徒然なる日記
ほとんどがゲームに関するネタです。もしかしたら気のせいかもしれません。


 2009年6月2日(火)    Trample on ”Schatten!!”〜かげふみのうた〜終了
 3人目は璃国美衣奈。
 存在感から考えてシナリオがあるとは思いませんでした。なんかみそっかす的な空気を醸しだしてますしね。あとボイス付きでは珍しい(!?)変身しない人ですし。
 シナリオはどうもねぇ。重たいものを抱えている設定なんですけど、与えられたシナリオ量が少なすぎて荷が重すぎるんですよ。でも、解決しない訳ではないから結果としてドラマが軽く感じられてしまう。切ない悪循環ですわ。それとうじうじする主人公がとても情けない。大事な妹分を守るのにどうして重大な決意が必要なのでしょう。しかも、助けることは人生の責任を持つことだ、なんて考えになってるし。1か0しかないなんて人間に対する考え方じゃないとキザイアも言っていたというのに。
 どうやらシャッテンを察知できるのは特異体質という以上の理由はなさそうです。ちょっと拍子抜け。
 4人目は恩田芹果。
 ここまで書いてきませんでしたが、各個別ルートに分岐するとはいえ、時系列としては誰かのルートに入らなければその分だけ先の日付へ進むことになります。つまり、個別ルートに入らずとも似たような事件は起きるようになっているんですね。で、ここからが大事なのですが、本作の場合だと個別ルートに入らなかったキャラの命運はろくなもんじゃありません。ほとんどバッドエンドなんじゃないの、コレ? というほど酷い目に遭います。ま、境遇もさることながら気になるのは事実上、退場してしまうということなんですね。いなくなること自体に意味は窺えず、ちょっと良くない意味でのライターの見切りを感じてしまいます。
 シナリオは美衣奈シナリオの続きというイメージが強く、あまり芹果のためのシナリオという感じがしません。なにやら芹果に対してだけキザイアへの言い訳をするのが奇妙な感じでありました。由貴や美衣奈の時はしなかったのに。
 ラストはキザイア・緋乃神
 何でかわかりませんがここまで来るとすっかり終末のような雰囲気になってます。失敗すれば世界はおしまい、みたいな。
 シュレミールの正体から始まってかなりグダグダなシナリオに仕上がってます。何もこの正体までタイガージョーをなぞらなくてもねぇ。わざわざオヤジの声を加工したボイスで喋らせておいてこれでは。しかも、なぜそんなことができるのかという点も後出し説明(しかもイマイチわからない)ですし。ひとつだけ借りられるみたいなことを言っていましたが二重変身している意味もよく分からない。そもそも誰に借りたのかも不明。けれど一番は結局、クローンキザイアをみんなの目の前で殺す理由が見当たらないということ。詰まるところ、インパクトだけを追い求めてそうした可能性が高いです。せめてキザイアは死んだと思わせて重要な何かをしていれば良かったのですが、それも特にないという。
 失われた3週間も無理がありすぎ。説明されているというのになぜキザイアが主人公に惹かれているのかちっともわからない。そういうものなのだ、と解釈するしかないあたりちょっとさみしい。最初のHシーンが唐突なのには理由がありました、と言いたいようですけどそれも苦しい。だって3週間の方もたいがい突然ですし、なによりキザイア本人がクローンと自分は別人だと言ってますからねぇ。
 好きな相手である主人公が薬殺されたとあっさり信じ込んでいるのも謎。どうやって騙されたのかは知りませんけど、ちょっとねぇ。
 街でデートするあたりも理解不能。面会謝絶の人間がうろうろしていて誰も姿を目撃しないのはまだしも、それを期待しているであろうキザイアたちはなんなのかねぇ。
 最後は超変身。結局、最後まで必殺技も超必殺技も何もかも知らない内にいつの間にかできるようになっているというオートプレイっぷり。特訓も習得の儀式も何もかも必要ないのではありがたみもありません。まぁ、気の持ちようで戦闘力が乱高下する設定のゲームですから止むを得ないのでしょうけど。気合だけでフリーザ様が倒せるならクリリンは死なずにすみましたよ?
 エンディング前はひたすら設定説明を繰り返して盛り下がっていました。あまりすっきりしないラストでしたね。ゲーム開始時のオートモード中の謎は解けないままでした。プリンセスドレスが消滅したのはなぜ? 影を借りたのにインペリアル・ガーディアンではなくアークナイツ・プリンセスになったのは? シュレミールになったのとは異なる行為なのか。よーわかりません。
 クリアしたのは日曜夜。プレイ時間は16時間程度。内容から考えるとちょーっと短いですね。分量を増やせないならルートはキザイアルートに絞るべきでしたね。その上で全員に活躍の場を作ればいい。
 「Trample on ”Schatten!!”〜かげふみのうた〜」もこれにて終了。ジンクスはまたも更新されてしまうことに。ということでゲーム感想は昨日アップしました。

