河村哲也(変更可能)は学園一の問題児。証拠を残さぬよう盗撮や暴行を行い、それを自らの有料アダルトサイトのネタに使うという極めつけ。好き放題に学園生活を送っていた哲也だったが、ある日突然に悪行の証拠を突きつけられ退学処分となってしまう。正式な処分までの猶予は一ヶ月。復讐心に燃える哲也は暗躍を始めるのだった。
BISHOPといえば汁にこだわることで有名なメーカー。作品を重ねるごとに名を変え進化してきた数々のシステム。そのネーミングといい中身といい馬鹿ゲー好きの血をくすぐられたので購入。もちろん、ある程度はエロさは期待していました。
腹ボテパッチなるものが出ています。ぬぎぬぎシステム(後述)のバリエーションが増えるというものでイベントCGとは全く関連がありません。ファン向けのお遊びのようなものでしょうか。
数々の変わったシステムを搭載していても基本はアドベンチャー。この部分においては特別なところはありません。放課後4回場所移動して、いるならば調教相手を選択します。ちなみにジャンル名は爆汁学園凌辱潮吹きアドベンチャー。譲れないこだわりを感じます。
続いて本作の肝となる風変わりなシステム、まずは多汁システムEVOLUTIONV。いかにも伝統がありそうなネーミングです。その中身は潮吹きシステムUとぶっかけシステムUからなっています。
潮吹きシステムUには潮吹きメーターというものがあり、Hシーンにおける選択肢によってポイントを得ていって(見た目に判別可能)そのポイント数によってヒロインの反応、有り体に言えば潮を吹くかどうかが決まります。追加のHシーン(淫乱モード)が見られるかどうかもこのポイントにかかっています。選択肢は二択で難易度的にはそれほど難しくありません。大抵はシナリオ上にヒントがあります。
ぶっかけシステムUは簡単に言えば射精位置を4ヶ所から選択できるというもの。ちなみに前述のポイントによっては4ヶ所全部という選択肢も現れます。好きな人によっては堪らないのかも知れません。
二つ目はぬぎぬぎシステム。メニューにあるボタンを押すといつでも立ちCGのヒロインの姿が着衣と脱衣状態に切り替わります。パッチはこれに腹ボテが加わるというもの。展開には全く関係ありません。
三つ目はスパイラル調教システム。これはひとまず調教が終わったヒロインをゲーム期間中に引き続き調教するもの。具体的には2〜4番目のHシーンをやり直します。調教済みなのでヒロインの反応は一度目とは異なりますが、CGに変化はありません。
足回りは標準クラス。メッセージスキップは既読未読を判別して高速、選択肢後もスキップを継続してくれるのは便利です。
バックログは別画面で行います。ホイールマウスに対応、ボイスのリピート再生も可能ですが、戻れる量はそれほど多くありません。
本作にはプロテクトが施されていて、そのおかげで結構面倒です。初回立ち上げ時にはシリアルコードを入力、その後もスタートメニュー及びデスクトップに登録しても毎回ランチャーから始めなくてはならず、起動ディスクも必要になります。毎回ディスクチェックをするので立ち上がるまでの時間も若干かかります。ストーリー重視のゲームならともかく、抜きゲーでこの仕様はねぇ。BISHOPさんにはもうちょっと考えてもらいたいです。
シナリオは工夫なく強攻策一本槍。アメとムチを使い分けるということもないのでテキスト、展開とも単調で進めば進むほど飽きやすくなっています。調教についてもたまたま良い結果が出ているという印象が強いです。その進行の仕方がメインヒロイン全て同じというのもどうかと思います。
主人公は常に他者を侮蔑し、高笑いが得意技なので人を選びそう。
Hシーンはヒロインごとに傾向が定まっています。メインとなるヒロイン一人ずつに隠された性癖があり、それを攻めるような構成。バリエーションはあるものの、幅広い嗜好の方でないと苦しいかも。エロいだけでなく痛かったり汚かったりと多彩。それぞれのシーン毎に異なるコスチュームがヒロイン同士で被らないよう用意されています。
CGはシナリオの暗い雰囲気に反するような明るい塗り。見た目に非常にカラフルです。Hシーンは構図に工夫が感じられ、原画家の頑張りが窺えます。ただ、こだわりの汁描写は個人的にどうも。量の多寡はともかく見た目がセメントか泥水にしか見えません。それと原画家の特徴なのか、目を閉じた様々な感情のカットがイマイチ。目を閉じると途端に表情がどんなキャラでも画一化してしまうのは弱点といっても過言ではないような。
立ちCGは各キャラポーズ固定で表情と衣装のみ変化。力の入れ場所による落差のようなものを感じます。やはりぬぎぬぎシステムのせいでしょうか。
音楽は数曲をローテーションしてひたすら聞いていた印象が残っています。展開が固定なので必然的に曲も同じになりやすいということだと思いますが、もう少しバリエーションが欲しいところ。22曲もあるんですけどねぇ。
ボイスは驚いたことにパートボイス。ジャンルを考えると珍しいような気がします。ボイスが入るのはイベントCG時で立ちCGによる会話時にはありません。演技の方は実力派が揃っていて問題らしい問題はなし。
まとめ。どこか色物臭の漂う凌辱ゲー。1周でゲームの大半が終わりなのに途中で飽きやすいというのはやはり苦しいかと。ヒロインが陥落するまでの展開に幅を持たせるだけでもだいぶ変わったと思うのですが。
お気に入り:美樹本春菜
評点:55
特に思い入れもないのでキャラ別感想はありません。
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