラボレーションする意味があればいいんですけどね。それぞれの次回作を差し置いている訳ですから。
 
 「恋と選挙とチョコレート」sprite:初出はわりと前みたいですね。そのせいかテックジャイアンでは(恐らく)初登場なのにその扱いはとても小さいです。まぁ、このへんは色々とブランドなどによって事情があるようですから。SQUEEZの作品なんかもさっぱりクローズアップされませんからね。タイトルにあるように選挙がシナリオのポイントのようですが詳細は不明。ちょっといい感じの原画と塗りが期待させてくれます。2010年発売予定。
 
 「君の名残は静かに揺れて〜Flyable Heart If taht time〜」ユニゾンシフトブロッサム:タイトル通り「Flyable Heart」の白鷺茉百合に焦点を当てたスピンオフ作品。積んだままやってません! という私には眩しい新作。いや、やろうとは思ったんですよ? けどいざプレイしようとしたら要起動ディスクであったことに気付いて。迂闊にもパッケージは納戸の樹海にしまったあとでした。なぜか起動ディスクはいらないと思ってたんだよなぁ。まずはパッケージを発掘しないと。なんとかこれの発売前には終えておきたい。夏発売予定。

 2009年12月30日(水)    幻月のパンドオラ1回目終了
 1人目は甘泉uni。
 良いイメージはそれなりに保ったまま1周目は終了。ただ、シナリオを見るに2周目は短くなりそうな予感です。まだ確認していないので予想ですけど、作中のゲーム対決は最後の一戦以外は共通で相手は同じではないかしら。もしそうだとすると比較的長めであった1周目と違って2周目、3周目はかなりコンパクトサイズに収まりそうです。
 先日も書いたようにヒロイン描写は良い感じ。自分のキャラに見合った行動を常にとろうと頑張るuni先輩は普通に可愛らしいです。セオリー通りの意地っ張りなところもわかりやすくキャラの魅力を高めていると思います。激しいゲーマーっぷりは現実なら退くでしょうがゲームの中であれば問題ありません。「しろくまベルスターズ♪」の月守りりかよりはネタ的に親切でわかりやすいです。
 ただ、ヒロイン描写に対してシナリオはもう一歩。悪い出来ではないのですが、uni先輩のシナリオという印象がどうも薄いです。困難に対してuniならばこう対応する、ということは描かれているものの、どうもuni自身のことはそれほど行数を割いて描かれていません。言うなればエレディーユの企み・uni先輩編という感じなんですな。なまじ魅力あるヒロインであるだけにちょっともったいないような気がします。パンドオラ関係と直接関係のないイベントがもう少しあるだけでもだいぶイメージが違うんですけどね。
 エンディングの髪のことはイマイチよく分からず。どこかに何か書いてありましたっけ? いきなり出てきたように思えるんですけど。というか、アレでは見た目ではハーフとわからないよなぁ。

 2009年12月31日(木)    2009年個人的エロゲーランキング
 年末恒例の個人的エロゲーランキング。いつものように1位から。
 
1位「真剣で私に恋しなさい!」(みなとそふと)
 両極端と言ってもいい2つの作品が頂点を巡ってぶつかり合いました。その結果としてやはり、こちらに軍配が上がるかな、と。探すまでもなく欠点はたくさんあるゲームです。しかし、波長が合うなら素直に楽しんでおいた方が絶対に得でしょう。いわゆる1作目の作品でありながらお祭りソフト的な雰囲気を持っている珍しい作品です。タカヒロ氏は他の人では作れない、自分の持ち味を注ぎ込んで本作を生みだしてくれたと思います。
 
2位「輝光翼戦記 天空のユミナ」(ETERNAL)
 年始の暇潰しのつもりがとんでもない迷宮にいつの間にか潜り込んでいました。実に2月は全てコイツに吸われました。いやぁ、気がついたら1月下旬が3月なんですもの。驚くなっていう方が無理です。
 恐ろしいマゾ養成ゲームのような側面がありますが、にも係わらず続けていたのは結局、面白かったからだと思います。でなければ100時間を優に越える作品なんてプレイしませんよ。他にはない魅力とボリューム満点の掛け合いが詰まっていました。ダンジョンでさえなぁ。ところで、藍が好きな私はちょっとおかしいのでしょうか。あまりに民意と噛み合わない。
 
3位「W.L.O世界恋愛機構」(あかべぇそふとつぅ)
 なんかここまで長所短所の落差が激しい作品ばかりが並んでいます。あーちゃんとアリサがいなかったらと思うと震えが止まりません。私は恐ろしいのです……、ではなくキャラの魅力が半端なく、シナリオも及第点以上という珍しい作品でした。加えてエロも濃厚と一見すると死角はなさそうなのですが2人以外は見事に2軍か育成枠なのでした。
 しかし、上半期で売り上げベスト10に入っていて思ったよりも売れなかったと仰るあかべぇそふとつぅの社長はすごいと思います。それで生まれたのが「−LOVE LOVE SHOW−」じゃねぇ。後味悪いです。
 
4位「星空のメモリア−Wish upon a shooting star−」(FAVORITE)
 前作からのよもやの進歩に全日本が驚愕。というか、ここ3本の変遷がえらいことになっている気がします。一気に人間に進化しました、とでも言うような。それでも安定度はまだまだで名作への道のりは遠いです。スキルアップが必要な項目が幾つもあるでしょう。まずは興味を引かれる物語を。
 見守るだけの価値がこのブランドにはあると思います。取りあえず、遂に発売されるファンディスク「星空のメモリア〜Eternal Heart〜」に期待。
 
5位「巨乳ファンタジー」(Waffle)
 エロくてストーリーも面白い。これぞエロゲーな作品。これでちょっと楽しませる程度にゲーム性があれば完璧と言って良かったです。なにか製作者にはどこか諦めがあるのかエロと物語を両立させた作品はなかなか出てきません。あっても失敗しているようなのがほとんど。本作は迷うことなくそれを突破した感じです。ひとつのスタンダードになって欲しいと切に願います。
 
 いつものことですが、リニューアル作品等は含んでいません。
 今年は意外な伏兵たちが頑張った年であるように思います。発売前から強い注目を集めた作品たちは高い低いはあるものの、一様に期待を裏切るケースが多かったように感じられました。「忍流」、「しろくまベルスターズ♪」、「アトリの空と真鍮の月」、「ましろ色シンフォニー」、「恋文ロマンチカ」、「そらいろ」、「77〜And,two stars meet again〜」、「マジスキ〜Marginal Skip〜」、「さらさらささら」、「祝福のカンパネラ」などなど。来年は期待値を越える作品が1本でも多く発売されることを願います。それでは来年もよろしくお願いします。

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