 2009年6月6日(土)    W.L.O世界恋愛機構4回目終了
 Phantom10話。エレンには加速装置でもついているのですか? 思わずそう聞かずにはいられない構図でした。だって銃がジャムらなければエレンさんはそのまま撃ってましたよ? ちっと位は迷う素振りを見せたかもしれませんけど撃つことは間違いないと思います。それで撃てないから代わりに、ってどう考えても背後から玲次くんに襲いかかった方が早いような。
 それにしてもあっさり余裕のなくなるサイスにもびっくりでした。
 来週は半ば総集編でしょうか。
 
 「W.L.O世界恋愛機構」。4人目は早川優梨子。「Trample on ”Schatten!!”〜かげふみのうた〜」が終わったので再開しました。
 やっぱり長いなぁ〜。これの前が前だということもありますけど、それにしたって長い。まぁ、これまでの3人とこの4人目は個人的にちょっと違うんですけどね。本作の長さってのはもう対象ヒロインを気に入っているのが最低条件。そうでなければちょっと付き合いきれません。それぐらい長いです。特に中盤のノロノロ運転はしんどいにも程があるというレベル。
 愛奈、アリサ、サラサ。この3人はキャラが気に入っていたので耐えられました。けれどここからの3人は普通かそれ以下。かなーり厳しいです。実際、火曜日には再開していたというのに終わったのは金曜日の夜。3周目までのようなテンションが長続きしないのですよ。アリサ、サラサシナリオでさえその長さには辟易としていたのですから、気に入らないともなれば言わんや、であります。
 ま、プレイしながらずっと思っていたのは帝崎楓の方を攻略させてくれればなぁ、ということ。見た目も性格も生い立ちも明らかに彼女の方が魅力的でしたよ。途中でルート分岐のネタっぽい会話があって本気で悔しがったくらいですから。
 展開は相変わらず厳しい。というか、フェミルナ姉妹ルート以上に嘘くさい。欺瞞以外の何物でもないという序〜中盤の展開には閉口してしまいます。見かけ上は愛奈を攻略しよう、という態度をとっていながら優梨子に惹かれていくという流れ。筋書きはまだしも実際が酷すぎます。建前すら愛奈との距離を縮めようとはしないあたりため息をつくしかありません。W.L.O.のメンツも何一つ言及しない。それでいてチーム優梨子の面々は愛奈を激しくライバル視しているのですからもはや滑稽と言うほかなく。前後の繋がりさえ気にしなければ悪いシーンではないだけにもったいないです。
 さらに恐ろしいのは主人公。依那シナリオと共有しているせいかもしれませんが、信じがたいほどにフラグ潰しを行います。文化祭の実行委員の活動で深夜のプールにおいて優梨子にキスしようとしておいて、W.L.Oにはターゲットは愛奈だろ? とか言ったりする軟体動物なみの無神経ぶり。女は全て俺のもの、みたいなキャラならそれでも結構ですけど本作の主人公は誰が見たって恋愛ベタ。しかも、常に言い訳を用意して自分を安全な位置に置こうとする切ない御仁です。この後だってもう終盤もいいところなのに三連続選択肢においてどこまでも駄目っぷりを晒してしまう。W.L.Oのことを碌に頼りも信じもしないくせに裏切られたつもりになるとかもう何様か、というレベル。処置なしです。
 構成にも難あり。中盤以降はこれまでの3本と比べてW.L.Oの存在感は極端に薄くなり、ついでに総話数も各話の中身も薄くなっていきます。
 タイトルでだけ言いたいことを語って中身はHシーンのみ。優梨子が寝不足を続けて主人公には理由がわからない。デートでも常に寝そうな状態。ちょっとぐらいは2人の仲が齟齬をきたすのかと思えばあっさりばらされる。しかも、主人公とは基本的に関係なくゴスロリ服を作っていただけ。何のための仕込みかと言えばそれを着てHするため。後半はホントにこんな感じ。さすがにどうかと思ってしまいます。
 キャラとしても徹頭徹尾、鼻血と妄想だけ。まるで一発芸人の如くそれを繰り返すのみ。しかも、その年の流行語大賞にノミネートされる一発芸人ほど面白い訳ではないのがツライ。
 続きはどうしたもんかねぇ。

