徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2009年7月1日(水)    パンツを見せること、それが……大宇宙の誇り終了
 仮面ライダーディケイド22話。ディエンドの世界。けれど、ディエンドとしての力はどこか別の場所で得たのでしょうか? まぁ、謎はともかくとして、普段お宝を求めるだけのお馬鹿さんにしか見えなかったディエンドが本当は兄のために、というのはどうも説得力に欠けるなぁ。深刻になったことなんてないじゃん、ってなキャラなのに。
 それにしても、ブレイド映画版に登場していたライダーたちの活躍ぶりが半端ない。最初はそのあまりの厚遇っぷりにもしかして別のライダーと勘違いしているのか? とか自分を疑ったくらいでしたよ。来週、映画のような悲惨な目に遭わないことを祈ります。
 
 「パンツを見せること、それが……大宇宙の誇り」。2人目はリレット・オルトフォン。
 うーん。短いシナリオ分量なのに欲張りすぎという感じ。加えて思い出の少女がリレットであることは冒頭で示唆されているのに主人公がそうとわかるまで時間かかり過ぎです。ようやく明かされた(気付いた)と思えば、たいしたことないイベント扱いでさらっと流してしまってどうでもいい風紀委員とのイベントに費やす。ライター自らイベント潰しを行わなくてもねぇ。この後にはHシーンもないし、これじゃどうして思い出の少女なんて設定を用意したのかわまりません。
 最もインパクトがあったのは聖玉トレーサー・ヴィスタの名前とリアクション。本作で一番、笑ったところかも。
 リレットの声優は夏野こおりさんだったので、すっかり「W.L.O世界恋愛機構」のリベンジ気分でした。9月の「LOVE LOVE SHOW−」までの繋ぎとしては十分です。
 3人目はフローラ・ド・アークアデア。
 終わってみてわからないのはどうしてフローラさんだけ初手からばっちりHシーン、それも共通ルートに? ということ。もともとそういう部分はとっても緩いゲームなので本気で気にすることではないんですけど、製作陣の意図が少し気になります。それとマップ移動制もあって、本作ってシナリオで語るように皇女4人による主人公争奪戦になっていないですよね。エレナ以外はほとんど受け身なので。
 立ちCGの節約っぷりに笑いました。透明て。さすが宇宙は広いですね。
 4人目はエレナ・ド・アークアデアとレイン。2人で1ルートという扱い。一応分岐はありますけど。
 ということで他のヒロインに比べると若干、割を食っている感があります。出番も制限されてますし。特にレインはHシーンも少ないですしね。
 エレナはロリ担当な訳ですけど、自分自身も属性を模索しながら動いているので作戦に一貫性がなく、結果としてHシーンも他のヒロインに比べて印象が散漫な感じ。それと1人だけ皇族の衣装が可愛くもエロくもないというのが厳しいところ。
 ラストはマリア・ド・アークアデア。
 腋、足コキ、髪の毛と露骨に色物……、いえフェチ担当になってます。マリアの場合は狼狽するような声を出してナンボというところがあります。そこ限定ならば声優の演技もかなり良い味を出しているのではないかと思います。
 これで終了ですが、最後までまともなエンディングもエピローグもありませんでした。いくらエロ重視のゲームとはいえ最後くらいはねぇ。どうかと思ってしまいますよ。ということでゲーム感想は2日前にアップしております。デビュー作としてはまぁまぁなのではないかと。もうちょっと枚数は欲しいですけどCGの出来も良いですし、今後に期待。ただ、あんまり省力化に力を入れないでね、と。
 
 7月展望。
 どうも悩ましいです。予定通りだと「気になるタイトル」の3本なんですけど、これが揺らいでいます。
 7/10
 前から決めがたいのが「仏蘭西少女」。同月にTony氏のタイトルがもう1本出るということもありますけど、やはり内容的にちょっと考えてしまう。体験版をやった限りだとなんか陰鬱な気分になりそうな気がしてねぇ。日常生活でもテンション下がりそう。なんて言うか年間を通してそういうのをプレイしたい時期じゃない。
 7/24
 「終わりなき夏 永遠なる音律」。こちらもねぇ。CGはガチなんですけど、それ以外は体験版をプレイして以来、印象は右肩下がり。一番しんどかったのはヒロインたちに落胆してしまったことか。CGが良いせいか、現物よりもかなり良いものをイメージしていたようです。Hシーンだけでしたけどリーゼのインチキ外人的な演技がどうにも萎え、でした。正直、買うかどうかもかなり怪しくなってきてます。
 「Dies Irae Also sprach Zarathustra-die Wiederkunft-」。ユーザー登録が必要ってだけでもアレなのにその内容も単なるバージョンアップ。肝心の新規シナリオは別売りですよ、と来たもんだ。と最初は書かれていたんですけど、いつの間にか無料配布に変わってますね。ところでライターはちゃんと正田崇氏なのかしら。個人的な環境ではバージョンアップのダウンロードも一体何MBなのかも問題。特に追加ルートは容量も大きそうなだけに。実は未だにプレイしていないので配布前にプレイしておくかも問題かな。あえてやっておくべきか否か。
 7/31
 「77〜And,two stars meet again〜」。これは最初からそこまで高い期待値を持っている訳でもないのでそのまま購入しそう。ただ、1000円高いことだけがネックかな。
 「そらいろ」。ねこねこソフト復活第1弾なので買ってあげたいと思うのですが、どうもヒロインに魅力を感じません。これは昔とは大いに異なる点。というか、全員が代わり映えしないように見えるんですよねー。ただし、企画自体は興味あり。
 「フォルト!!」。最も買う気あり。とは言っても別段シナリオに期待している訳ではなくCG買いなんですけど。むしろ、良質のシナリオは求めていないから余計なことだけはするな、と。ここが「終わりなき夏 永遠なる音律」とは違うところかな。100%原画買いは無理というか、シナリオもある程度は期待するから買いたくなる、と。
 こんな感じで3〜4本くらいというライン。場合によっては珍しく倹約して2本くらいとか。「Dies Irae Also sprach Zarathustra-die Wiederkunft-」は無料で済むしね。

