Phantom22話。うーんと予想通り、激昂というサブタイトルからすると肩すかし気味。というか、キャルはどんな嘘を教え込まれているのでしょうか。キャル視点で見て、そんなに自分が利用されたと思えるようなことってありましたっけ? 全て都合よく誘導されたと考えたとしても、そんなに大したことはないような。最後の爆発にしても本気で何かに利用する気なら自分は生きていないとは思わないあたり……。ファントムが易々としくじるとそう考えられるのかねぇ。まぁ、結局は捨てられたというのがポイントなのでしょうけど。
「ましろ色のシンフォニー」体験版TGバージョン。共通ルート部分を収録しているということで3〜4時間程度。TGバージョンたる部分は最初と最後の楽屋裏的なテキストがそれ。ボイスも入ってます。「(体験版は)たっぷり入ってます」のコメントの後に「共通は短いんですよ〜」という前言の翻しぶりに笑ってしまいました。恐らくは気付いていないのでしょうが。
ぱれっとのゲームということで基本は安定しているなぁ、というのが第一印象。立ちCGは相変わらず後ろ姿を無理のない形で使っていて安心さえ与えてくれる感じです。
シナリオは丁寧に描写されているのは伝わってきますが、なんというか箱庭感が強くてわずか数時間の体験版の範囲でさえ飽きが生じ始めているように思いました。ヒロインが4人しかいないというのも無関係ではないと思います。その全員が集合しやすいというのもまた。良く言えば手堅く、悪く言えばマンネリがつきまとう。ヒロインに対する相性が評価を大きく左右しそうです。
仮にこの体験版部分が好感触であったとしても油断は禁物。本作は複数ライター制を採用しているからです。恐らくこの共通パートは愛理とアンジェを担当している保住圭氏でしょう。ちなみに桜乃が北側晴氏で残るみうがおるごぉる氏とのこと。個人的には一番、気に入ったヒロインが最も期待しないライターであったのが残念。
そういや表現に疑問を感じることも。「銀河系のように広がる髪」とか「玉子焼きのような笑顔」とか素で困惑するようなことがありました。
CG面は全く問題なさそう。イベントCGはもちろん、背景もしっかりしていて立ちCGともうまく調和しています。ただ、ヒロインは通常状態で頬がとても赤いので、いざ本当に赤くなった時にわかりにくいというのが個人的に感じた難点。それとモブキャラが喋る時、メッセージウインドウの上に影が表示されるのが少し気になりました。っていうか、必要ですか、コレ。
足回りもなかなか良好。特にバックログは一時期よく見られて最近はあんまり見ない再現タイプ。曲やイベントCGも含めて完全再現。しかも、驚くほど戻れます。環境によっては重くなったりしないのかしら、と余計な心配をしたくなったり。
平均以上の作品にはなりそうですが、これが! という売りには乏しくなりそうな気がします。すでに触れましたが強く気に入ったヒロインがいないなら要注意かもしれません。
今週のお買い物は表題作の他に「真剣で私に恋しなさい!」と「黄昏に煌めく銀の操眼」の計3本。真ん中のは持った時にずしりと重くてびっくりしました。家で開封してそれも納得です。ネタバレ注意表記があるんで未見ですがパッと見、攻略本みたいなのが入ってます。
「鬼父2」。まだゲーム内期間で10日ほど。
展開という意味ではヒロイン2人しかいなかった前作とは異なっています。ヒロインが4人で単独攻略もあるし、全員もあるということで平和を感じるようなイベントが多いです。まだ長女を進めているだけなのでそれほどでもないですけど、他を進めた場合は違和感が出そうな気がします。要はフラグが立っていても複数人数が絡むようなシーンでは態度が変わらないのですな。さすがに父に手を出されている状態でいつも通り明るいってのはねぇ。テキストの差分が用意されていない、と。
主人公は事故によって完全に悪人になるのではなく、二重人格のように両方の面が出入りするので賛否が分かれそうです。まぁ、これからのシナリオへの組み込みかた次第だと思いますけど。展開のために都合よく両者が入れ替わった方が効果が上がりそうですし。
予想では早く終わるかな、と思ってこれから始めたというのもあるんですけど、ゲーム性が前作よりはある分だけ意外と時間がかかるかもしれません。
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