 2009年6月7日(日)    〜パンツを見せること、それが……〜大宇宙の誇り体験版
 仮面ライダーディケイド20話。一見、平和ながらこの殺伐とした世界。なんだかファイズの映画版を思い出してました。
 それにしたってTGクラブって一体……。彼らの精神年齢は幾つなのよ、と。秘密基地を作って喜ぶセンスはどう考えても小学生そのもの。先生まで参加するあたり猛烈なグダグダ感が。
 よく考えたらこの状況なら例のディケイドが破壊神的な映像通りになっても問題ないのでは。
 
 「〜パンツを見せること、それが……〜大宇宙の誇り」体験版。
 「W.L.O世界恋愛機構」の付属版はセーブもできなくてとっても不便なのでテックジャイアンVer.の方でプレイ。オープニングの馬鹿機能は本編に組み込んでもいいんじゃないかと思いました。馬鹿ゲーなんですからこれぐらいの遊び心があるとね。
 内容は導入部と全員のHシーン一例ずつ。
 導入部は世界観とキャラクター説明のほんの30分程度。それでもまぁ、馬鹿ゲーとしての空気をつかむには十分な感じです。間抜けな悪友には思ったよりも存在感があり、執事のシルバーは声優が大御所ということもあってヒロインに負けない輝きを持っています。
 Hシーン体験版を絡めて考えると学園に通うなかヒロインを追いかけるとHシーンが発生する、という流れのようです。一日に何度もイベントが発生したりする様子。導入部とは主人公の態度が違いすぎてちょっと笑えましたけど。自分に主導権があるからかすごく態度が大きくなってます。それはもう笑えるくらい。性癖もヒロインたちに知られていて、もはや隠すことすらせずに暴走している有り様です。悪友からすれば人が変わったような感じなのでしょうねぇ。付き合う相手によって人は変わると言いますがまさにその通りのようです。
 笑いはやはりというかパロディネタに頼っている感じで期待しない方が良さそう。掛け合い自体も弱く、会話によってヒロインの魅力をプラスするなんてのは期待しない方がいい感じ。まぁ、これは対等の関係ではないことが大きく作用しているようですが。
 CGはイベントCGに比べて立ちCGの出来があまりよろしくありません。標準的なポーズは悪くないのですが、そこから派生する表情やポーズ差分が主にがっかりしてしまうものが多いです。SD調のものは可愛いと言うよりも変だったりして。
 体験版に搭載されているHシーンはいずれも1シーン1枚であったのが気になるところ。以前によそのゲームでも思いましたが、これが基本線だとせっかく好みのシチュエーションがあっても発展がない訳で寂しくなりそう。
 ボイスはマリアとミリアの2人がちょっと安定していないようです。前者は演技自体がイマイチでそもそものキャラに対する演技構成がよくないのかも。後者はすっごく素人くさい演技です。まぁ、狙ってこれなら大したものですがどんなもんでしょう。その素人っぽさが弱気でおどおどした第三皇女に合っていると言えば合っていますけど。
 演出と言うか仕様と言うか、「W.L.O世界恋愛機構」と同じくセリフを喋っている最中に表情が変わるケースなどではクリックが効かなくなり、強制的にボイスを聞かされるのが困りもの。こんなところで姉妹ブランドらしさを出すこともないでしょうに。そういやタイトル前の演出を飛ばせないのもおんなじです(注:テックジャイアンVer.ではキャンセルできます)。
 あくまで過剰な期待はせず馬鹿ゲーとしてとらえていれば大怪我はしないのではないかと思います。ポイントになってくるのはやはりボリュームでしょうか。プレイ時間は短くてもいいでしょうがCG素材的にはどれくらいかが気になるところ。