 2009年7月3日(金)    鬼うた。頓挫・痕〜きずあと〜リニューアル開始
 Phantom14話。ヤクザを襲ったのはアイザックでした、というのがクロウディア説ですが、果たして本当なのでしょうか。実行犯がエレンだとすればサイスマスターと繋がっていることになります。けれど、サイスマスターはヤクザとも繋がっているような描写がありましたし……。
 キャルの天才ぶりはかつての玲次くんと比べてみれば一目瞭然。どんだけ才能あるんですかって感じ。まぁ、尺の問題で短縮されている可能性もなきにしもあらず、ですが。
 
 「鬼うた。」。
 まとわりつきはいいんです。ポンコツなのも大丈夫。姉であるのもそれだけなら平気。
 尊大であるのは問題なし。角があるのは鬼だから普通。神だけどロリであるのはエロゲーではありがち。
 メガネなのは苦手だけど耐えられます。ストーカーなのも奇抜だと思えばどうにか。先輩であるのはおかしなことじゃない。
 けれど、これらが束になってくると途端に耐えがたいものへと変貌します。せめて主人公が流されやすい受け身のショタであるなら受け入れられるのですが、頻繁に鉄拳制裁を行うタイプ。なのに優柔不断で流されやすいという意味不明っぷり。これをプレイしなければならないの? というのがプレイ後わずか1時間半で感じたこと。
 しかも、私が苦痛を感じている序盤を十分に楽しんでいる人でさえ途中放棄したくなるような展開がこの先に待ち受けているというじゃないですか。詳しくは知りませんけど。加えて目当ての黒咲暦もやっぱり攻略できないという。
 ちょっと継続は厳しいかな、と。久しぶりに購入を後悔したかも。
 
 「痕〜きずあと〜リニューアル」。
 初回特典は旧版を同梱となっていますが、「雫」を含めて一括インストールなんですね。もちろん、アンインストールも一括です。個別でできると良かったんですけど残念です。
 悩んだ末に旧版から始めることにしました。というのも最後にプレイしたのって2000年くらいなんですよ、確か。細部は忘れている可能性もあるっていうか女性のサブキャラはかおり以外サッパリと忘れていましたからね。もちろん、誰かいたというのは覚えていたんですけども。
 システムはちょっと手が加えられています。ホイールで読み進められたり、バックログが用意されていたり。ただ、リーフの現在のレベルからするとちょっと物足りないですけど。
 本作はこの当時の主流である1シナリオが比較的短くて多くの分岐やエンドを持っているスタイル。シルキーズなんかが非常に多く量産していましたね。ビジュアルノベルでこそなかったですけど。「野々村病院の人々」、「恋姫」、「BE−YOND」などが思い出されます。
 久しぶりの「痕〜きずあと〜」は実に楽しいです。思い出補正が掛かっているかと思いましたがそんなこともなく、今でも輝きを感じます。名作は時間が経っても名作なのだな、と改めて感じました。
 テキストの無駄のなさ、それでいて必要で重要な情報は繰り返されるくらい入っている。今の若いライターには見習って欲しいですね。グダグダと書き連ねて読みづらい上に情報も盛り込まれておらずヒロインの魅力もCG頼み。そんなライターには特に。
 現在の基準で考えると1シナリオ単位のボリュームは乏しく、もう少し色々な肉付けが欲しい気はします。特に柏木四姉妹との仲はもうちょっと丁寧に見せて欲しかったように思います。ゲーム中に過ごす期間は3日しかないですからね。コアとなるのはこの3日で構いませんけど、序章的なものが欲しいです。主人公との仲が後付けに説明されるのはキャラがとても良いからこそもったいない。この時期でももうちょっとボリュームがあるゲームなんてそれほど珍しくないですからね。
 音楽はMDとかでたまに聞いていたのでそれほど懐かしくはないんですけど、やはり単体で聞くよりもゲームの中で演出として意図ある聞き方をした方がより良く聞こえます。「ああそうか、こんなシーンで使ってましたっけ」なんてことも。中でも千鶴さんと初めて会ったシーンなどで使われる曲は琴線に触れまくり。当時は泣きそうでした。
 はーっ。もっと早く「鬼うた。」止めてれば良かった。心からそう思いました。

 2009年7月5日(日)    痕〜きずあと〜リニューアル継続中
 仮面ライダーディケイド23話。ディエンドの世界後編。ディケイドに限らないんですけど、平成仮面ライダー作品ってどうも前後編と組んだ場合に後編が意外と尻すぼみというケースが多いような気がします。少なくとも標準程度の出来が当然と考えると頻度が高いような気がします。単に私の期待が高すぎるだけなのかしら。「クウガ」なんかはうまいケースでむしろ盛り上がることが多かったんだけどなぁ。どうも「555」くらいからそんな傾向が増してきたように思います。
 いやまぁ、海東兄の裏切りっぷりが俳優的に期待通りといえばたいそう期待通りだったんですけどね。ホントにこういう役が驚くほど似合うよなぁ。あのうさん臭い笑顔がまた。本来のボスがすっかり霞んでしまいました。
 来週は「シンケンジャー」登場って、いくら映画に絡んでいるとはいえすごいなぁ。今週の「シンケンジャー」にも海東が出ていて驚きましたけど、あれは本編ではなかったからなぁ。
 
