不定期映画鑑賞記

今年は何本の映画を見に行けるでしょうか。
2005-07-15 Friday
逆境ナイン
 それはそれ(漫画版)。これはこれ(映画版)。あくまで別物と考えて見に行かないと色々とツライです。スタッフが読み違えているのか、それとも本当は作りたくないのかわかりませんが。
 キャラクター面でのポイント。ハギワラと桑原さんがいません。ササキバラゴウ先生はただの色物。順に書いていくとハギワラがいないために不屈が不在の時の全力ナインがどうにも締まりません。桑原さんがいない、つまりマネージャーが一人二役をこなしています。ちょっと飛ばし気味のマネージャーとマドンナの双方を1人でこなすために思い切ったことができずにキャラが立っていません。ササキバラゴウ先生にいたってはもう……。名台詞のほとんどはカットだし(「背に腹は変えられん」さえない)、真面目に馬鹿をやるのではなくてギャグを狙いにいっているのでただの変な人になってしまっています。
 シナリオ面でのポイント。2時間しかない作品なのにサッカー部との確執のほか、意図不明のオリジナル要素が大量に投入されている。不屈闘志が投げるのは予選1回戦と決勝の9回1イニングだけ。サッカーと野球の人気対決がそこかしこに用意されていてなんとエンディングにまで。スタッフには原作好きですか? と聞きたくなります。おまけにこれの影響でやる気パルスの伝達さえもない。投球に関しては主人公としてそれはどうよ? と。
 結論としてファンほど見に行ってはいけない映画に仕上がっています。ファンしか見に行かない映画なのに。

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