 2009年6月10日(水)    W.L.O世界恋愛機構終了
 5人目は依那。
 あんまり個別シナリオとは言い難いような内容でした。予想通りかなりの部分で優梨子シナリオと共有しています。よって展開は中途から急カーブを描いていくことに。しかも、予想はしてもやはり驚いてしまったのですが、例の文化祭深夜のイベントをこなしてから分岐でした。こんな事情で主人公はナチュラルにフラグ潰しを行っていたのですね。何かイベントがあってもそれをリセットするような行動を取り続けるという。依那ルートに入ってからは優梨子のことはないがしろにしっぱなしでした。自分からキスしようとした相手なのに即行で方針転換というあたりねぇ。シナリオを共有する以上は止むを得ない面もあるとはいえ、ちょっとうまい共有の仕方とは言えませんでしたね。
 肝心の依那シナリオとしては共有というポイントを除いてもボリュームに乏しくちょっと厳しい感じでした。優梨子から事実上ターゲットが変更された訳ですが、そもそもこれだって愛奈から変更する流れ。それをさらに変更というのはかなり苦しいです。実際、最初から順調に刷り込みが行われている依那はまだしも主人公の方は明らかに描写不足でどうして依那を追いかけることにしたのかよくわかりません。有り体に言ってしまえば選択肢ぐらいしか見当たらないという。必死にフォローはしていますけどW.L.Oとしては本末転倒気味ですしね。あとエンディングカットの見せ方はネタとしてさすがにワンパターン。どのシナリオから始めても、ってことかもしれませんけどちょっとねぇ。
 ラストはここまでズルズルと引き延ばしていた五百倉蛍。
 メガネは変わることなく苦手だなー、と再認識させてくれるお方でした。シナリオが短くて本当に良かった。つくづくそう思いましたよ。声優の熱演でどうにかテンションを保っていたくらい。
 ま、個人的な好みはともかくシナリオはあまり誉められたものではありませんでした。一番は蛍がシナリオ分岐の前にとっくに主人公のことを好き、って点ですか。これがどうにも不可解で本作最大の謎といってもいいくらい。説明もないのでちっともわかりません。前の方で担当は更正対象に恋をするくらいでないと、という心構えの話がありましたけどまさにそれくらいしか思い当たるものがありませんでした。
 ひた隠しにしていた蛍の過去というのも予想よりおとなしいものでしたし(てっきり主人公は好きにさせてしまった2人目かと)、その後の展開にしても拍子抜けでした。シナリオを短くまとめるためか蛍からずっとヒントや解答が出ているのが不思議な感じでありました。
 「W.L.O世界恋愛機構」もこれにて終了。こうやって全シナリオを終えてみると、シナリオ分量がそのままライターの気合の表れのように感じられます。冗長の感もありますがそれでも短いシナリオよりはこだわりが感じられて印象は良かったです。バランスで考えると愛奈シナリオあたりがほどほどで最も良かったかな、と。

 2009年6月19日(金)    祝福のカンパネラ2回目終了
 1週間もかけてどうにかこうにか「W.L.O世界恋愛機構〜未来のために、いま恋をしよう。〜」のゲーム感想をアップしました。体調が悪かったり、逃避したくなったりとなかなか進みませんでした。
 噂通り尖ったゲームだな、というのが正直な感想です。人によって評価が分かれるのも頷けます。個人的にはプレイして良かったです。諸手を挙げて誉められないのが残念ですが。
 