 「痕〜きずあと〜リニューアル」。
 オリジナル版が終了したのでリニューアル版へ。まだ1周目も終わっていません。
 オープニングアニメを鑑賞。出来は普通からちょい悪いくらいかなぁ。絵が崩れているところもありますし、リーフだと考えるとあんまり誉めるところはないですね。というか、このリニューアル版で初めて「痕〜きずあと〜」に触れる人のことをなんも考えてないですよね。結構なネタばらしが盛り込まれてます。これじゃ驚きも減るでしょうねぇ。ボーカルはすっごくイメージ通り。いえ、「痕〜きずあと〜」にではなくてリーフの用意するボーカルって意味で。
 シナリオは意外と手が入ってます。少なくとも忠実な移植ではありません。改悪という程ではありませんが、それだけに気になるものがあります。
 よくリニューアル版が改悪だよ、とか称されることがありますが、それを製作側がよかれと思ってやっているのは理解できます。その「よかれ」が結果として駄目なんですけどね。
 で、本作の場合は微調整ってレベルなんですけど、それだけに手を入れる意図がうまく伝わってこないんですよ。例えば最初の夢を見るシーン。「朝ッ!」と叫ぶ回数が減らされている、なんてところから始まっているのですよ。名刺に携帯電話の番号だけだったのがメールアドレスも、なんてのは十分に理解できる配慮(絶対に必要とも思いませんけど)なんですけども、どうも変更の意図がわからないものが多いです。
 これをオリジナル版のライターである高橋龍也氏が手がけているならそれもわかるんですけど、未公表となっている以上はまず別人でしょうからねぇ。
 他にも選択肢が増えていたり、数は同じでも「セリフ」だったものが「考え方」に変わっていたり。選択肢自体が消滅しているものもあります。肉じゃがを当てるやつがありません。
 展開にも若干の修正が見られます。日吉かおりが来客中に耕一が倒れるシーンなんかがそれ。リニューアル版ではそもそも倒れないし、屋敷の外へと出ていってしまう。そして、気がつくと見知らぬ場所にいて歩いて帰ってくる、という変更です。恐らくはより正体を分かりにくくするための配慮なんでしょうけど、結果としておかしなことになってます。明らかに様子がおかしい耕一を梓も初音も追いかけないなんてどう考えても不自然でしょう。別室にいた初音はまだしも、かおりを追い返したがっていた梓にとっては千載一遇の機会だったはずなのに何もしないなんて。オリジナル版にしたって倒れた後、ずっと付き添いで看病していた人間がいた訳ではないので別段、変更することもないと思うんですけどね。
 まだ途中なだけにシナリオのアレンジが心配です。
 CGは基本そのままで追加分もありといったところ。例えば相田響子と初めて出会うシーンや日吉かおりが梓の枕に夢中になっているカットなど。この分だと総数は結構な数になりそう。立ちCGでも梓の蹴りを始めとして追加分があるようです。
 背景は基本そのままでやっぱりカラーに。色使いはかなり明るさが目立ちます。画面上で映るエリアが増えたこともあって、イメージを膨らませる方向でアレンジされています。玄関とか脱衣所とかいい感じに変更されてます。ただ、色使いのこともあって屋外の背景はあまり変わっていないのに全然イメージが違うなんてことも。ビジュアルノベルとしては実写っぽさが薄れたぶんだけ印象の弱い背景になっているのが残念。特に本作はミステリー系であるだけに背景だけで衝撃を感じさせてナンボというところがありますし。例えば公園の入り口のカットとか初体験の人は2日目の朝にニュース越しで見た時にちゃんとショックを感じられたのかな、と。
 音楽はアレンジが基本線。これは良いものもありますが悪いものもあるという感じ。原曲を知っていると思わずすっこけそうになるアレンジもあったりします。座りが悪いような。シンプルな曲を音源が増えたことで多くの楽器を使わなければいけない、みたいな感覚をこのアレンジからは受けます。それと何でか知りませんけど「ToHeart」の曲が使われています。シリアス分を減衰しようとしているように感じますね。
 ボイスは個人的には微妙かなぁ、というより最初に無音で通した作品だけにイメージが脳裏にこびりついているんですよね。しかも、時間の経過で美化されてる感がある。となると大抵のキャスティングと演技ではイメージに合致しないでしょうね。
 それを踏まえて言うなら千鶴さんは悪くないけど微妙に違和感があります。微妙なだけに聞き続けても慣れなさそう。梓はお気に入りでなかっただけに強固なイメージないせいか、すんなりと聞くことができました。楓ちゃんはまだほとんど声を聞いていないのですが、その限りにおいてはかなりイメージ通りでちょっと驚いたくらい。初音ちゃんはかなーりイメージと違っていて戸惑い気味。演技自体は悪くないだけに聞き続けていればいつかは慣れそうですけど、今は聞く度に首をひねる感じです。まぁ、はっきり言ってしまうと日向裕羅さんボイスがイメージなんですけどね。
 ボイス導入の弱点。それは主人公にボイスがないこと。他の作品ならばいざ知らず、本作においては重大な弱点となってしまいます。だって声が出てるってことは、ねぇ?
 全体的に背景のカラー化、音楽のアレンジ、ボイスの追加によってオリジナル版よりも明らかに緊張感が薄れた印象があります。ミステリー色を薄めた変更ということでちょっと残念ですね。内容自体に大幅な変更、追加があるならわかりますけどそうでないというのがねぇ。「月姫」のリニューアル版も似たようなことになるかもしれませんね。