 Phantom11話。予想通り半分は総集編でした。「襲名」というタイトルながら焦点はクロウディアになってましたね。
 舞台は急に激しい動きを見せ始めた様子。ジャパニーズヤクザが今後の鍵を握るのでしょうか。なんかサイスのイメージが変わるような姿になってましたが。
 そして、奇妙に垢抜けてしまった玲次くんの前にエレンを思わせる幼女が出現!? なんか事態は混迷を極めていきそうですねぇ。ファントムとなった玲次くんの明日はどっちだ。
 エレンの生死はどうなのかしら。こういうのって2通りありますよね。「何言ってんの、当然死んでるんだから生き返るはずないでしょ」というのと「ひょっとしたら生きてるかもね?」というパターンの2つが。こういうのはだいたい空気でわかるものなのだけれど本作はまだわからないなぁ。現状では後者っぽい気がしますけど。それでも、エレンにうりふたつの別人が登場というパターンもありえるからなぁ。こうなるとそろそろ原作をプレイしたい欲求を押さえる必要が出てきますな。
 
 仮面ライダーディケイド21話。なんかAパートとBパートで微妙に話が食い違っているような気が。あんだけ引っ張っておきながら待ち人はもう死んでます、ってのもなぁ。それと先生はいいところ持っていき過ぎのような気がしますよ。
 ダークキバは他のメンツとは何か違うのでしょうか。言いつけを守らないライダーを処刑したシーンとか全体の中ですごい浮いている感じでした。結局、ディケイドに宝を予定通りとばかりに渡してしまうしね。
 それにしても新フォームのやけくそなデザインには涙を禁じ得ない。平成シリーズの格好悪いデザインセンスにもだいぶ慣れた気がしていましたが、どうやらまだまだだったようです。まぁ、各ライダーの召還効果自体は良い感じなのが救いですね。
 
 「祝福のカンパネラ」。2人目はチェルシー・アーコット。
 およそ2ヶ月ぶりの再開ですが、イメージはちっとも変わりませんね。果てることのない気遣い合戦。互いの意図が伝わるとなんだか不思議なことに讃えだす。もうこの人たちは自分に酔っているのだろうか、そんな風に思えてきます。くどいようだけど、毎回毎回、気遣ってそれに気がつくという流れをどうして余すことなくやらなければならないのか。ライターはどんな強迫観念にとらわれているのか不思議でなりません。
 シナリオとしても代わり映えしませんね。というか、どの辺が違うのかね、とむしろ聞きたくなるレベルですわ。2ヶ月ぶりの人間には全く同じ印象を植えつけられているんですけども。
 戦闘シーンで一択を延々と選ばせるのも勘弁して欲しいところ。これはアレですか。盛り上がるような戦闘シーンのテキストが書けないからですか? まぁ、真実はともかく5回も6回も一択を強要するのはセンスとしてどうかと思います。
 ヒロインとしてもちょっとインパクトに欠けるところがあります。色々な面で押しが弱いのでもうちょっと印象に残るような個性が欲しいところ。方向音痴なのに単独での内偵活動を任されているというのはちょっといい感じですけど、でもなんだかライターがこの矛盾に気付いていないような気もするんですよねぇ。だって誰も突っ込まないですから。街を歩く時は突っ込むというのに。

 2009年6月22日(月)    祝福のカンパネラ3回目終了
 Phantom12話。さらに6ヶ月経過ということで玲次くんがプチリニューアル。一瞬、誰かと本気で思ってしまいました。外見と言動の悪役度が増したために主人公っぽくなくなってます。クロウディアとの関係もそんなイメージの形成に一役買ってますね。
 一方で幼女を拾う不思議な流れが発生。どうしてそうなるのか見ていてよくわかりませんでした。さすがにちょっと無理があるような気はします。ところで、玲次君が彼女の顔に何も感じないということは特にエレンに似ているって訳でもないのね。クロウディアとかモブキャラに比べれば激似だと思うんだけどな。
 
 「祝福のカンパネラ」。3人目はアニエス・ブーランジュ。
 ううむ。もはやコメントにすら困る有り様です。クエストも同じことの繰り返しにしか見えないし(一応はヒロインによってクエストも変わってくるのですが、実質的にそうは感じない)、シナリオもキャラの違い以外にほとんど差を感じません。恋仲になる前にカリーナ様に許しを得に行くあたりがなんだか嫁姑の関係のようで奇妙な感じでありました。本作の様式美ってやつなのかもしれませんけど、ついていけないというのが正直なところでした。
 