 2009年7月7日(火)    痕〜きずあと〜リニューアル継続中2
 柳川シナリオまで終了。
 前回の日記で心配したほどの改変はここまで見受けられません。細々と選択肢が変わったり増えたりくらい。先日書いた肉じゃがの件は誤りでした。周回が増えると出現するようになりました。選択肢の数は増えてましたけど。
 スタッフロールでは予想通りシナリオとキャスティングのクレジットはありませんでした。いかにオリジナル版がついているとはいえ、あくまでそれは初回版のみ。普通はこういうのってオリジナル版のスタッフは入れるものじゃないんですかね。アニメだとテレビ版と映画版なんかでそういうケースが多いですけど。
 先日は触れませんでしたけど、しおり制が廃止になってます。まぁ、周回数で展開が変わる作品って珍しくもないのでわかりますけど、最初からやりたい場合がちょっと困ります。「雫」や両DOS版もあるし安易にアンインストールする訳にもいかないですからね。
 2周目以降で困っているのがスキップの速度。もうびっくりするほど遅いです。文章が読めてしまう程と言っても間違いではなくて。繰り返しプレイの多い本作ではあからさまに時間を食う要因となってます。直前にDOS版を終えていますけど、選択肢をがっちり覚えている訳ではないですからね。加えて選択肢後にスキップを継続してくれない、アイコンがとても小さく特にウインドウサイズだとクリックしづらい、とほとんど三重苦のような状態に陥ってます。ノベルなのに読みやすい環境が整わないというのも切ないです。
 システム関連だと他にもボイス。ひとたび発声されると次のボイスが発声されるまで垂れ流しという仕様は正直、勘弁してもらいたいです。ノベルだからこそ余計に苦痛に感じます。コンフィグ項目さえ用意されていないあたり老舗メーカーとして情けなさを感じます。もうちょっとねぇ。
 梓シナリオはラストにHシーンが追加されてました。オリジナル版では4姉妹の中で不憫さが際立っていただけに立ちCGの追加なんかも込みで少しは報われたかな、と。大筋では変わらないんで今も不憫な立ち位置にあることは変わらないんですけどもね。
 楓シナリオは変化らしい変化なし。まぁ、もともと良い出来のシナリオなのであまりいじるところもなかったんでしょうけど。エルクゥ関係の描写でちょっとあるかしら、というくらい。CGの気合の入りようがとても印象深かったですね。エディフェルの美しさはもうどえらいことになってました。ただ、ボイスがちょっと……。楓ちゃんの普段の演技はよろしいんですけど、切羽詰まった状況になった時の演技がどうにも頂けません。まぁ、ぽそぽそ喋るような演技って誰がやってもそんなに悪くは聞こえないんですけどね。リーフの選んだキャストにしてはちと気になる演技構成でした。
 柳川シナリオは何と言っても声優ですよねぇ。よもやの勇者王とは。表とは役が違い過ぎてインパクト大。演技自体もさすがというしかなくて、セリフの内容を考えてもよく引き受けてくれたなぁ、と。Hシーンも無音になったりしないしね。
 背景は結構、イメージが変わる変更がされてました。水門やそこへと至る山道などの数枚は全く別物と言っていいくらいです。加えて使っている背景が違うなんて箇所もありました。水門の上で話しているようなシーンが河原にしか見えなかったりしてちょっと変でした。水没して見えない、とかね。ちゃんと水門の上の背景もあるのになぁ。

 2009年7月10日(金)    痕〜きずあと〜リニューアル終了
 Phantom15話。狙っているんだろう、とは思いますけど今回の内容で「再会」と銘打つあたりがすごいです。まぁ、今までもそんなに内容に合致したサブタイトルって感じでもありませんでしたけど。
 結局、アイザックが犯人であるのは間違いではありませんでしたがそれだけでもなかった、と。サイスマスターはやっぱりインフェルノの壊滅を狙っているのでしょうか。
 エレンの狙撃が玲次くんの出した条件をほとんど無視しているあたり暗殺者としてレベルの違いを見せつけられた感じです。
 
 「痕〜きずあと〜リニューアル」。
 オリジナル版を再プレイした時もつくづく思いましたけど初音シナリオの主人公はどうしようもない。終盤に自分でもセルフ突っ込みを入れてますけど、全ては耕一の迂闊さが招いた事態ですからねぇ。そこに至る過程で随所に発揮される幼い精神性。小学生にしか見えません。
 追加された過去編。すごく余計なことをしています。設定好きな人ならちょっと許せなくなるような変更がこのエピソードが行われています。前世ものじゃなくなっているんですけど。耕一や柏木4姉妹は生まれ変わりでもなんでもなく、生体宇宙船の私的操作によって過去の事実をさも前世のように思い込まされただけ。全くの別人。条件に合致するから選ばれただけという真相。なんという改悪。なんという台無し感。楓シナリオを筆頭にオリジナル版を嘲笑っているとしか思えないオチのつけ方です。よもやここまでするとは。これ以前の変更が意味が薄くおとなしかったのも伏線だったのかもしれません。
 高砂六花シナリオ。半月後ということで色々と奇妙。あの話の後でまたたった半月後に隆山に来るという時点でどうも違和感があります。
 内容もある意味で予想通りというか、香ばしい出来に仕上がってます。安易に耕一より強い鬼を出してみたり、女性の鬼を出して暴走させて理由は不明としてみたり、鬼を制御できないのは孤独だから、なんて言わせてみたり、番外編のノリを持ち込んでみたり、いかにも借り物で物語を作っているが丸見えです。千鶴さんなんてあらゆる意味で道化扱いされてますよ。同人作家の二次創作の方がよほど気の利いたものが多いと思います。まぁ、過去編の追加からしてオリジナルに敬意を払っているように見えないですから当然といえば当然かもしれません。メイドなんて出した時点で多くの人がこの結果を予測したと思いますけどね。
 テキストにおいては歴然とした差があります。テンポが良い上に短文でも情報が込められたオリジナル版に対して、まさに正反対の文章で綴られるため読んでも読んでも物語が進まず、内容も薄い。センスがないから掛け合いもまるで盛り上がらない。というよりシリアスな物語とは思えないネタ選びがいかにもおまけシナリオのよう。そもそもあの本編の後で誰とも恋仲になっていない耕一という時点でその優柔不断さは卓越したレベルですから何かを期待してはいけないのでしょうけどね。
 やはり、リメイクとかリニューアルってのは余計なことをせずにはいられないのだなぁ。ライターが違う時点で誤字脱字以外をいじるのは得策ではないのに。それが名作と呼ばれているのならなおのこと。

 2009年7月12日(日)    彼女×彼女×彼女ドキドキフルスロットル開始
 遅ればせながら「痕〜きずあと〜リニューアル」のゲーム感想をアップしました。こういうオリジナル版は良いのにリニューアルは……、という作品は書きづらいです。誉めたり貶したりと忙しくて、なんとなくまとまりのない文章になってしまうんですよね。個人的にはほぼ予想通りオリジナル版のために買ったような結果になりました。
 
 仮面ライダーディケイド24話。素晴らしい。ディケイドを見続けてもう半年。ここまで賛辞を贈りたくなるエピソードがやってくるとは失礼ながら思っていませんでした。枠にとらわれない企画力と実行力は称賛に値します。映画でもないのに夢のコラボレーションは見ているだけで面白かったです。士が黒子になるのもなんともこれまで通りという感じで楽しい。ただ、理由があるのか微妙にキャラや空気感に差別化が図られているような気がしないでもないです。特にじい。
 怪人がディエンドに変身するという流れも単に良いアイデアなだけでなく作品の謎に絡んできそうで一石二鳥な感じ。気になるのはちゃんと巨大ロボ戦があるかどうか。敵は問題ないですけどディケイドには対抗手段がないからなー。あ、一緒にシンケンオーとかに入っちゃえばいいのか。
 ところで、調子に乗ってコラボレーションの触手を他のヒーロータイム作品に伸ばしたりしませんように。「プリキュア」とか大惨事になりそうなので(ほら「セーラームーン」も舞台とかあったし)。
 
 「彼女×彼女×彼女ドキドキフルスロットル」。6月発売のタイトルが概ね終わったので積みゲーをぼちぼちと。
 まだ始めたばかりですがそれでも4ルート終了。ファンディスクなんでほとんど流れ作業の如く、ですわ。
 エロさは本編同様で買った甲斐もあるというものですが、なけなしのシナリオは当然ダメダメで、読んでいると思わず情けない顔になってしまうほどつまらない。これなら純粋にエロだけの方がましというほど。例えシチュエーションのみであってもセンスがなければ耐えがたいシナリオはできてしまうもので、エロ重視ゲーといえどもそれなりにテキストは大事です。難しいよねぇ。

 2009年7月18日(土)    Dies Irae -Also sprach Zarathustra-開始
 Phantom16話。えーと、ちょっと待とうよ。アイザックが黒であったのは間違いではなく問題はない。けれど、だからってどうしてもう1人の狙撃手のことを突っ込まないのさ。警察とは違うとはいえ、あれだけ口径の異なるライフルを使われれば違いに気がつくだろうに。なにより、玲次くんはそれを知っている。アインの生存の可能性を否定することと狙撃手が他に存在していることは別問題であろうに。ヤクザとの手打ちに対する動きと狙撃手探しを平行して行えないとは思えないけどなぁ。少なくとも可能性を抹殺してしまうのはおかしいとしか。
 次回は遂に本当の意味で再会する模様。話数を考えるとまだまだ波乱はありそうですな。それにしても、リズィはどうしていつもああいう役回りなのだろうか。ちっとも役に立っているように見えないよ。そのわりにアインを撃ったのは彼女だしなぁ。
 
 「Dies Irae -Also sprach Zarathustra-」。現在9章まで。件の修正パッチが本日解禁となるので、それに合わせてと思ったのですが、残念なことにまだ終わっていません。結局は旧版もあえてプレイしておこうという判断に落ち着きました。
 取りあえず、登録はしたし、確認するだけ確認しましたけど容量を見て軽く意識が遠くなりました。1.99GBってあなた、そんなご無体な。こちとら2009年になってもISDNデスヨ? ダウンロード完了まで250時間とか表示されてましたわ。つーか無理。この炎天下に10日以上もパソコンの電源を入れっぱなしなんて非現実的ですよ。という訳で一縷の望みを託してサポートへメール送信。送料負担くらいで対応してくれるといいんだけどなぁ。
 閑話休題。
 中身に関して当時も色々と話題の尽きなかった本作ですが、私も遅ればせながら実感している最中です。ホント、序盤(3章くらいまで)は名作級を予感させる仕上がりです。時間もかかってそうで良く出来ていると素直に感心します。けれど、この時点までプレイして前情報なしの場合、櫻井蛍はまだしも氷室先輩もルートがないとか信じられません(6章くらいになると蛍にないのも信じられなくなる)。むしろ、マリィルートなんてものがある方が予想できません。
 具体的にどこからライターが変わってるかはちょっとわかりません。導入部でメルクリウスの語りがなくなる4章か5章あたりが怪しいですけど。他にも細かい描写が前後の文脈で異なっていたりと次第に不信感が募っていきます。ただ、初期の段階では3章くらいまで築いたライターとの信頼関係というものがあるので判別は難しいですね。不信を感じ始めた部分は本来なら(ライターが変わらなければ)後でフォローされるはずだったかもしれませんし。
 例えばシュピーネの存在とその展開なんかもすごく怪しい。突然、出てきたような印象がある割にすごく弱いし。もしかしてこんな奴がいるはずじゃなかったようにも見えるし、あるいはいたとしてももっと強いキャラだったのではないか、というようにも見えます。美男美女が揃うのが聖槍十三騎士団であったはず。なのにシュピーネはどうして? という問いかけがあったのに結局、答えは提示されませんでしたからね。香純のことも正直よくわかりません。一体どうなってんの、と。
 これ以降もぼーっとしていると見逃してしまいますが、気をつけて読んでいればおや? と思うような矛盾点がぽつぽつと出てきます。中でも香純がしでかしたことを司狼たちが知らない、教えてはならないという描写は最たるものかも。おいおい、そりゃ再会のきっかけじゃないですか。なんで知らないのよ。
 ところで全く関係ないのですが、本作のプレイが2009年にズレたことで結果として佐本二厘さん祭りは未だ継続中という感じです。今年だけで5本ですよ。それも4月からですからねぇ。

 2009年7月19日(日)    Dies Irae -Also sprach Zarathustra-1回目終了
 仮面ライダーディケイド25話。シンケンジャー世界後編。うーん。ちょっと残念な仕上がりでしたね。前編で感心した部分はほとんどスポイルされてしまいました。アヤカシがディエンド化というか、実はライダー化(つまり無個性)であり結果として巨大化もしないしシンケンオーなども出ない。シンケンジャー世界なのに。外道衆幹部も前編だけ登場しておしまい。ディエンドの謎にも触れず終い。どうも消化不良の感があります。まぁ、今までの各ライダー世界も同じといえば同じでしたけど、シンケンジャーはパラレル世界ではなくてそのままなだけにちょっと残念。
 ブレイド対シンケンレッドや互いの奥義を交換など見所はありましたけど、正直「ちょっとくすぐったいぞ」と言われなくてホッとしていたくらいです。掛け合いもものわかりのいいシンケンジャーの面々に対して人の話を聞かずに自らの主張ばかりするライダー陣、と互いの歴史を感じるようなやりとりばかり目立っていたような気がします。
 