 テックジャイアン8月号。
 「電激ストライカー」OVERDRIVE:原画の片倉真二氏の業界10周年企画とやらでかなり好き勝手な内容のようです。タイトルから想像できるように変身ヒーローもの。なんと脚本も自身が担当とか。過剰な期待は禁物でしょうが気にかけておきたいところ。それにしても、ヒロインの名字が「本郷」、「一文字」、「風見」ってなんともお約束ですな。2010年予定。
 
 「幼なじみは大統領〜My girlfriend is the PRESIDENT.〜」ALcot:どう見ても馬鹿ゲー。サブタイトルにまるで意味がないあたりも馬鹿ゲーだからなのか。普通ならそれなりに興味を持ちそうな題材なのですが、製作チームの前作「ENGAGE LINKS」が意気消沈ものの出来だっただけに一向に興味を引かれません。醒めた目でしか見れないと馬鹿ゲーってツライなぁ。大統領もその補佐官も幼なじみで学園通い。ライバルヒロインは北の大国ルシアの大統領なのになぜか転校生で同じ学園に通って公務もその状態で執る。ちなみにあだ名はプーちん。さすがにここまで来ると脱力ものというか、設定が有名無実化しそうな気がします。学園すら卒業していない時点ですでになぁ。属性的な破綻を感じます。おまけに困ったら宇宙人っぽいし。秋発売予定。
 
 「紫電〜円環の絆〜」暁WORKS−響−:和風伝奇ということで期待したいものはありますが、どうも設定に紙一重なものを感じます。重厚か上滑りか、判断が難しいところです。ただでさえ伝奇ものは水物、ってな面がありますからねぇ。原画は唯々月たすく氏。ってなんだか随分と久しぶりのような気がします。11月発売予定。
 
 「恋ではなく−It’s not love,but so where near」しゃんぐりらすまーと:早狩武志氏がシナリオを手がける異色作。題材は8ミリ映画と氏らしいこだわりが感じられそうですが「主人公がヒロインに選ばれる」というシステムがよくわからない。取りあえずヒロインに自発的にアプローチをかける選択肢はないってことでしょうか。それとヒロインはまさか1人? フルプライスだし、さすがにそんなことはないと思いますが……。
 しかし、機材が実名で登場とか実在都市をモデルにしているとか、まんま「群青の空を越えて」の時と同じ製作スタイルだなぁ。2010年発売予定。
 
 「W.L.O世界恋愛機構−LOVE LOVE SHOW−」あかべえそふとつぅ:誰もが登場を疑わなかったファンディスク。ヒロインはもちろん、わざとらしいサブキャラのあの娘ももちろん攻略可能。でもまさか、立ちCGキャラ全員とはねぇ。早川姉や雨畑女史にW.L.O幹部にあるとは思いませんでしたよ。ただねぇ、サブキャラだけで10人もいるんですよ。ぶっちゃけHシーンだけでもお茶を濁せるメインヒロインとは違ってこっちはまともなシナリオもないと白けてしまうからねぇ。発売はわずか半年後の9月24日だし、本編のシナリオ量の偏りを見ても心配の種は尽きません。もちろん誤字もなー。ところで、演劇部長の相手は個人的に主人公じゃない方が良かったんですけど、無理みたいですね。残念。
 
 「蒼天已に死す」(仮)ブランド未定:三国志を題材にした戦略SLG。システムは拠点制圧型のようです。シナリオは上述した「紫電〜円環の絆〜」の方で原画はあかべけそふとつぅ系列の原画陣が勢ぞろいって感じ。今のところは海のものとも山のものとも判別つきませんが気に留めておきたいところ。発売日は未定。
 
 「タイトル不明」ブランド未定:取りあえずイラスト1枚でシナリオは健速氏で原画は有葉氏ということらしいです。なんか合体か変形でもしそうな巨大ロボットが山に突き刺さってます。