 「Dies Irae -Also sprach Zarathustra-」。1回目は綾瀬香純エンド。
 ああ、もう最後の方は見ていられませんでした。冗談抜きで1クリック毎に劣化していくのが見えるようで辛くなるほど。基本的な素材がいいことと1〜3章の貯蓄が全てを支えている印象でした。大まかなプロットだけ同じで途中から異なるライターが引き継いだ、そう言われると実に納得してしまう出来です。設定の使い方も展開も性急でもったいないと何度も感じました。
 いつの間にか恋仲になっている、と感じるような雑な流れ。その瞬間Hシーンとかどうでもよくなってしまいます。もったいないというより切ない。このあたりはライターがチェンジしたとしても言い訳できるようなものではないだけに。1回しかないHシーンが必然性薄いってのもなー。
 主人公も問題あり。先へ進めば進むほど情けなくなっていく。異能の力を得てからそれはより酷くなっていきます。俺サマ主人公オマエ脇役的な言動があまりに激しく聞くに堪えない。特別な力をもった主人公は情けなく、何の力も持たない司狼の方が色々な意味で頼もしい。どっちが主人公だかわからなくなります。まぁ、脇役の方が遥かに頭を使っているのは確か。
 戦闘シーンの盛り上がらなさはもはや異常なレベルに達しています。小説でもなんでもいいですけど、これより盛りがらない、主人公が活躍しない作品があるなら見てみたい、とは少し言い過ぎかもしれませんが極めてそれに近いレベルです。そもそもライターにそんな気があるように見えない。盛り上がらないまま、気がつけば勝利している主人公の図は痛々しささえ感じます。センスがないのかもしれませんし、あっても使う気がないのでしょう。繰り返すようですが、各種素材がいいだけに惜しまれます。
 メールによるサポートは随分と早くてわずか1時間後。私が気がついたのは今朝でしたが。どうやらメディアによる郵送サポートを受けられそうでひと安心。ただ、あのパスワードはユーザー登録した時にも4回くらい失敗した末に成功したからなぁ。しかも、失敗の理由がよくわからない。メールにもちゃんと書いたつもりですがどうなることやら。

 2009年7月21日(火)    Dies Irae -Also sprach Zarathustra-終了
 2回目はマリィエンド。
 うーん。香純ルートと枝分かれした展開は悪くないと思ったんですけどね……。それも進むに連れて払拭されていってしまった感じです。本当に大幹部が出てくるまでは悪くないんだけどなぁ。まぁ、もともと聖槍十三騎士団という名が示すように数が多すぎではあるんですけども。
 戦闘シーンが盛り上がらないのはこちらのルートでもあまり変わらず。頑張っているのが主人公ではなく司狼ばかりというのも一緒。むしろ格差は広がっているような印象さえあります。主人公はどうして強いのかとても謎です。ラストバトルなんてもう酷いもので掛け合いがまるで噛み合わない。両者の主張が異なるのは当然としても会話になっているかどうかさえ怪しいレベルではさすがにどうかと。しかも、その状態で延々と続けるので上滑り感がとても強いです。
 着地もちょっとねぇ。それまでの流れがどうでも良くなってくるようなラストは正直よろしくないのでは。戦闘の数が多ければ多いほど逆効果に感じやすいのではないでしょうか。神話レベルは言い過ぎにしても、それに極めて近い状況を作り出してしまってはバトルの否定とほぼ同義になってしまいますからね。思うに既知感が戦闘に影を落してしまったように見えます。プレイヤーには大した効果を及ぼさないこれのためにキャラクターがないがしろになってしまった感さえあるくらい。大幹部とかねぇ。
 エンディングも不完全燃焼でした。思い出したように香純が出てくるところとか、ほとんどのキャラは何も語られることなく終わってしまうところとか。主人公もそれで終わり、ってな感じでしたし。煮え切らないエピローグでした。設定をほとんどキャンセルしてしまうような作品のラストって難しいんですよねぇ。

 2009年7月23日(木)    フォルト!!&そらいろ体験版
 「フォルト!!」体験版TGバージョン。
 序盤の2〜3時間というところ。Hシーンが入っていますがダイジェストなんでほとんど意味はないです。抜粋と表現した方が正確なほど短い内容なので。
 ま、思ったほど悪くない感じです。個人的なポイントとして原画買いであるため、不愉快にさせるほどのテキストでなければ及第点と考えています。正直なところ面白味がある、とは冗談でも言えませんけど。邪魔をする感じがないだけでも十分。どうやらスワッピングとかしないでくれそうですし。
 ヒロインはちょっと好みが出そうな感じ。ダブルヒロイン(?)の片割れ佐伯藍はオーソドックスなヒロインかと思えば天然。しかも、ちょっと足りないところのある人なのでイライラされるユーザーもいるかもしれません。羞恥心ゼロなのもアピールポイントどころかその逆になりやしないかと。いつもお父さんが着替えを見ているってどんな家庭なんだ、佐伯家。
 もう一人はツインテールの妹、杉山澪。かなーりうるさ型なので妹属性がない人は要注意かも。ボイスもピッタリだからこそ困ります、ってな感じ。きんきん声が属性のない身にはツライです。
 基本はこの2人で主人公を取り合うような構図ですが、一人は天然、一人は妹なんであまり生産的な掛け合いは期待できません。ニヤニヤするどころか面倒だなぁ、とか疲れるなぁ、という感覚が強かったです。
 CGは期待通りで実に美しい。イベントCG以外でも立ちCGの出来は半端なく綺麗。細かい差分もたくさん用意されているようで見て楽しめそう。背景も予想外に良くて嬉しい誤算です。ただし、SDカットにやや問題あり。SDカットというのは和ませてくれたり可愛かったりしてナンボだと思うのですが、本作のそれは中途半端にリアル分が残っていて普通に怖いです。特に澪の腕ひしぎのカットは目を背けたくなります。
 音楽は体験版の短い範囲ではちょっとわかりませんけど、少し地味めですかね。
 ボイスは可もなく不可もなくが正直なところ。飛び抜けて魅力を感じるキャラはいないし、極端に下手な、あるいは合致していないキャラもいません。前述したように妹が人によってどうかな、というくらい。
 まとめとしては多くの人が予想するであろう原画のみ注目の作品になりそうですね。
 
 「そらいろ」体験版TGバージョン。
 体験版といっても過去も現代もダイジェスト版なのであくまで雰囲気をつかむという程度。演出や曲なども未完成だったり、過去の使いまわしだったりするので本当に製作過程を覗いてみよう、ぐらいなんじゃないですかね。短いとはいえセーブもできませんし。
 過去パートは出会いとキャラ紹介ですが、ここもまっとうなのは義妹の愛衣くらいでつばさ(ポンコツ)と花子(やかま系)の2人は箇条書きでフォローがあるほどでまっとうな説明はありません。もちろん、選択肢なんてあるはずもなく。一番書かれているのはどうやって主人公+3人のシチュエーションが構築されていくのか、というところ。
 現代パートは過去以上にダイジェスト色が強くなってます。本作は3人のヒロインのうち誰と最も身近であるかで3つの世界に分岐します。そして、それぞれの世界では各ヒロインも微妙、あるいはそれ以上に差異が生じていたりします。で、このダイジェストでは「愛衣が最も身近な世界」がそれなりにまともに説明されていますが、残る2つの世界は本人くらいしか説明はありませんので、あんまり実感は感じにくいですね。なにせ愛衣が最も各世界間の触れ幅が小さい(と思われる)ヒロインですからね。
 最後に残るのがこれぞTGバージョンというショートシナリオ。間違いなく本編には搭載できませんという内容。
 ある日、起きたらなんと妹の愛衣は「テックジャイアン」としか喋れなくなっていた!!  な、なんだってー!? なシナリオ。発言の意図はカッコ内で表示されるのですが、そういうことよりもこういう企画を考えて実行してしまうのがねこねこソフトの恐ろしいところ。しかも、普通なら無音のテキストオンリーだろうにボイスを収録しているあたり、さすがとしか言い様がありません。もちろん、感情に応じて何通りものテックジャイアンがある訳で声優さんは大変だなぁ、と変なところで実感します。演技指導とかあったんでしょうか。
 ついでにサブキャラもこのおまけシナリオで初お披露目する抜け目なさ。どうでもいいけど名前が新谷って名字はまだしも、下の名前が理沙美沙(リサミサ)ってなんだかジョジョ第2部を思い出すよ、母さん! そういやあそこはジョジョネタが大好きだった。
 閑話休題。
 繰り返すようですがまだまだ製作途中なので素材について語っても意味ない感じです。あくまで伝わってくる雰囲気で語るならねこねこ節は相変わらず健在だな、と。なまじ製作中なだけに期待感が膨らむものがあります。つーか、ポンコツさんの声優も相変わらず九条信乃さんですよ。主人公も健ちゃんだし。
 まぁ、かつてねこねこソフトが好きだった人には色々と伝わってきてしまうものがありそうです。そうでない人にはこの状態だと海のものとも山のものともつかない感じなのかもしれません。ただ、馬鹿なメーカーだなぁ、というのは伝わりそう。

 2009年7月27日(月)    イースT&Uクロニクルズ開始
 Phantom17話。要するに上司と元上司にさんざん振り回された玲次くんという構図なんですな。運命を変えないことには徹頭徹尾、似たような目に遭い続けるのでしょうね。それにしてもリズィがとっても哀れ。一体どこの三下ですか、ってな扱い。ハッキリと同情に値すると思います。例え彼女が銃を撃つ以外は無能なんだとしても。
 どう見ても生きているようにしか見えないキャロル。だって部屋に誰もいないし。あれで爆散しました、って方が驚きです。で、この展開はエレンと和解したりすると、嫉妬に狂ったキャロルが暗殺者として再登場とかなったりするのでしょうか。結局、玲次くんは素質を感じつつ何もしていないもんなぁ。誰かの手で暗殺者にならないと前振りが無意味になってしまうし。
 
 仮面ライダーディケイド26話。大ショッカーの名が出てきたということはここからが映画との絡みでしょうか。ま、それよりも自由に世界を行き来できてしまうと便利な反面、辻褄合わせに困ることも起きてきそう。
 しかし、昭和ライダーの新しい方はあらかた見たはずなんですけど幼少期すぎるせいか全く覚えていません。ブラックが本人なのかどうかさえわからないという意味のなさ。ま、再放送の数が違うとはいえ、そのへんがウルトラマンシリーズとの差だなぁ。それとウルトラマンとは違ってライダーは体型変化が起こらない(と思う)設定なので俳優の今の姿というのはちと微妙な面も。ウルトラマンだって今の姿を見たくない人もいるくらいだしなぁ。
 
 「イースT&Uクロニクルズ」。
 PSPのソフトを買うのは「ギレンの野望 アクシズの脅威」以来なのでなんと1年半ぶり。起動したのも1年数ヶ月ぶりなので現在時刻の設定がすっかり消えていました。再入力するほどってねぇ。
 lightから「Dies Irae Also sprach Zarathustra-die Wiederkunft-」の郵送パッチ発送済みというメールが金曜深夜に来たのですが、肝心のブツは未だ届かないので時間稼ぎとばかりに本作をプレイ中。もともと買うつもりでいたんですけど意欲の問題ですっかり忘れていた、と。まぁ、積みゲーの「ぱいタッチ!」が焦燥感を募らせるほどつまらなかったということもあります。現在Tの廃坑を終えたところまで。
 1987年。初代が出たのはそんなに昔なんですねぇ。私はかつて所持していたパソコンでUがプレイ出来ず友人の家でプレイさせてもらったという過去があります。Tは飽きるほどプレイしたというのに。その後、何年かを経て同人でX68000にPC88版を移植するという剛の人がいて、それをプレイしました。で、今に至るもUをクリアしたのはその2回だけ。当然、Windows上で動作する過去作もプレイしていません。今回のこれを見て、そういやあったような気がするなぁ、と思い出した次第。
 そんな訳で本作は色々な面でとても新鮮です。けれど、基本的な部分はちっとも変わっていないので懐かしさと嬉しさがプレイすればするほど増すばかり。サウンドは素敵なことにPC88版が用意されているので当然のようにこれを選択。ちょっとクロニクルズ版を聞いてみましたが、これしかなかったなら嬉しさも懐かしさも半減していたと思います。「イース」や「ソーサリアン」の曲は特別でしたから。
 導入部が違っていてなんだか戸惑いましたが、それもミネアの街に着くまでのこと。CGは進化していながらプレイ感はそのまま。さすがはファルコムと唸らせるアレンジ加減です。他のメーカーも見習ってもらいたいところ。
 難易度も選べるようになりましたが、ここは無理せずeasyを選択。私の腕が衰えたことは間違いないだろうし、仮にそんなことがないとしてもPSPの操作性ではちとしんどそうです。角に引っ掛かったりというのがまさに生死を分けるゲームだけにね。