 2009年6月24日(水)    終わりなき夏 永遠なる音律&77〜And,two stars meet again〜体験版
 「終わりなき夏 永遠なる音律」TGバージョン。1章まるごとプレイできるわりにはそれほど時間はかかりません。4時間程度もあれば十分ではないでしょうか。恐らくこの1章は完全なプロローグでこの年の翌年が本編にあたる2章以降なのでは。真偽はわかりませんけど、そんな空気が流れています。
 率直な第一印象はなんだかわざとらしい、でしょうか。テキストやセリフ回し、立ちCGの演出も含めて全体的にわざとらしさのようなものを感じます。1章なので説明調であるのはある程度、止むを得ないと思いますが、それにしても主人公以外のセリフや展開まで作為っぽさを感じてしまうのはちと気になります。田舎ゲーということで素朴さを感じるよりも作り物めいた感覚があるんですよねー。私が気にし過ぎかもしれませんけど。
 アージュお得意のAGESを見るのは「マブラヴ」以来ですけど、良くも悪くも相変わらずだなぁ、と思います。かっちりポージングした立ちCGに細かな動きを与えてあたかも動いているように感じさせる手法。例えば背景は家の中。画面右端からヒロインの上半身だけが揺れるように出現。会話の後、上半身は消滅して画面左端に下半身がいきなり出現。この2つのパーツは同一人物のものです。解説すると部屋の外から主人公が呼んでヒロインが顔を出した。主人公が頼みごとをするとヒロインは立ち上がって用がある左の棚へと移動。あくまで推測ですが、そういうことのようです。
 動きの大小はあれどこんな感じで頻繁に立ちCGが動きます。正直、(表現)できないことの方が多いので圧倒的に動きから実際を読み取るケースがほとんど。「マブラヴ」でも拡大縮小させることで歩行と言い張るようなシーンがありました。
 個人的にはどうも合わないんですよねぇ。わざとらしさを感じるのはここにも理由があったりします。すごいと感じるよりはそこまで無理して動いていると錯覚するような演出をしなければならないのかなぁ、と。ちょっとまどろっこしい感じがしてしまいます。ただ、これ世間ではどうも好評みたいなんで私の感覚がズレているのかもしれません。
 シナリオは1章に限ってもホントにこれで全部? という感じでした。説明調というのはすでに書きましたけど、それでいて要所ではかなりぼかしまくるんですよ。主人公とプレイヤーの情報格差は進めれば進めるほど広がると言っても言い過ぎではないくらいです。そのくせ、さんざん隠してきた主人公たちの過去を1章最後の地の文でまるで箇条書き程度の、大したことでもないようにあっさりばらしたり。どうも必要最低限か、下手したらそれ以下の文章量でまとめているように感じました。
 あとこれはCGの出来の良さゆえなのかもしれませんが、ちょっと勝手に感じたことがありました。それはヒロインの設定上の性格、テキストにおける実際、ボイスといったヒロインの構成要素全てに関して事前のイメージを下回るものだった、ということ。原画に対して他要素が負けているように感じてしまいました。
 内容が内容だけに音楽は素晴らしいものがありました。クラシックが嫌いな人はいかんですけど、そうでなければかなり聞きがいがあると思います。
 体験版ということでシステムはかなり粗がありました。バックログ画面で右クリックで終了できない、ワイドスクリーン対応時の上下のカットされた黒い部分ではクリックが効かない、選択肢表示中にバックログが見られない、スキップ開始に毎回、右クリックでメニューを呼ぶ必要がある、サブキャラにはボイスがない、など製品版では大丈夫なんでしょうね、と思わせる不備が色々と。
 まとめとしてはちょっと不安の残る体験版でした。それと自分では気付かなかったけど、思った以上に本作に期待していたみたいです。個人的な期待値はそれなりに下がってしまったかなー、と。
 
 「77〜And,two stars meet again〜」TGバージョン。こちらは純粋な体験版ではなく、ヒロイン紹介のような内容。1時間もあれば十分に終わってしまいます。
 マスコットキャラ視点で学園の中をうろうろするだけ。紹介にしてもある程度の予備知識が求められている感じで(例えばヒロインの名前とか)、それを踏まえて会話がちょっと見られます程度。キャラ紹介だけでも不足していてこんな顔のヒロインが出てますよくらい。ほぼ参考にならないといっていいでしょう。ああ、声優の演技くらいはどうにか、ですかね。次から次へと聞いたことのある声が出てきます。
 まー、前編だししょうがないけど、来月発売にしてはちょっと物足りない気がします。広報戦略的にちょっとどうなのよ、と。

 2009年6月26日(金)    パンツを見せること、それが……大宇宙の誇り1回目終了
 Phantom13話。えーと、色々と突っ込みどころがありすぎてどうにもこうにも。玲次くんも言ってましたけど何も解決していないんですよ。糸口すらつかめていません。なんで査問があれで済んだのか本気で理解不能です。アイザックも憤ってますけど、自分たちでは手がかりひとつつかめていないという体たらく。今回の仕掛け人からすれば笑いが止まらないでしょう。玲次くんにしたって考えなさすぎな行動のような。そも拾った時点からして。なんかアニメならではの説明不足のように見えますがどうなんでしょう。
 キャルさんの魅力は徐々に出てきたように思います。アイキャッチになるからにはこれくらい当然という気もしますが。彼女は天才とのことですが、この時点では玲次くんのハッタリに過ぎない訳で。うーん、ちょっと苦しさを感じてしまいますね。
 
 今週のお買い物は表題作の他に「痕」に「鬼うた。」の計3本。レジで買う時はドキドキものでした。というのも「鬼うた。」なんかを予約してあったので予約券を渡してお買い物というプロセスだったのですよ。で、その中には「さくらさくら」もあった訳で。一緒に出してこられたらどうしよう!? 状態でした。予約したのなんて1年3ヶ月前ですよ。幸い薦められることもなく事なきを得ました。それにしても、本当に発売されましたねぇ。早速、修正ファイルが出ているあたり受けました。1年以上も延期しておいて誤字脱字って一体……。
 
 「パンツを見せること、それが…大宇宙の誇り」。1人目はミリア・ド・アークアデア。
 なんか初っぱなからえらいサイズの修正ファイルが出ていますね。255MBて。ただ鬼バグのゲームというよりは修正内容をざっと眺めてみる限り未完成だったのかな? という感じがします。ゲームが進められないような致命のものはなく、本来搭載されるはずのものが未搭載というように見えます。
 手軽なタイプのゲームであろうことは想像していましたが、それにしても1周が短かったです。ボイスを全ては聞いていないということもありますが5時間かかったかどうかというところ。
 テキストは小気味よいテンポでさくさくと読める印象です。下ネタの多い会話はほどほどに笑えてHシーンの繋ぎとしては十分だと思います。
 体験版ではわかりませんでしたが、マップ移動方式を採用していて、これが4回ほどあって個別ルートへ入るようです。Hシーンは作中の日付で1日2回程度と頻繁に発生します。ただ、本当の意味でのHシーンは5回目から。エロ度は体験版ではそれほどでもないのかな、と思いましたが製品版ではそんなイメージを覆していてなかなかエロいです。ただ、まともにHするようになってからラストまで短いんですよねぇ。シチュエーションに幅が感じられないのも寂しい。立ちCGにある園児服のような寝間着姿を活用しないとかびっくりでした。
 シナリオは語らぬが華というところでしょうか。お手軽ゲーに相応しい薄さです。個別シナリオ前にわざわざ悪友が主人公のケツ叩きを行うのですが、全く効果はなく相手から告白されるのだろうか、とドキドキするのみ。皇位継承の重要アイテムは主人公を宇宙的絶頂に導くことでしか得られないとあって、ナチュラルに上から目線ですから恋愛描写など望むべくもありません。それにミリアさんはお友達の言うことなら何でもきくというチョロイ方で唯一のお友達が主人公ですからね。何をか言わんやです。ま、ここらへんに期待している方は少数でしょうからあまり問題はないでしょう。
 
 超久しぶりにリンクを更新。「稀神大社」さんのページを登録。対話形式が特徴のレビューページです。まだ開設してから日が浅いサイトなのでこれからの発展が楽しみです。それだけの下地(所持orプレイ済みゲーム)はあるみたいですので。
 それにしても、対話形式が懐かしいなぁ。昔はすごく多かったような印象が残ってます。

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