 2009年7月28日(火)    イースT&Uクロニクルズ継続中
 イースT終了。
 取りあえずビジュアルはオリジナル版でプレイしております。恐らくはこれがWindows版でしょうか。レアとフィーナを筆頭にキャラビジュアルが初代から驚くほどパワーアップしております。私からすればオリジナルキャラである自警団の団長までカッコ良さげなCGが用意されています。
 モチベーションを上げる潤いとしては十分です。繰り返されるフィーナの演出に素直に引き込まれます。当時でさえ、初代の演出はちょっとさみしいな、と思ったくらいですからね。その差たるや歴然です。特にレアはどんな顔をしているのかちっともわからなかっただけに(ドットキャラしかなかった)嬉しさを感じます。Uに繋がるだけの演出が成立しているのではないでしょうか。ホント、初代の時はTとUの間に差がありましたから。
 ダームの塔に入って以降、ボス戦はかなり楽でした。さすがはeasyって感じです。やり直したのはダルク・ファクトとツインヘッドが1回ずつだけ。しかし、なぜだか塔に入る前は苦戦しておりました。最初のボスはレベルが低すぎたのか3回やり直し。2体目のボスは、今度はレベルを上げ過ぎで1回で済みましたが問題は3体目の廃坑のボス。10回くらいはやり直しました。他のボスに比べて妙に当たり判定の出ている時間が短いような気がします。確かに昔もコイツにはえらく苦戦した記憶がありますけど。
 覚えていないようでもダンジョンの形って奴は覚えているものなんですね。おかげでほとんど変わっていないことがわかって、これもまた嬉しくなります。目についた変更点はレアが閉じ込められた塔くらい? まぁ、特徴的なマップ作りができているということでもあると思います。ただ、なんとなく作ったようなマップだと必然的に手を入れたくなりますからね。廃坑なんかは見える範囲が狭いだけに、プレイヤーに覚えさせる地形作りというやつはセンスが問われますから。変えずにいたスタッフに感謝です。

 2009年7月31日(金)    フォルト!!開始
 Phantom18話。なんだか初期から思ってましたけど組織の長であるマグワイアがお馬鹿さんにしか見えないような。あの風呂に入るシーン以外は人形のようですよ。今回だってよくサイスマスターを信じる気になったなぁ、と。2人して仕組んでいると疑ってもおかしくないような。だってそれくらい起こっていることが都合いいですよ。
 説明が少ないせいかアインの言うことはわかるようでわからないなぁ。誓いを守って生き残るにはサイスマスターのそばにいるしかなかった、ってことなんでしょうか。行動選択の動機がどうも不鮮明な感じです。
 やはり、キャルは新たなファントムとなって2人の前に現れるのでしょうか。来週はキャロル視点の物語?
 
 「フォルト!!」。
 今週のお買い物は本作と「77〜And,two stars meet again〜」の2本。店で「フォルト!!」のグランドスラム版を見て軽く怯みました。なんじゃいその大きさは、と。持って帰るだけでも一苦労しそうなサイズ。昔の肥大化を続けたコンシューマー作品のようです。ガンプラのマスターグレードだと8000円クラス以上の大きさ。これを見て予約したのは初回版で良かったと心底思った私はきっと年をとったということなんでしょうね。や、でも本気で欲しいものだったならどうやって持って帰ったかなぁ。エロゲーなのに店頭で宅急便とか頼んだかも。
 閑話休題。
 まだ始めて数時間。合宿直前。
 ここまではなんというか色が薄い物語だなぁ、と。Tony氏が原画で立ちCGの出来が非常に良いからいくらか緩和されてますけど正直とても眠いです。日常に色が着いていなさすぎてまったく印象に残りません。事務的な会話が多い上にイベントらしいイベントを組んでいないんですね。オタクネタの扱い方も曖昧で中途半端。わざわざネタにする意義が薄いです。笑いに持っていく気がそもそもなさそう。その方面に無知である主人公がいちいち寸評を入れるのもなんだか失速ぶりを助長しているように感じます。
 主人公が足を怪我して原因の一端である佐伯藍が世話をし始める。それが妹の澪をいらだたせ関係に変化をもたらし始める。というのが序盤のプロットなのですが、これがどうも「それまでと違う」ということをプレイヤー側に伝えきれていません。
 わかりやすく言うとゲーム前が想像できないんですな。キャラクターの歴史が感じられないから、いかにもゲーム開始と同時に歴史も始まったように見えてしまう。妹はまだしも距離が近い藍と主人公がどうして仲良くならずにいられたのか。部長にも同じことが言えます。性格的にも同じテニス部で少人数の合宿を行うという点を考えても親しくならない方が難しいと思います。「ToHeart2」の主人公のように女が苦手なんて設定がくっついてる訳でもない。そんなシチュエーションを組むこと自体が、とも言えますけどちょっと苦しいです。
 これは一事が万事という感じでイベントにも同じことが言えます。期せずして主人公が着替えを覗いてしまうシーンでも行き過ぎの天然である藍のリアクションが描かれるのですが、これにしても2年生の夏になって部員の誰もが今になって知ることなのか、という感があります。
 まぁ、こういった指摘は質の高いシナリオを予想した場合の話です。失礼ながら本作はそんな期待を背負った作品ではないので些細といえば些細なことでしょう。そういった観点で気になるのは妹の澪でしょうか。なんというか良くない意味で現実の妹っぽさを持ち合わせているキャラなので属性はもはや必須。ない人にはかなりしんどいことが予想されます。煩わしいとかやかましいという表現がピッタリきますね。本人のシナリオに入るのが今から心配です。でも、ダブルヒロインの片割れなんだよなぁ。

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